GWに八方尾根から見た鹿島槍ヶ岳に
- GPS
- 33:06
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,718m
- 下り
- 2,723m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 8:31
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:37
天候 | 曇り、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:扇沢から長野駅までバス(2,600円)、長野から新幹線(8,200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
\霏堯措鐫啝柿 雨の下りはスリップ注意。急な樹林帯。帰りは延々と続く下り坂にうんざりしつつ、よくここ登って来たなーと自分に関心しながらくだった。3回以上は足を滑らして転倒した。 ⊆鐫啝柿顱僧簔啝柿 爺ヶ岳には登らないで巻いていける道あり。それでもそこそこの傾斜がある。帰りはここで西からの強風に吹かれ続けた。 N簔啝柿顱措島槍ヶ岳 雪渓を数回通るが、アイゼン不要だった。雪渓への出入り口が角度がついていて滑りやすい。ストックがあるとバランス取りやすい。 ぜ島槍ヶ岳南峰〜北峰 南峰直下はかなりの角度で、緊張感あり。山頂まで登ってきた疲れた体なので、落石しないよう滑落しないように注意。 |
写真
感想
鹿島槍ヶ岳山行は2年前から計画していた。その度ごとに雨で流れて、2年間あたためてきた計画だ。
2015年には残雪の立山、夏の五竜山頂から、2017年のGWに唐松岳を目指す八方尾根から見た鹿島槍ヶ岳の双耳峰が目に焼き付いていた。
深夜バス出発1時間前に同行予定だった後輩から、体調不良で急遽行けなくなったとLINEが入った。今回のコースは、結構長丁場なので誰かと話しながら行きたかったんだけどなー。
早朝5時過ぎ扇沢駅に到着。近くのベンチでコンタクト装着、給水、朝食等の準備を整えて、登山届けを出して出発。ターミナル駅を背にして左側に舗装路を15分ほど歩き、扇沢にかかる橋を渡って爺ヶ岳登山口へ。
ここから4時間ほど、樹林帯を登る。ひたすら登る。ケルンを超えてから、少しすると種池山荘が見えて、少し元気が出る。でも遠い〜っ!見えてからが遠い。最後の気持ちを絞り出して種池山荘にたどり着く。生ビール渡し所の看板を見て、冷池までのモチベーションに切り替える。
冷池山荘への途中の道のりで爺ヶ岳への山頂はまけることがわかったので、南峰だけは登って他の峰は迷わずまいた。体力がギリギリだったのだ。
冷池山荘でテントの受付をして、越冬ビール(賞味期限切れをこう呼んで売っていた@400円/350ml)を2缶買ってテン場へ登る。結構混み合っているが、まだ張れる。少し斜めの良さそうな場所を見つけ、テントを広げる。曇り空のせいで、期待していた立山や劒岳の展望はなし。テント設営後、待ちかねたビールをプシュ!ウィー!カップヌードルを食べて少し昼寝。テン場と山荘は、結構離れてる下り4分、登り6分ぐらいかな。テントは、公称40張となっているが、許可証の番号から類推すると、この日は60張ぐらいだったと思う。自分は34番だった。
夕食までは、更に缶ビール飲みながら、ミッションインポッシブル見てテントでのんびり。山荘での夕食は、豪華ではないものの美味しい食事をいただいた。これで2,300円なら妥当だなー。食事を終えてテン場へ戻ってみると、大勢の人がテントから出て同じ方向にカメラを構えている。行ってみると、立山や劒岳がくっきり見えていた。鹿島槍の吊尾根もはっきり見える。今回は眺望は諦めていただけにその反動で感動もひとしお。
寝ようにも周りはまだまだ宴会モードだったので、動画の続きを見ながらうつらうつらしながら、21時ごろに就寝。寝る前に入り口を開けて空を見上げたら、満天の星。これだからテン泊はやめられない。「2:30起床、3:30出発」に向けて早く寝なきゃ。
ヤマテン明日の予報は、午前中は晴れるが、午後から大荒れ。11時までには稜線歩きをやめて、小屋に入るように、とのこと。
少し目が覚めたので時計を見ると2:23おっともうすぐ起きる時間だ。スマホのアラームを止めて、少しまどろむ。。。。
目が覚めて、我に返る、スマホを見る、4:17!あ、寝坊した。ダッシュで味噌汁飲んで、テントを畳んで出発したのは5時半過ぎ、うわー、2時間遅れ。。。でも晴れてる。前を向くしかない。さて、鹿島槍ヶ岳山頂を目指すとするか。
近そうで遠い吊尾根。まず最初に布引山を目指す。巻いていける道があるが、それでも結構な傾斜だ。左手に立山、劒岳の雪渓を見ながら歩く。素晴らしい稜線歩き。このために来たんだ。南峰に到着。素晴らしい眺めにしばし言葉が出ない。北峰を目指すか、どうか。「午後から大荒れ」その言葉が頭をよぎる。でも今は晴れてる。双耳峰なんだから両方に登りたいよなー。そうだ、北峰、行こう。と決意して、南峰を下りたはいいが、直下の崖に心が折れそうになる。キ、キビシイ。気を奮い立たせて北峰に向かう。北峰に着いた途端雨が。あれ、雨は午後からでは?と思いつつ、写真とって南峰に戻る。雨足がかなり強くなってくるが、止みそうな感じでもある。いよいよヤバくなってきたので、吊尾根途中の広い箇所でレイン上下を装着。
鹿島槍山頂からの帰り道、歩きながら種池山荘に泊まるのか、そのまま下山かを問答していたが、冷池山荘に戻り再パッキングして、下山の気持ちでかたまった。
冷池山荘から種池山荘の間の2時間は、過酷だった。稜線上で強い西風をうけながら、時折叩きつける雨にレインフードを被り、歯を食いしばりながら歩いた。ようやくの思いでたどり着いた種池山荘でホットミルクで体を温めて、最後の悪あがきに出発。
少し休んだおかげで足が動く。雨が上がったので、暑苦しいレインを脱ぐ。体が軽くなって清々しい気持ちで歩き出す。足が進む。それも長くは続かず。。。また、雨。山行あるあるだ。レイン脱いだら雨降り。しばらく、レイン無しで歩いてみるが、いよいよ本降りになってきたので、観念してレインを着込む。休憩の頻度を増やしながら、標高を下げていく。よくこんな長い坂、重いザック背負って登って来たなー、と自分に関心しながら雨の樹林帯を足元気を付けながら下りてゆく。
15時過ぎに扇沢に到着。雨のなか、よく歩いた。自分を褒めたい気分だ。15:40バスの空きを確認しつつ、新幹線を予約してバス切符を購入。バスの出発まで、サンダルに履き替えて、Tシャツを着替えてさっぱりして、缶ビールを買い込んで、バスに乗り込む。満足感に浸りながら長野駅へ向かうバスが出発した。
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