焼杉山〜シャクナゲ尾根〜天ヶ森〜陸地谷南尾根〜滝谷山
- GPS
- 09:25
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,833m
- 下り
- 1,288m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜京都 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■焼杉山〜P604 登山口は目立たない標識のみで、そこから山頂までほぼ登り基調です。 道ははっきりしているし、特に危険箇所もなし。 山頂手前で踏み跡がいくつかの方向に分かれているようでしたが、おそらくどれを進んでも問題ないと思われます。 下山の途中、『焼杉山13』の標識の地点で一般登山道を離れて、ショートカット・ルートを進んでいます。 特に危険な道ではありませんが、支尾根へ進まないように少し注意。 鞍部で道が交差しており、尾根をそのまま進むのも可能だし、左に進んで早めに一般の登山道に合流するのも可能です。 ■シャクナゲ尾根 下る場合には、最後の急坂区間には少し注意が必要でしょうか。 シャクナゲが咲いている時期だと、花に目を取られて足元への注意がおろそかにならないようにしたいですね。 ■天ヶ森 登山口を少し進むと沢に出合い、さらに少し進むと橋があり、これを渡って、左上へ。 ジグザグの登りを経て、トラバース道へ。 道ははっきりしており問題ないけど、ジグザグ道の辺りは石がごろごろ転がっていて、下る際には注意が必要でしょうか。 山頂近くの分岐には標識があり、それに従って進むと、山頂です。 今回の下山ルートは最後は林道になっており、百井の田畑を囲む柵が張り巡らされていた事もあり、林道から抜け出る事ができずに苦労しました。 ヤマレコMAPのみんなの足跡は沢沿いに進んでいるようなので、そちらへの道があるのかも知れません。 ■陸地谷出合〜陸地谷南尾根〜滝谷山〜花脊峠 一般の登山道ではありません。 登り始めは急斜面のやせ尾根で、注意が必要。 所々に木々が生い茂って障害物となっていたりするので、これを避けながら進みます。 個人的には登りだと良いけど、あまり下りたくはないですね。 急斜面区間はあまり長くはなく、その後は適度にアップダウンのある尾根歩き。 引き続きアセビなどが茂っていて進路をふさいでいる場合が少なくないので、これらを避けながらの歩行です。 支尾根が色々な方向に延びているので、進行方向の把握をきっちりする必要があります。 途中から目印のテープが目に入るようになりましたが、基本的にはそれに頼らないで済むようにしておくべきでしょう。 きちんとした読図能力か、GPS画面を確認するか、道迷いしないような対策が必要です。 滝谷山からの下山は特に問題なく、程なくして林道に出合い、そのまま進むと花脊峠に到着です。 |
その他周辺情報 | 大原バス停にトイレがあります。 百井集落に飲料水の自販機があります。 |
写真
感想
京都北山、天ヶ岳の東に延びるシャクナゲ尾根。
シャクナゲが見頃を迎えつつあるとの事で行って来ました。
両親と出かけるプランを考えていたんだけど、西穂丸山から戻って来て間がないので、単独で出かける事に。
できれば春シーズンの間に大原の里10名山を全て登りたいと考えているので、未踏の天ヶ森にも足を延ばし、可能なら滝谷山までというプラン。
以下、いつも通りに長文です。
大原のバス停に到着し、焼杉山の登山口へ。
見落としそうな標識に従い山道に入ると、すぐに防獣柵のゲートがあるので、これを通過。
以降、地味な登りが続き、中継塔を経て、P581に到着。
暑い。
古知谷からの道と合流して少し進むと、山頂手前の最後の急坂。
ここは踏み跡が分かれているようで、ちょっと岩っぽい道を選択。
程なくして、焼杉山山頂に到着。
下山開始後、前回と同じ地点で一般の登山道を離れ、ショートカット・ルートへ。
前回は尾根をそのまま進んだけれど、今回は鞍部で交差する道を確認するため、そちらへ。
一般の登山道にすぐに合流し、先へと進むと、ショートカット・ルートの尾根道と合流。
この辺りにシャクナゲがあるので、それを確認しますが、花は少ない。
分岐に着き、P604へ。
この辺りにもシャクナゲは咲いていますが、あまり多くはなさそう。
先へ進むにつれてシャクナゲの花も多く見られるようになりました。
傍らの地面にはイワカガミかなと思っていた群生が所々で見られますが、どうやらイワウチワのようです。
花期は終わってしまったようで、花弁が残っているのは見られず。
鉄塔に到着し、いつものように展望写真を撮り、先へ。
この辺りからのシャクナゲの花の密生具合が最も高かったように思います。
先が長いので、本来なら急がないとダメなんだけど、良い写真を撮ろうとして何枚も撮影。
最もきれいにたくさんの花が咲いている辺りは人もたくさんで、どの方も楽しそうに見入り、熱心に写真を撮っておられました。
