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Yamareco

記録ID: 1199697
全員に公開
ハイキング
尾瀬・奥利根

百花斉放の至仏山

2017年07月16日(日) ~ 2017年07月17日(月)
情報量の目安: S
都道府県 福島県 群馬県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
22.1km
登り
862m
下り
854m

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
2:10
合計
4:40
8:30
40
鳩待峠
9:10
10:00
50
山の鼻
10:50
30
牛首分岐
11:20
30
竜宮十字路
11:50
13:10
0
見晴
13:10
弥四郎小屋
2日目
山行
6:00
休憩
2:00
合計
8:00
5:50
20
弥四郎小屋
6:10
30
竜宮十字路
6:40
50
牛首分岐
7:30
7:40
160
山の鼻
10:20
11:10
40
至仏山
11:50
12:50
0
小至仏山
12:20
60
オヤマ沢田代
13:20
鳩待峠
天候 7月16日曇り時々雨
7月17日曇り時々雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
マイカー規制のため戸倉第2駐車場利用(7:00過ぎ到着時には第1、第2ともにほぼ満車)
戸倉〜鳩待峠間は乗り合いタクシー(待ち時間ほぼ0)片道980円
コース状況/
危険箇所等
雨の翌日とあって至仏山ではとにかく蛇紋岩にやられたし、周囲でも足を滑らせる人続出。つるつるとよく滑る岩です。あ〜こわ。。泥はねするのでスパッツがあるとベター。残雪を横切るのが2度ほどありましたが、アイゼンは不要。お守りで持っていた軽アイゼンは使用せず。
その他周辺情報 登山後温泉は花咲の湯。建物の大きさの割には温泉はこじんまりとしていますが、施設はきれい。露天風呂から見える庭園の完成度はこれまでに行った温泉の中では一番かも。また機会があればぜひ行きたい。あと湧き水を無料で飲めるが、これがうまい。
天気は今一つな鳩待峠からスタート
天気は今一つな鳩待峠からスタート
木道の端っこには整備した年度が書かれています。テプコが頑張ってます。
木道の端っこには整備した年度が書かれています。テプコが頑張ってます。
鳩待〜山の鼻間は穏やかな道。楽し気な団体さんが数多く歩いています。連休だものね。
鳩待〜山の鼻間は穏やかな道。楽し気な団体さんが数多く歩いています。連休だものね。
割りとあっという間にビジターセンターに到着。
割りとあっという間にビジターセンターに到着。
早速至仏山荘で花豆ソフトクリームをいただく。いたく気に入る。
1
早速至仏山荘で花豆ソフトクリームをいただく。いたく気に入る。
ワタスゲがきれいです。ニッコウキスゲはまだちらほら。
ワタスゲがきれいです。ニッコウキスゲはまだちらほら。
そんなニッコウキスゲです
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そんなニッコウキスゲです
ファンタジーを実写にするとこうなるって風景
ファンタジーを実写にするとこうなるって風景
ノアザミ
とげがあるのでタムラさんではありません
ノアザミ
とげがあるのでタムラさんではありません
牛首分岐まではとにかく観光のお客さんが沢山いる。
「この先に行っても風景は同じよね」「じゃ、歩くのはこの辺までにして戻って温泉に行こうか」「そうしようか」との会話が聞こえる。森林限界ならぬ観光客限界はココと勝手に決定!静かな尾瀬が見られるのはこの奥なんだぜ。
牛首分岐まではとにかく観光のお客さんが沢山いる。
「この先に行っても風景は同じよね」「じゃ、歩くのはこの辺までにして戻って温泉に行こうか」「そうしようか」との会話が聞こえる。森林限界ならぬ観光客限界はココと勝手に決定!静かな尾瀬が見られるのはこの奥なんだぜ。
こんなにはっきりとした道ってあるだろうか
こんなにはっきりとした道ってあるだろうか
ほんのり逆さ燧ケ岳
ほんのり逆さ燧ケ岳
草原を一列になって走る隊列発見。鴨の親子でした。マガモかなあ。静止画像だとわかりづらいです。左端が親ガモ。時々背伸びをして木道方面を警戒しています。
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草原を一列になって走る隊列発見。鴨の親子でした。マガモかなあ。静止画像だとわかりづらいです。左端が親ガモ。時々背伸びをして木道方面を警戒しています。
てけてけと10羽近くいる子鴨が列を作ります。でもカメラやらスマホやらを向けるヒト側も隊列を作っているのだ。お互いさまね。
てけてけと10羽近くいる子鴨が列を作ります。でもカメラやらスマホやらを向けるヒト側も隊列を作っているのだ。お互いさまね。
予報通り雨が降ってきちゃった
予報通り雨が降ってきちゃった
タテヤマリンドウ
あまりにも小さくて可憐なのでつい見てしまうが、そこここに咲いている。写真を何枚も撮ったけど、どれも色がうまく出ていないです。
1
タテヤマリンドウ
あまりにも小さくて可憐なのでつい見てしまうが、そこここに咲いている。写真を何枚も撮ったけど、どれも色がうまく出ていないです。
シロバナハナニガナと思われる
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シロバナハナニガナと思われる
ホオアカ
縄張りアピール中
2
ホオアカ
縄張りアピール中
ヒオウギアヤメ
群生しているときれいです
ヒオウギアヤメ
群生しているときれいです
本日お世話になる弥四郎小屋
本日お世話になる弥四郎小屋
泊まった部屋から外を見る
小屋前の椅子に座って涼しい風に当たっているといつまででも景色を見ていられる。
泊まった部屋から外を見る
小屋前の椅子に座って涼しい風に当たっているといつまででも景色を見ていられる。
至仏山が見える
至仏をぼーっと眺めていたら天使の梯子が降りてきた。明日晴れますように。
1
至仏をぼーっと眺めていたら天使の梯子が降りてきた。明日晴れますように。
17:00には夜ご飯。デザートの杏仁豆腐がついている。無論完食。いつも思うんだけど山小屋に来る人って健脚そうな方ほど食べるのが早いのよね。
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17:00には夜ご飯。デザートの杏仁豆腐がついている。無論完食。いつも思うんだけど山小屋に来る人って健脚そうな方ほど食べるのが早いのよね。
明けて17日の朝。夜の間はかなりしっかり雨が降っていました。私は夕飯を食べ終わった直後からしっかり10時間も寝てしまったのだった。昨日3時間睡眠だったのが響いていたようで。。よって今回は相部屋の方々との交流はほとんどなし。
