ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 105634
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳北西稜(赤岳・阿弥陀岳バリエーション)

2011年04月12日(火) [日帰り]
 - 拍手
onsen kanemaru その他3人
GPS
--:--
距離
9.2km
登り
688m
下り
1,198m

コースタイム

    赤岳鉱泉 06:18
06:53 行者小屋 07:05
07:32 北西稜取り付き樹林帯 07:32
08:45 北西稜取り付き 08:55
11:27 核心部 11:45
12:01 阿弥陀岳山頂 12:35
13:00 中岳のコル 13:00
13:36 行者小屋 13:36
13:56 赤岳鉱泉 14:30
15:40 美濃戸

天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
◆赤岳鉱泉〜行者小屋
トレースあり。全く問題なし。

◆行者小屋〜阿弥陀岳北西稜取り付き樹林帯
行者小屋から美濃戸方面に一端下る。
一度河原に出て、樹林帯に入って暫くしたら取り付き。
北稜を左に見て右に巻き、沢を三回渡りながら樹林帯の急登を登る感じ。
トレースがあり助かりました。

◆阿弥陀岳取り付き〜核心
雪、岩、草付き、氷のミックス。
アブミ、ダブルアックス或いは岩を掴みながらを駆使して登攀。

◆核心〜阿弥陀岳
コンティニュアスで20分程で登頂。

◆阿弥陀岳〜中岳のコル
夏道でも急な下山道。
崩れやすいので慎重に降ります。

◆中岳のコル〜行者小屋
中岳沢の上部はクラストしていて歩き易い。
中岳沢の中ほどにはデブリがあるが、雪崩の心配はないそうです。
下部は行者小屋まで問題なし。

◆行者小屋〜赤岳鉱泉
問題なし

◆赤岳鉱泉〜美濃戸
北沢沿いは問題なし。
林道箇所は一部凍結箇所があります。
特に林道をショートカットする登山道は全面的に凍結しているので注意が必要。







出発です
2011年04月12日 06:07撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 6:07
出発です
右端を攀じります
2011年04月12日 06:42撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 6:42
右端を攀じります
中山乗越から見た横岳、大同心方面。
2011年04月12日 06:46撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 6:46
中山乗越から見た横岳、大同心方面。
昨日登った赤岳
2011年04月12日 06:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 6:48
昨日登った赤岳
行者小屋から見た阿弥陀岳。右側のスカイラインが北西稜です。手前の山は阿弥陀岳北稜の末端なので、その右端を巻くように取り付く。
2011年04月13日 06:26撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:26
行者小屋から見た阿弥陀岳。右側のスカイラインが北西稜です。手前の山は阿弥陀岳北稜の末端なので、その右端を巻くように取り付く。
北綾を巻きます
2011年04月12日 07:22撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 7:22
北綾を巻きます
北稜は左端で沢を三回渡ります。(一回目の沢)
2011年04月12日 07:32撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 7:32
北稜は左端で沢を三回渡ります。(一回目の沢)
樹林帯を登ります。
2011年04月13日 06:26撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:26
樹林帯を登ります。
二本目の沢。雪崩れてデブリになっています。
2011年04月13日 06:27撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:27
二本目の沢。雪崩れてデブリになっています。
取り付き手前で休憩
2011年04月12日 07:38撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 7:38
取り付き手前で休憩
鉱泉3代目の太貴君
今売出中のイケメンクライマー
運動神経抜群
2011年04月12日 07:39撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 7:39
鉱泉3代目の太貴君
今売出中のイケメンクライマー
運動神経抜群
中岳方面を仰ぎ見る。
2011年04月12日 07:49撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 7:49
中岳方面を仰ぎ見る。
onsenさんとガイドさん(ボスの方)
2011年04月12日 08:14撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 8:14
onsenさんとガイドさん(ボスの方)
onsenさんとガイドさん(ボスの方)
2011年04月12日 08:22撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 8:22
onsenさんとガイドさん(ボスの方)
登攀に備えるkanemaruさんと太貴君。
2011年04月13日 06:27撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:27
登攀に備えるkanemaruさんと太貴君。
1ピッチ目。ナイフリッジに二本の緑と赤のロープが掛かってます。厳密にはリッジの右側を登ります。
2011年04月13日 06:27撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:27
1ピッチ目。ナイフリッジに二本の緑と赤のロープが掛かってます。厳密にはリッジの右側を登ります。
2P目
2011年04月12日 08:59撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/12 8:59
2P目
太貴君を確保するガイドさん(弟子の方)
2011年04月12日 09:00撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 9:00
太貴君を確保するガイドさん(弟子の方)
北側斜面はこんな感じ
2011年04月12日 09:00撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 9:00
北側斜面はこんな感じ
横岳方面。右のピークが赤岳。
2011年04月12日 09:06撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 9:06
横岳方面。右のピークが赤岳。
左の雪が被ってる山が硫黄岳。右が横岳。大同心、小同心がハッキリ見えます。
