前鬼川孔雀又谷右俣〜釈迦ヶ岳
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,420m
コースタイム
16日>ゲート前5:40ー前鬼川本流(入渓)5:55−F12段10m 6:50〜7:50−滝谷出合11:10ー深仙股谷出合14:55ー孔雀又谷左俣出合16:00ーテント場16:20(泊)
17日>テント場5:50ーアメシ谷出合6:15ー1250m涸沢出合11:05ー1600m尾根14:00〜20ー大峰奥駆道14:45ー釈迦ヶ岳17:30〜45ー深仙小屋18:45(泊)
18日>深仙小屋6:35ー大日岳7:10−太古の辻7:40〜55ー前鬼・小仲坊10:10ー前鬼林道ゲート10:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
その他周辺情報 | 入之波温泉 山鳩湯 800円 10時〜16時 人気がある温泉のようで、休日は駐車場が満車になる。 |
写真
感想
前鬼ブルーに憧れて、東京の沢仲間を誘って前鬼川孔雀又谷右俣を遡行した。
垢離取場から行場道を通り前鬼・小仲坊へ戻る周回コースはよく歩かれているが、孔雀又谷を詰め上げている記録が少なかったので、悪い予感があった。
2年前にここを遡行した沢仲間にメールで問い合わせたら、F1上の左岸から右岸への渡渉と巨岩帯のルート取りに気を付けるように…とのこと。
彼は身長が185センチの大男。その彼がルートどりに苦労した巨岩を、チビのおババ三人組が越せるだろうか…!?
F1上の渡渉は、これを避けて「左岸泥付きルンゼのふみ跡を上がった…」という記録を頼りに踏み跡を散々探したが見つけられず、滝の右を残置ロープを掴んで登った。
登ってみると、支点が取れる木(左岸)や岩(右岸)があり、安全を期してザイルを出して渡った。結局ここで1時間ロスしてしまう。
その後も次々に現れる巨岩が越せず、ザイルを出してトラバースしたり、メンバーの背中や肩に上がって乗っ越したりと、とにかく身長155センチ前後の婆さん三人組には文字通り「ハードルが高い」遡行となり、なんと深仙股谷出合までに9時間かかってしまった。
その後は沢に下りず右岸の杣道を進み、1日目は予定より遥か下流で時間切れとなった。
2日目も巨岩ゴロゴロの沢(巻き道から見た感じでは…)には極力入らず、岩が小さくなったのを見計らってから沢に入ったが、私が参考にしたガイド本には載っていない滝(20m)の巻きに手こずり、多段30mの枯滝は快適に登攀、続く40mは水流の左のリッジを冷や冷やで登り、最後はガレたルンゼを詰めて枝尾根に出た。
そこから奥駆道までは20分強ほどだったが、疲れた体に釈迦ヶ岳への登りは厳しく、釈迦ヶ岳で大休止したあとヨレヨレになって深仙小屋にたどり着いた。
3日目は3日間で一番の快晴。大変だったが三人で力を合わせて乗り切った前鬼川孔雀又谷遡行の余韻に浸りながら、太古の辻からツツジが咲く前鬼道をゆっくり下り、前鬼林道ゲートに戻った。
前鬼ブルーに憧れて計画を立てたが、巨岩の乗っ越しや大滝の巻きが厳しく、前半の感動が吹っ飛んでしまった感があり、垢離取場より上に行く人が少ないのがよくわかった。
後半で、私が持っている沢のガイド本に載っていない滝が2つ続けて現れたが、これについては、載せていないガイド本が他にもあるらしく、このことを指摘している記録を事前にヤマレコで読んでいて、攻略方法を決めていたので何とかなったが(20m滝の巻きはピン付きチェーンアイゼンが役に立った)、知らなかったら度肝を抜かし、呆然と立ち尽くしたことだろう。
同行者の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1147341.html
コメント
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コメありがとうございました。
はい、あの巨石群はボルダーリングのオンパレードでした。また、例のガイド本にのっていない滝二つ・・・特に20mは左岸を直登して本当に怖かったです。ガイド本は稜線突破まで所要時間6時間とか書いていますが、無理ですよね。
ショルダーを使ったり、ロープやチェーンスパイクを使用され、無事に前鬼まで戻られてナイスですね。
女性3人の力は凄いです(^^)/
こんばんは〜
コメを頂けて嬉しいです。
20m滝の左岸に登れそうなところはなかったような…。
凄いですね!
巨岩地獄しか思い出せず魅力に乏しい沢でしたが、3人で力を合わせ稜線まで行けたことは、良い思い出になりました。
Jyunntarouさんのレコ、これからも楽しみにしています。
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