明けて17日の朝。夜の間はかなりしっかり雨が降っていました。私は夕飯を食べ終わった直後からしっかり10時間も寝てしまったのだった。昨日3時間睡眠だったのが響いていたようで。。よって今回は相部屋の方々との交流はほとんどなし。
お世話になった弥四郎小屋を後にする。燧ケ岳はガスの中。
お世話になった弥四郎小屋を後にする。燧ケ岳はガスの中。
ミズバショウの生き残り
ミズバショウの生き残り
露に濡れるニッコウキスゲ
露に濡れるニッコウキスゲ
至仏山荘。ここにも泊まってみたいなあ。
イワツバメが軒下で子育てをしています。
至仏山荘。ここにも泊まってみたいなあ。
イワツバメが軒下で子育てをしています。
至仏へ!
東面登山道は登り専用です。
至仏へ!
東面登山道は登り専用です。
絶景が広がる
ウラジロヨウラク
下向きに咲く花がとてもかわいいです
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ウラジロヨウラク
下向きに咲く花がとてもかわいいです
この景色の向こうから歩いてきたんだと思うと感慨深いです。
遠いように見える場所も歩いていれば着くんだね。
この景色の向こうから歩いてきたんだと思うと感慨深いです。
遠いように見える場所も歩いていれば着くんだね。
足元の蛇紋岩が光る。
こいつの何が厄介かって、足の置き方によって・体重によって・重心によって・水気によって、滑り具合が変わること。踏み跡や前を歩く人が平気だからと言って自分がこけないとは限らないこと。
足元の蛇紋岩が光る。
こいつの何が厄介かって、足の置き方によって・体重によって・重心によって・水気によって、滑り具合が変わること。踏み跡や前を歩く人が平気だからと言って自分がこけないとは限らないこと。
至仏山には階段が多く設置されています。とても助かります。
至仏山には階段が多く設置されています。とても助かります。
ハクサンチドリ
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
イワシモツケ
タカネシオガマ
荒れた土壌が好きらしい。お強いです。
タカネシオガマ
荒れた土壌が好きらしい。お強いです。
アズマギク
ホソバヒナウスユキソウ
面白い形をしている
蛇紋岩の土壌にしか生育しないそうで
ホソバヒナウスユキソウ
面白い形をしている
蛇紋岩の土壌にしか生育しないそうで
ミネウスユキソウ
ホソバよりも好み
ミネウスユキソウ
ホソバよりも好み
こんな景色はそうそう見られません…ということで何度でも振り返る。この道を登ってきて良かったよ。
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こんな景色はそうそう見られません…ということで何度でも振り返る。この道を登ってきて良かったよ。
唐突に残雪が現れる。踏み跡に従って歩けば危険なく渡れる。
唐突に残雪が現れる。踏み跡に従って歩けば危険なく渡れる。
ハクサンコザクラ
子供が描いたお花の絵のそのまんまの形。かわいいです。
ハクサンコザクラ
子供が描いたお花の絵のそのまんまの形。かわいいです。
山頂到着!随分どっしりした山標です。
その辺の人で写真を撮ったり撮られたりが当然のように行われている。ありがたいことです。周りはホントに人でいっぱい。皆、一様に足元ドロドロ♪
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山頂到着!随分どっしりした山標です。
その辺の人で写真を撮ったり撮られたりが当然のように行われている。ありがたいことです。周りはホントに人でいっぱい。皆、一様に足元ドロドロ♪
山小屋で作ってもらったお弁当。梅おにぎり×2とおいなりさんとイワシの角煮とごま味噌シソ巻き棒。空腹がみるみる埋まる。
2
山小屋で作ってもらったお弁当。梅おにぎり×2とおいなりさんとイワシの角煮とごま味噌シソ巻き棒。空腹がみるみる埋まる。
奥利根湖方面が見える。が、一瞬でガスの中となる。
奥利根湖方面が見える。が、一瞬でガスの中となる。
二等三角点至仏山
二等三角点至仏山
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ダイモンジソウ
この時期に咲くのですね。うちの辺りじゃ秋だけど。
ダイモンジソウ
この時期に咲くのですね。うちの辺りじゃ秋だけど。
ロックガーデン風である
ロックガーデン風である
振り返れば至仏山の山頂
振り返れば至仏山の山頂
コメツツジ
米粒大の花
コメツツジ
米粒大の花
タカネバラ
目を引く色です
1
タカネバラ
目を引く色です
ムラサキタカネアオヤギソウ
全身チョコレート色
ムラサキタカネアオヤギソウ
全身チョコレート色
チングルマは咲き終わった後の風車の形
チングルマは咲き終わった後の風車の形
ちょろっと尾瀬ヶ原が見える。…と、すかさずシャッターを切る。もう病気ですね。
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ちょろっと尾瀬ヶ原が見える。…と、すかさずシャッターを切る。もう病気ですね。
小至仏山は山頂が狭いので迂闊に止まれません。ちゃちゃっと山標だけ撮ってすぐに立ち去るべし。
小至仏山は山頂が狭いので迂闊に止まれません。ちゃちゃっと山標だけ撮ってすぐに立ち去るべし。
クモイイカリソウ
これもまた蛇紋岩の恩恵
この近くにオゼソウが居たんだが希少価値のある方とは知らずに写真を逃す。小さくてちんちくりんなかわいいお花でした。
クモイイカリソウ
これもまた蛇紋岩の恩恵
この近くにオゼソウが居たんだが希少価値のある方とは知らずに写真を逃す。小さくてちんちくりんなかわいいお花でした。
自然なお花畑
雪面と尾瀬ヶ原
ハクサンイチゲ
ここだけ別世界なオヤマ沢田代
ちょっと踏み込んだら帰って来られなそうな雰囲気を持っています。植生保護のため踏み込みませんけどね。
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ここだけ別世界なオヤマ沢田代
ちょっと踏み込んだら帰って来られなそうな雰囲気を持っています。植生保護のため踏み込みませんけどね。
コイワカガミ
マイヅルソウ
青空になってきました
2
青空になってきました
鳩待に帰ってきた。蛇紋岩で緊張したのでほっとしました。
鳩待に帰ってきた。蛇紋岩で緊張したのでほっとしました。
ありがとう至仏様
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ありがとう至仏様
鳩待にてまたしても花豆ソフト!
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鳩待にてまたしても花豆ソフト!
花咲の湯
きれいな施設で大満足。疲れが吹っ飛んだ。
花咲の湯
きれいな施設で大満足。疲れが吹っ飛んだ。

