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Yamareco

記録ID: 1103050
全員に公開
沢登り
大峰山脈

前鬼川孔雀又谷右俣〜釈迦ヶ岳

2017年05月16日(火) ~ 2017年05月18日(木)
 - 拍手
midori28 その他2人
GPS
56:00
距離
13.1km
登り
1,422m
下り
1,420m

コースタイム

15日>前鬼林道ゲート前(泊)18:00
16日>ゲート前5:40ー前鬼川本流(入渓)5:55−F12段10m 6:50〜7:50−滝谷出合11:10ー深仙股谷出合14:55ー孔雀又谷左俣出合16:00ーテント場16:20(泊)
17日>テント場5:50ーアメシ谷出合6:15ー1250m涸沢出合11:05ー1600m尾根14:00〜20ー大峰奥駆道14:45ー釈迦ヶ岳17:30〜45ー深仙小屋18:45(泊)
18日>深仙小屋6:35ー大日岳7:10−太古の辻7:40〜55ー前鬼・小仲坊10:10ー前鬼林道ゲート10:45
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
畝傍御陵前駅からレンタカー利用で前夜入渓点へ。
その他周辺情報 入之波温泉 山鳩湯 800円 10時〜16時
人気がある温泉のようで、休日は駐車場が満車になる。
前夜、前鬼林道ゲート手前の駐車場で泊まりました。
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前夜、前鬼林道ゲート手前の駐車場で泊まりました。
1日目はまずまずの天気。少し戻り、ガードを越えて、出合を目指して沢に下りました。
1日目はまずまずの天気。少し戻り、ガードを越えて、出合を目指して沢に下りました。
前鬼川遡行開始。
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前鬼川遡行開始。
流石にこの時期は水が冷たいです。
流石にこの時期は水が冷たいです。
おお、これが前鬼ブルー?!
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おお、これが前鬼ブルー?!
F12段10m。ここの水の色は正に前鬼ブルー!
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F12段10m。ここの水の色は正に前鬼ブルー!
滝の右に残置ロープあり。
滝の右に残置ロープあり。
滝上の渡渉点。今日は水が少ないようですが、念のためザイルを出しました。
滝上の渡渉点。今日は水が少ないようですが、念のためザイルを出しました。
左岸から右岸に慎重に渡ります。
左岸から右岸に慎重に渡ります。
滝の上は大ナメ。
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滝の上は大ナメ。
水の色がホントに綺麗!
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水の色がホントに綺麗!
この岩が越せず、右岸を巻きました。
この岩が越せず、右岸を巻きました。
滝谷出合
三連滝の下を登山道が通っていました。
三連滝の下を登山道が通っていました。
登山道の赤テープに導かれ、垢離取場へ。
登山道の赤テープに導かれ、垢離取場へ。
垢離取場。前鬼ブルーはここまで。
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垢離取場。前鬼ブルーはここまで。
垢離取場を過ぎると水の色がグリーンに変わります。
垢離取場を過ぎると水の色がグリーンに変わります。
いや〜ん。また巨岩です。
いや〜ん。また巨岩です。
残置ロープがありましたが信用できず、ショルダーで突破。
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残置ロープがありましたが信用できず、ショルダーで突破。
右をへつればいいのですが、最後の一歩がです、この時期ドボンはいやなので巻くことに…。
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右をへつればいいのですが、最後の一歩がです、この時期ドボンはいやなので巻くことに…。
巻きもシビアです。
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巻きもシビアです。
時間が押してきたので、右岸の杣道を進みます。
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時間が押してきたので、右岸の杣道を進みます。
ナメが見えたので沢に下りましたが…
ナメが見えたので沢に下りましたが…
トロに行く手を阻まれまた巻くことに…。
トロに行く手を阻まれまた巻くことに…。
沢を覗けば巨岩がゴロゴロ。巻き巻き作戦で時間を稼ぎます。
