鳳凰三山【夜叉神~薬師~観音~地蔵】を3日間かけて歩いてみた


- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,146m
- 下り
- 2,146m
コースタイム
5月2日(月)
夜叉神峠登山口06:06-07:03夜叉神峠07:22-08:31 2140mくらい08:52-大崖頭山08:57-09:44火事場跡10:08-苺平10:49-11:25南御室小屋
5月3日(火)
南御室小屋06:31-07:21砂払手前の2700mくらい07:38-薬師岳08:00-08:29観音岳08:48-09:59賽ノ河原11:05-11:49鳳凰小屋への近道の分岐11:58-観音岳12:30-薬師岳12:54-13:01薬師岳小屋13:11-13:58南御室小屋
5月4日(水)
南御室小屋05:28-苺平05:57-06:20火事場跡06:33-07:03大崖頭山07:14-07:56夜叉神峠08:10-08:41夜叉神峠登山口
天候 | 2日(月) 晴れ 3日(火) 晴れのち雪 4日(水) 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
GWなので少し心配だったけど、駐車場は2/3ほど空いていた。 翌日(2日)は平日なので比較的空いていたけど、これが3日の夜だったらどうなっていたのだろうか。 東日本大震災による自粛がないとも言い切れないので、2012年度以降はもっと混んでいる可能性高。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎残雪とアイゼン 夜叉神峠を出て、1950mくらいから残雪が現れたが、火事場跡まで点在している程度なのでアイゼンは必要なかった。 火事場跡を過ぎると薬師岳小屋までほとんど雪の上だけど、アイゼン付けませんでした。 稜線も点在して雪があったが壷足で歩き、観音岳→地蔵岳の途中でメンバーの4/6がアイゼン装着(なくても頑張れば行ける)。 ピッケル不要、スパッツ好みで。 尚、南御室~地蔵ではすれ違う人の大半がアイゼンを着用してました。 ◎踏み抜き 雪が緩んでくると踏み抜きが多くなるが、幅40cmほどのトレースを忠実に辿ることで踏み抜きはほとんど回避できた。 (トレースの一歩外側には踏み抜いた穴がトレースと平行して側溝のように無数にあった) |
写真
感想
注:砕けた言葉で書いているため、言葉遣い等、不快に思う箇所が多数含まれている可能性があります。
久しぶりの鳳凰・・・・ということにしておこう。
登頂したのは久しぶりだ。かれこれ5年ぶり。
1日の夕刻、東京を出発するとき、8人乗りの車でも6人+ザックはきつく、車へのパッキングに苦労した。
運転手(私)が一番快適だったのは間違いない。
夜叉神に着く時間調整と少しでも高速代を安くするため、八王子ICから中央道に入り、甲府昭和ICで降りる。ETC休日割で1000円。
まだ時間があるので甲府市内のイトーヨーカドーで軽食、1日夜分の酒&つまみを購入。
芦安のゲートを過ぎると霧が立ち込めてくる。さっきまで雨が降っていたはずなので、そのためだろうか。慎重に運転をして夜叉神の駐車場に到着。
1日は日曜日、2日は平日なので、いくらGWといえど駐車場は空いているだろうと信じていて・・・・2/3ほど空いていた。
例年のGWを知っているわけではないのだけど、(地震の影響もあって)空いていた方と思う。
2日、朝。半分ほど駐車場が埋まっている。
朝食と準備を済ませて出発する。
いやー、荷物持ちが5人も来てくれたおかげで軽かったわー(笑)
計画者兼運転手という立場を利用してガス缶しか持たなかった。
良く言うと遠慮の塊。悪く言うと権利の乱用。
パッキングを真面目にするとザックが小さくなるから適当にやって、同じくらいの大きさになるように調節した。
それにしても甲府側の天気はいい。
けど、北岳側は稜線まで出てみないと分からない。
(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-89053.html)
そんな不安を抱きながら夜叉神峠に着くと、はっきり。白峰三山のお出迎えー!
なんか、すごい。うん。こんなにくっきりと見えることもあるんだなー。
夜叉神峠を過ぎると火事場跡まで樹林帯になるけど、木々の隙間からちらほらと白い峰が見れるのでそれだけでもいい。
高度を上げていくと雪がチラチラと現れ始める。
逆コースで2回程通ったことがあったけど、夜叉神峠→火事場跡って、こんなに高低差あったっけ?
