北ア・夏山先取り!絶景の燕岳で一人テン泊 [合戦尾根-燕山荘-燕岳-北燕岳-大天井岳手前]
- GPS
- 27:25
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,772m
- 下り
- 1,772m
コースタイム
=6/29=
08:00 穂高駅
↓ [乗合タクシー \1700-]
08:50 中房温泉
09:10
↓ 0h30
09:40 第一ベンチ
09:45
↓ 0h25
10:10 第二ベンチ
10:15
↓ 0h30
10:45 第三ベンチ
10:50
↓ 0h35
11:25 富士見ベンチ
11:30
↓ 0h30
12:00 合戦小屋
12:10
↓ 0h20
12:30 合戦沢ノ頭
↓ 0h45 [燕山荘手前からは冬道]
13:15 燕山荘
*テン泊
*燕岳+北燕岳山頂ピストン
=6/30=
04:00 燕山荘
↓ 0h35
04:35 蛙岩
↓ 0h10
04:45 大下りの頭
04:50
↓ 1h10 [冬道+夏道入り混じる]
06:00 切通岩手前にて引き返す
↓ 2h00
08:00 燕山荘
*テント撤収
09:05
↓ 0h35
09:40 合戦小屋
09:45
↓ 0h20
10:05 富士見ベンチ
↓ 0h25
10:30 第三ベンチ
↓ 0h25
10:55 第二ベンチ
↓ 0h15
11:10 第一ベンチ
↓ 0h30
11:40 中房温泉
*入浴
12:35
↓ [乗合タクシー \1700-]
13:25 穂高駅
天候 | 1日目;曇りのち快晴 2日目;晴れ→曇り→どしゃ降り→快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.enzanso.co.jp/sansou/index.html ●中房温泉 http://www.nakabusa.com/ ホームぺージの割引券をプリントアウトして提示すると¥700⇒¥500に。 ●中房温泉行き定期バス時刻表(穂高駅⇔中房温泉 \1700) http://nan-an.co.jp/bus/bus/nakafusa-teiki-bus21.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
●道の状況 ・2489mの三角点のある合戦沢ノ頭を過ぎると雪の箇所あり。ただし軽アイゼン等は不要。 ・大天井岳へと向かう道は蛙岩までは夏道ですが、それ以降は夏道+冬道が入り混じる形になります。大下りの底の部分から先は雪が残り、軽アイゼンはいらないものの雪に覆われた斜面をよじ登る箇所がありかなり歩きにくいです。 また大天井岳への登頂ルートは夏道が雪に覆われているため、冬道の直登ルートとなっている様でした。出発前に燕山荘の受付で確認してください。 ●燕山荘のテン場 ・燕山荘からテン場へ下りる階段の左側に一張り分だけ雪が溶けている箇所がありますが、その他の大部分は雪に覆われており少ない箇所でも30儖幣紊論磴残っていたと思います。 また階段脇の他にテン場のトイレの付近のスペースにも2〜3張り程張れる感じの平らな土のスペースがありました。ただしテン場のトイレはまだ使えず燕山荘のトイレを借りる形になるため、トイレに行くたびに雪の斜面を登る形になるので大変かもしれません。燕山荘のトイレは24時間利用可能です。 ・雪はシャーベット状ですので普通のペグでは効かないと思います。雪面はかなり凸凹で全体的に斜めになっているため、平らにするのは大変そうでした。 ●服装 当日は下界は30℃オーバーの真夏日で、テン場付近も20℃くらいあったと思います。夜は8℃くらいまで冷え込みました。 ・登りは上は半袖Tシャツ1枚でOKでした。 ・表銀座の稜線に乗ってからは飛騨側からの風が冷たく、半袖Tシャツにアームウォーマー、その上にウインドシェルを来ました。 ・夜はさすがに冷え込み、Tシャツ+アームウォーマーの上に化繊のインサレーション(パタゴのナノパフ)を着こみました。 ・2日目の早朝の稜線歩きは風が冷たく、Tシャツ+アームウォーマー+レインウェアでした。 ●装備 軽アイゼンはなくても大丈夫です。またストックのスノーバスケットも不要。 ただし表銀座を大天井岳へと向かう場合は、大下りのあたりで雪が残っており、踏み抜きそうな箇所もあるので、ゲーターは着けた方がいいかもしれません。 |
写真
感想
〜梅雨の合間の超快晴&超絶景〜
1泊2日で燕岳で一人テン泊してきました。昨年の夏、台風のさなか山小屋泊をして以来約1年ぶりです。
1年前は山小屋泊装備にも関わらずかなりバテバテ。来月の槍ヶ岳登頂そして裏銀座〜雲ノ平縦走を前にし、この1年間でどのくらい成長できたが確認しに再びの燕岳です。さてその山行は?
