比良縦走 高面山から霊仙山まで
- GPS
- 15:41
- 距離
- 47.9km
- 登り
- 2,728m
- 下り
- 2,742m
コースタイム
23:25安曇川駅-00:05駐車場
総行動時間15:45(非舗装路12:45、舗装路3:00)
天候 | 曇・晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
虫が多い。今も両耳がパンパン。 ヒルには出合わなかった。 びわ湖バレイのロープウェイ山頂駅周辺は、夜間(17:30-8:30)電気柵通電のため通行不能。 GPSデータは、複数の記録を歩いた順番に繋ぐとヤマレコの距離表示がおかしい(電車移動も距離に含んでしまう)ので、順番を入れ替えて繋いでいる。 そのため、スタート地点が安曇川駅になっているが、実際は安曇川駅と登山口の間の健康の森梅ノ子運動公園がスタート・ストップ地点。 |
写真
感想
比良縦走は以前から計画していたが、これまで何かと延び延びになっていた。
もともと、近場でテント泊を楽しめる場所として比良縦走を考えていたのだが、
なんとなく心変わりして日帰りを目指すことにした。
ルートは、北端は高面山、南端は霊仙山とし、
武奈ヶ岳以南は琵琶湖側へのエスケープが容易なので、北から南へ下ることにした。
早朝から歩き始めるつもりだったが、実際はいつも通りの遅いスタートで、駐車場出発は7:10、登山口出発は8:00。
最初の高面山にはきちんとした登山道は無いようだが、阿弥陀山との鞍部から少し歩くと、すぐに山頂の標識にたどり着く。
阿弥陀山へは多少整備された登山道があり、一登りで三角点、やや藪っぽい道を経て自衛隊施設跡に到着。
朽木スキー場までは、展望は無いものの歩き易い稜線が続く。
この辺りは、尾根にそって立派な林道が通っていたり、大小複数の切通しがあったり、昔からよく人の手が入っているようだ。
朽木スキー場から蛇谷ヶ峰への登りは結構な急登で、ペースをコントロールしないと息が上がる。
蛇谷ヶ峰は好展望で、琵琶湖やリトル比良がよく見渡せる。
しかし、それ以上に釣瓶岳まで7.5kmの標識に心が揺れる。なんとなく3km程度かと思っていたので7.5kmは長い。
実際に歩いても相当に長く、釣瓶岳が初めて大きく目に入るポイントで心が折れて休憩を取る。
その後も幾重の偽ピークに唸りながらも、何とか達成感の無い山頂に到着。
今回の山行全体を通じてこの区間が一番つらく、八雲ヶ原か金糞峠で一泊するか、そのままイン谷口に降りるつもりだった。
釣瓶岳から武奈ヶ岳へは多少の高度差はあるが、一度歩いて距離感が分かっているので、淡々と歩いて到着。
行程の最高点でもあり中間点でもあるので、そこそこの達成感はあり、完遂への意欲もわずかに戻ってきたが、まだ決意はできない。
とりあえず、八雲ヶ原まで降りてみるが、ここは思い描いていた風景と違いパス。
そのまま金糞峠へ向けて降りるが、こちらは悪くない雰囲気。途中、カワネズミの実物を初めて見る。
テン場には先客がいたが、そうでなくても場所には困らない。
しかし、武奈ヶ岳からずっと足を休めて来たため、そこそこ体力が回復してきているし、
残りのルートは小刻みなアップダウンがあるだけなので、そのまま縦走路を歩き続けることにした。
実際に歩くとやはり疲労は溜まっているよう。葛川越で休憩を取り、ついに珠玉のコーラ補給をスタート。
フィジカルというよりは、メンタルに効いているような気もするが、やはりコーラパワーは絶大で、本当に足が軽くなる。
木戸峠からのゲレンデ登りを終えると打見山山頂。
このエリアは、夜間は鹿の進入防止で電気柵に通電しており、すでにその時間に入っていた。
木戸峠側は扉があって中に入ることができたが、蓬莱山へ向かう際にはまだ残っていた方に通して頂いた。
お手数をお掛けした上、懐中電灯や雲行きが怪しいということで雨具の心配をして頂き、本当にありがたい。
蓬莱山山頂は好展望。空気が澄んだ日であれば大パノラマが見られそう。
蓬莱山からホッケ山までは、高度差もほとんどなく見通しのよい稜線歩き。トレランルートとしてもよく知られているらしいが納得。
逆に、ホッケ山から先、特に権現岳からの降りはかなりの急斜面になっている。
権現岳でヘッドライトを装着。
そこそこ明瞭なルートのように感じるが、足元は見えても遠方の視界が得られない状況で相当に歩き辛い。
駄目元で、予備のハンドライトを点灯してみると、劇的に歩きやすい。
これまで、スポットライトの必要性を感じたことはなかったが、確かに必要なシチュエーションというのはあるようだ。
霊仙山への登り返しは、油断していたこともあってきつい。
山頂も三角点だけで見所はないが、縦走の終点としての価値だけは味わえる。
霊仙岳からの降りも急斜面が続くが、標高500m弱であっけなく舗装路にでる。
琵琶湖の標高は90mだから、これから結構な高度を舗装路歩きで降りなければいけないようだ。
登山道から先のことはあまり考えていなかったので、これは大きな誤算。
ただ、ホタルが飛んでいたり、栗原の集落でバナナを頂いたり、インター付近で駅まで乗せていって頂けるという方がいたり
(体が汚れているし、最後まで歩きたいということもあって固辞)、駅までは遠かったが、辛いことばかりではなかったのが幸い。
安曇川駅から駐車場までも結構長いが、逃げ道が有るわけでもないので、黙々と歩き続ける。
達成感は栗原登山口で感じてしまったので、駐車場に着いたときは、もう歩かなくていいという開放感の方が大きい。
ちなみに、こちらにもホタルがいた。ホタルは、わざわざ出向いていて見るものと思っていたので、普通に歩いていて出合えると嬉しい。
コメント
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abeyさん、凄すぎますよ、コレ・・・
てっきりテン泊の記録と思ったらなんと日帰り・・・
やっぱり50キロ近くあるのですね
テント購入したら一度チャレンジしたいなって願望はあるのですが、まさか日帰りで行かれる方がいるなんて思ってもいませんでした
とにかくお疲れ様です。
このルートはいずれ挑戦したいテン泊縦走の時の参考にさせて頂きまっす
一泊するとちょうど良いくらいのコースだと思うのですが、ちょっと頑張ってみました。
結果的に、疲労感と達成感のバランスがちょうどいい感じでした。
いよいよというか、早くもというか、utaoto家もテントデビューですか。
私はテン泊の経験はまだ多くは無いのですが、一度知ってしまうと抜け出せなさそうです。
比良山系は気持ち良いテント適地が多いので、テントデビューにもよさそうです。
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