大峰山脈その2(和佐又〜大普賢岳〜七曜岳〜和佐又)
- GPS
- 09:05
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,225m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
主に北斜面や陰に雪が多く残っていて、通過するのに苦労しました。 踏み抜いて膝まで、股までハマることもしばしばでした。 6本爪のアイゼンで行きましたが、ワカンがあれば良かったと思います。 雪で危険だと思った主なところ ・日本岳コルへの露岩の登りとその前のトラバース ・小普賢岳登りの細尾根 ・薩摩転げのクサリ場 |
写真
感想
和佐又ヒュッテ前に夜中に入って車で仮眠、7時前に出発する。
ところどころに残雪がある和佐又山への登り道を地味に歩く。和佐又山山頂から大普賢岳を仰ぎ見て、やる気を付けて再出発する。
夏が近付いてきたようで、和佐又のコルでは強い南風が吹いてくる。
山腹のトラバース道をしばらく歩くと、シタンノ窟、朝日窟、笙ノ窟、鷲ノ窟の順に岩窟シリーズが始まる。冷たい水が滴り、上部にはオーバーハングの岩壁が聳え立っている。
岩本新道との分岐を過ぎると、雪渓のトラバース+雪が付いていている露岩の登り。とりあえず通過すると日本岳のコル。ここから笹が現れ大峰らしい登山道に変わる。
徐々に雪が増えてきて、細尾根の先の足場が組んであるトラバースの箇所でアイゼンを装着。道もだんだん見えなくなってきて、テープとトレースを頼りに進む。何故か鹿の足跡もだいたい同じところを通っている。
いつの間にか小普賢岳を越していて、急斜面をコルへ下る。やれやれ。
ここから大普賢岳への登りはほぼ直登。トレースも薄いので、斜度や木の根を見ながらコースを取って行く。雪が緩く下から融けているところもあり、良く踏み抜く。滑るまいと木に掴まったり、雪を掴んだり。結構必死なので写真もしばらく取っていない。
時間はかかったが、距離は長くないので無事に山頂に着く。
山頂からはほぼ360°の大展望。稲村ヶ岳には思ったほどの格好良さは無いが、八経ヶ岳・弥山の山容が雄大で素晴らしい。蛇行しながら延びる奥駆道の稜線も然り。
七曜岳までのラインを見ると雪がまずまず乗っているが、南西直下は今までとは打って変わって雪が無く乾いた状態で道も見える。自分の技術を考えれば往復がベターだが、往復がすごくつまらなく感じたので七曜岳を周って戻ることに決めた。
平坦部に降りてしばらく進むと水太覗に出る。そこだけ雪庇が途切れていて危険ではないのだが、そこが大普賢岳を仰ぎ見るポイントだと勘違いしていたので、水太谷の絶景をチラ見で終えてしまう。
雪もまばらだったものが途切れなくなり、テープも少ないので勘で進む。
国見岳を巻くところが厄介な急傾斜でシャクナゲの群落に阻まれたりするが、稜線に戻ろうと進んでいたところで指標を見つけ、一安心して進む。
国見岳から下ったコルで突如道が消え、指標が谷のほうを指している。
???
斜面をトラバース気味に下った先に鎖が見えたので、またアイゼンを付けて進む。どうやらここが薩摩転げというクサリ場らしい。雪がへばり付いていて面倒だ。
これを通過すると稚児泊という宿跡の平地に出る。やれやれ、アイゼンを外して一休み。
稚児泊からはしばらく雪が少ない大峰らしい風景を堪能するが、5分ちょっと進むとまた雪に覆われてしまう。そこで萎えた気持ちを揚げるために大峰山脈が出してきたのが七つ池(鬼ノ釜)だ。何故こんな深い窪みが出来たのか、不思議だ。
釜の縁を通って最後の斜面を登れば七曜岳に着く。ここもなかなか展望が良く、大普賢岳、小普賢岳、日本岳の3兄弟が並んで見える。
七曜岳の下の分岐を左に折れる。階段が凍っていて面倒だったか、アイゼンを付けて事なきを得る。尾根の下り道を直角に折れ、ゴロゴロ石だらけの山肌の道を谷の中央へ降りて行く。
ジグザグ道を下ったところに無双洞という伏流水が出てくる洞窟がある。石灰岩で出来ていて奥行きは150mあるらしい。そういえばこの付近には鍾乳洞があるし、探せば新しい洞窟を発見できるかもしれない。
無双洞の下に水簾の滝という名の滝があるが、そこへの道は見過ごしてしまった。沢を渡るとしばらく登りになり、急斜面の鎖場ですごく萎える。岩場を過ぎるとロープの先に底無井戸という標記板とその先に通行禁止という標記板を見る。底無井戸を見たくて近くまで行ってみたが、それがどこにあるか分からず。
仕方なく迂回ルートでゴロゴロ石だらけの山肌を歩く。山肌が荒く、石が転がると無限に落ちて行くので、本当は「底無井戸」ではなくて「底無谷」なんだと無理やり辻褄を合わせようとする。
傾斜も緩くなってくると足取りも気分も軽くなり、やがて和佐又のコルに到着。あとは緩く下れば和佐又ヒュッテ。
花も緑も紅葉もない、残雪が中途半端な時期にこういったコース取りをするとあまり面白くないことが分かりました。
それでも良い経験になったとは思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する