=雨男封印=
梅雨の最中の山行。天気予報では昼前から晴れとなっていましたが僕は基本雨男。。。「天気予報がんばれっ!俺がんばるなっ」という事で、昼前から晴れるという天気予報を信じ登山開始です。
北アルプス三大急登の合戦尾根は出だしからいきなり急登ですが、燕山荘のスタッフの方々が整備をして下さっているので斜度の割りにキツク感じません。
第一ベンチ、第二、第三と順調に進み、昨年はバテバテだった第三から富士見ベンチまでの急登も今回は楽々。合戦小屋に着く頃には天気も予報通りの快晴に。テンションも↑↑です。
=名物はお預け=
合戦小屋の名物といえばスイカ。スタッフさんに『スイカありますか?』と聞くと、「いやぁ〜ものは確保できてるんですけどね〜飛んで来てくれればいいんですけど」と。どうやらまだ荷上げしていないみたいです。
『う〜ん残念。また今度来ます〜』とスタッフさんに挨拶をしつつ頭の中では、、、
『スイカがダメだとすると燕山荘に着いたらテント張って燕岳ピストンして、ビールだな。あとケーキも。ビールとケーキ?奇跡のマリアージュだな。。。』と食い意地という燃料をチャージし、いざ燕への最終区間へ!
2489mの三角点を過ぎたあたりにはまだ雪が残ってましたが、軽アイゼンもなくても問題ありませんでした。
右手には青空バックに燕岳と北燕岳、左手には常念山脈の稜線。そして行く手には燕山荘。夏道はまだ雪が残ってるので冬道から上がります。そしてやっと到着。そこに待ってたのは、燕岳ドーン!大天井岳ドーン!この景色が見たかった。来た甲斐ありました。
=絶景に(:_;)=
さっそくテン場の受付を澄ましテント張り。事前にテン場は雪に覆われているとの情報を得ていたので、自作の雪用の木のペグなどを持っていったのですが、一張り分だけ雪の溶けた箇所が。雪はかなり凸凹しており全体的に傾いていたので、土が見えている平らの場所に張る事にしました。
テントを張り終えた後、いよいよ燕岳へ向かいます。行く手には燕岳。振り向けば表銀座の山々が連なり、東を見れば眼下に松本盆地。そして西には高瀬川をはさみ裏銀座の峰々。
長大な稜線の連なりを見ていたらなんだかジーンとしてしまい鼻をズズズっ。そんな絶景を眺めながら燕岳へ。360°の絶景です。去年は台風でなんにも見えなかったので、こんなに絶景だったとは…という感じでした。そして今回はさらに北燕岳まで足を延ばす事に。燕岳を裏側から見るのは初めての経験。燕岳も視界に含めた表銀座の稜線は、これまた格別でした。
=ビールとモンブランの同時食い。。。=
燕岳を後にし燕山荘の喫茶室へ。『ビールを頼んでから時間差でケーキを頼むべきか、それとも同時に…』なんてどうでもいい事をあれこれ思案し、結局、『ビールとモンブランをお願いします。すいません変な組み合わせで頼んじゃって…』とスタッフさんに言ったところ、「わかります。その気持ち。両方食べたいですよね〜」とフォローのお言葉が…。つくづくすいません。。。
そんなかんだで食い意地を満たし、外のベンチで寝っ転がって青空を見たり、山をボーっと眺めてみたりでダラダラと時を過ごし、アルファ米とインスタント食品で簡単に食事を済ませると日没の時刻に。
空を赤く染めながら裏銀座の山並みに沈む太陽は感動的でした。
そしてその後は満点の星空タイム。手を伸ばせば届きそうな星空でした。
=朝焼けの中、表銀座へ。しかし虫の知らせ…=
