「丸山からの素晴らしい夕日」西穂から上高地を見下ろす
- GPS
- 96:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,340m
- 下り
- 1,319m
コースタイム
新穂高温泉(第一ロープウェイ) 13:00
13:05 鍋平高原駅(徒歩) 13:08
13:10 しらかば平(第二ロープウェイ) 13:15
13:25 西穂高口 13:33
14:54 西穂山荘 15:14
16:31 西穂独標 16:46
17:40 西穂山荘
5月19日
西穂山荘 06:27
07:37 西穂独標
09:42 西穂高岳 10:35
11:43 西穂独標 12:11
13:07 西穂山荘 13:20
14:12 西穂高口(第二ロープウェイ) 14:45
14:53 しらかば平(徒歩) 14:55
14:57 鍋平高原(第一ロープウェイ) 15:00
15:05 新穂高温泉
天候 | 5月18日 快晴 5月19日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
「首都高・中央高速集中工事」のため、八王子までの通過時間は2時間半。 5月16〜5月27日(土日を除く) 「中央高速集中工事」のため、その期間工事渋滞が予測される。 新穂高温泉駐車場:徒歩2分 一日2,000円。以降6時間毎に500円。 鍋平高原駐車場は降雪期(11月上旬〜4月下旬)は営業中止。 最終 始発 最終 始発 最終 グリーン (4/1〜11/30) 8:30 16:00 8:45 16:15 8:45 16:45 サマー (8/1〜8月第4日曜日) 8:00 16:30 8:15 16:45 8:15 17:15 お盆 (8/13〜8/16) 7:00 16:30 7:15 16:45 7:15 17:15 紅葉 (10月の土・日・祝) 8:00 16:00 8:15 16:15 8:15 16:45 ウィンター :(12/1〜3/31) 9:00 15:30 9:15 15:45 9:15 16:15 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆西穂高口〜西穂山荘 2か所急登があります。 雪は2m〜3mあります。 雨が降って、それが固まったようで、トレースを外しても踏み抜くことはありませんが、 腐り始めており、今後踏み抜き大。 アイゼンは必要。 西穂山荘には個人責任の荷物置き場があり、歩くのに使わないものをデポすること ができる。 ◆西穂山荘〜西穂独標 アイゼンはいりません。西穂山荘近辺には雪は残ってますが、稜線上には全くありません。 丸山までは緩やかな登山道。 丸山から12峰(無名峰で名前のないピーク。西穂独標の一つ手前のピーク)までは、 ガレ場の急登。 12峰から西穂独標(11峰)は鎖一部アリの岩場。 ◆西穂独標〜西穂 各ピークには2〜12まで番号が書いてある(8峰ピラミッドピーク、4峰チャンピオン ピーク) 西穂高岳は毎年のように滑落事故が発生している程の危険地帯で(落ちたら死にます) 登攀技術のない者が立ち入るべきではない。 特に夏場の混んでいる時期に、落石は絶対にしてはいけない。 西穂山頂直下のスラブでは、手掛かりが少ないので特に注意。 |
写真
感想
17日の天気予報では明日は久しぶりの晴れ。
どこかに行こうと思っていたら、この日記を思い出した。
http://www.yamareco.com/modules/diary/2831-detail-20183
これだ!って思った
樹林帯の残雪を1時間30分歩けば、稜線に出るので、今の自分には好都合だと思った。
18日の朝リュックのパッキングをして、6時30分に自宅を出る。
途中、高速の渋滞に巻き込まれる。
そのうち渋滞も解消されるだろうと思っていたら、当日は首都高速と中央高速の
集中工事だった。
http://www.chuo-info.com/top.php
通常3,40分で八王子を抜けるのに、2時間半も掛かってしまい、気持ちも萎えた。
途中、諏訪で1回だけ休憩して、新穂高温泉に13時前になんとか到着した。
新穂高ロープウェイの西穂高口駅からは、いきなり雪が1mは積もっていた。
今回は一人なので、滑落は絶対許されないので、冬靴に12本爪アイゼンで万全の態勢
で臨んだ。
雪は腐りかけていますが、不思議と踏み抜きません。
前日に雨が降って、それが冷えて固まったとか・・・でもじきに踏み抜くのでしょうね。
西穂山荘の近辺には雪が残っていますが、すぐ上の登山道には雪はありません。
唯一、西穂高岳の手前に残雪のトラバース(10mほど)があります。
