五竜岳(山頂手前の雪渓をトラバースできず撤退)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,553m
- 下り
- 1,548m
コースタイム
08:31 テレキャビン終点
08:51 地蔵の頭
09:49-10:33 小遠見
10:50 中遠見
11:51-12:10 大遠見
12:39 テン場(2200m地点)
【2日目】
05:48 テン場
6:48-55 五竜山荘
7:30-50 小さい雪渓トラバース地点(2648m:ここで引き返す)
08:25 五竜山荘
08:34-38 白岳
09:39-10:15 テン場
11:10-15 中遠見
11:28-46 小遠見
12:10-13 地蔵の頭
12:20 テレキャビン
天候 | 1日目: 晴れ後曇り、その後あられ混じりの雪の強風、雷鳴も 2日目: 晴れ、稜線は風が強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
テレキャビン(ゴンドラ)は、往復1600円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはテレキャビン乗り場への階段踊り場にあります。 乗車券を購入する際、計画書の提出の有無を聞かれました。 基本的に冬山ルートになります。 雪庇に注意が必要です。 アイゼン・ピッケルは必須です。 |
写真
感想
先週日曜日(5月8日)、登山口の雨飾山キャンプ場まで行って、天候不良により残念した雨飾山に行こうと計画していましたが、Yamoooさんやtmaさnの五竜岳関係の記録を見て、そうだまだ残雪がたっぷりと思われる白い五竜岳に行こう。
五竜岳ピストンのルートは、白馬五竜スキー場のゴンドラリフトアダムスなどで一気に遠見尾根の取り付きに上がることが出来ますが、5月15日日曜日まで運行し、再開は6月半ばであることがスキー場のHPで分かった。
五竜山荘はGW中のみ営業していた様ですが、今は営業しておらず6月半ばから再開
とのことで、そんなに人も入っていないだろう。
今回の日程を逃すと、たっぷり残雪の白い五竜岳へは登れそうもないと思うと、なおさら白い五竜岳への憧れが募って来ます。
天気予報では、土日とも天候は安定しそうな様子なので、久しぶりにテントを持って稜線で夕日や朝日も堪能しよう。
【1日目(5月14日)】
白馬五竜スキー場ゴンドラリフトアダムスの駐車場に、始発の1時間に着いてしまった。
既に車中でゴンドラを待っていた、大阪から来られたHさんとご挨拶。
その後、Hさんとは下山まで色々お話させて頂きました。
また、東京からの男性(大沢たかお、似です)と話をさせてもらった、唐松岳(山荘)に泊って、また戻って来る予定とのこと。
天気予報では、まずまずのはずですが、ゴンドラ終点に着くと空は怪しい感じ。
取りあえず登る。
小遠見手前で、Hさんと再会「天気イマイチですね。取りあえず小遠見まで行きましょう。」
小遠見で、鹿島槍、五竜方面は低く灰色の雲が、カーテンの様です。
暫し、Hさんと様子見をしながら、おしゃべり。
GW(4月30日)中に、鹿島槍で落雷でお亡くなりになられた女性と怪我をされた男性とのお知り合いとのこと、お二人のことや当時の事故の様子などお聞きしました。
鹿島槍に向かって。お亡くなりになれた女性に合掌させて頂きました。
Hさんと「今日はどうします。」など話をし、取りあえず自分だけ遠見尾根を先に進む。
雪はまだまだ、たっぷりで雪庇に気を着け遠見尾根を行きます。
大遠見で休憩していると、自分より年配な男性2人が先を行きます。
このパーティは、翌日、五竜のバリエーションルートを登りましたが、遠目からも凄いルートを登るもんだなと…
西遠見手前の平地で、テントを発見。
ここでテン泊することのします。
雪面を整地していると「スコップいいですよ。」とのことで、ありがたく拝借し、雪壁を作る。
そんな作業をしている内に、強風が襲って来ます。
何とかテントを設営し、潜りこんでしばらくすると雷鳴が2発、ビクビクでした。
強風は一切収まる様子はなく、翌朝5時頃まで続きました。
また、あられ混じりの雪も横殴りにあり5?ほど積もりました。(強風でなければ10?以上だったでしょう。)
強風でテントが常時揺られなかなか眠れなった。
【2日目(5月15日)】
寝たんだか、寝ていないのか、2時頃目が覚めました。
まったく熟睡出来ませんでした。
4時過ぎには、空も白々し、風も若干弱まったような。
モルゲンロートも期待出来る。今日は天気いい。
鹿島槍など若干赤く染まる。
雪でトレースは消えていますが、開けた尾根道なので問題ありません。
巨大な雪庇を気を着け、白岳下の雪面も慎重トラバースし、五竜山荘に。
五竜岳へのルートは、強風で雪が着かない所が多いのでの基本的に夏道と同じです。
この調子なら、五竜山頂は問題ないと思ってましたが、山頂手前300mぐらいに小さい雪渓があり、ガチガチに凍っており、下を見ると滑落したら数百メートルの高度差止まりそうそうもない谷、雪渓の10m先にはクサリも見え、確実にルートであることが分かるが、雪渓は急斜面で一歩間違えば…
雪渓をトラバースしないルートを探りましたが、岩(石)は凍って不安、結局自分一人では無理と判断し撤退です。
五竜山頂からの大展望はお預けです。
Hさんも、同じ所で撤退しました。
が、Hさんによると、東京からの男性は、雪渓をトラバースしたとのこと。
この時期、雪面は刻々と変化します。
五竜に登れなかったからとのことではありませんが、白岳に。
白岳からの急斜面の雪面は結構気を使って下ります。
アイゼンには、雪がダルマになって歩きづらく、ピッケルで叩きながら下ります。
西遠見のテン場を撤収し、下山。
小遠見には20人近いグループが、京都から車5台で分乗し来たとのこと。
自分が物欲しげな顔をしていたのか、おにぎり2個(梅・紅鮭)と飴を頂きました。
御馳走様でした。
kusmmkさん、こんばんは。
五竜は山頂は残念でしたが、すばらしい山行でしたね。
早朝のモルゲンロートの写真は圧巻です!