2011年04月12日 09:06撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 9:06
左の雪が被ってる山が硫黄岳。右が横岳。大同心、小同心がハッキリ見えます。
稜線に沿って登ります。突き当りのカンテを右(北側)に巻いて、その後直登します。
2011年04月12日 09:06撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/12 9:06
稜線に沿って登ります。突き当りのカンテを右(北側)に巻いて、その後直登します。
4P目の草つきのトラバースを終えたところ(多分)にある小テラスから北西綾を見下ろす
結構高度感ある
2011年04月12日 09:22撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 9:22
4P目の草つきのトラバースを終えたところ(多分)にある小テラスから北西綾を見下ろす
結構高度感ある
小テラスに5人
軽く食べる
日のあたるところに出てホッとする
この手前までの日陰は風が強くて寒かった
2011年04月12日 09:22撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 9:22
小テラスに5人
軽く食べる
日のあたるところに出てホッとする
この手前までの日陰は風が強くて寒かった
onsenさん
元気だな
2011年04月12日 09:22撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 9:22
onsenさん
元気だな
ここは少し広いテラスです。それでも横に2畳位。
2011年04月12日 09:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 9:33
ここは少し広いテラスです。それでも横に2畳位。
少しずつ高度感が増します。
2011年04月12日 09:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 9:33
少しずつ高度感が増します。
横岳をバックにkanemaruさんニヤニヤとご満悦のご様子。
2011年04月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:28
横岳をバックにkanemaruさんニヤニヤとご満悦のご様子。
5ピッチ目。北側を巻いて直登します。
2011年04月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:28
5ピッチ目。北側を巻いて直登します。
ダブルアックスで登りますがやみくもアックスを入れても、岩だったり凍っていて刺さりません。慎重に岩に引っかけたり、草付きに刺しながら登ります。
2011年04月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:28
ダブルアックスで登りますがやみくもアックスを入れても、岩だったり凍っていて刺さりません。慎重に岩に引っかけたり、草付きに刺しながら登ります。
5ピッチ目を登ったところ。「ひょえ〜〜!」足の置き場所は靴一足分もありません。 下は崖だよーん(笑)
2011年04月12日 10:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
4/12 10:14
5ピッチ目を登ったところ。「ひょえ〜〜!」足の置き場所は靴一足分もありません。 下は崖だよーん(笑)
6P目(核心手前のトラバース)多分
2011年04月12日 10:28撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 10:28
6P目(核心手前のトラバース)多分
5P目足下
ここはビレイしていても緊張するくらい高度感あった
西側日陰を登ってくるのは太貴君
2011年04月12日 10:28撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 10:28
5P目足下
ここはビレイしていても緊張するくらい高度感あった
西側日陰を登ってくるのは太貴君
5ピッチ目を登ってきたkanemaruさん。
2011年04月12日 10:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 10:31
5ピッチ目を登ってきたkanemaruさん。
言われる通り凄い高度感だ。
2011年04月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:28
言われる通り凄い高度感だ。
続いてFさんが登ってきます。
2011年04月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:28
続いてFさんが登ってきます。
6P目
2011年04月12日 10:45撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 10:45
6P目
まるで飛んでいるような景色
2011年04月12日 10:46撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/12 10:46
まるで飛んでいるような景色
核心にアブミをかけるガイドさん(ボスの方)
余裕…
2011年04月12日 10:55撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 10:55
核心にアブミをかけるガイドさん(ボスの方)
余裕…
太貴君もFさんも一息入れてます。
2011年04月12日 10:58撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 10:58
太貴君もFさんも一息入れてます。
核心を見上げるkanemaruさん。それにしても横岳の眺めが素晴らしい。
2011年04月12日 10:58撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
4/12 10:58
核心を見上げるkanemaruさん。それにしても横岳の眺めが素晴らしい。
7ピッチ目の核心部分。昨日のアブミに練習の成果がでる所です。先生カメラ目線。
2011年04月13日 06:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:29
7ピッチ目の核心部分。昨日のアブミに練習の成果がでる所です。先生カメラ目線。
核心を登りきったところ
2011年04月12日 11:19撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/12 11:19
核心を登りきったところ
核心を登りきってパチリ。中央が双耳峰の天狗岳。
2011年04月12日 11:20撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 11:20
核心を登りきってパチリ。中央が双耳峰の天狗岳。
中央の富士山のように雪を被っている山が百名山の蓼科山。左は車山。
2011年04月12日 11:20撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 11:20
中央の富士山のように雪を被っている山が百名山の蓼科山。左は車山。
この高度感はスゴイ。難しいといわれる所以かもしれません。