この日は、行けるところまでということで、西穂独標まで登った。
12峰までは普通の登山道ですが、独標手前からは岩稜帯になるので、細心の注意を
払って独標に登る。
独標からの眺めは中々のものだった。
焼岳、乗鞍岳、霞岳、六百山、明神岳、西穂、奥穂、弓折岳、抜戸岳、笠ヶ岳と360°
の大展望だった。
眼下には先日訪れた梓川、河童橋、大正池が見えた。
じき夕方になるので、急いで西穂山荘に下る。
夕食を食べてから、夕焼けを見に丸山まで登る。
天気は良かったが、良すぎて普通の夕焼けかと思ったが、意外と雲があって、素晴
らしい夕焼けを演出してくれた。
今までに出会った中でも5本の指に入るものだろうと思う。
反面日の出はがっかりだった。
陽が登るのも前穂と明神岳の間ということもあって、なかなか陽がでなかった。
あと少しで日の出になると解かっていても、それを想像すると期待度は下がってしまう。
さて、いよいよ西穂高岳に向かって歩きます。
西穂山荘から丸山までは比較的なだらかな道を登ります。
丸山から12峰までは、ガレ場を歩きます。
12峰からは、本格的な岩稜です。
独標では小屋で一緒だった人と別れた。
独標(11峰)から10峰には一旦下ります。
実は、ここの下りが難しくて緊張した。
両手を使えればそうでもないのだろうが、足の置き場所に苦労した。
ここの下りは、このルートの中で2番目に難しいのではないだろうか?
右手が必ず支点になるように降りるのだが、後ろ向きに降りたり、座ってから足を
置いたり、或いはカニのように降りたり、ここの下りで降り方を研究したようなも
のだった。
もし、小屋でご一緒だった人がここにいなかったら、独標の下りで敗退していたか
もしれなかった。
ピラミッドピークに登るまで、独標の人は片腕のonsenのことが心配だったのか、
目でずっと追ってくれている。
「ありがたい」ことだと思った。
登りは比較的簡単だった。
と、いっても慎重に登ったのだけれど、問題は三点支持が常にできないので、二点
支持の右手だけはいつもしっかりした岩を探していた。
足の置き場所もザレた所には、絶対に置かなかった。
完璧にホールドできない分、しっかりと足を置ける岩は貴重な場所だった。
帰りの事を考えて、小さな石や、岩は右手でどかして、フットスペースを確保しな
がら登った。
そんな甲斐があって、苦労しながら登った西穂高岳は格別の思いがあった。
それも、単独で登ったのだから、自分で自分を褒めてもいいかと思った。
そのくらい嬉しかった。
そんな思いで登った西穂高岳山頂からの眺めは格別だった。
今まで見えなかった槍ヶ岳が見えた。
標高は2,909m。そこいらの大きな山々にも引けを取らない。
目線が一緒っていうのも良いものだと思った。
そして、温かかった。気分良く山頂では過ごせた。
行動食を食べたり、サーモスで温かいコーヒーを飲んだり、岩を平らに並べて
寝そべって寝たり、もちろん沢山の写真を撮ったり、上高地の建物を確認したり、
メールをしたり、ジャンダルム側の登山道を探検しに行って、「今度行くからな」と、
自分自身に誓ったりと、貴重な時間を過ごした。
こんな楽しい山時間を過ごすことができて感謝しているが、誰でも行ける訳ではない。
登ぼる際には、十分な装備と十分な休養を取って、慎重に臨んでもらいたい。
♨
素晴らしい夕日ですね。
この夕日を見ただけでも
価値のある登山だったと思います。
写真のような夕日が見てみたい。
onsenさん、こんばんは。
単純にスゲーとしか言葉がでてきません。
片腕だと普通の山道でもバランスを崩しそうなのに、
西穂とは・・・。
さすが、冬八のバリエーションに行かれる方はちがいますね〜
アーベントロート初めて聞きました。モルゲンロートの逆なんですね。
onsenさんのお写真はいつもきれいでスバラシイ
そうそう、長靴の歩き方のコツですが、分厚い靴下を履くことだと思います
靴の性能が悪い分を靴下でカバーです
長靴履かなければいいのにと言われそうですが
すっかり片腕には慣れて、
ギブスが取れた途端、西穂ですか
いきなりベリーハードなリハビリですね
夕日がすばらしいですね。
こんな夕日は見た事がありません。
いつかは自分の目で見てみたいものです。
普通の夕日だと思ってました。
だから余計に、あの夕日を見た時は感動しました。
撮り続けて段々、興奮してきたのですが、傍から見たら
ただの変態のオッサンだね
片腕山行、段々エスカレートしていますね。
今回も独標だけかと思いましたが本峰まで行かれたのですね。
今度はアーベンロートですね。
私も去年果たせずに宿題事項として残っているものに、「鏡池からの燃える槍」というのがあります。
テント泊で行くつもりですがご一緒しませんか?