翌朝。朝4時にテン場を後に大天井岳へと向かいます。刻々と色どりが変わる空。ひんやりとした空気の中にそびえる槍ヶ岳。なにもかもが素晴らしかったです。蛙岩で御来光を迎えさらにその先へ。昨年台風で断念した大下りの頭から先へと進みます。
大下りの底からは雪の箇所もありズボっと踏みぬいたり、キックステップで斜面を登ったりという感じで面白かったのですが、大下りを登りきったあたりから何故か気分が乗らなくなってしまい、急に引き返したくなってしまったのでした。それでも後少しだしと切通岩の手前まで行ったのですが、どうも早く下山した方がいいという考えが頭からこびりついて離れないため、こういう時は登らない方がいいと判断し大天井岳を目の前にし燕山荘に引き返す事に。
=実家のある松本で震度5強=
急きょ燕山荘に戻りテントを撤収。元々の予定より3時間早く下山開始。途中雨が降り出し土砂降りになるも、下山後に温泉で着替えればいいやとレインウェアも着ずにそのまま下山。乗合タクシーの発車時刻がせまっていたので温泉でカラスの行水をし穂高駅に向かうべく乗合タクシーに乗ろうとしたところ、運転手さんが「大糸線止まってるよ。今朝、松本で震度5強の地震があったんだよ。」と。
一瞬の思考停止後、急ぎ実家に連絡を取ろうとするも携帯は圏外。運転手さんが『ドコモだったら通じるからこの携帯で早く連絡とりな』と携帯を貸して下さったので実家に連絡するも誰も出ず。とりあえず穂高駅まで行くしかないので乗合タクシーで麓に下りると、携帯が圏内になったとたん、「地震で家の中がめちゃくちゃです」という母からの地震直後に送ったSOSのメールが着信。とりあえず無事らしいので安堵するも、実家の様子が心配だったので翌日の仕事を休む事にして急きょ実家に帰る事にしました。
穂高駅に着くと止まっていた電車も動き出しもうすぐ来るとの事。そして電車に飛び乗り松本駅、そしてなんとか実家までたどり着きました。
実家は震源地のほぼ真上だったせいか縦揺れがひどかったらしく、家具こそ倒れなかったものの移動し物が落ちて散乱して、「う〜ん。。。」という状態。
眺めていても片付きゃしないので、散乱している物を片づけ家具を元の位置に戻し壁に金具で固定したりなど、翌日にかけて大仕事でした。
=まとめ=
1年ぶりの燕岳はほんとに素晴らしい山行となりましたが、予期せぬ地震のおまけつきとなりました。が、山に登りに来ていたおかげでいち早く実家に駆けつける事ができたので、不幸中の幸いだったかと思っています。近所には瓦が落ちてしまった家が何軒もあったりという状況のなか、大した被害もなく両親とも無事でほんと良かったです。しかし山登りの後に地震の片づけで、さすがに疲れ果てた今回の山行でした。
私は6/30-7/1と燕山荘泊りで燕岳行ったんですが、
恐らく朝方お見かけしたと思います。
6/30は槍にずっと雲がかかってたので羨ましいです!
その代わり、7/1に下って合戦小屋に寄ったらスイカ食べられました。
おっとすれ違いですね。
他にテン泊装備の方は誰もいなかったので、おそらく僕かと…。変な事やっている姿を見られてなければいいんですが…。なんだか恥ずかしい…
6/30は下山途中突然のスコールだったので、上の天気はどうなんだろかと思っていました。
スイカうらやましいです。下山時にスイカ台が準備されていたので、翌日あたりからかなぁなんて思っていましたが、やはりそうでしたか。
燕山荘は色んな楽しみ方 ができていいですよね。
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