十分に堪能後、ややペースを上げて、途中の標高点をきっちりと確認し、天ヶ岳登山口の標識のある地点に到着。
国道に出て、天ヶ森の登山口へ向かいます。
天ヶ森の登山口に到着、初めは植林帯の道です。
沢伝いに進み、橋を渡ると、そこからは地味な登りがひたすら続き、暑さも手伝い、何でこんな所にいるんだろうと思いそうになります。
標高点のプレートを確認しなくてはと思い、P544へ。
急坂に苦しめられ、顔付近へ伸びる小枝にイライラさせられながらもチェック完了。
その後、P700にも立ち寄りますが、こちらは進みやすい道でした。
3度ほどネットを通過した後、天ヶ森山頂に到着。
通称、ナッチョ。
方向は限られているけど、展望も少しあり。
ここで遅めの昼食です。
予定よりも遅れているかなという感じだったので、下山方向をどうするか迷いましたが、予定通りに百井方面へ向かいます。
初めは良い感じの道で、その後は狭めのトラバース道。
林道へ下りて来て、そのまま進んでいると、ヤマレコMAPのみんなの足跡のある抜け道っぽい方向へ進み損ない、延々と林道歩きのまま百井の集落に到着。
林道歩きで精神的に疲れてしまい、滝谷山へ進むのは諦め、その登山口である陸地谷出合にある尾根への取り付き地点を確認するだけにしました。
標高が高いせいか、百井にはまだ春の花がたくさん残っていて、さっきまでの落ち込みムードも徐々に晴れて来ます。
長い舗装路歩きに飽きて来た頃、陸地谷出合に到着。
橋を渡り、南尾根と北尾根への取り付き地点を確認。
谷の少し上方もチェック。
ここまで来たんだし、歩く予定だった南尾根の最初の急斜面の具合を見ておこうと思い、取り付き地点から上へと少し進んでみます。
程なくして、イワウチワを発見。
数は多くないけど、可憐な花を咲かせています。
良く分からない力に押されるまま急斜面を登り、イワウチワを観察しながら写真を撮った後に下を振り返ってみると、結構な急坂に少し恐怖感を覚えます。
目の前に残る急斜面を見やり、「戻るなら、ここ」としばし考えますが、意志が強いのか弱いのか、このまま進む事にしました。
それなりの時刻でもあり、バスの発車時刻に間に合わせるように行動するべく、ここからは微妙な山行になります。
急斜面区間も後半になると、やや傾斜が緩みますが、シャクナゲなどの樹木が多くなり進路が阻まれるようになるので、通りやすそうな方向に進路を取ります。
無事に急斜面区間を登り切ると、アップダウンのある尾根歩きとなり、アセビなどが尾根芯にあったりするので所々で避けつつ前へ進みます。
ミツバツツジが多く見られるようになると、障害物も少なくなったような印象で、周りを見やる余裕が少し生まれて来ます。
地形図を見て分かる通り、この尾根は支尾根が方々に延びており、進行方向の把握をきっちりとしておく必要があります。
読図の実地訓練になる場所だと思っていましたが、この日は時間的な余裕がないので、不安を少しでも感じたらGPSで確認するようにしました。
できれば、次に訪れる際には地図とコンパスを駆使して、探りながら歩くようにしたいですね。
途中、P780へ向かったものの、プレートは発見できず、貴重な時間を失ってしまい、がっくり。
所々で展望もあるし、地形変化も楽しさを感じさせ、良い所だなとの思いで歩き続けると、滝谷山の山頂に到着。
達成感に包まれながらピークハンターさんのプレートを探しましたが、ここでも見つけられず。
仕方がないので、暗い気分のまま下山です。
しばらくは踏み跡に従い、適当な所から地形図にある道の方へ向かいます。
地形図では破線の道ですが、実際には林道で、このまま花脊峠方面へ向かいます。
途中、P841に寄り道し、ここではプレートを確認。
琵琶湖展望台にも寄り、バスの時間に間に合うとの確信が得られたので、少しのんびりと景色を眺めます。
花脊の鉄塔への入口の横を通過し、程なくして、花背峠バス停に到着し、この日も無事にゴールできました。
バス停には60代後半かもう少し上かなという登山帰りの男性が先着しておられ、バスの到着までしばし歓談。
久多から峰床山に登り、こちらまで下って来られたとの事。
この日は結果的には当初の予定通り歩いた事になりますが、途中で一旦は諦めた滝谷山に時間が限られた中で登りました。
初めての山域なのに加え、それなりに疲れていたし、この判断が適切だったのかどうか疑問が残りますが、まずは無事に下山でき、バスにも間に合ったので、結果的には良かったのだけど。
今後へ向けては、もう少し慎重な判断をするべきかなと思うけど、現地で冷静に行動する自信があまりないのです。
それはそれとして、シャクナゲ尾根ではシャクナゲをたくさん見られたし、大原の里10名山の天ヶ森にも登頂できたし、気になっていた陸地谷出合からの尾根歩きで滝谷山にも行く事ができ、充実した山歩きだったように思います。
陸地谷周辺へ目を向けられたのは、field8usさんのいくつかのレコのおかげです。
最後になりましたが、お礼を述べたいと思います。
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