平標山&仙の倉山(シラネアオイに逢うために)
- GPS
- 11:14
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,625m
コースタイム
08:56 仙ノ倉山 09:00 → 09:21 エビス大黒非難小屋 09:25 → エビス大黒の頭 09:56(折り返し地点)→ 10:22 エビス大黒非難小屋 11:30 →
仙ノ倉山 12:04 → 平標山 11:58 → 13:45 松手山 14:30 → 14:58 鉄塔 15:00 → 16:15 駐車場
天候 | 雨→晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
往路はナビの指示通り走ったが、関越トンネルをくぐり湯沢IC経由で三国街道を17km戻る事になった。 復路は三国街道を月夜野ICに向かったが距離は近いが、時間的には湯沢IC経由の方が早い。 週末の高速代が1,000円の内は湯沢IC経由の方が便利だが、6月20日以降はまともな高速料金が必要になるので 今後は月夜野IC経由の方がお徳。 駐車場は有料で1日500円で24時間出入り自由。 100台以上駐車可能。 水洗トイレあり(有料)。 トイレの先に登山ポスト。 トイレ横に公衆電話ボックスあり、日帰り入浴の割引券が置いてある。 宿場の湯は2割引の480円になるので割引券を利用するとお徳。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口→松手山 標高差659mの樹林帯をひたすら登る。 雨の日は滑りやすいので注意。 ・松手山→平標山 尾根歩きとなり、晴れていると後方に苗場山〜赤倉山〜佐武流山の山並みが美しい。 眼下に苗場プリンスホテルと苗場スキー場が見下ろせる。 途中の登りには木の階段が続くので雨の日はスリップ注意。 ・平標山→仙ノ倉山 とても整備が行き届いていて歩き易い。 木道と木の階段が続くので雨の日は滑りやすい。 ・仙ノ倉山→エビス大黒の頭 仙ノ倉山の東斜面を約200m下りると笹に囲まれた尾根道となり、途中何箇所かにお目当てのシラネアオイが咲いている。 エビス大黒の頭の手前に急坂、岩場があるので雨の日は滑りやすいので要注意。 |
写真
感想
自宅にて出発前の仮眠が取れないまま、午前2時に駐車場到着。
歩き出しの時間を午前3時と決めていたので1時間ほど仮眠するつもりで寝袋に包まったが、
何故か胃が痛み出し、薬を飲むも痛みが納まらず。 雨足も強まっていたので暫く様子見とする。
胃薬が効いてきた頃に雨足が弱まり午前5時に出発する。
出発時、中型バスに乗った7-8名の団体さんと歩き出しが同じになるも先行させてもらう。
駐車場(標高954m)より鉄塔(標高1,411m)まで何箇所か見晴らしの良さそうなスポットがあるが雨とガスの為、ほとんど見えず。
松手山に着いた頃はまだ平標山への稜線が見えていたが、その内にガスで見えなくなった。
登山路脇の石楠花やその他の花だけが癒しとなり前に進む。
平標識山に着いた頃から雨が強まりカッパのフードを被る。
水分と行動食を摂り、仙ノ倉山に向かうが風も強くなってきた。
仙ノ倉山では先を急ぐので写真だけ撮ってスルー。
これから先が今日の目的となるシラネアオイとの出会いのスポットなのです。
エビス非難小屋手前&エビス大黒の頭手前の何箇所かで1年越しで期待していたシラネアオイに会う事が出来ました。 敢えて「会う」と云う表現を使います。
昨年の今頃、シラネアオイを初めて知り、日光白根山に見に行ったけど、
シカ柵に囲まれた植生区域内にだけちょこっと咲いてて、残念ながら遠くてよく見られなかった。
だから今年はまるで恋人を訪ねるかのごとく、ずっとこの日を待ち焦がれていた。
今、目の前で、手に触れそうなところに沢山居るんです。
雨に打たれ、風に翻弄されながらも健気に咲いている、雨を避ける為か幾分下向き加減で・・・。
ひとしきりシラネアオイと語り合い、写真も撮って先へ進むも再び胃が痛み出した。
風雨も一層強くなったのでエビス大黒の頭でもと来た道を引き返す事にした。
ここから下って万太郎山までの間には沢山のシラネアオイが待っていてくれてるけど、
この場所から300mほど下って縦走路を進み、再び300m登り返して万太郎山、更にピストンで戻ってくるには体調が悪すぎます。
でも、目的は達成することが出来ました、シラネアオイと会ってたくさん会話が出来たのです。 だからここから先はまた来年にします。