14日、火打山から見た北アルプスの山々は高い部分が
雲の中でした。14日の記録を拝見すると、こんな感じ
だったのかとリアルに伝わってきます。
しっかし、五竜、いい山ですね
youtaroさん、おはようございます。
14日の天気は思いのほか悪くて、テントから外に出るのも億劫になってしまいましたが、翌日は好天に恵まれました。
朝、強風の中、ベンチレータから鹿島槍を見るとだんだん晴れて来て、モルゲンロートは素晴らしかったです。
北アルプスは悪天候でも、頸城の山は好天だったんですね
五竜の山頂は踏めませんでしたが、たっぷりの残雪を満喫できました
kusmmkさん、五竜お疲れさまでした、東京の男性です
例の雪渓、タッチの差で雪が緩んだようで、僕が入ったときは、アイゼン、ピッケルの歯がガッチリ食ってくれたので、カニヨコバイ姿勢でなんとか乗り切れました。
昨年は頂上直下の雪壁に恐怖し撤退、今回はそのリベンジでしたので、運に恵まれ登れてよかったです。
頂上からは槍、穂高までクッキリでサイコーでした。
ではまた何処かで
kusmmkさん
いいですね、でも私には遠くて、非現実的。
でも夏には、再訪したいです。
五竜岳。
モルゲンロートは登ったひとならでは、、
日帰り者としては、なかなか味わえません。
Y-chan
naohさん、コメントありがとうございます。
やっぱり、五竜山頂まで行かれたんですね。
今年2月唐松岳山頂から見た五竜岳は、人を寄せつけない山容でした。
五竜山頂手前の凍った小雪渓のトラバースでは、カニの横ばい・ピッケルでステップを切るなど試みましたが、自分の技量・体力では不安でしたので諦めました。
また、小雪渓を過ぎても、五竜山頂直下の巨大な雪壁も乗り越えることが出来たか微妙です。
白岳から雪渓を下っているとき、アイゼンが外れました。
もし、あの小雪渓で外れたらと思うと・・・
悪天候の中、遠見尾根から唐松山荘まで無事到着でき本当に良かったですね。
また、山でお会いできたらよろしくお願いします。
Y-chanさん、こんばんは。
五竜岳と白岳の間の東側斜面は、雪がたっぷりです。
また、トレースも一切なく広大な真っ白な雪渓にトレースをつけるのは、たまりません。
30年ほど前、五竜は無雪期に縦走したことがありますが、雪の五竜は自分にとって険しかったです。
また、鹿島槍などのモルゲンロートを見られたことはラッキーでした。
本当は今回の山行の目的でもあったんですが、前日の吹雪で諦めかけていました。
kusmmkさん
五竜お疲れ様でした。
テン泊ならではの素晴らしい写真有難うございます。
モルゲンロートの鹿島槍、最高です
トラバース箇所、あの傾斜でガチガチはヤバそうです。
北アはまだまだ残雪多いですね。
kusmmkさん こんばんは
強風に落雷とゾッとする時を越えた後は、ご褒美のモルゲンロート。
感動しちゃいますね。
爺・鹿島槍・五竜・唐松のパノラマも美しいです。
登山者との出会い、語らい、自然の美しさと恐怖。
いろいろな事を感じられたと思います。
kusmmkさんが、ご無事で良かったです。
kankotoさん、コメントありがとうございます。
この時期の五竜岳に行くには、テント泊でないとちょっと厳しいですね。
稜線で幕営したので、鹿島槍や五竜のモルゲンロートを堪能出来ました
ですが、15時間程続いた強風には参りました
撤退したトラバース箇所では、10分程どうしようか迷っていましたが、一歩間違ったら取り返しがつかないと思い諦めました。
山頂は踏めませんでしたが、雪山満喫です
sumikoさん、こんばんは。
長野市内でも暖かい日が続いていますが、さすがに北アルプスの山々では雪山装備が必要な状況でした。
一番怖かったのは、やっぱり落雷ですね。
Hさんから、鹿島槍(バリエーションルートの東尾根登攀)での落雷で知り合いの女性がお亡くなりなり、同行の男性も14時間程掛け、冷池小屋に辿り着いたとの話も聞いていたので尚更でした
山頂は踏めませんでしたが、モルゲンロートやいっぱいの雪面を堪能出来、充実の山行でした。
それから、山好きなヤツとの出合い
kusmmkさんコンバンワです。
夏場は蒸暑く長い遠見尾根も積雪時期は美しく・厳しく・素晴らしいルートですね。
モルゲンロートは本当に素晴らしいに付きます。また、無事に帰還した事も良かったですね。このチャレンジャーな心意気には脱帽を致します。
kintakunteさん、おはようございます。
雪の遠見尾根は、天候さえ良ければ夏道より歩き易いと思います
でも、これから1ヵ月間はゴンドラが運行していないので、入山者はいっそう極少数になりますね。
西遠見で幕営し、その翌朝のモルゲンロートは幕営山行ならではです
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する