ブナオ峠〜猿ヶ山〜ブナオ峠〜奈良岳〜大門山

2017年06月03日(土) ~ 2017年06月04日(日)

• GPS: 30:35
• 距離: 22.1km
• 登り: 1,961m
• 下り: 1,955m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:05
• 休憩: 1:00
• 合計: 6:05

8:55 ブナオ峠
10:05 10:20 大檜
11:50 12:15 猿ヶ山
13:30 13:45 大檜
14:10 14:15 大獅子山
15:00 ブナオ峠

2日目

• 山行: 8:50
• 休憩: 1:30
• 合計: 10:20

5:10 ブナオ峠
6:35 6:50 大門山分岐
7:15 7:30 赤摩木古山
10:00 10:40 奈良岳
13:10 13:10 赤摩木古山
13:55 14:00 大門山
14:10 14:25 大門山分岐
15:30 ブナオ峠

天候

一日目　曇り
二日目　曇り後晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東海北陸自動車道「五箇山IC」降車
国道156号線から県道54号線に入り
道なりに約9km走るとブナオ峠
峠の先は現在通行止めになっています
道路の両脇に合わせて20台ほどの駐車スペースがあります

コース状況／危険箇所等

【猿ヶ山】
急坂の少ない緩やかな巻き道と、尾根歩き
やや熊笹の藪がうるさくなっている箇所があります
特に危険箇所はありません

【奈良岳】
・登山口〜大門山分岐
ブナ林の中の急坂は木段が整備されています
分岐の直下の急坂の連続する痩せ尾根は滑落にご注意ください
・大門山分岐〜赤摩木古山
緩やかな尾根歩き
・赤摩木古山〜見越山
赤摩木古山直下、木段の付いた急坂があります
五箇山側が切れ落ちた尾根歩きは滑落に注意してください
見越山直下の岩場の急坂は落石、滑落に注意です
・見越山〜奈良岳
アップダウンの連続する痩せ尾根歩き
張り出す木の根に躓き注意です

写真

6/3 8:55

大門山を往復して以来7年ぶり、二度と来る機会はあるまいと思っていたブナオ峠にやって来ました。登山口や登山道の記憶が殆どありません(^^ゞ

6/3 8:57

一日目は猿ヶ山を往復

6/3 9:29

イワウチワ
花は終わりかけですが、出会えて嬉しいです♪

6/3 9:37

大獅子山登山口
帰りに寄る予定で通過

6/3 9:41

遭難碑がありました。小さな分岐になっていて、ここからも大獅子山に登れそう？

6/3 9:57

イワカガミ

6/3 10:08

巨大檜の下でひと休み♪

6/3 10:29

見上げて微笑んでいるよう(^.^)

6/3 10:41

大笠山方面だと思います。山頂付近が雲に覆われ、はっきりしませんが…

6/3 10:41

熊にかじられた展望台の標識。展望よりも熊のかじった跡の方が気になります(^^ゞ

6/3 10:45

ツバメオモト
可愛らしい白い花が好きです♪

6/3 11:08

登山道上に残雪現る

6/3 11:09

こちらはまだ初々しい蕾

6/3 11:10

こんな標識あったことに気づかず、脇見して歩いてました！

6/3 11:11

今日は日が差さないので花も開かないんでしょうね

6/3 11:51

猿ヶ山山頂に到着
稜線の一角のような場所で展望もなく、おまけに霧雨のそぼつく寂しさ(T_T)でも日本の山1000に名を連ねている山を一山get！

6/3 12:12

猿ヶ山から北に向かう縦走路はどこに向かっているんでしょう？興味津々！

6/3 12:19

下山開始
平坦な道の分厚い残雪上は気持ちの良いサクサク感、意外に雪が残っていてびっくり(*_*;

