槍ヶ岳(頻繁に起こる雪崩の槍沢)


- GPS
- 47:23
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 2,112m
- 下り
- 2,102m
コースタイム
- 山行
- 2:23
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 2:33
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 3:22
- 合計
- 12:07
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:27
天候 | 3日間とも晴(気温が高かった) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車料金1日600円 バス往復運賃2,050円 横尾野営場1泊700円(トイレ使用料込) 水場やトイレは綺麗な施設で有り難い |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地~横尾 観光客でも問題なし。(横尾手前で一部法面崩落により河原歩き) 横尾からは殆ど残雪あり。(アイゼンは槍沢ロッヂ手前で装着) ババ平からシール登行。(槍ヶ岳山荘まで気合いと根性で乗り上げた) 大曲りから上部の斜面で頻繁に雪崩が起きる。(東鎌尾根、横尾尾根両面から) 槍ヶ岳山荘から大槍へは残雪があり、アイゼン、ピッケル必須。自分はダブルピックストック使用。(梯子などには雪が付いてないが、所々に雪が残っており、ダガーポジションによる下山が必要) 一部で初心者が恐怖のあまり途中で引き返すや、素人が6本爪アイゼンとピッケルなしで登っていたので、ベテランさんから叱責され、下山させられていた。(当然だわ) なので、往復でかなりの渋滞により時間をロス。 |
その他周辺情報 | 下山後は平湯民族資料館併設の露天風呂。相変わらず熱い。 帰宅時にJUNDr先生に教えていただいた高山市内の「ざる蕎麦せと」で蕎麦を堪能。 奈川、大野の2枚をいただきました。 美味しゅうございました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ビーコン
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
下山ログの上高地バスターミナルからゴール地点のあかんだな駐車場まではGPSの電源切り忘れのためそこは参考までに。
今回、天気が良さそうなGW後半は、槍と穂高を狙って豪華?にテント2泊の山旅を計画しました。
計画通り横尾までテン泊装備とスキー一式を担ぐが、やはり重すぎる。
横尾に着いた時にはもうこれで満足(笑)の状態。
雪のないところを選んでテントを張った。
すぐに一息付くもやる事がなく、日が沈むと同時に眠りに着いた。
翌日3時起きで朝食を済ませ、槍へと出発。
今回のルートは槍を登頂後、天狗原に滑り込み、天狗のコルへと乗り上げ、横尾本谷右俣から本谷橋経由で横尾に戻る計画だった。
朝の出発時、横尾からアプローチシューズで行くつもりが、すぐに雪があったので、テントに戻り、スキーブーツのまま進んだ。
槍沢ロッジ手前でアイゼンを装着し、ババ平からシール登行とした。
朝はそれほどデブリがなく、まあそれなりに滑れると思っていた。
大曲りを過ぎると1本のトレースが天狗原に向かっており、天狗のコルを目指してジグを切る2名が見えた。
山荘泊で大喰カールを下ってきたようだ。
朝方の気温が低い時間帯だったからできた行程だったと思う。
山荘までシールのまま根性と気合いで乗り切った。
11時到着は想定内。
ここから山頂を見ると山頂にはあんなに人が立てるの?と思うような人だかりと登る人、下りる人でいっぱいだった。
しばらく休憩した後、山頂へと向かうが、途中で怖~いって言いながら引き返す人がいて登り下りで重複するところで渋滞になってしまう。お願いしますよ~・・・。
ようやく山頂に辿り着き、360度の大展望を満喫した。
しかし、この後、下山も初心者をガイドする一行と重なり、ひたすら時間だけが過ぎていく。
おまけに6本爪アイゼンとピッケルなしのとんでもないバカップル2名が登ってきて、ガイドさんにこっ酷くお叱りを受けていた。
そりゃそうだ、前爪がないと雪面を下山できね~だろう。
この2名がちょうど自分の上を下ってきたので、「頼むから滑るなよ!落ちてきたらみんな巻き込まれるんだからな~」と私も一言言ってしまった。
しばらくしてガイドさんが、「君たちはここを絶対に下りれない。登りルートを下って登ってくる人に謝りながら下りていきなさい」って言っておりました。
その後どうなったか知りませんが・・・。
山荘まで戻ると何と既に2時ではないか。ここに3時間もいたの?
当初の計画は既に無理。このままピストンで横尾まで戻るしか選択肢はなく、おまけに気温の上昇で右から左から朝にはなかったデブリがいっぱい。
このような状況で天狗池へのトラバースは絶対に無理!絶対に雪崩る。
まあ槍沢の滑走を楽しみましょうと滑り出すが、上部のほんの少しは良かったが、すぐに激重の雪。今回も大修行です。休み休み滑っていくがその間も至る所で雪崩が起きている。大きな声で周りに叫ぶこともあった。
何とかヘッデンなしでたどり着こうと必死に下っていった。
横尾に着くと夕方の5時で、ちょうど12時間後に帰ってきた訳だ。
この時点で翌日の山行はなくなった。(笑)
となればゆっくりと休んで帰るのみだ。
疲れた体に酒が沁みる~。
翌日に涸沢から戻ってきた山スキーヤーに状況を聞いたら、涸沢で雪崩に巻き込まれて1人亡くなったらしく、涸沢中がデブリの山でほとんど滑れなかったそうだ。
行かなくて良かった~。
雪自体はまだ多いので、一旦雪崩が収まってデブリもリセットされればまだ滑走は楽しめるだろう。
また今シーズン中に来るかは分からないがやはりテントとスキー道具を一緒に担ぐのはもうやめましょう。
テント装備のみか、スキーなら小屋泊がいいですね。
2泊3日で1日しか滑れませんでしたが、楽しい山旅でした。
槍沢お疲れ様でした。高温のGWで雪が腐ってどこも大変だったようです。私はマッタリ蓮華温泉小屋2泊で温泉使って雪倉岳~木地屋へのクラシックコースでした、なかなか歴史を感じ、趣のあるコースです。大雪渓~白馬から雪倉~蓮華温泉~小蓮華岳~金山沢などの周回ルートもとれるみたいです。頑張ればワンデイも可能ですが・・・次回の課題ですね。
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