立山山頂はまだ氷雪の世界でした おまけに雷鳥パラダイス
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 07:16
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 614m
- 下り
- 641m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【室堂〜一ノ越】ズブ雪で歩きにくい。ツボ足で充分歩けるが、とくに帰りはワカン持ってくれば楽かなと感じた。 【一ノ越〜雄山】10時登山開始で凍結ポイントはなし。ザラメ状の雪で、岩の方が多いミックス。気温や風によっては凍結するのでアイゼンは持っていきましょう。 【周回コースについて】今回は雄山ピストンですが、周回している方もいました。雄山から大汝方面へは夏道ではなく、神社社殿右後ろからアクセスしていますが、だいぶ雪の状態が悪くなり、雪切れもし始めていました。 【室堂の掲示板】報道される以外にも各方面で滑落者が多く出ています。別山のトラバースでも連休中に滑落者あり。みなさんお気を付けて安全登山を |
その他周辺情報 | みくりが池温泉ではシャンプー、石けんが使えるようになっていました。いいことかどうかビミョーな気分。きっと排水処理が高性能になったんだんでしょうね。 |
写真
装備
個人装備 |
メリノ長袖シャツ
半袖インナー
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
ライトダウン
雨具
ゲイター
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
|
---|
感想
残雪期立山はまだ雪氷の世界でした。
休日勤務の振り替え週休日がいただけました。休日は混み合う立山に行かない手はありません。金沢から立山ケーブルカー駅までは片道1時間半です。始発のケーブルカー、高原バスともに大きな混雑はなく、スムーズに移動できました。半数以上は外国人観光客です。
入山届けを出し、まだ静かな室堂周辺をあとにして、一ノ越山荘を目指します。足元の雪はゆるめですが朝方はまだ安定してます。
浄土沢の底からはカエルのような雷鳥の鳴き声が響いてきました。祓い堂のあたりは雪面が大きく陥没していました。夏場には流れがありますので、湧水で溶けているのでしょうか。
祓い堂から上には着氷が多く見られました。昨晩一ノ越山荘に泊まっていた女性お二人とすれ違いました。昨日は風が強く、雄山にアタックできなかったそうです。お二人には気の毒でしたが、おかげで美しい氷晶が見られます。
一ノ越山荘にさしかかると、ギェロッ、ギェロの鳴き声と共に雷鳥が飛翔してきました。あたりを見回すとそこここらで雷鳥の飛翔が見られます。目を凝らすとここにもそこにも姿か姿が見えました。オスは特に縄張り意識が高く、すぐ目の前をどうどうと横切っていきました。
風が吹いてきて雄山にガスが一瞬かかったので、おむすび一個頬張りながら一ノ越山荘前で様子を見ていましたがその間にも次々と雷鳥が。岩ヒバリも現れました。
一ノ越の鞍部の向こう側には後ろ立山や北アルプスが見えます。この日なかなか雲がくっついていた槍ヶ岳ですが、わずかの間雲が取れました。
雄山のガスが晴れ始めたところで山頂アタック。ここからの斜面は浮き石の多い岩と雪のミックスです。ルート選定にもよりますが岩の方が多いくらい。ややザラメ状でしたが、山岳警備隊の方が心配していたような危険な凍結はありませんでした。アイゼンなしで登っている方もいましたが、とくに二ノ越以上はミックス向けのアイゼンはいてた方がいいでしょう。三ノ越、四ノ越と登るにつれ、着氷は成長し、あたりは雪氷に包まれた世界になっていきました。
山頂はまさに凍り付いていました。雄山神社の石垣や玉垣にはエビの尻尾が成長し、美しい氷晶の世界でした。昨日の嵐のおかげでしょう。でも、雪面がガチガチのアイスバーンになっているわけではありません。夏は着実にやってきています。鳥居のすがたもだいぶ見えてきました。
一ノ越山荘前でお会いした女性の方と山頂のいろんなカットで写真の撮り合いをしました。インスタをしているそうで、いろいろとこだわって取っているようです。登山者の少ない時期の山ではこういう出会いは貴重です。そのあと社務所前で風をよけながらランチにしました。
下山時は、山頂であった3人の方とだいたい行動を共にしました。あっちこっちの岩の上に雷鳥が座っていて、いい被写体になってくれます。驚かさないようにじりじり通りますが、まったく物怖じしません。ベストショットいただきました。一ノ越から下はズブ雪で足を取られます。浄土沢では谷底で鳴いていたオスの雷鳥がズンズン登ってきて目の前を横切りました。縄張りの偵察行動でしょう。
室堂まわりには観光客であふれていました。みくりが池は水面が凍り付き、一部がコバルトブルーの三日月のようになっていました。夏場は混んでそで見送ったみくりが池温泉に行きました。テラスで豆を挽いて深煎りブレンドを淹れました。目の前には地獄谷の絶景が広がります。「雲上の温泉」は内湯ですが、窓からは地獄谷を見下ろすことができる絶景風呂です。夕方には夕日やアーベンロートを見ながら風呂には入れるそうです。なんと驚いたことにリンスインシャンプーとソープが備え付けでした。便利だけどちょっとビミョーな気分。
帰りのバスは最終の17時10分、40分前になってトレッキングポールを温泉に忘れたことに気付きました。ログを確認するとゆっくり歩いて片道15分。荷物をデポして、ダッシュで往復しました。往復15分、間に合いました。