6/3 12:33

タムシバ
清楚な花に癒されます！

6/3 12:59

ブナ林には霧の幻想的な雰囲気も似合いますね。霧の中に溶け込みそう！

6/3 13:04

白木峰方面？

6/3 13:28

マイヅルソウ群落花盛り♪

6/3 13:44

檜の巨木まで帰還
ここでまたひと休み

6/3 13:48

不動滝遠望
谷間にずっと水音が響いていたのは、この滝だったのですね(*_*;

6/3 13:53

シャクナゲの花にも出会えましたよ(^.^)

6/3 14:01

遭難碑
ここから大獅子山に登ってみます

6/3 14:13

大獅子山
木々に付けられたテープに助けられ、山頂になんとか到達。踏み跡があまりにも分かりづらいので、テープがなければ無理だったでしょう。帰りに登山口の標識のあった場所に戻れそうな踏み跡を探しましたが発見できず、迷っても嫌なので、忠実に来た道を引き返しました。

6/3 14:24

遭難碑前に帰還
大獅子山の往復は20分程

6/3 14:30

大獅子山登山口標識
最初、登る予定だった登山口でしたが、止めて正解だったかも。この踏み跡は果たして山頂に続いているのでしょうか？

6/3 14:30

ブナオ峠登山口まで後少し

6/3 14:33

モリアオガエルの卵発見

6/3 14:40

茂り出した葉の色が爽やかなブナの大木の林を緩やかに下る巻き道をのんびり(^^♪

6/3 16:11

ブナオ峠と書かれた石柱が峠の道路脇で草に埋もれようとしていました

6/3 16:11

走って来た車道
七年前、通れるかどうか心配しながら一人車を走らせてきた、懐かしい道。ガイド本は大門山登山はこの車道を峠まで来れれば、登れたも同然と書いていました。それほど頻繁に崩落等で通行不能になる県道。

6/3 16:12

峠から先は通行止め
果たして七年前もこんな景色だったのか？思い出せません(^^ゞ

6/3 16:12

明日は峠の反対側の登山口から奈良岳に縦走往復。長丁場は覚悟ですが、膝痛大丈夫かな！

6/4 5:10

おはようございます
二日目の朝を迎えました。奈良岳目指して粛々と歩行開始！

6/4 5:29

昨日登った猿ヶ山
今朝も山頂を雲に隠したまま

6/4 5:48

チゴユリ

6/4 5:56

早速山盛りの残雪お出迎え

6/4 6:18

木々の緑に映え、はっとする鮮やかさ

6/4 6:34

晴れ方次第で開花するかも

6/4 6:42

大門山分岐に到着
ひと休みして、奈良岳へ。大門山は帰りに寄ります。

6/4 6:50

この先、未知の世界
ここからが気合を入れる本番ですよ！

6/4 6:52

ツバメオモト
なんと凛々しい姿♪

6/4 6:55

雪崩の削る険しい斜面

6/4 7:06

正に残雪期の山歩きになりました(*_*;

6/4 7:06

遥かに大笠山方面

6/4 7:17

あかまっこやま
難読山名中でも最たる名前では？

6/4 7:18

大笠山
僅かに見えて来ました！隠れている山頂が早く見たいですけれど、なかなか意地悪(/_;)

6/4 7:33

振り返った崩壊地
赤摩木古山の南面はこんなに切れ落ちていたのですね

6/4 8:21

イワナシ

6/4 8:55

登り返しの連続
いつになったら見越山に着くのやら…

6/4 8:58

本日最難関の岩場
下りの方がもっと怖そう(~_~;)

6/4 8:59

また登り返し
まだまだですね

6/4 9:01

小さな変わったスミレ

6/4 9:01

オーレン

6/4 9:05

見越山
何故かひっくり返った山頂標識がユーモラス(^.^)

6/4 9:10

予報通りに、次第に晴れて来ました(*^^)v

6/4 9:54

残雪とのコントラスト

6/4 9:59

奥三方山ですね！
大門山の尾根の先は多子津山〜月ヶ原山。見越山の西に伸びる尾根の先が高三郎山ですね！頭の中が混乱しそう(~_~;)

