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Yamareco

記録ID: 118460
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
芦別・夕張

花の夕張岳

2011年06月25日(土) ~ 2011年06月26日(日)
 - 拍手
GPS
07:56
距離
13.8km
登り
1,206m
下り
1,190m

コースタイム

6月25日(土) 13:00札幌発(車・高速道利用。途中休憩含む)‐16:30登山口。走行130Km。車中泊。
6月26日(日) 4:35登山口‐4:45馬の背コース・冷水沢コース分岐‐(冷水沢コース)‐5:35冷水の沢‐5:50前岳の沢‐5:50馬の背コース合流‐6:20石原平(シラネアオイ群生地)‐6:30望岳台‐7:25ガマ岩‐7:55吹通し‐8:15夕張岳山頂8:55‐10:30望岳台‐11:00梅の背コース・馬の背コース分岐‐(馬の背コース)‐11:55夕張岳ヒュッテ‐12:00冷水沢・馬の背コース分岐‐12:05登山口。
歩行距離13.7Km・所要時間7時間30分・歩数29,500歩。
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
冬季閉鎖されていた登山口までの林道のゲートが先週開き、車が入れるようになった。
駐車スペースは登山口前とその手前に数か所あるが、いずれも狭く休日などは早朝から満杯状態になり、路肩駐車になることが多い様子。
コース状況/
危険箇所等
登山口に登山ポスト、その少し手前に簡易トイレあり。
登山口から徒歩10分ほどで夕張岳ヒュッテに着く(有料)。
コース中特に危険個所等はない。
冷水の沢コースは馬の背コースより300mほど長く沢合いを登り、一方馬の背コースは短いがアップダウンがあり、どちらもあまり見通しのない樹林の中を歩くが、展望や花の楽しみは、両コースの出合から先になる。
この山は時々羆出没情報があるので要注意。
ゲート解放された9Kmほどの未舗装林道を走って登山口に夕方4時半頃到着。
ゲート解放された9Kmほどの未舗装林道を走って登山口に夕方4時半頃到着。
この時間に下山してきた登山者も数名いたが、駐車車両のほとんどは、前夜泊(ヒュッテ泊まりと車中泊)で翌日登る人の車。
この時間に下山してきた登山者も数名いたが、駐車車両のほとんどは、前夜泊(ヒュッテ泊まりと車中泊)で翌日登る人の車。
案内表示板。コースはスタート間もなく二通りに分かれ、小生は右の冷水の沢コースを登って、下りは左の馬の背コースを辿った。
案内表示板。コースはスタート間もなく二通りに分かれ、小生は右の冷水の沢コースを登って、下りは左の馬の背コースを辿った。
ゲートと登山ポスト。トイレはこのゲートの少し手前に簡易トイレが1個ある。
ゲートと登山ポスト。トイレはこのゲートの少し手前に簡易トイレが1個ある。
豪華晩餐メニュー。コンビニお握りと桜餅、ゆで卵、インスタントコーヒー。
夕食前に、小生同様に車中泊する京都から来たA氏、洞爺湖町から来た同年代夫婦と山雑談。
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豪華晩餐メニュー。コンビニお握りと桜餅、ゆで卵、インスタントコーヒー。
夕食前に、小生同様に車中泊する京都から来たA氏、洞爺湖町から来た同年代夫婦と山雑談。
翌日は4時起き。朝食メニューは海苔巻といなり寿司にポットの湯。
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翌日は4時起き。朝食メニューは海苔巻といなり寿司にポットの湯。
4時過ぎには団体さんが到着。夜中にも3台ほど到着していた。
4時過ぎには団体さんが到着。夜中にも3台ほど到着していた。
ゲートから10分弱で両コースの分岐。ここを右へ。
ゲートから10分弱で両コースの分岐。ここを右へ。