沢を覗けば巨岩がゴロゴロ。巻き巻き作戦で時間を稼ぎます。
深仙股谷出合を過ぎると廃屋がありました。
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深仙股谷出合を過ぎると廃屋がありました。
沢はやっぱり巨岩がゴロゴロ。
沢はやっぱり巨岩がゴロゴロ。
孔雀又谷左俣出合にやっと到着。テンバを探します。
孔雀又谷左俣出合にやっと到着。テンバを探します。
右俣に入って5分ほどのところに快適な平坦地を発見。小屋跡のようです。
右俣に入って5分ほどのところに快適な平坦地を発見。小屋跡のようです。
テントとツエルトを張りました。
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テントとツエルトを張りました。
たき火も上手く点き、楽しい夕餉です。
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たき火も上手く点き、楽しい夕餉です。
予定よりかなり下流でのビバーグとなりましたが、快適なテンバでした。
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予定よりかなり下流でのビバーグとなりましたが、快適なテンバでした。
2日目も晴れ。今日も巨岩地獄を避けて、巻き気味に登って行きます。
2日目も晴れ。今日も巨岩地獄を避けて、巻き気味に登って行きます。
両岸に聳え立つ岩峰。
両岸に聳え立つ岩峰。
沢は巨岩地獄( ノД`)
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沢は巨岩地獄( ノД`)
ガイド本には出ていない12mの滝。右岸から巻きました。
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ガイド本には出ていない12mの滝。右岸から巻きました。
またしてもガイド本にない滝20m。
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またしてもガイド本にない滝20m。
右岸のルンゼから巻きましたが、上部で右の泥壁を登りました。落石の危険があるのでザイルが引けず、非常に緊張しました。
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右岸のルンゼから巻きましたが、上部で右の泥壁を登りました。落石の危険があるのでザイルが引けず、非常に緊張しました。
2本の滝を越えてからは沢を歩いたり…
2本の滝を越えてからは沢を歩いたり…
杣道を巻いたり…。これは五右衛門風呂?
杣道を巻いたり…。これは五右衛門風呂?
1250mで左から涸沢が入ります。
1250mで左から涸沢が入ります。
ガイド本に「30m多段の滝」とありますが、滝というより岩棚のようです。乾いているので楽勝でした。
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ガイド本に「30m多段の滝」とありますが、滝というより岩棚のようです。乾いているので楽勝でした。
振り返ると大台ケ原が…。
振り返ると大台ケ原が…。
最後の40m滝。
ホールドもスタンスも豊富ですが、立っているのでビビりました。
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ホールドもスタンスも豊富ですが、立っているのでビビりました。
最後はガレたルンゼを登り…
最後はガレたルンゼを登り…
トウヒの森を抜けて…
トウヒの森を抜けて…
大峰奥駆道に出ました。
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大峰奥駆道に出ました。
山々の連なりが墨絵のようです。
山々の連なりが墨絵のようです。
釈迦ヶ岳はまだ遠い。
釈迦ヶ岳はまだ遠い。
イワザクラ
釈迦ヶ岳に到着。
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釈迦ヶ岳に到着。
ヨレヨレになって深仙小屋に着きました。先客が3名いましたが、快く3人分のスペースを空けてくださいました。
ヨレヨレになって深仙小屋に着きました。先客が3名いましたが、快く3人分のスペースを空けてくださいました。
3日目も快晴。
快適な小屋に別れを告げ、奥駆道を進みます。
快適な小屋に別れを告げ、奥駆道を進みます。
太古の辻で休憩。ここから前鬼に下ります。
太古の辻で休憩。ここから前鬼に下ります。
長かった沢旅も終わりに近づいてきました。
長かった沢旅も終わりに近づいてきました。
小仲坊に到着。
小仲坊からは車道を歩き…
小仲坊からは車道を歩き…
前鬼林道ゲートに無事帰還しました。
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前鬼林道ゲートに無事帰還しました。