2011年04月13日 06:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:29
この高度感はスゴイ。難しいといわれる所以かもしれません。
Fさん。核心を登ってきます。
2011年04月13日 06:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/13 6:29
Fさん。核心を登ってきます。
それにしても素晴らしい景色に何度でも見とれてしまう。
2011年04月12日 11:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/12 11:30
それにしても素晴らしい景色に何度でも見とれてしまう。
阿弥陀岳方面。あと20ほどで山頂です。
2011年04月12日 11:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 11:31
阿弥陀岳方面。あと20ほどで山頂です。
2011年04月12日 11:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 11:31
北西稜は西の肩(摩支利天)と阿弥陀中央稜分岐との間に出ます。
2011年04月12日 11:47撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 11:47
北西稜は西の肩(摩支利天)と阿弥陀中央稜分岐との間に出ます。
阿弥陀岳北西綾を制したonsenさん
2011年04月12日 11:47撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/12 11:47
阿弥陀岳北西綾を制したonsenさん
蓼科山をバックにもう一枚
2011年04月12日 11:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 11:48
蓼科山をバックにもう一枚
太貴君とガイドさん(弟子の方)
太貴君大変だったろうなあ…
ラストでアブミやヌンチャクの回収をしながら、あの核心を攀じってきたのだからすごい
2011年04月12日 11:51撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 11:51
太貴君とガイドさん(弟子の方)
太貴君大変だったろうなあ…
ラストでアブミやヌンチャクの回収をしながら、あの核心を攀じってきたのだからすごい
ガイドさん(ボスの方)
余裕すぎ…
2011年04月12日 11:52撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 11:52
ガイドさん(ボスの方)
余裕すぎ…
稜線にでたkanemaruさんと先生。
2011年04月12日 11:58撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 11:58
稜線にでたkanemaruさんと先生。
Fさんと太貴君が北西稜から登ってきます。
2011年04月12日 11:58撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 11:58
Fさんと太貴君が北西稜から登ってきます。
山頂はすぐそこです。
2011年04月13日 06:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:30
山頂はすぐそこです。
阿弥陀岳登頂
2011年04月12日 12:02撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 12:02
阿弥陀岳登頂
西の肩(摩支利天)
2011年04月12日 12:02撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/12 12:02
西の肩(摩支利天)
2011年04月12日 12:02撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
4/12 12:02
2011年04月12日 12:03撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/12 12:03
雪庇です。山頂方面。
2011年04月13日 06:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:30
雪庇です。山頂方面。
蓼科山方面。
2011年04月13日 06:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:30
蓼科山方面。
赤岳をバックに。
2011年04月12日 12:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:16
赤岳をバックに。
ご満悦です。
2011年04月13日 06:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:30
ご満悦です。
権現岳をバックに。
2011年04月12日 12:17撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:17
権現岳をバックに。
権現岳と編笠山の向こうには南アルプス。
2011年04月12日 12:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:33
権現岳と編笠山の向こうには南アルプス。
霞の向こう側には中央アルプス。
2011年04月12日 12:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:33
霞の向こう側には中央アルプス。
のんびりと大休止です。風は少なく穏やかです。
2011年04月12日 12:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:33
のんびりと大休止です。風は少なく穏やかです。
横岳。素晴らしい天気だ。
2011年04月12日 12:34撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 12:34
横岳。素晴らしい天気だ。
中岳のコルから下る
2011年04月12日 12:48撮影 by  uTough-8010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/12 12:48
中岳のコルから下る
中岳沢を下るkanemaruさん。なんか・・・格好良くねぇ?
2011年04月13日 06:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4
4/13 6:31
中岳沢を下るkanemaruさん。なんか・・・格好良くねぇ?
その直ぐ横にはデブリが・・・
2011年04月13日 06:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/13 6:31
その直ぐ横にはデブリが・・・
行者小屋
2011年04月12日 13:36撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4/12 13:36
行者小屋

