五里霧中の丹沢横断
- GPS
- 30:10
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 2,084m
コースタイム
7:07菩提峠-8:04二ノ塔-8:50烏尾山9:06-10:02新大日10:15-10:45塔ノ岳-12:07丹沢山12:26-14:20蛭ヶ岳
5:55蛭ヶ岳-7:15臼ヶ岳7:30-9:30檜洞丸10:15-11:30展望園地11:40-12:28ゴーラ沢出合-13:15西丹沢自然教室
天候 | 曇りガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
菩提峠駐車場:30台くらい?ただの広場です 朝7時時点で先客は3台 西丹沢自然教室駐車場:舗装部分に10台くらい 向かいの空き地に15台くらい 13時時点で8割埋まっていました |
写真
感想
仕事で半分つぶれてしまったゴールデンウィーク。
直前までどの日が出勤になるか分からないので予定も立てづらく
もたもたしているうちに連休突入で、渋滞は激しいわ雪は残ってるわと何だか遠くは行けない感じ。
それならば地元なのにずっと行けなかった蛭ヶ岳を通って縦走してみることにしました。
東から西までガツンと歩きたくて表尾根を選択。
ヤビツ峠にバスが来る前に歩きだしたくて、7時には菩提峠駐車場に到着。
丹沢山〜蛭ヶ岳間は未知の領域なので、とにかく丹沢山までは時間を稼ごうと休憩も少なめ
写真も自粛!と思っていたけれどガスで視界不良のため特に撮りたいものもありませんでした。ケガの功名?
早めの出発が奏功して鎖場もサクサク進むことができました。
やっと着いた塔ノ岳。時間のせいか天気のせいか、20人くらいしかいない!!
鹿もいない。視界もない。風はある。ってことで早々に移動します。
水を汲みに行くか迷いましたが、この時点で結構疲れていたので往復1時間を買うことに。
休憩ごと(と言っても2回ですが)におにぎりを1個ずつ食べていたのですが竜ヶ馬場でハンガーノック。
丹沢山を目前にして長めの休憩をとります。山歩きはホントにお腹がすくなぁ。お腹の肉使ってくれればいいのに。
気を取り直して丹沢山登頂。ガスで霞む先にはたくさんの人が休憩しています。
最後のおにぎり、チョコ、プルーンと食い合わせなど無視したメニューでカロリー摂取!
どんどん人が来るので気合を入れて蛭ヶ岳への道を下ります。
・・・むーん。まだ下るのかね??
いい加減嫌になったころに鞍部に到着、ガスに煙る笹原を見上げてうんざり。
でもでも、これを超えれば今日のお宿よ!がんばれ私!!
ヤマレコでもよく拝見する「この笹原が好き」というコメントのつけられた笹原の写真。
あぁ、きっとこの辺りなんだろうなぁ。綺麗なんだろうなぁ・・・何にも見えないよ
とは言うものの、白く霞むブナの大木はとても美しく
景色が見えなくても足元をみれば小さな花があちこちに咲き乱れ
幽玄な世界を一人で歩くのはとても気持ちがいいものです。
鬼が岩に着きました。やった、あと少しだぞ!この先に蛭ヶ岳が・・・真っ白で見えないw
こちらから見る鬼が岩は三角と四角の岩であまり鬼の角っぽくない。
角度のせいかな?蛭が岳側から見たら角っぽいのかな?
鎖場を降りて、20mほど進んで、ここならどうだ!?と振り返ったら・・・真っ白で見えないww
鬼の角はもうあきらめて今夜のお宿へ急ぎます。
この時点で14時過ぎだったのですが、朝からずっとガスっていて
明るさも変わらず、太陽の位置もわからず、時間の感覚が狂ってしまいました。
そして、念願だった蛭ヶ岳に着きましたぁ〜!!
山頂からは大展望らしいけど、やっぱり真っ白で・・・以下略。
ぐるりと見渡して、山荘へチェックインします。
この日の宿泊客は15〜20人ほど。
山荘のキャパは41名とのことなので余裕の布団割り当てでした。
前日は40〜50人ほど泊まったとのことで、実は5/4から5/5に予約をずらしていた私はホッとしました。
天気や眺望と引き換えにしてでも安眠が確保できて良かったよぅ
自炊室でお湯が沸くのを待つ間、他の方との世間話に花が咲きます。
いつもテント泊ばかりで他の人との交流があまりないからとても新鮮。
特に蛭ヶ岳はいろいろなアプローチができるので、ここまでの道のり明日の行程も人それぞれ。
丹沢が初めてという方も2組いて、表尾根は…とかバカ尾根は…とか盛り上がりました。
ほとんどの人はお酒を持参、私はコーヒー。
自炊室でおしゃべりがはずんでいるのを見てか、ビール片手にまた一人登場。
この人。はじめは様子見で大人しかったのに、お酒がすすんできたら私に絡み始めました。
お山でのお酒が好きな皆様。いくら酔っていても初対面の人を「お前」呼ばわりするのはやめましょうね(怒)
その場で話した私の翌日の行程を、その場にいなかった人たちに後から言いふらすのも気分良くないです。
あー面倒くさっ!やっぱりテントのほうが気が楽だぁ〜〜。
もう関わりたくなかったし、疲れていたので消灯30分前には就寝。
布団は一つ置きに割り当てられたし、壁際だったのでのびのびと過ごせました。
自炊室の歓談中にいびき情報も入手していたので耳栓がっちり。夜中に外れて起きたけどw
夜が明ける前は、雲海がばっちり降りていてみなさん喜んでいたのですが
お日様が顔を出すころにはガスも姿を見せ始め・・・また白の世界かい。
まぁ昨日のガスっぷりを考えれば日の出だけでも見せてもらってありがたいわ。
朝ご飯をサクッと済ませて支度を整えましたが、最後から2番目になってしまいました。
山荘のオヤジさんに挨拶をしたら「昨日はみなさんの相手をしてくれてありがとね」とのお言葉。
それなら2Lで1200円の水、すこし負けてくれないかなぁ。とちょぴり思いつつ笑顔で出発です。
行く先を見据えたら・・・富士山!!
