立山
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 644m
- 下り
- 625m
コースタイム
天候 | 7/16;風・霧・雨 7/17;霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢⇒ トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェー→トロリーバス ⇒室堂 |
写真
感想
毎年海の日は天気が微妙。登っている時は天気が悪く、下山すると梅雨明けなんていうのがお決まりのパターンとなりつつあり、今回も東京は猛暑なのに梅雨前線が丁度中部地方に停滞しており、余りよろしくない。海の日をあと1週遅らせてくれればだいぶ違うのに・・なんていうボヤキも出てしまう。
今年の恒例Hさんツアーは剱岳との案内が来たが、昨年快晴のもと会心の剱岳登頂を果たしてしまっていた。念願だったこともあり、その達成感も冷めやらぬうちに2年連続で登るというのも気が進まず、不参加も考えたが、剱岳の前に立山を縦走してから入るという計画をUさんが立てており、それならばまだ行っていない立山を同行し、剱御前小屋辺りで剣山荘組と室堂下山組とに分かれようということになった。当初の予定では、立山〜剱岳が2名、立山のみが3名、剱岳のみが2名であったが、諸々事情があり結局立山からのスタートは3名となった。
<1日目>
自宅を3時45分に拾ってもらい7時半に大町温泉卿で1名pickup、扇沢の駐車場は有料であればまだ余裕があった。近いところをと半日1000円の場所に駐車した。8時半の扇沢発トロリーバスに乗れ、いつものように乗り物を乗り継ぎ室堂へ到着。3連休の中日ということでツアー客も多いが、天気はいまいち、というか、立山の景観を見に来た観光客にとってはガスで全く展望がきかず残念というほかないだろう。最近レインウェアを新調(かなりいいお値段!)したのだが早速出番である。少し雨も落ちてきた。
本日の宿泊地は一ノ越山荘。天気が良ければ室堂山〜浄土山を経由して入るつもりだったが、段々強まる風と雨、それにこのガスでは行く意味もなく、そのまま直接上がるルートを取ることにした。すぐに雪が現れびっくり。今年は雪が多く例年より沢山残っているとのこと。一ノ越山荘までの道は舗装されており歩きやすい道だが、所々雪渓が現れ、登山者の中にはアイゼンを付けている人もいた。本当にこの時期にこんなに多いのは珍しいそうだ。特に危険箇所もなく50分程で到着、まだ11時を過ぎたところだ。天気の様子では荷物デポして龍王岳にでも登ってこようという思惑もあったが、この天候ではもう外に出るのも嫌で早々に諦め。小屋の中には日帰りで雄山を行く予定の登山者が停滞して恨めしそうに外を眺めていた。これでは登っても何も見えないし稜線なので風が強く危険と思われ、断念した人も多かったのでは。
さて、我々もどこに出ることもできず、荷物を部屋に入れてもまだ11時半・・。はっきり言って暇である。。とりあえずワインとつまみ、コーヒータイムするが時間は有り余っている。同行者はとりあえずお昼寝。私は眠くもないし食堂へ下りて雑誌を読む。そのうち仲間も下りてきておしゃべりしたり本を読んだり。漫画やゲームなどの娯楽道具がない小屋であり、山の雑誌を読むのも飽きてしまった。17時半の夕食まで先は長い。普段仕事でバタバタ余裕のない生活をしていることに比べればある意味贅沢といえるか。夕食後はテレビを少し見て9時前には床についた。外は風のうなり声と、大きな雨音が響いており、翌日の天候が大いに心配された。
<2日目>
起きるとまだ風と雨の音、そして外は真っ白・・、まじですかと。しかし予報によると回復傾向の筈であり、暫く様子を見ることとした。計画では立山から真砂岳、別山を抜けて行く予定であったが、あまり酷いようであればピストンにするか。空を眺めながら考えるが結論はなかなか出ない。タイムリミットが迫り小屋に荷物デポしてとりあえず雄山に登ろうということに。ところが出発目前に雲が切れ初めた。小屋の人もこれは良くなる、別山抜けられるよ、と。一方、雷鳥坂に雪が多くアイゼンがあった方がいいと言われ、持っていない私としては不安もあり、まだ天気も悪いことから、やはりデポしてピストンという結論となった。これはほんとに迷いまくった決断であり、事後結果を言ってしまえば、この後天気はほぼ完ぺきに回復してしまって、縦走できたなと、荷物持ってくればよかった~~と後悔することになるのでした。
雄山への登りは岩がゴロゴロしていたが特に危険もなく高山植物を見ながらゆっくり登った。途中で人が集まっており、何かと見てみれば雷鳥さん!去年は一度も会えなかったので嬉しい。よし、これで1つの目的達成だ。
風が弱まり雨も降っていないので良かったが、相変わらず白いガスに覆われていて周りの景色は全く見えない。気づくとすぐそこに家のようなものが見え、そこが雄山神社の社務所だった。思ったよりも早く到着。この先の上がった所に雄山神社と雄山のピークがあるが、なんとそこに行くには500円かかるとのこと。噂には聞いていたが、昔からのことなんだそうだ。ここまで来たら絶対行くでしょということで、お支払い、外に出た所で雲が晴れた!そして奥に剱岳がその姿を覗かせた。やたー、今回は見られないかと思っていた!今まで真っ白だった分、皆の盛り上がりは大きく、はしゃいだ声がそこらで聞こえた。良かった良かった!
社務所で神主さんによるお祓いを受けた。巫女さんもいるし3000mなのにすごいな。けど彼らも登るときは登山の恰好なんだろうなぁなんて当たり前のことを考えた。立山は、古来より、富士山、白山と並び三霊山として信仰されてきたらしい。
Uさんは室堂で剱岳のみ登る仲間と合流するため雄山で引き返し、我々は三ピーク踏むために先を進むことにした。ここからは余りUPdownなく3000mのお散歩。まずは春を背負っての大汝山。すぐ下に休憩所があり宿泊は出来ないようであるが、中はきれいで、ここでしか買えないという大汝山のバッジを購入した。お腹が空いたので中休止をとり次へ進む。次は富士ノ折立であるが、この山頂がなかなかわかりづらいものがあった。ここを行けば山頂というはっきりした案内版がなく、寧ろ道通り行くと山頂を巻いてしまい通り過ぎてしまう。見るからにここの上ではないかと思われる岩山を登ってみるとビンゴであり、山頂の指標があった。万歳、立山3ピーク制覇!別山に続く稜線、真砂岳、内蔵助山荘、別山、その奥の剱がよく見える。あーあ、荷物持ってくれば良かった(><)。まぁこればかりは仕方ないですな、、というわけでもと来た道を引き返したのでした。けどこれでも十分!(と言い聞かせる)
雄山に戻るとやたらと人が増えていた。まだどんどんと上がってくる。さすが立山。小学生からお年寄りから老若男女、賑わっておりました。すっかり天気が回復した中を一ノ越山荘で荷物回収し、室堂平へ。室堂から見上げるといま来た道の全貌が見え、実にわかりやすい。昨日は全く見えなかったのに。
少し悔しいところもあったが、雷鳥、剱、立山3ピーク踏破と、十分楽しめた登山だった。
ちなみに翌日はまた天候が崩れ、剱岳組は1日剣山荘停滞、その翌日は晴れたが時間切れで逆回りの立山縦走を楽しんだとのことでしたとさ!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する