立山 龍王岳東尾根と立山周回 好天に恵まれた初立山の3日間
- GPS
- 19:10
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 2,136m
- 下り
- 2,140m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 2:52
- 合計
- 8:47
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 8:47
天候 | 晴れ、気温も高く暑いくらいでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
翌20日に立山駅から室堂へは、立山ケーブルカーと立山高原バスを利用しました。(往復料金4,310円、チケットは発券日込み5日間有効) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※以下、積雪箇所は特に書いていない限りアイゼンが無くても歩行可能ですが、早朝等の気温が低い時間帯は凍結等でアイゼンを必要とする場合が有ります。 【一般ルート】 ・室堂〜雷鳥沢キャンプ場 夏の登山道が出ている場所と積雪箇所がありますが特に危険箇所はありません。 ・雷鳥沢キャンプ場〜一ノ越 みくりが池周辺を離れると一ノ越までは積雪が有ります。立山室堂山荘から一ノ越まではルートを示す旗竿が立っていました。 ・一ノ越〜雄山 急な登りで積雪が有る時期ならアイゼンが必要となりそうです。今回は、ほんの僅かに積雪箇所が有りましたが、避けて登る事でアイゼンは使用しませんでした。 ・雄山〜大汝山 雄山から大汝山への出だしで雄山頂上西面をトラバースする積雪箇所が急だったので、そこから暫くアイゼンを使用しました。 その先は、残雪もあり、岩やハイマツが露出している箇所も有りました。ルートは露出した岩部分や一部登山道を歩く事も出来ますし、雪の上を歩く事も出来ます。 稜線との間が大きく開いている箇所や深いクラックが出来ている箇所も有るので、雪の状態により稜線に復帰できなくなる事が有ります。先を見極めたルート取りが必要になります。 ・大汝山〜富士ノ折立 稜線では登山道が露出している箇所も有りましたが、積雪部分を通して歩く事が出来ました。富士ノ折立へは東側の積雪部分から登り、下りは西側の急な岩部分をクライムダウンしましたが、日陰に凍結部分がありルーファイに注意が必要です。 ・富士ノ折立〜真砂岳 夏の登山道が露出しており、夏道を使用しました。 ・真砂岳〜別山 地味に堪える登りとなります。こちらも夏の登山道が露出しており、夏道を使用しました。別山頂上にはたっぷりの残雪があり、そこから北峰までは雪の上を歩きました。北峰頂上には雪は無く、休憩にもってこいです。 ・別山〜別山乗越 残雪箇所も有りますが、概ね夏道です。ハイマツから至近距離で雷鳥が飛び出して来ました。 ・別山乗越〜剱御前 P2792までは夏道を使いました。その先は剱御前まで東側の残雪上を行きました。帰りは別山乗越まで全て雪の上を歩きました。 ・別山乗越〜雷鳥沢キャンプ場 残雪期限定のルートが出来ており、旗竿でルートが示されていました。 ・龍王岳〜浄土山〜一ノ越(東尾根登攀後の下山ルート) 龍王岳からの降りは雪は有りません。岩ガレに若干の注意。浄土山〜一ノ越は残雪が残っており少し踏み抜きがありました。 【一般ルート以外】 ・龍王岳東尾根全般 取り付きから順に喫〜己(山頂)まで大まかに4つのピークが有ります。グレード的にはUIAA/RCC兇 掘銑元蘢度ですが、あえて難しめのラインを選択すれば部分的に控薜未と思います。ライン取りの自由度が高いので、その時のメンバーの力量や状況に合わせて楽しめると思います。 ・一ノ越〜龍王岳東尾根取り付き 残雪の沢状をトラバースしますが、微妙に急です。自分はストックのまま通過しましたが、アックスを持ったほうが安心できると思いました。 ・喫 積雪はありません。下から見上げると鳥居の様な形状の鳥居岩が見え、そこへ向かって直線的に登りました。積雪は無くてもアルパインクライミングのスタイル的にアイゼン、アックスで登ったので良いアイゼントレになりました。 ・曲 こちらも積雪はありませんでした。上部左側のリッジが確保無しでは微妙な感じだったので右の一段易しめの岩部分へ。ハイマツに挟まれた感じの岩部分を繋いで登りました。 ・景 上部に残雪がありましたが、その部分までは雪の無い岩尾根を行きます。残雪部は水平にクラックが走っており崩落の可能性も無いではありませんが、今回は無事通過できました。また、岩部分と残雪のクラックの間は深く裂けている事も良くある事ですが、今回は嵌まり込む様なサイズでは有りませんでした。ダブルアックスとアイゼンのキックステップで登りました。 ・己 こちらも景同様に、上部に残雪が残り景よりも細く繋がっており、崩落の可能性も心配でしたが無事通過できました。見た目よりも雪の厚みが有ったので幸運だったと思います。下から見えている雪のリッジを乗り越すと龍王岳の山頂までは雪田となっておりちょっと歩いて山頂に至ります。 |
その他周辺情報 | ・下山後は立山国際ホテルで日帰り入浴(720円)お風呂の種類もあって良い感じでした。 http://www.tatekoku.com/ ・帰り道は黒部ICで一旦下りて、魚の駅生地で食事。お土産に干物を買って帰りましたが流石に美味しかったです。 http://www.jf-kurobe.jp/sakananoeki-ikuji/ |
写真
感想
たまたま取れた3連休、折角なので遠出したいと思い、はじめましての立山へ単独山行。19日は仕事から帰宅して車で375km移動し立山駅へ。車中泊で24時前に就寝。
20日は4時前に起床し、乗車券売り場に並んでケーブルカーとバスで室堂へ。雷鳥沢キャンプ場へ向かいますが、たかだか1時間程度と甘く見てしまいザックの重量が26kgと、軽量化何それおいしいの?状態。睡眠不足に加えて天気が良すぎて気温が高く、重荷とダブルパンチで結構疲れてしまうという想定外の事態に。
雷鳥沢キャンプ場にテント設営後、龍王岳東尾根へ向かいますが、暑さと睡眠不足と疲労で地味にヨレヨレな状態のアルパインソロとなりました。こんな半ボケ状態では致命的なミスを犯しかねないと思い、意識してゆっくり確実に行動するように心がけ、龍王岳山頂で感じた初見ルートの満足感と達成感は格別のものが有りました。
21日は立山周回。この日も気温が高く暑い位の陽気で稜線でも殆ど風が無いくらいでした。昨日の疲れも抜けきらない状態の中、ペースが上がらずヨレヨレ気味の行動でしたが、それでもどこまでも続くような立山の峰々は素晴らしく、剱御前から見る剱岳は、今後の目標として大いに刺激になりました。
22日はテントを撤収してゆっくり帰宅。ってかこの日もとにかく荷物が重く感じでやはりヨレヨレ。ここでようやく気付く事、骨折後初めてなのもそうですが、去年の4月に奥穂高岳に行った辺りから1年程テン泊装備を担いでいない事に気付きました。そりゃあ鈍るわけだよなぁ〜。
暑さと疲労と重荷でヨレヨレ祭りだったとは言うものの、3日間全てどピーカンの好天に恵まれ非常にラッキーでした。お山も素晴らしいのは勿論ですが、最終日に寄り道して頂いた海の幸、富山の田園風景等、旅としても良い思い出になり大満足の3日間でした。
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