雨引山・唐沢山・馬羅尾山
- GPS
- 11:10
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,193m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨引山はよく整備された登山道になってます。ロープのあるところや高度感のあるところもありますが気を付ければ問題ありません。時間もあまりかからず登れるので楽しめる山だと思います。 唐沢山へは藪漕ぎありますが踏み跡、テープ等あります。山頂からの展望は望めません。 馬羅尾山はとにかく藪漕ぎせずには到達できません。また、踏み跡もテープもほとんどありません。藪もシャクナゲとクマザサで非常に深いです。山頂は南北に細長くなっています。北側の方が展望は開けます。 雨引山以外は基本一般ルートではありません。ルートが無いと言ってもいいでしょう。登れそうなところは尾根や沢など数か所ありました。今回は雨引山から行ったので登りは主尾根上を進みました。下山は馬羅尾山から清水岳方面に進んだ鞍部付近から大曲の上部に向かって伸びる尾根を選びました。藪は濃く見通せないのでルート確認を怠らず進む必要があります。ほかの尾根をたどっても同じことだと思います。 雨引山から馬羅尾山まで全部歩くと結構時間かかります。距離の割には相当かかりますので状況によってルート変更は必要になります。細かくは感想で書きます。 |
写真
感想
感想も含めコース詳細を書いていく。
スタート地点は林道の入口にしたがこの辺ならどこでもいいだろう。雨引山登山口には2,3台は停められるスペースがある。登山口はしっかりした道標や看板がありわかりやすい。
送電線の巡視路も兼ねた道なので鉄塔によく出会う。登りだして笹の中を進むがすぐに急登となる。ペースを上げすぎずに登りたい。登山道はしっかりしているので歩きやすい。しばらくするとNo.40の鉄塔に出る。鉄塔をくぐり1110mのピークまで急登は続く。ピークからはなだらかに尾根上を進み1141mピークに。すぐそばに鉄塔がある。
ここから少し行くと開けた場所に出て分岐になっている。広い道に行かず道標の雨引山方向に入る。少し上り詰めると1210mのピークに立つ。何もないので先に進もう。すぐに熊ノ倉岩という看板が目に入る。そんなに岩の感じはしないかもしれないが、進むとロープの張ってある岩場の下りとなる。慎重に下りたい。距離は大したことないので急がず進もう。降りてから進むと今度は崩落地が見えてくる。見た目よりは大したことのない道が付いている。左下には林道が見えている。ま、万が一滑り落ちてもその林道までだろうなと思ったり…(ちなみに20m位の落差かな?)
しばらくなだらかに登っていくと林道へ降りる下山道との分岐に出る。狭い分岐なのでゆっくりはできない。同じような緩い道を歩けば雨引山山頂に出る。下界の展望はとても良い。反対側はちょっと木が邪魔するが見えないわけではない。
ベンチもありゆっくりしたら来た道を戻る。東方向の尾根にもなんとなく道になっていた。どこかに繋がっているのだろう。下山道分岐から急な斜面を下りると林道の峠付近に出る。ここから帰るときは下山道を下る。今回はここからが本番である。
まずはささやぶを突っ切り林道横のNo.37鉄塔に。ホントにすぐである。鉄塔をくぐると藪の中に踏み跡が。藪で踏み跡も薄いがテープがありわかりやすい。尾根を外さないように進むと大きな岩に阻まれるが巻いて上部に出られる。テープも踏み跡も思っていたよりあり歩きやすい。といっても普通の登山道よりはるかに分かりずらい。ルートを外さないよう常に注意は必要だ。急な尾根を上り詰めると尾根が大きく右に方向転換する。テープもあるのでわかるだろう。ここまでくれば唐沢山は近い。傾斜もゆるくなり歩きやすい。
山頂付近には大きな岩が2つあり間を通り抜けられる。その辺が山頂だが展望はない。南北に長い山頂だがどこからも展望はなかった。広いわけでもないのでいい場所を見つけて休憩しよう。でもここは思っていたより人が入っているのかな?という感じの尾根歩きだった。