バスは空き空き。弥陀ヶ原からは黄金色に輝く富山平野の水田が見えました。美女平ではケーブルカー乗り換えに20分の待ち時間があったので、屋上の展望台へ。女の子がひとり、自撮り棒で自撮りしてました、しかもかなりアクロバティックに。話しかけてきたので、ケーブルカーの中でカタコト英会話。香港から来た子で翌日帰国ということでした。
今回の山行では、残雪期とは思えない雪氷の世界と、素晴らしい人の出会いがありました。家族へはみくりが池温泉のモンベルTシャツと「雷鳥のたまご」(お菓子です)を土産にしました。
残雪期立山は雷鳥パラダイス
立山 みくりが池でヒップソリ
いいなあ〜いいなあ〜!ライチョウ一度でいいから見てみたいってのが夢なのです。
羨ましいです。
tomさんの日頃の行いが良いのでしょうね。綺麗に晴れててライチョウさんがポーズ
取ってくれてるし。
は〜羨ましい。
桂記章会社のホームページを拝見しましたよ。色々作ってるんですね〜
andounouenさん、こんばんは
立山の雷鳥、こんなに間近に見たのは初めてなんです。
夏場は子育てシーズンですし、登山者も多いので、
ガスったときに手の届かない、コンデジのズームではかなり厳しい距離までしか寄ってこないんです。
今の時期のは、むしろ俺の縄張りに何しにきたって感じで、ガン付けに来ます。
桂記章のバッジ、業界シェアトップだそうなので、あっちこっちで見かけます。
山バッジはカラフルなのよりメタリックで作り込んだ感じの方に魅力を感じます
いいですね! 素晴らしい
ライチョウの羽色は雪と岩のバランスと同じように変わっていくようですね
昔、会社の旅行で紅葉期に大町から黒部ダム経由で室堂、富山に抜けたことがありました 忙しいばかりであまり印象に残らない旅行でした
同じ旅行をするならこんな時が良かったな
olddreamerさん、おはようございます
ちょうど冬毛と夏毛の中間ぐらいになっていました。
岩の間にいるとホント、同化して見えます。
この子はオスなんで、赤いトサカが目立ち始めてます。
京都からは、そう遠くありませんよ。
室堂の喧騒からちょっと離れると、
みくりが池あたりでも雷鳥がいることがあります。
是非!!。
初めまして!この日、山頂から下山時にお会いしました、東京から来た2人組の青いジャケットの赤いリュックを背負っていた者です。この日は、本当に雷鳥パラダイスでしたね!1年分の雷鳥を見た感じです。
あの後、14時のトローリーバズに乗り無事、夜の8時頃に東京に着きました。
是非、また何処かの山でお会い出来ることを楽しみにしています!
はじめまして!!、kimi1さん。
東京からお越しだったんですね
長野側には抜けたことがないので、
黒部ダムとかトロリーバスとかちょっとあこがれです。
関東のお山も、魅力たっぷりですね。
尾瀬とか秩父、丹沢とか、行ってみたいな。南アも近いし。
春を背負っても、映画では絵づらと撮影受け入れ体制の都合で北アルプスがロケ地(大汝山荘)になりましたが、ホント(原作)は、奥秩父が舞台ですものね。
花のシーズンには白山を中心に北陸三県の山に登ってます。
今年はアルプスにも足を伸ばすかもです。
また、ヨロシクです
冬毛半分夏毛なんですね。
#67すんごくいい!
絵葉書みたいです。
雷鳥さんは涸沢で見たことありますが
夏しか知らないので雪の中の色に憧れます。
おはようございます、hobbitさん
いいでしょ
実は、少し上の方から撮っていたら、
現地同行した方からこっちのがアルプスはいっていいよって。
おかげで、ベストショットきまりました。
今の時期は人も少ないし、繁殖期で警戒心が薄らいでいる。
むしろ、縄張り意識の方が勝っているんだと思います。
近寄っても物怖じしないどころか、
遠くから飛んできたり、谷底からとことこ上がってきて
様子を見に目の前まで来ます。
夏の涸沢もいいですね。
行きたいとこだらけで、体と休み、Moneyが足りません
近くのお山にも、いいとこありますしね。
tom32さん おはようごいす
雷鳥も繁殖時期オスは赤くなるのは初めて知りました。
キジみたいずら
まだまだ残雪多いですが素晴らしい景色ですね〜
行きたいが遠いな〜
Kazuhagiさん、こんばんは
オスは縄張り意識が強く、はるか遠くから飛んできたり、
浄土沢の谷底からとことこ登ってきたり、
登山者の偵察に来ます。
メスも人が少ないせいか、あまり警戒していないようです。
山行中は人なつっこくて可愛いな、と思っていましたが、
みくりが池温泉で、偵察行動だと聞いて、
ガン付けられてたんだ、と気付きました
tom32さん、こんにちは。
立山はまだまだ雪と氷の世界なんですね〜。
そんなところに生き物が暮らしているのがなんとも不思議な感じがします。
鶏冠の赤い雷鳥さん、なんかとっても勇ましい空気を漂わせてますね〜
夏の穏やかな雷鳥とはまた一味違って見えました。
こんばんは、nanfutsuさん
全般的にはもう夏に向かってます。
あるいていても夏山のように汗がだらだら出ますし、
山頂の鳥居も日々姿を現してきました。
雷鳥さんも冬毛と夏毛のハーフ、
私の知らない厳しい立山の冬をよく乗り越えたと思います。
考えてみればライチョウは氷河期の生態系の生き残り。
氷河期の環境を求めて高山に閉じこもった生き物です。
彼らにとっては荒涼とした岩稜と氷雪の世界こそ
「楽園」なのでしょう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する