鍋嵐,宝尾根,大山三峰等(ヤセ尾根・一部バリエーションルート)
- GPS
- 09:44
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,263m
- 下り
- 1,414m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:38
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:煤ヶ谷バス停 → 【バス】 → 本厚木駅 → 【小田急線各駅停車】 → 代々木上原駅 → 【タクシー】 → 自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼ全ルート(辺室山までを除く。)が両サイド断崖のヤセ尾根(細尾根)であり,危険。三峰山の一般道を含め,過去に死亡事故あり。全て自己責任で。 特に,鍋嵐までのバリエーションルート(登山の自粛を求める看板あり。)及び七沢山の東に伸びる宝尾根(急傾斜及びヤセ尾根の連続。完全にバリエーションルート。)は,危険であり,地理に詳しい経験者をリーダーないし引率者にするか,熟達者ではなければ,踏み入るべきではない。 危険な個所は,一歩一歩を確実にゆっくりと歩く。緩急メリハリのある歩行が重要。チェーンスパイク,ヘルメット及び補助ロープがあるとなお良い。 このルートは,危険性を除けば,大変魅力的であり,高い達成感をもたらすものと思われる。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
|
---|---|
共同装備 |
テルモス
|
備考 | もっと早く出発し,歩きたい。 |
感想
1 序
(1) 今回は,丹沢東部のエリアの山歩きをした。一言でいうと,ヤセ尾根(細尾根。以下同じ。)歩きである。特に,鍋嵐のピストン登頂と宝尾根での下山がメインである。大変険しいルートである。
(2) まず,本厚木駅から宮ケ瀬行きのバス(5番乗り場)に乗車し,約50分かけて土山峠バス停に向かう。同バス停においては,地元消防団の職員が,山火事防止活動として,登山者を相手に,耐熱マット等を配っていた。なぜか,記念写真の撮影を求められ,これに応じた。
2 土山峠から辺室山,鍋嵐分岐(入口)まで
(1) 辺室山までは,やや急登であるが,よく整備された道であり,道標も豊富で,何ら問題はない。速やかにやり過ごすこととした。
(2) その後,物見峠手前の鍋嵐分岐に到着。道標が2つあり,祠もある。進路上の先には,ここから先は登山道ではない旨の進行の自粛を要請する看板が設置されている。自己責任において,ここを進む。なお,鍋嵐ルートの状況を知らない者は,山岳会の企画でも,信頼できるリーダー,引率者がいるなど特段の事情がない限り立ち入ってはならない(もっとも,そういうリーダーがいても,自粛要請の効力は及ぶが。)。
3 鍋嵐ルート
(1) ともあれ,私は,鍋嵐を目指した。早速,ざれたヤセ尾根が現れ,その後,ロープが施された傾斜が生じた。両サイドは,谷底まっしぐらの崖である。高度感があり,冷や汗が出る。一歩一歩確実に足を進めた。ゆっくり行くべきである。なお,このルートは,薄いトラバース路(踏み跡)があり,状況に応じてこれを利用していく。ただし,片側は,崖であるので,トラバース路の歩行に自信がなければ,なるべく尾根筋を歩いた方が良い。
(2) 私は,鍋嵐ルート中間の719m地点において,北方向に進路を取り,200m程度ルートを誤ってしまった。宮ケ瀬尾根に入ってしまったのである。ここは,大変分かり難い分岐である。踏み跡が不自然になっていたので,直観で気付いたはずであった。情けない。写真をいくつか掲出したので,参考に供されたい。
(3) 鍋嵐山頂直下は,急登である。しかし,ジグザグに踏み跡が付いており,一部直登となるが,大したことはない。しかし,下りは,慎重さを要する。
(4) 鍋嵐山頂では,同じタイミングで,後ろから追いついた男性,宮ケ瀬湖方面から登ってきたカップルと合流した。しばらく歓談をした。
(5) 鍋嵐から一般道に戻る際中,何と!前方から子犬が走ってきた。目を疑った。私の所に来て,しっぽを振って飛びついてきた。とてもなついている。しばらく,子犬とルートを歩く。子犬は,私の後ろをつっつきながらついてきたり,前に走り,しばらくした所で,こちらを見て待っている。しかし,飼い主は現れない。首輪には,飼い主と思われる者の苗字と電話番号が書いてあった。この地点では,電波が届いたので,当該電話番号に電話をした。留守電となったので,メッセージのみ入れた。おそらく,猟犬だろう。ただ,GPSはついていない。その後,更に一緒に歩く(犬の散歩)と,その子犬は,一般道に入る直前で,ふっと消えていなくなった。何とも不思議である。でも,癒された。こんなヤセ尾根のバリエーションルートで。
4 大山三峰ルート
さて,一般道,大山三峰縦走路を歩く。ここは,ヤセ尾根ではあるものの,鎖やはしごが多数設置されており,歩きやすい。もちろん,気を抜いたら,両サイドの断崖絶壁に落ちる可能性がある。つかの間の歩きやすい多少のアップダウンを楽しみ,三峰山に到達する。景観は,木々の間から,まあまあ良い。
5 宝尾根
(1) その後,次のピークである七沢山(道標,山名標識なし。)に行く。ここは,今回の最大の課題である宝尾根の入口(下山口)である。
(2) 七沢山は,何もない単なるピークである。ここから,東に目を向けると,テープがあり,尾根が続いている。これが宝尾根である。最初は,普通の荒れた道である。しかし,その後,かなりのヤセ尾根となり,それをやり抜くと,崖に近い急傾斜が現れる。ここには,ロープが設置されており,クライムダウンで下降する。慎重に足場を選択しなければならない。
(3) この後,がれたヤセ尾根が続くが,鍋嵐ルートの応用編として,一歩一歩確実に足を進めるとともに,つかむことのできる木の根や枝があれば,積極的に利用して,とにかく,両サイドの断崖絶壁に落ちないよう保険をかけるように下りるのみである。高度な技術は必要ない。
(4) しばらくすると,一変して,尾根は広くなる。広くなることにより,今度は,ルートファインディングが必要となる。大げさではないが,有効なテープが少ないので,地形図はよく確認しておく必要がある。鹿柵などの目印も参考となる。
(5) 下りを進め,植林帯に入る。後は,概ね,道なりとなる。ただし,この辺でテープ,神奈川県の標柱が頻出し,踏み跡が色々と分かれているので,うっかり進路を誤りやすいと思われる。飽くまで,尾根の単位で考えるべきである。
(6) 下山口の谷太郎林道直前においては,やや急傾斜となり,進路を北(左)方向に変えなければならないようであるところ,今回は,日没間際であり薄暗かったので進路選択にやや苦慮したが,明るければ問題ない。
6 下山後等
谷太郎林道からは,徒歩約30分で煤ヶ谷バス停に到着。21時までは,毎時1本のバスがある。
今回は,(今回も)色々あったが,とにかく,充実した山行であった。
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