感想

阿弥陀岳北西稜は八ヶ岳のバリエーションの中でも、大同心に次いで難しいと言わ
れています。
それを私の登山の先生にリクエストしたのはkanemaruさんです。
kanemaruさんとは去年の12月に富士山に於いての某スポーツ店主催の雪上訓練でご
一緒させて頂いてからの仲である。
やはり難しいと言われているだけのルートだけあって、今まで登った何処のルート
より難しかった。

前日の赤岳主稜の行動時間が約6時間で、阿弥陀岳北西稜は8時間なので6時過ぎに赤
岳鉱泉を出発します。

阿弥陀岳北西稜へは行者小屋から南沢を美濃戸方面に下り、北陵の尾根を右に巻き
ながら樹林帯のアプローチへ。
しかし、ハッキリした道標もないので、北西稜を目指すのはかなり難しい。
樹林帯の急登を開けた所まで北西稜の末端の尾根を登ると、北西稜の全貌が姿を現す。
そのあと30分も歩けば取りつきのナイフリッジに到達するが、リッジの余りにも鋭
さにビックリするが、右側を歩けると判り納得。
カンテにぶつかり、ルートは右側(北側)を20mほど巻くが、先生はその距離の間に
ドリルでビレイポイントを3か所打った。
その先はダブルアックスで直登するが、中々難しく簡単には登らせてくれない。
6ピッチ目は幅20〜30cmの雪のついたスロープ状のルートをダブルアックスを雪面に
打ち込みながら20m登ります。
左下は100mは切れ込んだ崖で、ロープでビレイされているから安心して登れます
が、そうでもなければ足はすくんでしまっただろう。
今年の2月2日に阿弥陀の北陵に登った時に、三人のパーティーが、ここ阿弥陀北西
稜の断崖絶壁に張り付いているのを目撃したが、まさしく自分はその場所にいるの
だと再確認した。
さて7ピッチ目はいよいよ核心部です。
いきなり2mの垂直の壁を右手でアックスを刺し、左手でビレイポイントに付いてい
るスリングを手繰り寄せて一気に登る。
一旦、右にトラバースし、アブミは上部2mの高さにセットしてあったが、身体が固
くて足が上がらず、そこまで登るのに苦労した。
最後は小さな岩の突起を手繰り寄せて力で登った。

ビレイポイントでメンバーが登ってくる間に八ヶ岳全景を楽しんだ。
遠く北アルプスも、霞んで見えていた。

阿弥陀岳山頂にコンティニュアスで登る。
皆で握手を交わし、健闘を称えあった。
標識は全て雪で埋もれていた。
登攀中、あれだけ風に悩まされたのに、山頂は殆ど風はなく穏やかだった。
山頂で30分以上とどまり、写真を撮ったり歓談したり景色を楽しんだ。
中岳のコルまでは急な下り。慎重に下ります。
赤岳鉱泉まで下り、荷物をまとめて下山です。

