硫黄岳から阿弥陀岳まで! 冬の南八ヶ岳周回縦走(*'▽')
- GPS
- 11:40
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,945m
- 下り
- 1,943m
コースタイム
天候 | 晴れのち高曇り 風は冬と考えるとかなり穏やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※この時期のコース状況は変化が激しく参考になりにくい場合が多々あります。必ず直前の状況を確認してください。 美濃戸口から美濃戸山荘 良い感じに締まっており特に問題はありません。轍の上は滑るので降り利用では注意が必要です。 北沢 雪着きがほどよく、登り利用ならアイゼンもいらないほどです。 赤岳鉱泉〜硫黄岳 稜線部までは問題ありません。稜線部から風が出てきますので装備品の最終調整は樹林帯の間に済ますことが望ましいです。稜線部に上がってからは全体的に左側のイメージ。夏道では最後に岩を右巻きからピークですが、冬は左から登ったほうが楽です。 硫黄岳〜横岳(奥ノ院) 基本的に風が強いですが硫黄岳山荘までは特に問題ありません。台座ノ頭を上がって奥ノ院手前の鎖場がテクニカルな部分になると思います。ピッケルを使って三点支持しながら昇り降り。すれ違う人には注意です。 横岳(奥ノ院)〜赤岳 三叉峰の分岐までは比較的歩きやすいです。分岐を過ぎた西斜面トラバースはピッケルを使用で安全に行きたい場所です。最悪山側に身体向けてカニさん三点支持もありかと。西トラバースを過ぎて地蔵ノ頭手前の急斜面も丁寧に歩きます。赤岳への登りは難易度より体力勝負です。 赤岳〜中岳〜阿弥陀岳への取り付き前まで 文三郎は身体が浮つかないように丁寧に下ります。一番のポイントは対向者。すれ違いポイントや落雪を考えて迷惑行為にならない意識を。中岳の登り返しはキツいです。でもその後はもっとキツいぞ_(:3」∠)_ 中岳を過ぎたところでちょっと休みやすいポイントがあります。 阿弥陀岳へ 梯子上部からの急斜面はしっかりキックとピッケル使用で確実に。斜面に対して体が寝すぎるとキックの角度も寝てしまうので上体は起こすイメージで。急斜面を越えたらあとは安全を気にしながら上がります。 阿弥陀岳〜御小屋尾根で別荘地まで 中央稜分岐までは痩せている道なので注意して、岩を越えるところも特別な難しさはありません。樹林帯までは一気に降ります。途中岩肌がかなり凍結している場所もあるので雪に埋もれていなければロープを使ったほうが安全に降れます。樹林帯に入ってからも急降下がしばらく続きますが難易度は下がります。木の枝が邪魔なくらいで歩きやすい道です。 別荘地の舗装路に出たら20分くらい歩くとゴールです。 |
写真
感想
1月末のリベンジ!南八ヶ岳の周回縦走に行ってきました(*'▽')
美濃戸口から美濃戸口まで、硫黄岳〜阿弥陀岳を通るタフな縦走です。今回も師匠と!というか、直前までの予報で気圧配置的にも絶好でもなかったので北八ヶ岳でのんびりしちゃう〜?とか言ってたくせに、いざ迎えに行ったら縦走する気まんまんな師匠。ひどすぎる(;'∀')
美濃戸口についたら準備をして早速林道歩きです。この林道も今冬三度目かぁと思いながらスタスタ歩きます。美濃戸山荘で水をたっぷりと飲み、準備を整えてから北沢へ。ここは問題なく良いペースで上がれますね。
北沢の感じから考えるに、昨日は風はあったけど雪は降ってないか大したことなかったのかな?これならいける可能性も高まります。
赤岳鉱泉でアイゼンとメットを装備して硫黄岳へ、ここはまだストックで登っちゃいます。さすが週末の八ヶ岳だけあって人が多いです。思っていた以上に天気が良く、木々の隙間からチラ見できる阿弥陀岳がカッコよい!あそこまでいけるかなぁ(*'ω'*)
稜線部手前で硫黄岳から横岳のブワーッと広がる世界に感動、やっぱり八ヶ岳はいいですねぇ
稜線からはストックからピッケルに持ち替えて出発です。今日は風も穏やかでかなり良いコンディション!甲斐駒の時もそうだったけど、荒れた翌日は雪も締まっているし快適だなぁ(*‘∀‘)
その後横岳を目指して南進、前回とは比べ物にならない風です。風速10mないくらいかな?冬山でこれはそよ風レベルだねっていう風の中、横岳手前の岩場まで行きました。岩場の下りはピッケルを刺しながらのクライムダウン。慎重に安全に動きます。
それほど苦戦することなく横岳山頂に到着。さて、問題はここからかな?
三叉峰の分岐を過ぎて少し風が避けれるところで休憩をして、西側トラバースに向かいます。直前にすれ違っていた人から良く締まってアイゼン効くから大丈夫ですよ〜と言われていた通り、足元は安定していたのでスムーズに抜けることができました。
地蔵ノ頭手前は絶好の赤岳ビューポイントなので、ここでも休憩。この後の行程として赤岳13:00、阿弥陀岳14:30は問題なさそうだから行っちゃおうと師匠。彼の判断はかなり的確なので僕も最後まで頑張ろうと腹をくくります。
赤岳展望荘を越えて赤岳までは体力勝負だなといつも思います。無事に赤岳に登頂して記念撮影!ちょうど天気が悪かったのが残念ですが気分は良いです(*'ω'*)
予定通り13:00に赤岳から阿弥陀岳に向かいますが、中岳の登りがさすがにしんどい・・・。ここまでかなりの行程を歩いてきているので疲労も溜まってます_(:3」∠)_
そして中岳を登ると現れる阿弥陀岳!ドーン!!うん、壁かな??
急斜面はしっかり蹴り込んで一歩一歩進みます。力も入れるのでなおさら息が上がるなぁと思いながら確実に。ヤマ場を越えて精神的に楽になっても登りは終わらないので大変です笑
ヒィヒィ言いながら14:30に山頂に到着。師匠の行ってた時間枠ギリギリで無事に登頂しました。
阿弥陀岳からは歩いてきた道がグルリと見渡せます。ここまで頑張ったなぁという達成感で胸がいっぱいでした。山頂に居た方に写真を撮ってもらい、少しお話を聞かせていただくと南稜を上がって来たとのこと。この日は事故の直後で残置物などを回収したそうです。
クライミング技術やロープワークがない僕にとっては別世界の話ですが、安全に下山することの大切さが胸に迫りました。
最後の下りは御小屋尾根。森林限界は危険な場所も少しありましたが、ロープもあったので歩きやすく、樹林帯からは木の枝が邪魔でしたが難度はありませんでした。しかし、さすがにかなり疲れているのでゼェゼェと喘ぎながら降っていきます。そして無事に舗装路に到着。ここからもうひと歩きでしたが、充実感が心地よく、軽い気持ちで美濃戸口まで戻ることができました。
これで無事にリベンジ対象だった甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳をクリアできました(≧▽≦)
僕の中での厳冬期シーズンはこれで一区切りかな笑
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