6/4 9:59

縦走路はあるんでしょうか？気になりますが…

6/4 10:03

奈良岳山頂に到着
CLは北陸新幹線沿線百名山達成！おめでとうございます！おかげさまで、来る機会はないだろうと思っていた日本の山1000の山二座に登れました(*^^)v

6/4 10:03

三等三角点

6/4 10:04

もっと間近に奥三方山

6/4 10:35

堂々たる大笠山
大笠山までは、記録を読むと藪道のようで大変そう

6/4 10:36

大笠山の右肩に見え隠れしているのは白山でしょうか？

6/4 10:39

写真では分かりにくいですが、遥かに日本海が望めます。素晴らしい山頂でしたが、帰り道も長いですし、そろそろお暇します。

6/4 10:42

ダイナミックに尾根の残雪下り！サクサク楽しく、爽快(^^)/

6/4 10:43

行きは良い良い、帰りは遠い(/_;)

6/4 10:45

高度感ありますね

6/4 10:53

開津谷

6/4 11:10

振り返った奈良岳
遠くなりました…

6/4 11:10

ハルリンドウ
先刻まで固く閉じて居た蕾が見事に開いていました。お日さまの力は偉大！

6/4 11:13

中央に大笠山、右に奈良岳。この壮大なスケールに感動！幾度も振り返らずに居られません！

6/4 11:18

赤摩木古山へ向かいます。この先の岩場の下りは要注意箇所。日が差して、岩が大分乾いていて、ほっとしました。

6/4 11:19

気になり過ぎる、山腹の岩峰。登る人はいるんでしょうか？

6/4 11:20

振り返る度に写真を撮りたくなる大笠山はやっぱり雄大な山！いつの間にか奈良岳の存在を遥かに圧倒していました。

6/4 11:20

桂湖
大笠山に登った日を思い出します。あの日に帰りたい！

6/4 11:31

また振り返ってみた岩峰

6/4 11:38

奈良岳
遠かったけれど、展望の素晴らしい山でした(*^^)v

6/4 11:40

空と新緑と残雪のコントラスト

6/4 11:41

気なる岩峰と大笠山

6/4 11:47

日の光を一杯に浴びて嬉しそう(^^♪

6/4 11:54

私たちも負けてないわ！と言いたげ

6/4 12:24

見飽きません

6/4 12:26

タムシバと赤摩木古山

6/4 12:37

木段付きの辛い激登りが始まります

6/4 12:40

中央右奥に猿ヶ馬場山。この山も思い出深い山！平坦な針葉樹林帯なので、方向感覚がなくなり、危ういところでした(^^ゞ

6/4 13:00

残雪の量がおわかりいただけますね！

6/4 13:00

雪の上の新緑に木々の芽吹きの逞しさを感じ、心打たれます

6/4 13:03

金剛堂山方面

6/4 13:09

猿ヶ山が近づいて来ました。すっかりご機嫌が直ったようです♪

6/4 13:10

桂湖の水面の色が神秘的

6/4 13:10

赤摩木古山山頂
方位盤があり、遠方から来た登山者には山座同定が出来るのが嬉しいです

6/4 13:19

目に映る景色に言葉は要りません！

6/4 13:20

どこまでも歩いて行きたい快適な雪面

6/4 13:37

大門山分岐
ザックをデポし、大門山に寄ります

6/4 13:49

オオバキスミレ？

6/4 13:54

大門山にも立派な山頂標石！

6/4 13:54

七年前もこんな風景だったのでしょうか？記憶がないのがもどかしいですが…

6/4 13:54

昨日登った猿ヶ山が、更に近くに

6/4 13:55

三等三角点です

6/4 13:56

今ははるかに奈良岳の存在感を凌ぐ大笠山

6/4 13:56

白山方面

6/4 14:02

濃い色に惹かれます

6/4 14:25

微かに大きな御嶽が稜線の上に（写真では分かりにくいです）

6/4 14:41

医王山

6/4 15:33

登山口に下山
登山口までもう少しの場所で、CLが転倒し、手に怪我をするアクシデントがありましたが、なんとか辿りつけました。疲れの出る長丁場の後半は殊更慎重に歩かねばと思いました。また木段を両側から支える「く」の字型の鉄棒は転倒した時に危険ですのでご注意ください。どうか、お大事に！

