白山 湯ノ谷右俣から
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- GPS
- 09:57
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,815m
- 下り
- 1,803m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:38
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山スキー会の大レジェンド、YSHRさんの独り言を拝見していたら白山の湯ノ谷右俣の遡行記録が書かれていた。ナニナニ、殿ヶ池避難小屋付近から入渓すれば楽しいとな。自分なりに調べるてみると、沢登り初心者の自分でも単身で遡行できそうだ。というわけで別当出合に車を走らせた。平日ということもあり、駐車場は空いていたがかなりの方がもう入山しているようだ。
別当出合からはトレッキングシューズで観光新道に進んでまずは殿ヶ池避難小屋を目指す。尾根に出ると青空に別山や釈迦岳がクッキリ見えてきてテンションが上がってくる。そして登山道脇で出会う色々な花たちも白山に登る楽しみの一つだ。名前のわかる花もわからない花もあるが、何故か幸せな気分になる。
小屋も近づいてきた辺りで左手にピンクリボンが枝に結びつけてある。ヤブに入っていく踏み跡もある、おっ!これが入渓ポイントか〜とリボンを追ってヤブの中に入っていくと残雪の残る狭い沢に出た。これかな、と上流に向かうがすぐに行き止まってしまった。ここでやっと、GPSを出して(遅いよ〜)確認すると湯ノ谷右俣まではかなりの距離をヤブコギしなければならないことが分かった。こりゃダメだ、しょうがない、またヤブコギして登山道に戻り再び小屋を目指す。小屋を過ぎたあたりで一番湯ノ谷右俣に近いポイントを(今度は)GPSで確認して、ヤブに突入する。すると、よくしたもので踏み跡らしきものに出会う。ササの茎を見ると刃物で切ったような切り口もあるし、今度は間違いないだろうと進むと程なく湯ノ谷右俣に降りたることができた。
小屋でモンベルのサワートレッカーに履き替えていたので、すぐ遡行開始だ。ドタバタしているうちに頂上の方はガスってきて太陽も見えなくなっていたが寒くもなく、暑くもなく、水は冷たいが痺れるほどでもない。水量もそんなに多くもなく、適当にジャバジャバ楽しく遡行していく。そしてしばらく行くと第一の滝が見えてきた。ここはオーバーハングしているので直登は無理だ。右側になんとなく踏み跡らしきものがあるので自分もそこからトライしてみる。行きやすい方にどんどん進んでいくと登るばっかりで巻いていく道がない。当たり前だ、道なんかないんだから。こりゃいかんと(またしても)滝が見えるところまで戻って観察してみると、ハイマツの枝を掴みながらトラバースするしかなさそうだ。ということで意を決して(だって落ちると大変だからね)枝をしっかり掴みながらトラバースするとあっけなく滝口の少し上に出ることができた(ほっ!)。
第一の滝は無事突破した、またしばらくジャブジャブしながら遡行していくと第二の滝が現れた。滝壺は残雪で覆われているが、近づくと大きなクラックがあり、覗くと数メートルほど下まで見えている。こりゃヤバい、崩れたら大変だ。そっと離れて今度は左側から高巻くことにする。上部にハイマツが生えているので、それを引っつかんで乗り越える作戦だ。ハイマツが生えているところまでは簡単に上がることができた。次に枝がしっかりしているかどうかを確認しながら滝口の方へトラバースしていくと、こちらもあっけなく滝口の上部に出ることができた(ほっ!)。ここを過ぎてからは平坦になってくるので流れの中をどんどん進んでいくが、だんだん左右からのヤブの枝が気になってきた。枝を手で払うと煙のようなものが周りに広がる、どうもナナカマドの花粉のようだ。実害はないけれど、後で見るとヘルメットやサングラス、時計などにも緑色の粉がいっぱい付着して、抹茶のような匂いがした。
流れを離れて、左手に見えていた雪渓に上がった方がよかったようだ。それでも、枝を払いながら進むとこちらも雪渓末端に行き当たった。上を見上げると御前峰まで直登できそうだ。室堂経由でもいいが、せっかく?なのでそのまま直登してみることにする。雪渓は緩んでいてアイゼンは必要ない、山頂に近づくとガレてくるのでちょっと歩きにくいが、それより酸素が薄くなってきているせいか足が鉛のように重い。歳のせいだとは思うがこっちの方が問題でした。
それでも、一歩一歩進めば頂上には着く。ガスで展望はイマイチだが、登ってきた方向を振り返ると達成感が込み上げる。楽しかったな〜花も沢登りも満喫しました。YSHRさん良いコースを紹介していただいてありがとうございました。
下山は砂防新道を選んだ。良く整備されて歩きやすい素晴らしい登山道で地元関係者の方々の力の入れ具合を感じさせ、さすが日本を代表する山だなと思いました。
コメント
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