そして最後に、「好きなんです、貴女が。 来年また逢いに来るよ」って云い残してきました。
エビス非難小屋にて胃薬を飲み、痛みが落ち着くまで1時間ちょい横になって休憩しました。
Fist Aid Kit なんてザックの中でいつも邪魔物扱いされたけど、今日初めて役に立ちました、また補充しておきます。
また、お湯を沸かし甘いカフェラテでホッとしました、胃も身体も温まったようで少し楽になりました。
このルートは約14時間と云うコースタイムなので、今日のような荒天の中では予想以上に疲れることもあるので、
この非難小屋、或いはひとつ先の越路非難小屋でのフォーカストビバークを想定していました。
シュラフは持って来なかったけど、テントマット(マイクロM)、エアーマット、シュラフカバー、ダウンの上下(ジャケット&パンツ)持参。
それに行動用の水以外にビバーク用として1.5L、アルファ米の五目御飯、スープ、カップヌードル(リフィル)、パン、別途非常食少々を用意しました。
朝の駐車場でのロスタイム2時間は万太郎山への往復をしなかった事によって帳消し以上となったが、
それでもここで1時間の休み、これから未だ先で時間がかかる事から風雨は依然として強いが出発する事にする。
もしこの先で再び胃が痛むようであれば平標山の家に転がり込む算段をする。
仙ノ倉山をスルーして平標山に向かう途中で今日初めて山中で人と行き会う。
大学生と思われる6人のパーティーで早足で仙ノ倉山を目指していた。
感じからするとワンダーフォーゲル部かな。
その後も2人組のパーティーと2度すれ違う。
平標山の山頂でも2人組のパーティーと単独行が居た。
胃の調子は特に悪くないので山の家に向かわず、当初予定の松手山方面へ下山する。
途中の尾根で2人組+単独行とすれ違う、更に下でもう一人単独行が登ってきた。
今日はこんな天気なので誰にも遭わないと思ったが、それでも結構居るんだ私みたいに物好きな奴が。
しかしこの時間から登っているのはきっと平標山の家での小屋泊まりだろう。
松手山に着く頃には雨風が止み、ガスが切れ出し、日も射してきた。
ここら辺りで空腹感を覚えた、きっと胃が復活してきたんだろう。
松手山の山頂、岩の上に座って大休止、パンを食べ、おっかなびっくりでおにぎりも食べる、美味しい、もう大丈夫だろう。
ガスの切れ間から苗場山が綺麗に見えてきた。
今日は悪天候覚悟でシラネアオイに逢いに来たが、それでもやはり晴れた方が嬉しいに決まってる。
登山道は泥だらけで滑り易くなっている、慎重に下山する。
昨年の紅葉の時期、今日のような天気の中、西黒尾根を登って谷川岳肩の小屋で一泊。
そこから万太郎山〜仙ノ倉山〜平標山〜大源太山〜三国山〜三国峠へと縦走して法師温泉へ下ったが。
今日もあの日と同じく何も見えない。
ところで、今季初めてブラック・デビル(山蛭)を見た。 松手山〜仙ノ倉山間で合計7匹を撃退した。
それにしてもでかい、体調が10cm以上で丸々としているのばかりだった。
ストックの先で潰し、ヤマビル・ファイターを噴射、更に塩を盛ってやったが雨で流れてまた復活するだろうな・・・。
つい先日まで雪山ばかり追いかけていたのでこんな事に遭遇すると突然夏山にテレポートした感じがする。
下山後の駐車場には泥で汚れた靴、ストック、スパッツやカッパの裾を洗えるような場所は無く、
宿場の湯に向かう途中、除雪センター脇にパイプで流れ出している洗い場を利用させてもらい、持参のブラシで泥を洗い流す。
「宿場の湯」は登山口駐車場の電話ボックス内に置いてある割引券で2割引の480円となる。
登山口駐車場より湯沢方面に3km戻ったバイパス脇にあり分かりやすい。
食堂は昼と夕方しか営業していないが汗を流すだけなので気にしない。
来る時はナビ頼りで来たら湯沢ICまで行って苗場方面に17km戻されたが、帰りは三国街道を月夜野ICに向かう。
帰りの関越道及び首都高速に渋滞は全く無く先週とは大違いで眠くなる前に帰宅できた。
いつもこうなら嬉しいんだけどな。
胃の具合は大丈夫ですか?
山の中で体調が悪くなった記憶はあまりないのですが、
もしなれば不安にありますよね。
それでも登ったのはシラネアオイの力のお蔭でしょうか?
シラネアオイはたまに見ますが、群生しているのは見た
ことがないので、かなり良い感じですね。
いつごろまで見頃なのでしょうか?
それにしても、日光白根山のシラネアオイが、柵に囲まれて
いるとはしりませんでした。
フォーカストビバーク
結構な重さになると思いますが、15kgにはなるのでしょうか?