羆出没注意看板。登山者を全く恐れない羆がいる様子で、ちょっと怖い。実はそのことも考えながら登山者が多い日曜日なら少しは安心だろうと思いながら来たが、登山者の混雑も嫌だし、難しいところだ。
羆出没注意看板。登山者を全く恐れない羆がいる様子で、ちょっと怖い。実はそのことも考えながら登山者が多い日曜日なら少しは安心だろうと思いながら来たが、登山者の混雑も嫌だし、難しいところだ。
ま、ともかく先に進む。
ま、ともかく先に進む。
暫くは見通しのない樹林の登りが続く。
暫くは見通しのない樹林の登りが続く。
冷水の沢。
パイプから美味しそうな水が流れ出ていたが、水はたっぷり担いできたのでパス。
パイプから美味しそうな水が流れ出ていたが、水はたっぷり担いできたのでパス。
ヤマツツジ。
前岳の沢。
どんどん登り続ける。
どんどん登り続ける。
馬の背コースに合流。馬の背コースを登ってきた京都のA氏と再会。ここから話しながら登った。
馬の背コースに合流。馬の背コースを登ってきた京都のA氏と再会。ここから話しながら登った。
いよいよシラネアオイのお出ましだ。
いよいよシラネアオイのお出ましだ。
登山道の両側はシラネアオイの群落が続く。
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登山道の両側はシラネアオイの群落が続く。
サンカヨウもちらほら。
サンカヨウもちらほら。
小さい雪渓もあるが、歩行には問題ない。
小さい雪渓もあるが、歩行には問題ない。
ミヤマエンレイソウの幼稚園児。
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ミヤマエンレイソウの幼稚園児。
スミレも。
望岳台まで登ってくると展望が開ける。
望岳台まで登ってくると展望が開ける。
樹林帯を抜けると望岳台の展望。見えるのは夕張岳山頂ではない。
樹林帯を抜けると望岳台の展望。見えるのは夕張岳山頂ではない。
まだ遠くに夕張岳の山頂が見えてきた。
まだ遠くに夕張岳の山頂が見えてきた。
ショウジョウバカマかな。
ショウジョウバカマかな。
エゾノリュウキンカも。
エゾノリュウキンカも。
雪渓の寿命もあとわずかの期間。
雪渓の寿命もあとわずかの期間。
こんな奇岩も。
山頂が近づいてきた。
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山頂が近づいてきた。
花が続く。
素晴らしいロケーションも続いて飽きない。
素晴らしいロケーションも続いて飽きない。
ちょっと大きい雪渓。
ちょっと大きい雪渓。
また雪渓。
シラネアオイとともに期待していたユウバリソウ。ウルップソウの仲間で夕張岳の固有種。
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シラネアオイとともに期待していたユウバリソウ。ウルップソウの仲間で夕張岳の固有種。
この吹き通しにはユウバリソウなど多くの花がたくさん咲いていた。
この吹き通しにはユウバリソウなど多くの花がたくさん咲いていた。
山頂手前で金山コースが合流する。
山頂手前で金山コースが合流する。
山頂下の神社。この周辺はキバナシャクナゲが多い。
山頂下の神社。この周辺はキバナシャクナゲが多い。
8時15分、山頂へ。
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8時15分、山頂へ。
登頂証拠写真。
山頂おやつは豆パン。
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山頂おやつは豆パン。
芦別岳遠望。
歩いて来たコース方向を展望。
歩いて来たコース方向を展望。
この時点の山頂は4人だけ。下る時には大勢の登山者が登ってきた。
この時点の山頂は4人だけ。下る時には大勢の登山者が登ってきた。
京都府から来て車中泊しながら道内の山を登り歩いたA氏。今回では終わらないので来年も、とのこと。