感想

kyom4

昨年秋に計画した奈良岳は、悪天でお流れになり、
奈良岳が北陸新幹線沿線百名山ラストの山となるCLは
今まで、北陸のかなりマイナーな山を次々登頂
苦労の実がようやく結ぶ、待ちに待った日になったと思います。
お供の者二名は、行く機会はもはやないと諦めモードだった
日本の山1000を二座もget、嬉しい限り！

百名山を終え、二百・三百を同時進行でぽつぽつ登り始めた頃
他の山など目に入るはずもなく、ブナオ峠から大門山を往復。
通行止めが日常茶飯事の道路ゆえ、通行止めの標識が出て居ないかと
どきどきしながら、県道の入口へ向かった事を思い出します。
峠まで行ければ登ったようなものと書かれたガイド本のせいかどうか
駐車場やら、登山口、山頂の景色など見事にすっかり忘れておりました。

峠迄は舗装道でも、ガードレールがなく擦れ違いの出来ない箇所があり
やはり、要注意の道路ですが、スムーズに走行でき、ほっとしました。
刀利ダムに向かう道は、峠で通行止めになって久しい様子、
道路上に草が茂り出し、人がかろうじて一人歩けるくらいの
細い道が続いていたので、歩く人はいるようです。

先ず、猿ヶ山を目指し、峠の北側の登山口へ向かいました。
ブナの新緑が目に優しく心地良く、比較的緩やかな巻き道にのんびり。
熊笹が両脇から競り出し、ややうるさくなっている箇所が多々あり
翌日の奈良岳までの登山道に比べると、
登山者が少ない為か、整備がされていないのが残念です。
（登山道を整備して下さる方の御苦労を思えば勝手なことは言えません）

時折霧雨に見舞われ、何の眺望もない山頂で記念撮影後、
早々に下山開始し、遭難碑のある分岐から大獅子山に寄ってみました。
テープがなければ踏み跡がはっきりせず、完全に迷いそうと思いながらも
僅かな時間で、三等三角点のある山頂に立ちました。
帰りに登山口の標識のあった場所に戻る道を探しましたが
三人の眼で探しても発見できず、忠実に来た道を戻りました。

ブナオ峠に帰還し、テント設営後、明日に備え、明るいうちに就寝。
頭上に大きく北斗七星が見えた時は、晴れそうな予感がしたのに
出発後、次第に曇り、昨日と同じような天気になるのではとがっかり。
ただ、携帯ラジオで聞いた、午後から晴れの予報を信じるのみ。
繰返すアップダウンに耐え、遂に立った見晴らしの良い奈良岳山頂で
雲が切れ始め、待望の周囲の山々の大パノラマが見え始めた時は大感動。
立ち去り難い思いを断ち切り、山頂を後に帰途に着きました。

下山中の登り返しは、疲れた身体には本当に辛く
見越山への登りより赤摩木古山への登りがひどく応えました。
若い方々のグループで賑わう大門山分岐にザックをデポし、
身軽に大門山を往復した頃には、昨日登った猿ヶ山が大きく美しく見え
登った達成感も加わり、大満足。

大門山分岐から程なくの急坂は滑りやすく、慎重に下り
それからのブナ林の中の下りが非常に長く感じられました。
疲れが出て居たのだと思いますが、CLが木段で足を滑らせ
木段を支える鉄棒に手を付き、手のひらを怪我した時は驚きました。
事故は下山中に起きるのは、自分も身を持って知るところですが
後少しという時点の危険に、気を引きしねばと改めて思います。
どうかお大事に！お酒は控えめに！