感想

以前尾瀬に来たのは約20年前。
どんだけ変わったか変わらないか(なぜかほとんど以前の記憶はないけれど)いまの景色を見ておきたかったのと、尾瀬ヶ原を是非上から見下ろしてみたいってことで至仏山に向かいました。

駐車場であぶれるのを回避するため初日早朝出にした都合上、かなり寝不足で3時間睡眠で歩き始めることに。
前日までは7/16の方が天気の良い予報だったので着くなり登らないと(しかも鳩待から小至仏山経由の往復コースで)と思っていたら、当日の予報では7/17の方が回復と出ました。当然2日目に至仏山登山に変更。初日はとにかく小屋に着くことと寝ることに専念しました。というわけで10時間睡眠をとることに成功。

このことで至仏は割と余裕を持って登ることができました。睡眠時間は大事です。
蛇紋岩に足をすくわれながらも(景色を見るという理由で度々休憩しつつ)上から見下ろす尾瀬ヶ原はとても壮大でありました。
足元の高山植物にもずいぶん楽しませていただきました。育てられた花とは違う、野生の逞しい姿と存在感に圧倒された次第です。長い時間をかけて土地に適応して生きてきた方々を、にわかに登ってきた自分みたいな生き物が踏んづけて帰ったらバチが当たります。至仏山は登山道による浸食で荒廃しないように保たれなきゃいけませんです。

尾瀬は20年前と変わったか変わらないか?
木道がかなり頑丈な形に作られていたり(以前はもっと簡単に木道の外へ足を下ろせてしまう作りだった)、人工的な設備が昔に比べて整った感がありました。それだけに尾瀬を守ろうと尽力する方々の見えざる手を何度も感じる旅となりました。自然に自然の中を歩けることにはいつも感謝です。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 尾瀬・奥利根 [日帰り]
蛇紋岩の滑る山 至仏山 反時計回りで。
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

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