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記録ID: 111112
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山滑走
谷川・武尊

谷川岳(1977m)-熊穴沢・西黒沢滑降

2011年04月10日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
GPS
10:51
距離
8.4km
登り
792m
下り
1,347m

コースタイム

ロープウェイ土合口駅(750m) 8:30
ロープウェイ天神平駅(1320m) 9:00
              9:15
熊穴沢ノ頭避難小屋     10:15
山頂(トマノ耳)       11:45
<スキー装着>
山頂(トマノ耳)       12:10
ロープウェイ土合口駅(750m) 13:15
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ロープウェイ乗り場に大きな立体駐車場あり
ロープウェイを下りると、谷川岳がどーんとそびえています。
2011年04月10日 09:16撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 9:16
ロープウェイを下りると、谷川岳がどーんとそびえています。
天神尾根に向かって登攀
2011年04月10日 09:28撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 9:28
天神尾根に向かって登攀
天神尾根を山頂に向かって歩く。
2011年04月10日 09:47撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 9:47
天神尾根を山頂に向かって歩く。
途中、危険な岩場も
2011年04月10日 10:04撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 10:04
途中、危険な岩場も
雪庇に気をつけろ〜
2011年04月10日 10:28撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 10:28
雪庇に気をつけろ〜
天神尾根を振り返る
2011年04月10日 11:25撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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天神尾根を振り返る
万太郎山と仙ノ倉山か?
2011年04月10日 11:03撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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万太郎山と仙ノ倉山か?
もうすぐ山頂。スキーが重い…
2011年04月10日 11:03撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 11:03
もうすぐ山頂。スキーが重い…
肩の小屋
2011年04月10日 11:43撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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肩の小屋
右からオキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳
2011年04月10日 11:54撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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右からオキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳
山頂直下の広いバーン
2011年04月10日 12:17撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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山頂直下の広いバーン
熊穴沢を見下ろす。ワクワクしてくるね
2011年04月10日 12:27撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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熊穴沢を見下ろす。ワクワクしてくるね
う〜ん、雪が悪い
2011年04月10日 12:38撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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う〜ん、雪が悪い
雪崩だらけだ〜
2011年04月10日 12:48撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
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雪崩だらけだ〜
雪崩だらけだ〜
2011年04月10日 12:51撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 12:51
雪崩だらけだ〜
雪崩だらけだ〜
2011年04月10日 12:51撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 12:51
雪崩だらけだ〜
雪崩だらけだ〜
2011年04月10日 12:54撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 12:54
雪崩だらけだ〜
ロープウェイの下の道を滑って帰る
2011年04月10日 13:04撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 13:04
ロープウェイの下の道を滑って帰る
谷川岳。かっこいい。
2011年04月10日 09:37撮影 by  NIKON D5000, NIKON CORPORATION
4/10 9:37
谷川岳。かっこいい。
撮影機器:

感想

「谷川岳」と言えば、山に興味がない人でもその名前は知っているのではないかと思います。
「国境の長いトンネルを抜けると…」で有名な国境とはまさにここ。
日本海側と関東地方を分ける重要な山脈です。

標高は1977mとそれほど高くないのですが、険しい崖が切り立った山容。
昔から数え切れないぐらい死者を出していて、そこから多くの人に知られる山になったのかもしれません。

関東からもそれほどアプローチが遠くなく、十分日帰りできる山なのですが、季節を通じて登ったのは初めてです。
ロープウェイがかなり上まで通じていて、ロープウェイから山頂までは2時間ほどと登山と言うよりはハイキングのイメージで「いつでも行けるや」と思って遠回しにしていました。
1977といえば私の生まれ年でもあり、親しみやすい山ではありました。
いつもスキーに行くとき、関越トンネルに入る前に、「いつか登るからね」と心に留めていました。

そんなわけで、今回、いきなり冬山に挑戦。
といっても、12月〜2月の本当の冬山の時期は並大抵の技術と装備では不可能なようです。
なんせ雪が深い。
3月に入ると、ちょっと雪も締まってきて歩きやすくなるということで。
今回、純粋な登山にするか、山スキーにするか迷ったのですが、富士山滑降のトレーニングのこともあるし、スキーを担いでいきました。
登りは重たくて大変だけれど、下りは気持ちいいもんね〜

アプローチはロープウェイを使って天神尾根で。
どこを滑るかは雪の様子を見ながらだったのですが、熊穴沢から西黒沢へ滑り込むことにしました。

谷川岳ロープウェイの始発は7時という情報を信じて、朝の2時半に起きて、3時出発。
がんばって走って、6時半ごろに着いたのですが、節電の影響で始発は8時半になってました。
がんばって早起きしたのに…
8時を過ぎると、どんどん人が集まってきてロープウェイの駅は大混雑になりました。

ロープウェイに乗って天神平スキー場に着いたのが9時ごろ。
快晴です。谷川岳山頂がとてもきれいに見えます。
このときは、すぐそこにあるように見えて、「これは楽そうだな」と思ったのですが、それは間違いでした。