唐沢山から方角を確認し尾根を間違わないように進む。ここまであった踏み跡やテープは極端に少なくなる。そして藪も濃くなり歩みが遅くなる…。1560m付近の鞍部で休憩しながらこの付近に上がる尾根と沢を確認する。沢は上部がきつそうだが尾根はうまく上がれれば使えるかもしれない。そして濃い藪の中を登り進める。シャクナゲの濃いところはとにかく進路を妨げられる。シャクナゲの生え方を見ていいところを見つけるしかない。そして1711m峰に上りつく。この辺はところにより藪が消え歩きやすくなる。
この辺に上がる尾根もありそうだが地図上できつそうなところもある。その先のちょっと低いピークに上がる尾根も行けるだろう。この尾根はネットで検索していたら記録にあった。ここを過ぎると馬羅尾山手前の鞍部に向かって高度を下げる。ところどころ雪が残っている。雪の上は藪はないものの下が空洞の落とし穴が多くあるので雪から除く草木を見分けて落ちないようにしよう。うまくいけば藪を漕ぐより歩きやすい。
鞍部に降り立つと83と表示のある朽ちかけた杭がある。唐沢山からここまであった人工物は途中のテープ1箇所とこの杭だけである。ところどころ尾根に付けられた踏み跡は糞から見てカモシカだろう。ただ、交叉してるけもの道の中には熊のものもあると思われる。鞍部からの登りはきつい。斜度も割とあるうえしゃくなげの藪がひどい。そして所々に雪…この登りの途中に沢を上り詰めた記録もネット上にあった。その跡は見てとれなかった。とにかく藪の中尾根を外さないように登り詰めたら馬羅尾山だ。
馬羅尾山山頂も南北に長い。多く雪に覆われていた。三角点を探すも見つからず…展望は北の方でちらっとあるがそれだけ…でも唐沢山よりは広く休むのにはいいかもしれない。ゆっくりしたら下山に入る。ルートは尾根を清水岳方面に進んだ鞍部付近から南東に伸び大曲上部に降りる尾根を辿ることにした。ネット検索では記録は見つからなかった尾根である。山頂から鞍部まで歩きやすい。鞍部は雪に覆われ落とし穴も多い。この辺はテントが張れそうである。
雪の鞍部から尾根を左に外れながら下山路を探す。鞍部付近から下山尾根に入るとまた藪の中になる。いくつも尾根が交錯しているので目標の尾根を外さないようにしたい。が、藪の中でなかなか視界がない。ちょっと進んで違ってトラバースまた進んでトラバースと修正しながら目標の尾根に何とかとどまる。藪で歩きやすい獣道に誘われるとこうなるのだ…うまくトラバースする獣道で修正する。たぶんカモシカと猿の獣道が多いと思われるが熊のものもある。1500m付近で尾根が左右別れるので右側の尾根に入る。といってもハッキリとは別れず緩やかに分かれ気づくと間に沢がある感じなのでうまく見つけよう。左の尾根を進むと地図上で大きな岩にぶつかっているので進路に困るだろう。
だんだんと沢の音が大きくなり沢が入り乱れてくるのでうまく沢に入っても行けるだろう。一応今回は尾根の先端まで進む。最後は沢にめがけて尾根が落ちていくので歩きやすい笹薮の中を漕ぎ沢にでる。沢に降りてしまえば一安心沢で手を洗い顔を洗い…そうしたくなるだろう。そこから下流に少し進むと有明山からの登山道にぶつかる。あとは登山道に沿って歩くのでだいぶ気が楽だ。下から見上げながら登れそうな尾根をチェックしてもどれも急である。そして藪の中…。
どんどん下り車道に出るところの尾根の取り付きにテープがいくつか見えた。もしかしたらこの尾根に踏み跡があるかもしれない。1711m峰に出る尾根である。そして舗装されてない車道歩き。車を止めた林道入り口まで歩く。スタートをこっちにする手もある。ま、10分ほどで着くのだが。
こんなコースであるが全体的に藪が濃い。道がない。獣の跡が多い。ってところでしょうか。ただ多く人が歩かれていないので土の上などはフカフカで気持ちいい。展望は少ないので登る人が少ないのもの頷ける。ま、登る人が少ないというよりほとんど登られていない山である。コースももう少し短くした方が体力的にも時間的にもいいと思う。情報も少ないので現地判断も必要だ。もし行かれる方があればと思い長々とした感想になってしまった。お許し頂きたい。
時間も体力も許されるなら清水岳、有明山と登り詰めるのも面白いかもしれないが、清水岳まで藪はあるだろう…清水岳から表銀座縦走路まで出るコースも考えてみたりできる。そこまでやる人はごくごく少数だろうが。
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