nagagutuさん、どうもっ!
>分厚い靴下を履くことだと思います
やはり、そうでしたか・・・
それも2枚とか重ねるのでしょうか
確かにスリルいっぱいでしいたね。
平日ですから、独標の先で出会ったのは2パーティー。
どちらも、小屋でご一緒だった方々で、朝食は食べずに
早出でしていました。
何しろどこのピークへ行っても、この雄大な景色が一人
占めなのが嬉しかったです。
ゆっくりゆっくり歩いて、山頂で1時間いるなんて、初
めての経験じゃないかな?
確かに、ギブスが取れて行動範囲が広がったのですが、
西穂はまだギブスしたままでした
でも 言われるように、実践での登山は多少は無理する
ので、良いリハビリになっているように思います。
夕日ですが、素晴らしい夕日をを撮りに行うと思って、空振り
するなんて日常茶飯事です。
天気が良すぎても単純な画像でも面白くないし、雲が厚いと全く見え
ないし、自然が相手なので、だから面白いとも言えますね
朝日も一緒だと思います
ギブスは取れたものの、まだかなり不自由ですが、山は
相変わらず行っています
今回のアーベンロートは中々上手く撮れたと思います。
でも、狙って撮ったわけではなく、「撮れたら良いなー」
くらいの軽い気持ちだったので、欲が無かった分、それが
良かったのかもしれません
流石はMATSUさん
いろいろなイベントを考えてるんですね?
先日の雪山3大モルゲンロートには度肝を抜きました。
私が上高地からぽっかーんと霞岳を見上げている時に
そんな事を考えてるなんて、つゆ知らずビックリしました。
で、今度は「鏡池からの燃える槍」?
第一、鏡池ってどこ?(検索中)
考えてみたら、登山初心者の私に、MATSUさんからここで
沢山の事を教えて頂いたような気がします。
そんな尊敬するMATSUさんからのお誘いはすんごっく
嬉しいのですが、歩く速度が違い過ぎるのが、ご迷惑
かかりそうで怖いです。
最近よく登っている丹沢の明神山は、私は18分掛かります。
MATSUさんたちは14分じゃないですか
あの距離で4分ちがうと、私はダッシュ しないと
間に合いません
で、補正案なのですが、テン場が何処かは解りませんが、
その「鏡池」の近くのテン場で待ち合わせをして、
テン場で解散っていう案はどうでしょうか?
onsenさん
こんにちは
時間経ってしまいましたが拝見させていただきました
こんな夕日はなかなか見られないでしょうね
夏になると特に槍〜穂は夕方ガスガスなことが多いし・・・
素晴らしい写真を楽しませていただきました
今年はジャンダルムですか〜
「ジャンダルム」って言ってると、それだけで興奮してきますね
その夕日、なかなかでしょ?
自分でもビックリしちゃって、段々興奮してくるのが
わかってきて、山バカだなって思いましたよ
去年、奥穂からジャンダルムを見ていたら、頂上で、
両手を広げて天を仰ぐクライマーを目撃しました。
その方とは、奥穂高岳小屋でご一緒になり、あだ名は
「ジャン」と呼びましたが、何故あのようなポーズを
取ったのかと問うたら、「自然とそうなった」と言って
いました。その時からいつかは行きたいと思っていました。
♨
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