夢中で写真を撮って、少し下って写真を撮って。富士山は10分ほどで雲に隠れてしまいました。
昨日の丹沢山からの下りなど目じゃないほどガツガツ下って、嫌になってからかなり経って鞍部到着。
途中、崖の脇に生える木に白い花が手向けられていました。
・・・ここだったんだ。手を合わせて通り過ぎます。
もう視界は20mほどしかなく、人も動物も見当たりません。熊鈴をひたすら鳴らします。
一人ぽくぽく歩き続けて臼ヶ岳に着いた時、鹿を見てすこし安心してそのあとすぐ不安になりました。
まぁ、檜洞丸まで行けば人もいるでしょ〜と思いなおします。
ずんずん下り、神ノ川乗越まで下りてががっと登り、やっと尾根道だぁと思ったらまたすぐごーんと下る。
この行程中、一番心が折れた場所でした。もう登り返しは嫌〜!と愚痴を言いながら進みます。
青ヶ岳山荘が見えた時、本当に嬉しかった・・・。
気持ちを奮わせて檜洞丸へ一気に向かい、山頂は・・・独り占め!?
今回登頂時に先客がいたのって、三ノ塔・塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳のみだわ。GW中とは思えない!
あとは下るだけなので、初めて休憩中にコンロを使いました。熱いコーヒーに心まで温まります。
気づけば4組ほど到着。景色がなくともやはり人気の山です。
せっかくここまで来たのだから犬越路経由も一瞬考えましたが
すでにロキソニンも効かないほど左膝が痛んでいたので最短で帰ることにしました。
ひたすら下る道。膝には良くないのねぇ・・・。ストックのありがたみを痛感したさ。
コースタイムを少々オーバーして西丹沢自然教室に到着。
初めて噂のボビーくんに会いました。首輪はしてるけど、どこの子なんだろう??
迎えに来てもらい、入浴後にその足で菩提峠の車を回収。ありがたや、ありがたや。
念願かなって丹沢縦走できました。
晴れた蛭が岳からの景色も見たいけど、向こう半年分の登り返しを食らったのでお腹いっぱいです。
しばらくは登ったら素直に下れるお山にしよーっと。
chilumaluさん、こんばんは。
大展望を望める蛭ヶ岳がガスの中だなんて残念でしたね
次回は快晴の日を狙っていきましょう
とはいえ、一泊二日の丹沢縦走ですから、
歩行距離も長く、高低差もあり、充実していたことと思います。
蛭ケ岳山荘の混み具合はいかがでしたか。
塔ノ岳が好いていたなら蛭ケ岳も空いていたでしょうか。
私もまた蛭ケ岳山荘に泊まりたいと思っています。
今度は緑に染まる夏を狙おうかと。(暑そうですが)
ゴーラ沢付近の緑は見事でしたね。
私も癒されました
やっぱり新緑って素晴らしい
chilumaluさん、はじめまして。
お疲れ様でした。
霧の中の縦走を楽しまれた様子が写真から伝わってきました。
展望に恵まれる山行も良いですが、何も見えない中を歩くのもまた思い出になります。
私も連休の初めに蛭ケ岳を回ってきました。
私がおもわず反応した写真が「この山行中で一番影が濃くなった瞬間」の写真でした。
ここ 源蔵尾根の下り口ですよね。私はここを下りました。
次は シロヤシオの時期に檜洞丸を計画しています。
ナイスな山ボーイと同じ布団になれた?
駐車場所まではどうして戻ったのでしょう?
姉さんの魅力でヒッチハイクとか。
鹿さんも自分の事をなんて書いてあるのだろうか?
と読んでいたんでしょうね。
まさか前回のシシに続いて今回は今夜の夜食は?
ナンマイダブ〜
2日間を通じて展望はほとんどありませんでしたね・・・
でも、去年から行かねば!と思っていた蛭ヶ岳の山頂を踏めてよかったです
蛭ヶ岳山荘の宿泊客は15人ほどで、布団は一つ起きに使えるほど空き空きでした
実は前日の4日に予約したのをずらしたのですが
4日は40〜50人ほど泊まっていたそうです。危ないところでした
新緑が美しい季節がやってきましたね。
私も丹沢を満喫しようと思います
はじめまして。
そうなんです。景色なんか見えなくてもとても楽しかったんです
写真で感じていただけて嬉しいです。
源蔵尾根の下り口、正解です どうしてわかるんでしょう!?
高度により1日で色々な季節の花を楽しめるのがこの季節の魅力です。
シロヤシオはもう少し先みたいですが楽しみですね〜
山ボーイ そういやいましたね。
でも消灯30分前には寝てしまったのでよくわかりませんw
帰りは迎えに来てもらい、駐車場でおろしてもらいました。
ありがたや、ありがたや。
あの鹿には。。。逃げられました
念願の丹沢主塊制覇しましたね。
これで、大きな顔をして
”丹沢がホーム”といえますね。
おかげさまで悲願達成です
感想もやたら長くなってしまいましたよ。
丹沢の奥深さにはまりそうです。もっと歩かなきゃ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する