残雪の武奈ヶ岳(SkyWalkingでGPSロギング)
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- GPS
- 12:16
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,335m
- 下り
- 1,319m
コースタイム
- 山行
- 10:08
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 12:15
天候 | 晴れ・午後から風やや強 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR湖西線・比良駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
写真にあるように、大山口より先は雪が残っている。金糞峠直下の急登より上は、基本的にアイゼンが必要な状態でツボ足ではかなりしんどい。積雪の深さは数十センチ〜ところによっては腰のあたりまで。気温が高くなる日中は雪面が溶け出しており、シャーベット状態になっていた。 金糞峠直下の急登からアイゼン装着。ダケ道の途中までアイゼン装着。日が当たる箇所は雪面が緩み、歩きづらい箇所が多い。日陰の方が雪がしまっており、歩きやすかった。 今回のルートでは、登りに使った金糞峠への急騰がもっとも注意が必要だった。金糞峠からコヤマノ岳は、積雪が多いが気温が低いのか雪質が良く、かえって歩きやすかった。 コヤマノ分岐から武奈ヶ岳山頂への登りは日中はシャーベット状態になり歩きづらい。八雲ヶ原上のスキー場跡では雪質がゆるんでおり、腰上あたりまで2度ほど踏み抜いてしまった。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(1)
トレラン用ソフトシェル(1)
アルパインパンツ(1)
Tシャツ着替え用(2)
登山靴(1)
帽子(1)
タオル(2)
ヘッドランプ(1)
ヘッドランプ予備電池(1)
地図(1)
コンパス(1)
食料
レインウェア(1)
モバイルバッテリー(1)
10本爪アイゼン(1)
雪山用ストック(1)
コッヘル(1)
バーナー(1)
iPhone7
SkyWalking
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感想
残雪の比良・武奈ヶ岳に登ってきました。積雪シーズンの武奈ヶ岳は、2年ぶりぐらい。京都の自宅を出発し、朝7時比良駅に到着。麓から見る比良は、山頂付近が白く見えました。
登山用GPSアプリの「SkyWalking」を起動し、GPSログの記録を開始。SkyWalkingはネットに接続できない山岳地帯での道迷いを防止することを目的に私がフィールドテストを重ねながら改良を続けているiOSアプリです。ネットに接続できない山岳地帯でも使えるオフライン地図機能など、登山に必要な機能を持つアプリで、多くの方に利用していただいております。ご興味のある方は、SkyWalkingオフィシャルサイト( http://deepkick.com/skywalking/ )をご覧ください。このヤマレコの山行記録に使用しているGPXも、SkyWalkingで取得したGPSログをGPXに書き出して、アップロードしたもので、詳細なGPSログが取得できます。
前回比良に登ったときは、まだ開発中のSkyWalkingのフィールドテストをするためだったので、正式にApp Storeで公開したSkyWalkingを使って比良登山に来るは、私にとっても今回が初になりました。比良・武奈ヶ岳からSkyWalkingは誕生したと言ってもいいくらい、縁の深い山なのです。
登山口のイン谷口を通り過ぎ、ところどころ雪が残る登山道を大山口へ。青ガレもほとんど雪は残っていませんでした。金糞峠直下の急登にさしかかるあたりから、残雪がルートを覆い隠すようになってきたので、アイゼンを装着。いつ雪崩が起きてもおかしくない状況なので、雪の通り道になりやすそうなところを足早に避けて慎重に登りました。
金糞峠で小休止。いったん下り、細い木橋を渡って中峠・ヨキトウゲ谷方面へ。このあたりはそれなりの積雪もあってルートが分かりづらいので、事前にダウンロードしておいた以前歩いた自分のルートのGPXデータをSkyWalkingにインポートして地図上に表示しておき、現在位置を確認しながら進んでいきます。オフライン地図なので、ネットに接続できなくても、正確な位置とルートをSkyWalkingで見ることができます。渡渉ポイントでアイゼンが片方落ちているのを発見。誰かの落とし物か忘れ物か。コヤマノ岳南東稜への取り付き付近で、何かを探している様子の登山者と遭遇したので、もしやと思い、声をかけるとアイゼンを探している方でしたので、アイゼンの場所をお知らせしました。
ヨキトウゲ谷からアプローチするコヤマノ岳南東稜ルートは、比良の数ある登山ルートの中でも私がもっとも気に入っているルートのひとつで、積雪期の比良に初めてチャレンジしたときにここで撤退を余儀なくされた思い出もあるルートです。えっちらおっちら登っていくと、コヤマノ岳山頂手前で「コヤマノクラウン」と呼ばれるブナの巨木が登山者を出迎えてくれます。久しぶりに会えたクラウンに、思わず声をかけたくなりました。ルートを振り返ると、眼下に碧い琵琶湖が。ここから眺める琵琶湖は絶景です。
コヤマノクラウンに別れを告げ、いったん下るとブナ林の先に比良山地の主峰・武奈ヶ岳が現れます。比良駅を出発して5時間。最後の急登を登りきり、武奈ヶ岳の山頂に無事に到着。武奈ヶ岳山頂はおそらく11回目ぐらいかな。空は快晴。360度グルッと絶景です。さっそくお湯を沸かし、武奈ヶ岳山頂でどん兵衛をいただき暖をとります。
小一時間ほど山頂からの風景を楽しんだ後、下山。今回はパノラマコース・八雲ヶ原から北比良峠・ダケ道を使ってイン谷口へ下山することにしました。下山後は、比良とぴあで温泉につかり、疲れを癒やしました。
この山行の後、さらに気温が上がり雪解けが進んでいると思われます。武奈ヶ岳に行かれる方は、雪崩や落石に十分注意してください。
====== SkyWalking について ======
私の個人プロジェクトで開発している登山用GPSロギングアプリで、iOS端末(iPhone, iPadですね)で利用できます。国土地理院防災アプリケーション審査委員会が公募した防災アプリとして高い評価を受け、平成28年度防災アプリ賞を受賞したアプリです。山岳地帯など、ネットに接続できない環境での道迷いを防止することを目的として開発を続けているアプリです。そのためのさまざまな機能を備えております。機能制限版は無料で利用できます。気に入っていただければ、有料版にアップデートすることもご検討ください。
SkyWalking オフィシャルサイト
http://deepkick.com/skywalking/
私は、SkyWalking を使ってGPSロギングを楽しんでおりますが、完璧な動作を保証しているアプリではありません。単なる道具ですので、壊れることもあれば、使い方や条件次第では、期待どおりに動かない可能性もあります。ご利用については自己の判断の下でお願いいたします。バッテリー切れを起こさないためにも、充電用のモバイルバッテリーは必ず持っていくようにしてください。ご質問やご意見などがありましたらこちらのコメント欄などで直接私までお知らせいただくか、オフィシャルサイトからお問い合わせください。
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