美濃戸までは殆んど林道歩きですが、一部ショートカットする道があります。
日曜日の段階では多少凍っていたものの、完全には凍ってはいなかったが、今日は
凍っており、そこで転んで左手を突いてしまった。
激痛が左手首に走った。
しかし、さほど腫れてはいなかったので、赤岳山荘の前に出ている水で手首を冷やして、
おばちゃんに湿布を頂き、車を運転して帰った。

帰ってから救急病院でレントゲンを撮ったが、なんと骨折してしまった。
自分でやってしまったことなので致し方ないのだが、先日凍傷で戦線離脱して間も
ないのに、何とも後味の悪い結末である。

暫くは療養に専念するつもりですが、一日も早く復帰したい。

onsen♨

えーとですね、はっきり言って最初のリッジそのまま行くのでしたらゴメンナサイするつもりでした…恐過ぎです。
帰ってから調べたらそのリッジ通しで行くルートもあるのだそうな。。。こえ〜
取り敢えず右に巻くルートを選んでくれたので良かったですが、その先の草付のトラバースっていうところから登る箇所も結構ヤバいです。
最後のアブミを掛けた所もA0で行ける所らしいですが本当ですか。。。

ガイドさん来週は60歳の女性の方をこのルートで案内するらしいです。
要するにですね、ガイドさんが優秀なら誰でもどこでも登れるってことなんですわ。
僕でも登れたし。

今回2パーティーで行ったんですが、僕等はガイドさん-onsenさん-kanemaruの順で、僕がスリングやヌンチャクの回収係でした(おそらく体重の関係で)。
ガイドさんが常にロープのテンションを高く張ってくれていたので、もしかしたら回収時にロープに知らず知らずのうちに体重を預けたかも知れません。
たとえちょっとでも預けていた、あるいは引っ張り上げられていたとしたら、最早自分で登攀したと言えないんじゃないかと。

で、率直な感想ですがこのようなクライミングは今の僕には無理です。
理由は:

第一にウルトラ・スーパー・すげーひとがトップじゃないと命がいくつあっても足らない。
第二にフォローやってる限り「登らせてもらってる」だけじゃないか?
第三に相当緻密な性格じゃないとひとつのミスが命取りになるのでトップにはなれない。

なのでしばらくは10m程度のアイスクライミングを怪我しない程度に楽しみたいと思うのであります。
いずれシステムやムーブを勉強して、セルフレスキューができるようになったら、実力にあった山で挑戦したいと思います。

以上、率直な感想でした〜

kanemaru

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2980人

コメント

ブラボー!
お疲れ様でした
天気が良くて良かったですね。(風は強かったそうですが)
迫力のある写真たっぷりと見させて頂きました
onsenさんは骨折って大丈夫ですか?災難でしたね
早く治してまた素晴らしい山記録のせて下さい

kanemaruさんはこれまたチャレンジャーですね
筋肉痛やらはありませんでしたか?
世界観の変わるような山の景色!たまりませんね

onsenさん、kanemaruさん、ブラボー
2011/4/15 18:25
onsenさ〜ん・・・(涙)
onsenさん
kanemaruさん

こんにちは

せっかく凍傷から復帰と思った矢先に・・・
お大事にしていただいて、超人的回復力で早く復活して下さいね

北西稜ルートの高度感はスゴそうですね
あまり写真で高度感って伝わりませんけど、ここは写真でもヤバそうな感じがするくらいだから、恐ろしいですね
八ヶ岳にもこんなトコがあるんだ・・・ って思いました

Utundu
2011/4/15 18:25
straycatsさん。 こんばんはー
気持ち良かったですよー。
straycatsさんも北西稜どうですか?