onsenさん、コメントありがとうございます。
胃の方は下山後問題ありません。
初めての経験だったですし、一体何が原因だったのか全く以って分かりません。
前夜の夕食を摂っておらず、コンビニ弁当を登山口に着いてから食べたのですが、
急いで食べると胃もびっくりしてそんな事になると知り合いから指摘を受けました。
いずれにしても今後は経験したくない事です。
シラネアオイが仙ノ倉山と万太郎山の間に群生していることは以前から聞き及んでましたが、
今回は体調不良で登山道の両側一杯に群生している場所に迄はたどり着けませんでした。
万太郎山までの日帰りピストンとなるとかなりのロングコースになりますし、
途中のアップダウンも激しいので健脚者向けです。
あと一週間くらいの間は見頃の筈です。
kankotoさんのコメントでは6月下旬の苗場山も見応えがあるようです。
日光白根山のシラネアオイは大半が鹿に食べ尽くされてしまい、
今は弥陀ヶ池の木道脇にある柵で囲まれた植生区域にしか見ることが出来ないようです。
あとは苗場山の信州側にある鳥甲山(200名山)でも素晴らしい群生だったと
1週間前に行ってきた知り合いが云っておりました。
山自体は結構険しく単独では入り難いとの事でしたが。
フォーカストビバークですが、快適性を求めればドンドン重くなります。
厳冬期用と3期用のシュラフしか所持していなく、
3期用ではがさばる為、今回はダウンの上下を持っていきました。
自宅発時のザックの重さは14.3kg、帰宅時が 13.4kgでした。
ビバーク用の水や食料を全く使わなかった為、出発時の重さとほとんど変らずに戻りました。
ビバークをしないと決めた時点で少なくとも不要の水を捨てればもっと軽くなったのですが、
胃が痛くそこまで気が回りませんでした。
酒が入ってたのも重い原因のひとつでしたが・・・
雨天予想の山行はやはり花目的でしたか。
好天であればおそらく多くの登山者が訪れていたと予想しますが、静かな山歩きが出来たようですね。
ちょっと話は外れますが、多くの登山者が雨天予報に山行中止したと思いますが、団体さんは多少の雨だったら決行なんだなあと思いました。
山中での体長不良は辛いですね。
私だったら絶対に温泉旅行になっていましたね。
コメントありがとうございます。
遠くから来られる団体さんは前以て練ってある計画通りに登られる事が多いようですね。
私の場合は単独行が多いので天気が悪いと予定の山域を変更したりするのも朝飯前ですが
団体さんはバスやら登山前夜の宿泊先等の問題もあって簡単にキャンセルは難しそうです。
山での体調不良は初めての経験です。
これも加齢の現れでしょうか・・・ちょっとショックでした。
山に登る為の山道具や装備の調達、それに交通費・・・
いずれもバカになりません、と云うより大変な出費です。
どこかで前泊したり、下山後の温泉を楽しんだり、はたまた地方の名物や珍味を味わったりと・・・
したいのは山々なのですが、現実には無理です。
私の場合は前泊できたとしても登山口周辺での車中泊、
食事は雨でなければキャンプ用の椅子とテーブルを出して簡単な自炊。
酒も量販店の安売り品を自宅から持って行き、酔ってシュラフに包まって朝を待ちます。
下山後、車の場合は誰にも気兼ねの必要がないので
汗臭いのも我慢で帰宅する事が大半です。
以前は普段よく飲み歩きましたが、
今は山にかける費用のために一切をセーブする辛い日々が続いております。
しかし、山からの眺めでその辛さも楽しさに変わる今日この頃です。
noborundaさん
体調不良、降雨の中お疲れ様でした。
行って来られたんですね
一週間経ってさらに開花した感じですね。
他のお花も沢山
最後に 展望ありで良かったです
関越トンネル抜けるとかなり料金アップ、
これからはケチって月夜野経由ですね
シラネアオイ以外にも花は沢山咲いていました。
しかし、エビス大黒の頭から先に行けなかったのは無念です。
昨年の紅葉の時も良かったですが、
やはり今の花の時期の方が心が安らぎます。
1,000円高速もいよいよ今週末で終わり、ちょっと残念ですが、
震災の被災地支援を考えると致し方ないと納得せざるを得ません。
今週末は岳連関連の仲間達と金峰山&瑞墻山で富士見平ら小屋でテント泊です。
既に行ってきた山なので別の所に目が行ってたのですが、
多勢に無勢、致し方ありません・・・。
シラネアオイ、癒されますね
お花がいっぱいだと天候がいまいちでも満足できるような感じですね
私も1日違いでこのあたり歩けましたが、お会いできず残念でした。
一日違いでしたか・・・。
翌日曜日だとしたら、まずまずのお天気だったのでしょうか?
でも、その内にヤマレコの皆さんとニアミスを繰り返しながら
ある日突然遭遇したりするかもしれませんね。
考えただけでも楽しいです!
noborundaさんのおかげで、出会うことができました。
これも、体調が悪いのに山行記録を書き上げた、貴方の
お蔭と感謝しております。
あの、可憐な藤色の花弁にみえるのは実はガクなんです
ってね?
でも、笹の中にひっそりと生えていたのを見た時は、感激
してしまいました。
次は、苗場山のシラネアオイを追ってみたいと思っています。
「ありがとうございました」
レコを見せていただきました!
シラネアオイの花弁ってガクだったんですか、知らなかったです・・・。
でも、笹の中で負けずに咲いている姿を見ると、なんか、胸がキューっとしてきます。
私も苗場山、来シーズン行って見たいと思います。
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