京都府から来て車中泊しながら道内の山を登り歩いたA氏。今回では終わらないので来年も、とのこと。
そろそろ団体さんたちが登ってきたので、こちらは下山開始。
そろそろ団体さんたちが登ってきたので、こちらは下山開始。
残雪の時期の山景色は綺麗だ。
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残雪の時期の山景色は綺麗だ。
再度、花。
次は大雪山にこの花の同類ホソバウルップソウを見に行こう。
次は大雪山にこの花の同類ホソバウルップソウを見に行こう。
湿原の小沼も見える。
湿原の小沼も見える。
湿原の小沼にはオタマジャクシが卵からたくさん育っていた。
湿原の小沼にはオタマジャクシが卵からたくさん育っていた。
木道の隙間から空を覗いている。
木道の隙間から空を覗いている。
この雪渓のトラバースは短いけど滑ったら怖そう。
この雪渓のトラバースは短いけど滑ったら怖そう。
下りは右の馬の背コースへ。
下りは右の馬の背コースへ。
こちらのコースは、登ってきた冷水の沢コースより距離は少し短いが、何度かアップダウンがあって、下りの疲れた脚には結構きつい。
こちらのコースは、登ってきた冷水の沢コースより距離は少し短いが、何度かアップダウンがあって、下りの疲れた脚には結構きつい。
ゴゼンタチバナも少し咲いていた。この花も好きな花だが、これを見ると、中学か高校時代に習った「五月待つ はな橘の香を嗅げば 昔の人の袖の香ぞする」の古歌を思い出す。全然違う花だけど。
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ゴゼンタチバナも少し咲いていた。この花も好きな花だが、これを見ると、中学か高校時代に習った「五月待つ はな橘の香を嗅げば 昔の人の袖の香ぞする」の古歌を思い出す。全然違う花だけど。
どちらのコースもこのような笹かぶりの場所があり、大勢の登山者が登る人気の山の登山道には見えない。笹刈りなどの整備前なのだろう。
どちらのコースもこのような笹かぶりの場所があり、大勢の登山者が登る人気の山の登山道には見えない。笹刈りなどの整備前なのだろう。
尾根コースではあるが樹林の中なので、展望はない。
尾根コースではあるが樹林の中なので、展望はない。
またゴゼンタチバナ。
またゴゼンタチバナ。
こちらは葉緑素を持たない植物・ギンリョウソウ。
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こちらは葉緑素を持たない植物・ギンリョウソウ。
夕張岳ヒュッテに繋がるパイプから勢いよく美味そうな水が噴き出していた。
夕張岳ヒュッテに繋がるパイプから勢いよく美味そうな水が噴き出していた。
ヒュッテへ。
夕張岳ヒュッテ。
夕張岳ヒュッテ。
登山口へ。
冷水の沢分岐に戻ってきた。
冷水の沢分岐に戻ってきた。
綺麗な沢の流れが気持ち良い。
綺麗な沢の流れが気持ち良い。
登山口着。車のワイパーに、先に下った京都のA氏からのメッセージが挟まっていた。彼のHPを見るのが楽しみだ。
登山口着。車のワイパーに、先に下った京都のA氏からのメッセージが挟まっていた。彼のHPを見るのが楽しみだ。
駐車スペースは満杯で路肩駐車がかなり下まで続いていた。遅い時間に来たら大変だ。
駐車スペースは満杯で路肩駐車がかなり下まで続いていた。遅い時間に来たら大変だ。
帰路、登山道でつがいの鳥(何かな?)がのんびり何かをついばんでいた。
帰路、登山道でつがいの鳥(何かな?)がのんびり何かをついばんでいた。
と思ったら次はキタキツネが。そういえば写真には写せなかったけど、昨日はエゾシカが出てきたな。何はともあれ、山オヤジ(熊)が出てこなくてよかった!
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と思ったら次はキタキツネが。そういえば写真には写せなかったけど、昨日はエゾシカが出てきたな。何はともあれ、山オヤジ(熊)が出てこなくてよかった!