なんか暗い雰囲気を漂わせてしまいましたが、私はとても
元気です。
痛くないですし、完治するまで暇をもてあそばせている
ので遊んで下さい。

onsen♨
2011/4/15 20:42
Utunduさ〜ん
不注意でやちゃいました
「バカだなonsen」くらいな感じで言って欲しいですね

手術ではなくギブスで固めるので時間掛かるでしょうが、
また不屈の回復力で復帰したいです。

景色は素晴らしかったですが、北西稜は噂通り難しかったです。
でも、自分にはああいった登山スタイルは合ってると思
うんです。
基本から勉強して将来は自分でリードしたいですね。

onsen♨
2011/4/15 21:08
onsenさん、kanemaruさん、こんばんは。
あらららら..
onsenさん、今度は骨折ですか!
でもお元気そうで良かったです。

手首であれば普通の山歩きは問題無いと思いますが、まあ、しばらくは大人しくしていろとの山の神様の思し召しでしょうね。
しかし、山の神様の怒りを買うようなこと何かしていませんか?
聖域での立ちショ○とか
2011/4/15 21:17
お二人ともすごいですね
kanemaruさん今晩は、 onsenさん初めまして。

お二人ともすごいですね

kanemaruさん、いつの間にか超人になっちゃって。
八ヶ岳の計画がアップされたと思ったら、こういう
ことだったのですね。冬靴も買い替えたし。

私もこの冬ガイドに赤岳へ連れて行ってもらいま
したけど、ただの赤岳で主稜とかバリエーションとか
とは無縁でした。
写真見てるだけでもびびります
とってもきれいですけど。

今後のヤマレコも楽しみにしてます。
onsenさんの骨折も早く直るといいですね。
kurikuri8
2011/4/15 23:03
MATSUさん、こんばんは-
凍傷のあとは骨折だもんね。
計画的で緻密なMATSUさんから見たらあきれてものが言
えないでしょう?(笑)
でもね、そうやって人は成長するんですよ。
ま、違うかもしれないけど、そう思わなければやってら
れませんよ

腕を吊っているので、普通に山を歩くのは難しいですね。
通常の生活にも難儀していますが、至って元気なので
ヒマヒマです。
遊んでください!


>立ちショ○とか
でかい声では言えませんが、いつでもどこでもでしたから
それが悪かったのかな?

onsen♨
2011/4/15 23:07
お大事に
こんばんは。
もう立派なアルパインクライマ−ですね。
どの山域に行っても楽しみの幅が拡がるのではないで
しょうか。羨ましいです。

ところでこれからの無雪期もバリエ−ションですか?
北アにも向かわれるのですか?
穂高や剱はどうです?
2011/4/15 23:40
ゲスト
お大事に・・・
onsenさん、またまた見事なクライミングと思いきや
今度は骨折ですか

なんでもないとこで
ついうっかりってやつですかね?

山もシーズン変わり目ですから
ゆっくり静養しろってことですかね

ではお大事に〜
2011/4/16 0:32
kurikuri8さん、はじめまして!
骨折したのは人生で初めてなのですが、かなり不自由し
てます。
どうせ仕事はできないので、諦めてドライブとか行ってこようと思ってます。

onsen♨
2011/4/16 6:31
siriusさん、どうもっ!
おはようございます。

>もう立派なアルパインクライマ−ですね
なーんて言われたら恥ずかしいです。
立派なアルパインクライマ−なら、何でもない所で転んで
骨折しないでしょ?

この骨折が完治するのは雪が解けた無雪期でしょうから、
そうしたら北アルプスを色々と歩いてみたいです。
行ったことのない山ばかりなので楽しみです。

onsen♨
2011/4/16 6:40
mic726さん、おはようございます。
東京の桜はもう散ってしまいました。
そちらはそろそろ満開でしょうか?

G.Wに向けて色々と計画されているようで、楽しそうで
何よりです。

今回の骨折は疲れて転んだ骨折ではないので、とても残
念です。
ゆっくり休養せよと山の神のお告げなのか?
でも、じっとしていられる性格ではないので困ったもの
です。

onsen♨
2011/4/16 6:52
凄いですねぇ〜!
こんにちは!onsenさん
初めまして!Kanemaruさん

阿弥陀岳北西稜
お疲れ様でした!そして登頂おめでとうございます!
天気 も良くて最高でしたね!
写真からでもすごい高感度なのが伝わってきますよ!