ここからさらにリフトに乗って、天神峠から向かう予定だったのですが、今度はリフトが動いていない!
しかたない。ここから歩くか。ということで、ザックにスキー板をくくりつける。

先週の天狗岳ではカメラのバッテリーがなくて、残念な思いをしたので、今回は充電はばっちり!
今回は完璧、と思いきや、今日はサングラスを忘れました…
まぁ、いいや。
今日はサングラスなしで。
これは後々後悔しました…

いきなり激しい登りになります。
汗だくです。オーバーウェアを脱ぐ。

いったん登りきると、緩やかに登っていきます。
スキーにシールを貼って歩いていってもいいのですが、時々急坂があったり、崖があったりして、判断が難しい。
結局、今日はすべてスキー担ぎで行きました。
富士山は全部担ぐことになると思うからね。

■今日の装備
・登山靴
・アイゼン
・オーバースパッツ
・ピッケル
・シール
・着替え
・フェイスマスク
・冬用帽子
・オーバーグローブ
・アンダーグローブ
・スキー1式
・水500ml
・ポカリ500ml
登山靴、アイゼン、ピッケルは、もし兼用靴では危険な岩場が現れたときに使う予定だったのですが、今日は必要なかったです。

今日は本当に暖かい。
稜線に出ても、風がほとんどありません。
ただ、気温が高いせいで、午前中の時点で雪が緩み始めてる。
足場を間違うとズボッとはまってやっかいです。
スノーシューが欲しくなります。

景色に見とれながら歩いていると、次第に斜面が急になってくる。
スキーの重さが肩にのしかかりだんだんとペースダウン。
山頂はすぐそこに見えているんですけどね、やっぱり雪の上を歩くとかなり疲れます。
靴も兼用靴だし。
右足の親指を深爪しすぎたせいで、これが痛む。
のどがからからなのですが、急斜面でスキーを背負っている状態では、ザックのサイドポケットにいれてあるペットボトルが取り出せない。
もう山頂までがんばるしかない。

そしてとうとう小屋が見えてきました!
これが肩の小屋ですね。
ここから10分ほど歩いて頂上(トマノ耳:1963m)に到着。
11時45分です。
天神平スキー場から2時間半ぐらい。

ただ、実際の頂上は向かいに見えるオキノ耳(1977m)です。
ここから雪道だと20分ぐらいかなぁ。
今回は登山ではなく、スキー重視ということで、オキノ耳を目指すのはまたの機会に。

それにしても今日は人が多いです。
山頂は足の踏み場もないぐらい。
もう12時を過ぎているし、それではお楽しみの下りを、ということでスキーを装着。
ドロップインする位置までは、登ってきたところを戻るわけですが、山頂直下から広いバーンがあります。
さっそく、ここにシュプールを刻む。
はあ〜、気持ちよかった。
自分のシュプールは横に長いやつです。きっと。

豪快に滑り終わった後は、熊穴沢にドロップインする場所を探してゆっくりと。
こうして自分の滑る沢を探すのはなかなか楽しいです。
天気が良くて視界が効けば、楽なんですけどね。
悪天候だったら、来た道を戻るしかないです。
そして見えてきました熊穴沢が。
何本かシュプールの線が入っているので先行者がいるんだな。
ならば安心。
でも、沢の急斜面を見て、ちょっと怖くなったのも事実。

無事にドロップインポイント(熊穴沢ノ頭避難小屋付近)に着き、おそるおそる足を踏み出してみる。
う〜ん…
雪の状態が良くないです。
気温が高くて、腐った状態。
重いし、スキーの取り回しが難しい。
まぁ、無理にターンせずに流れに任せて下っていこうとすると、右へ右へ流されていき、これはヤバイと思ったときはちょっと手遅れ。
ものすごい雪の深いところに踏み込んでました。
自分が動けばボロボロと雪が崩れてくる状態。
雪崩を引き起こしそうで怖い。
そして重い雪にスキーが刺さり、ビンディングが外れたりして、かなり難儀。


何とか軌道修正して、沢に降りてくると、そこは雪崩の巣窟でした。

そうした雪崩の後をよけながら谷に吸い込まれるように滑っていきます。
斜度も緩やかになってきて、とても快適。
でも、上から崩れて来ていないか、とても不安。

ふと上を見上げると、自分が登ってきた山と、滑ってきた軌跡がみえる。
心地よいね。

そのまま滑っていくと、ロープウェイ下で、スキー場の下山コースに出てきます。
あとはそのコースに沿って下りる。
登りはロープウェイも含めて3時間ほどでしたが、下りは1時間でした。

谷川岳のバックカントリーはなかなかレベルが高かった。
もう少し雪がいい時期に来たかった。
でも、1月、2月は雪が深すぎて来れないし、3月はこの沢は雪崩だらけなんだろうなぁ。
5月はどんな感じなんだろう。
もう雪は残っていないのかなぁ。

今日、かなり日焼けしてしまった。
サングラスしてなかった目は…、充血してしまいました。
でも、楽しかったからいいや。

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