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記録ID: 105566
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積雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

大峰山脈その2(和佐又〜大普賢岳〜七曜岳〜和佐又)

2011年04月02日(土) [日帰り]
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GPS
09:05
距離
9.6km
登り
1,244m
下り
1,225m

コースタイム

6:55和佐又ヒュッテ〜7:30和佐又山〜7:40和佐又のコル〜8:25笙ノ窟〜10:40大普賢岳11:20〜13:15七曜岳13:20〜14:20無双洞〜15:45和佐又のコル〜16:00和佐又ヒュッテ
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
和佐又ヒュッテ前の駐車場を利用。1,000円/日(回?)
コース状況/
危険箇所等
主に北斜面や陰に雪が多く残っていて、通過するのに苦労しました。
踏み抜いて膝まで、股までハマることもしばしばでした。
6本爪のアイゼンで行きましたが、ワカンがあれば良かったと思います。

雪で危険だと思った主なところ
・日本岳コルへの露岩の登りとその前のトラバース
・小普賢岳登りの細尾根
・薩摩転げのクサリ場
和佐又ヒュッテ前の案内板
2011年04月02日 06:42撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 6:42
和佐又ヒュッテ前の案内板
和佐又山から大普賢岳を望む
2011年04月02日 07:33撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 7:33
和佐又山から大普賢岳を望む
笙ノ窟
2011年04月02日 08:24撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 8:24
笙ノ窟
笙ノ窟の上の岩壁
2011年04月02日 08:24撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 8:24
笙ノ窟の上の岩壁
石ノ鼻付近のハシゴ
2011年04月25日 20:20撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/25 20:20
石ノ鼻付近のハシゴ
小普賢岳から見る大普賢岳
2011年04月02日 09:25撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 9:25
小普賢岳から見る大普賢岳
伯母谷へ続く山葵谷
2011年04月02日 09:44撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 9:44
伯母谷へ続く山葵谷
大普賢岳への登り
2011年04月02日 10:14撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 10:14
大普賢岳への登り
大普賢岳山頂
2011年04月23日 21:35撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/23 21:35
大普賢岳山頂
バリゴヤの頭、稲村ヶ岳を眺む。
大普賢岳山頂より
2011年04月02日 10:45撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 10:45
バリゴヤの頭、稲村ヶ岳を眺む。
大普賢岳山頂より
山上ヶ岳を眺む。
大普賢岳山頂より
2011年04月02日 10:46撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 10:46
山上ヶ岳を眺む。
大普賢岳山頂より
大台ヶ原を眺む。
右下に見えるのは和佐又山。
大普賢岳山頂より
2011年04月02日 10:59撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 10:59
大台ヶ原を眺む。
右下に見えるのは和佐又山。
大普賢岳山頂より
国見岳〜孔雀岳辺りを眺む。
中央に弥山、八経ヶ岳。
大普賢岳山頂より
2011年04月02日 11:13撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 11:13
国見岳〜孔雀岳辺りを眺む。
中央に弥山、八経ヶ岳。
大普賢岳山頂より
大普賢岳から下る途中で見えた雪庇
2011年04月02日 11:24撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 11:24
大普賢岳から下る途中で見えた雪庇
水太覗から大普賢岳を望む
2011年04月02日 11:28撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 11:28
水太覗から大普賢岳を望む
雪の残る奥駆道
2011年04月02日 11:37撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 11:37
雪の残る奥駆道
薩摩転げのクサリ場
2011年04月02日 12:24撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 12:24
薩摩転げのクサリ場
稚児泊という宿坊跡
2011年04月02日 12:38撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 12:38
稚児泊という宿坊跡
2011年04月02日 12:50撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 12:50
七ツ池(鬼釜)
2011年04月02日 12:59撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 12:59
七ツ池(鬼釜)
大普賢岳、小普賢岳、日本岳
七曜岳付近から望む
2011年04月02日 13:13撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 13:13
大普賢岳、小普賢岳、日本岳
七曜岳付近から望む
七曜岳からの下りで
2011年04月02日 13:34撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 13:34
七曜岳からの下りで
無双洞
2011年04月02日 14:18撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 14:18
無双洞
発芽していたバイケイソウ
2011年04月02日 14:36撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 14:36
発芽していたバイケイソウ
底無井戸付近のクサリ場
2011年04月02日 14:52撮影 by  EX-Z40 , CASIO COMPUTER CO.,LTD
4/2 14:52
底無井戸付近のクサリ場

感想

和佐又ヒュッテ前に夜中に入って車で仮眠、7時前に出発する。
ところどころに残雪がある和佐又山への登り道を地味に歩く。和佐又山山頂から大普賢岳を仰ぎ見て、やる気を付けて再出発する。