感想

先週林道ゲートが開いたのと、久しぶりの週末の好天予報を逃さず、シラネアオイの群落と夕張岳の固有種・ユウバリソウ狙いで登山口前夜泊で行ってきた。

天気も花も期待通りで、早朝スタートだったので人気の山の日曜日の混雑も避けることが出来た。

小生同様前夜車中泊した京都府の単独男性A氏と、途中から話しながら山頂まで登った。
A氏は若いころ職場の山岳会で山をやっていたそうで、定年退職を機にあらためて取り組むことにし、その第一弾として2週間の北海道車中泊山行に来て、利尻岳はじめ精力的に登り歩いて明日夜のフエリーで京都に戻るとのことだったが、連続山行の疲れを感じさせない健脚ぶりだった。

小生もこのところ単独が多かったので、久しぶりに話しながらの歩きは楽しいものだった。

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コメント

さすが北海道の山ですね
天気も上々、花 花の夕張岳ですね
羨ましい
でもヒグマは一寸ゴメンですが
ウップルソウの変種って結構あるんですね 標高も1500mを越せば北ア並みですね
こっちは梅雨の中休みとは言え、低山は暑くてジメジメです 暑い尾根より沢に行きたいけど、まだ沢の水は濁っているので沢登りには…
梅雨が明けるまで我慢の日が続きそうです
2011/6/27 9:39
jijiさん、こんにちは。
梅雨で我慢の日々を送っていストレスが溜まっているだろうJIJIさんに、見せびらかすようで、まことにすみません
今回は久し振りの週末の好天だったので、これは逃がすわけには行きませんでした

ただ、長い林道を走って着く登山口は、そのほとんどが満足な駐車スペースもトイレなども少なくて、人気の季節はオーバーフロー、オーバーユースです。
まあ、その点は北海道に限らないと思いますが、なかなか大変です。
2011/6/27 12:16
二週間で
二週間で山の様子が激変ですね〜
湿原の花のいい時期にもう一度行きたいと思っています
2011/6/28 16:21
aoyamaさん、こんばんは。
実は、aoyamaさんの11日の記録を見て、今年も行かなきゃ、と思った次第です。
行って良かったです。

コメントありがとうございました。
2011/6/28 20:56
ゲスト
unmetomosanさん、こんにちは!
夕張岳でしたか!

富良野の辺りをフラフラしていて、
夕張山脈の迫力が凄いんですよね!

いつかは夕張です!
2011/6/28 21:27
Ulmatsuさん、こんにちは。
Ulmatsuさんは今頃どの辺を歩いているかな、と思いながら夕張岳を楽しんでいました。

連続登山にも疲れを感じさせない記録を拝見して、流石だな、と感心していました。

次回は、夕張岳や芦別岳も候補に入れてください。
他にも、二ペソツもそうですが、オプタテシケ山、ニセイカウシュッペ山、日高では幌尻の他にカムイエクウチカウシ山やペテガリ岳、1839峰など、楽しめる山がたくさんありますよ
是非どうぞ!
2011/6/29 12:20
unmetomosanさん、こんにちは。京都のAです。
夕張岳では大変お世話になりありがとうございました。お蔭様で良い思いでができました。
予定通り、27日に小樽からフェリーで京都に戻りましたが、こちらは連日30度を越える暑さで、涼しかった北海道を思い出しながら節電モードで過ごしております。
バタバタでしたが、何とか山行記録をまとめましたので
お時間があります折にお訪ねいただければ幸いです。


http://www.eonet.ne.jp/~asao3776
2011/7/6 10:09
京都のAさん、こんにちは。
ご連絡ありがとうございます。
嬉しく拝見しました。

実は本日これからニペソツ山に向かいますので、明日(明後日?)戻ってから、ゆっくりHPを拝見させていただきます。

今日は札幌も30℃近くの暑さですが、ご当地は大変そうですね。
まずは体調にお気をつけてお過ごしください。

では、戻ってからまた。
2011/7/6 10:40
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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