感想

前鬼ブルーに憧れて、東京の沢仲間を誘って前鬼川孔雀又谷右俣を遡行した。

垢離取場から行場道を通り前鬼・小仲坊へ戻る周回コースはよく歩かれているが、孔雀又谷を詰め上げている記録が少なかったので、悪い予感があった。
2年前にここを遡行した沢仲間にメールで問い合わせたら、F1上の左岸から右岸への渡渉と巨岩帯のルート取りに気を付けるように…とのこと。
彼は身長が185センチの大男。その彼がルートどりに苦労した巨岩を、チビのおババ三人組が越せるだろうか…!?

F1上の渡渉は、これを避けて「左岸泥付きルンゼのふみ跡を上がった…」という記録を頼りに踏み跡を散々探したが見つけられず、滝の右を残置ロープを掴んで登った。
登ってみると、支点が取れる木(左岸)や岩(右岸)があり、安全を期してザイルを出して渡った。結局ここで1時間ロスしてしまう。

その後も次々に現れる巨岩が越せず、ザイルを出してトラバースしたり、メンバーの背中や肩に上がって乗っ越したりと、とにかく身長155センチ前後の婆さん三人組には文字通り「ハードルが高い」遡行となり、なんと深仙股谷出合までに9時間かかってしまった。
その後は沢に下りず右岸の杣道を進み、1日目は予定より遥か下流で時間切れとなった。

2日目も巨岩ゴロゴロの沢(巻き道から見た感じでは…)には極力入らず、岩が小さくなったのを見計らってから沢に入ったが、私が参考にしたガイド本には載っていない滝(20m)の巻きに手こずり、多段30mの枯滝は快適に登攀、続く40mは水流の左のリッジを冷や冷やで登り、最後はガレたルンゼを詰めて枝尾根に出た。

そこから奥駆道までは20分強ほどだったが、疲れた体に釈迦ヶ岳への登りは厳しく、釈迦ヶ岳で大休止したあとヨレヨレになって深仙小屋にたどり着いた。

3日目は3日間で一番の快晴。大変だったが三人で力を合わせて乗り切った前鬼川孔雀又谷遡行の余韻に浸りながら、太古の辻からツツジが咲く前鬼道をゆっくり下り、前鬼林道ゲートに戻った。

前鬼ブルーに憧れて計画を立てたが、巨岩の乗っ越しや大滝の巻きが厳しく、前半の感動が吹っ飛んでしまった感があり、垢離取場より上に行く人が少ないのがよくわかった。

後半で、私が持っている沢のガイド本に載っていない滝が2つ続けて現れたが、これについては、載せていないガイド本が他にもあるらしく、このことを指摘している記録を事前にヤマレコで読んでいて、攻略方法を決めていたので何とかなったが(20m滝の巻きはピン付きチェーンアイゼンが役に立った)、知らなかったら度肝を抜かし、呆然と立ち尽くしたことだろう。

同行者の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1147341.html

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コメント

お疲れ様でした('◇')ゞ
コメありがとうございました。
はい、あの巨石群はボルダーリングのオンパレードでした。また、例のガイド本にのっていない滝二つ・・・特に20mは左岸を直登して本当に怖かったです。ガイド本は稜線突破まで所要時間6時間とか書いていますが、無理ですよね。
ショルダーを使ったり、ロープやチェーンスパイクを使用され、無事に前鬼まで戻られてナイスですね。
女性3人の力は凄いです(^^)/
2017/5/24 22:03
左岸を直登って💦💦
こんばんは〜
コメを頂けて嬉しいです。
20m滝の左岸に登れそうなところはなかったような…。
凄いですね!
巨岩地獄しか思い出せず魅力に乏しい沢でしたが、3人で力を合わせ稜線まで行けたことは、良い思い出になりました。
Jyunntarouさんのレコ、これからも楽しみにしています。
2017/5/25 0:02
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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