夏が近付いてきたようで、和佐又のコルでは強い南風が吹いてくる。

山腹のトラバース道をしばらく歩くと、シタンノ窟、朝日窟、笙ノ窟、鷲ノ窟の順に岩窟シリーズが始まる。冷たい水が滴り、上部にはオーバーハングの岩壁が聳え立っている。

岩本新道との分岐を過ぎると、雪渓のトラバース+雪が付いていている露岩の登り。とりあえず通過すると日本岳のコル。ここから笹が現れ大峰らしい登山道に変わる。
徐々に雪が増えてきて、細尾根の先の足場が組んであるトラバースの箇所でアイゼンを装着。道もだんだん見えなくなってきて、テープとトレースを頼りに進む。何故か鹿の足跡もだいたい同じところを通っている。

いつの間にか小普賢岳を越していて、急斜面をコルへ下る。やれやれ。
ここから大普賢岳への登りはほぼ直登。トレースも薄いので、斜度や木の根を見ながらコースを取って行く。雪が緩く下から融けているところもあり、良く踏み抜く。滑るまいと木に掴まったり、雪を掴んだり。結構必死なので写真もしばらく取っていない。
時間はかかったが、距離は長くないので無事に山頂に着く。

山頂からはほぼ360°の大展望。稲村ヶ岳には思ったほどの格好良さは無いが、八経ヶ岳・弥山の山容が雄大で素晴らしい。蛇行しながら延びる奥駆道の稜線も然り。


七曜岳までのラインを見ると雪がまずまず乗っているが、南西直下は今までとは打って変わって雪が無く乾いた状態で道も見える。自分の技術を考えれば往復がベターだが、往復がすごくつまらなく感じたので七曜岳を周って戻ることに決めた。

平坦部に降りてしばらく進むと水太覗に出る。そこだけ雪庇が途切れていて危険ではないのだが、そこが大普賢岳を仰ぎ見るポイントだと勘違いしていたので、水太谷の絶景をチラ見で終えてしまう。

雪もまばらだったものが途切れなくなり、テープも少ないので勘で進む。
国見岳を巻くところが厄介な急傾斜でシャクナゲの群落に阻まれたりするが、稜線に戻ろうと進んでいたところで指標を見つけ、一安心して進む。

国見岳から下ったコルで突如道が消え、指標が谷のほうを指している。
???
斜面をトラバース気味に下った先に鎖が見えたので、またアイゼンを付けて進む。どうやらここが薩摩転げというクサリ場らしい。雪がへばり付いていて面倒だ。
これを通過すると稚児泊という宿跡の平地に出る。やれやれ、アイゼンを外して一休み。

稚児泊からはしばらく雪が少ない大峰らしい風景を堪能するが、5分ちょっと進むとまた雪に覆われてしまう。そこで萎えた気持ちを揚げるために大峰山脈が出してきたのが七つ池(鬼ノ釜)だ。何故こんな深い窪みが出来たのか、不思議だ。

釜の縁を通って最後の斜面を登れば七曜岳に着く。ここもなかなか展望が良く、大普賢岳、小普賢岳、日本岳の3兄弟が並んで見える。

七曜岳の下の分岐を左に折れる。階段が凍っていて面倒だったか、アイゼンを付けて事なきを得る。尾根の下り道を直角に折れ、ゴロゴロ石だらけの山肌の道を谷の中央へ降りて行く。

ジグザグ道を下ったところに無双洞という伏流水が出てくる洞窟がある。石灰岩で出来ていて奥行きは150mあるらしい。そういえばこの付近には鍾乳洞があるし、探せば新しい洞窟を発見できるかもしれない。

無双洞の下に水簾の滝という名の滝があるが、そこへの道は見過ごしてしまった。沢を渡るとしばらく登りになり、急斜面の鎖場ですごく萎える。岩場を過ぎるとロープの先に底無井戸という標記板とその先に通行禁止という標記板を見る。底無井戸を見たくて近くまで行ってみたが、それがどこにあるか分からず。

仕方なく迂回ルートでゴロゴロ石だらけの山肌を歩く。山肌が荒く、石が転がると無限に落ちて行くので、本当は「底無井戸」ではなくて「底無谷」なんだと無理やり辻褄を合わせようとする。

傾斜も緩くなってくると足取りも気分も軽くなり、やがて和佐又のコルに到着。あとは緩く下れば和佐又ヒュッテ。



花も緑も紅葉もない、残雪が中途半端な時期にこういったコース取りをするとあまり面白くないことが分かりました。
それでも良い経験になったとは思います。

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