大崖頭山から先は少し下るけど、登山道の山側半分に雪、谷側半分は土となっているため、アイゼンは必要なかった。
火事場跡に着くと天気が悪く・・・・ならずに再び白峰三山がお出迎え。贅沢な時間だ。いや、本当に贅沢すぎる。
火事場跡を過ぎるとようやく、本格的な雪上歩き。
でも、ツルツルに凍っているわけではないので誰もアイゼンを付けない。
苺平から南御室小屋への下りはちょっと苦労するもやはりアイゼンを付けない。
気温が上がり、雪は緩んでシャーベット状となっており、踏み抜いた跡がいっぱい。
土で茶色くなっているトレースを外したらズボッ。
逆方向の登山者とすれ違うとき、道を譲ろうとしたらズボッ。
トレースに戻ろうともがいたらまたズボッ。
そして下りのトレースは一歩歩く度に30cmズサァァァーと滑るみたいな。
さながらアスレチック。いやー、楽しかった。
南御室小屋のテン場は大部分が雪の上。
とはいえ、一部では地面が出ていてちょっとびっくりした。
夜は寒ー。昼間はシャーベット状になっていたトイレへの道が夜にはガリガリに凍っていた。
星が見えるので放射冷却か。北斗七星しか分からなかった。
3日、朝。
寒くてあまり眠れなかった。
メンバー内で持っている装備がバラバラ。
厳冬期用のダウンシュラフから化繊のスリーシーズンまで。
準備を済ませてゆっくりとテン場を出発。
凍っているけど、ツルツルになっているわけではないので3/6がアイゼン装備。
下りならあったほうがいいかなーと思うけど、登りは慣れていれば大丈夫。
砂払に着くと今日も白峰三山。振り向けば富士山。
いやー、今日も見れてしまった。
昨日よりも気温が低いのでもっとくっきりと。なんだか申し訳ない。
この先はアイゼンは必要なさそうなのでみんなアイゼンをここで外す。
けど、出会う人みんな付けてて、変な目で足元を見られる。
薬師岳小屋で「今日は徐々に天気が崩れて雨が降り出す」との情報を得る。
マジかー。うーん。ここまでよかっただけもいいと思わないと。天気がいいうちに地蔵をピストンしてこよう。
薬師岳はスルー、目指すは観音岳。
の勢いだったけど、薬師→観音ってこんなに登ったっけ?
観音→薬師を通ったときは平らな印象しかなかったのに。
勢いが衰えたころに観音岳到着。
山頂からはずっと見たかったあの光景。
以前に写真で見たことがあり、いつか同じ光景が見れたらなぁと妄想していた「観音からの薬師と富士山」。
あっさりと見れてしまった。いいのだろうか?おまけに甲斐駒の右肩あたりに北ア。大キレットの凹みまで分かる。
地蔵に向けて歩き出す。歩き始めは急斜面の下り。
「なんで、アイゼン付けないんだろう」と疑問の言葉がメンバー内で飛び交う、けどやっぱり付けない。
赤抜沢ノ頭手前の下り斜面で一部のメンバー(4/6)がようやくアイゼンを付ける。
赤抜沢ノ頭下りを爽快に下って、地蔵岳手前の賽ノ河原に着く。
さっそくオベリスク♪
ここは甲斐駒仙丈の絶景ポイントかー。
ここまで天気がもってよかった。
しっかりと三山を堪能したのでテントに帰ろう。
帰り道、観音の登りで雷鳥発見。
ん?鳳凰に雷鳥っていたっけ??
しかも雄と雌の番いでまだ冬装備→夏装備の生え変わり期間中。
近づいてもぜんぜん逃げない。
あー、いいコト尽くしで何かよろしくないことが起こりそう。
薬師岳小屋で4/6がアイゼンを付けて南御室小屋に向けて下りだす。
アイゼンあると楽だけど、アレだよなー。無駄に付けると雪上歩行の技術が落ちそう(感覚が鈍りそう)。
樹林帯に入ろうとしたところで空から何か降ってくる。
行きに小屋で言われたとおり、雨・・・・ではなく、雪が降ってくる。
本格的に降り出す前にテントに到着。
今日(祝日)は昨日(平日)よりテントが多い。そんなところにまで張っているのか。
平日に入山して正解だった。祝日に泊まる予定ならスコップがあったほうが便利そう。
テントに入って外を眺めると積もっていく。
霙に変わったりしながら1~2cmほど積もった。
明日は下山するだけだし、まぁ、いいか。
4日、最終日、寒い。
ポリタンをテントの外に出しておいたら水が少し凍った。
フライには氷の粒、ポールも当然凍りつき、なかなか畳めない。
テントを片付けて震えながら歩き出す。
新雪が靴の溝に入って滑ること。
でも、やっぱり誰もアイゼンを付けなかった。
火事場跡までくると所々に新雪があるだけ。
今日も白峰三山。ごめんなさい。
ポリタンの氷水がおいしー。
名残惜しみながらコースタイムのペースで、ゆっくりと下山。
午前9時前に夜叉神の駐車場に下山したら満車に近かった。
空いているところは今日我々よりも先に下山した人が駐車していたスペースと思われる。
下山後の温泉はメンバーが勧めた『ほったらかし温泉』。
http://www.hottarakashi.com/
ナビに頼っていったらナビの道が違ったようで、夜叉神から2時間弱かかった。
(この後、奥多摩に寄る用事があり、ほったらかし温泉はその途中に位置している)
というわけで、
頑張れば日帰りもできるコースを3日間かけて歩いてきました。
正直、天気はあまり期待していなくて、3日間も山に入っていれば1日くらいはよくなるという淡い期待だったので今回の山行には大満足でした。
来てくれた紳士淑女の皆様、ありがとー!
会っているようですね。
夜叉神峠にいた若い方たちかと、、。
先に進まれ、途中で、私が追い抜いたようです。
私は南御室小屋で泊まりました。
観音岳まで行きました。
雷鳥も見ましたよ、、びっくりでした。
Y-chan
Y-chanさん
はじめまして。
Y-chanさんの記録を拝見しました。
同時刻に夜叉神峠にいたようですね。
夜叉神峠を出発してすぐの急登で、単独の方に右から追い抜かれたのを覚えています。
雷鳥は本当にびっくりしました。
何で鳳凰にいるの?白いの?と。
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