私も13日(水)に
赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走を予定していましたが
急な仕事でボツになってしまいました・・・
次の山行はGW前後ですかね

それにしてもonsenさん
凍傷が治って復帰できたと思ったら
すぐに『骨折』とは
また1ヶ月位はダメそうですか?
しっかり直して復帰してくださいね!
復活の山行レコ待ってますよぉ〜

yamatyan
2011/4/16 10:13
yamatyanさん、ただいまー!
今日は花粉も飛んでたけど、良い天気でしたね。
気分転換にちょっと遠出してきたので返事遅くなりました。
今は気持ちを切り替えてますので、いい機会だと思って
それはそれで、この状態を楽しんでいます。

バリエ−ションは緊張感も有りますが、何と言っても
自分には合ってると思います。
今回のような難しいコースは別として、先ずは簡単なコース
から覚えて行きたいと思っています。

onsen♨
2011/4/17 17:02
うわぁ〜
今度は骨折ですか・・・・・・

onsenさんのことですから難コースを登りたいでしょうけど、治ったらこれからは注意して山を楽しんでください。

*こんな事言っても無駄ですよね・・
2011/4/17 17:56
写真
こうやって並べてみるとonsenさん写真撮るのうまいなあ…
構図がいいですね
僕のは大きく撮っちゃってるんでスケール感がないっす
勉強になります!

kanemaru
2011/4/17 22:07
lizhijpさん, おはようございます。
難コースというよりは、素晴らしい景色を見てみたい一心
ですね。

真っ赤に燃えるモルゲンロートを何度も追い求めるのは
その象徴で、綺麗な星空を見て欲しいが為のナイトハイク
を勧めるのもそういった意味ですね。
今回の阿弥陀岳北西稜だって、普通の人は登らないバリ
エーションルートですが、高所恐怖症の方には無理ですが、
これを見て今は登らなくても何時かは登って頂ければ嬉
しいですね。

それに骨折をしたのは駐車場まで徒歩10分の所で、私で
なくても誰でもそうなる可能性があるということです。

onsen♨
2011/4/18 10:39
kanemaruさん、反省会(ただの飲み会だけど)しようよ!
自分の山行記録にコメントを入れるとはバカ受けです。
今度やってみようかな。。。(笑)

そうかな?
私はkanemaruさんの画像が行けてると思いました。
もしかしたらお互いに、ないものねだりではあるまいか?

onsen♨
2011/4/18 10:52
反省会
onsenさん撮るのうまいですマジで。
ちょっと引き気味に撮った方がいいってのが今回わかりました。

反省会やりましょう!
現在自分の嗜好およびリスク&実行の可能性等から今後の冬季登山のための投資計画を策定中です。
アイス一本で行くのか、Mixで行くのか、スリーシーズンに壁系もやるのかで装備が大分違いますし、そもそもシステムが異なるので技術全部勉強してる時間もお金もないですからね…

後で携帯の方に連絡します〜

kanemaru
2011/4/19 7:29
kanemaruさん!
おぉ〜!
判った!
携帯ね!

onsen♨
2011/4/19 11:40
ごめーんっ!
まだこっち読んでなくて、前レコにマヌケなこと書いちゃった
休業ってマジだったんだ。

骨折???
ったく、だいたいがやってることが『オンセンの冷や水』なんだからー!
もっと気をつけなくちゃダメでしょー!
(みんなやさし過ぎ。ワタシくらいは、はっきりと言ってやるぞ!!)

でもね、登攀中じゃなくてマジ良かったよね。
ちょうどシーズンも終わる頃だしさ、ゆっくり休めるってもんだよ。
あのね、遊びながら治そうなんて、そんなスケベ根性は捨てた方がいいからねっ!
使わないのが一番の治癒。
転ばないようなハイクから、のんびり遊びましょ♪
たまにはつきあってやるよ
(以上、自分を棚に上げた上から目線コメでした

お大事にね
2011/4/19 21:53
( ̄△ ̄;)エッ・・?
ほおぉぉ〜〜怖ぇ〜〜(爆)

はいはい!
garumaasさん、その言葉めちゃくちゃ嬉しいよ。
感謝感激でーす。

んじゃー遊んで下さーい!

onsen♨
2011/4/19 23:24
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら