初めての富士山(日帰り富士宮ルート)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,460m
- 下り
- 1,447m
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:28
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
シャトルバスで富士宮口五合目へ(往復1800円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りは富士宮口から 下りは6合目まで御殿場ルートを通り、その後プリンスルート経由で富士宮6合目へ ルートは看板やロープできちんと整備されて迷うことはないですが、下りの御殿場ルートからプリンスルートへの分岐は見逃さないように気をつける必要があります(「宝永山」と書かれた方向が富士宮口方面に向かう道) 夏休み前の平日なので人は多くありませんでした(山小屋から次の山小屋まで上り下り合わせても10〜20人くらい) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
山に登るようになって半年と少々。始めたころには考えもしなかった富士登山でしたが、経験者から「そこそこ体力ある人なら大丈夫だよ」とのことで登ることを決意。日程はそんなに余裕ないので日帰りで早朝から富士宮ルートを登りました。
結果は登頂成功&ケガなく無事に下山。高山病もなく標準よりも早いペースでまわることができました。
以下は自分なりの感想なのでこれから登る人はよかったら参考にして下さい(※あくまで個人の感想です)
●富士登山の魅力について
富士山にしかない溶岩の風景や巨大な岩石・火口の迫力は一見の価値はあると思います。よく「富士山は岩ばかりで登っても面白味がない」という意見を耳にしますが、それは映画で例えるなら派手なアクション映画に対して「ストーリー性がない」と批判しているようなものかと。
豊かで美しい自然の風景はないけれど広大に広がる溶岩の岩山や火口の景観は迫力あってすごいなと自分は思いました。
●道中について
登るだけならそれほど難しくはないかと思います。空気はどんどん薄くなるし、岩の段差を上がっていくので楽ではないですが、5合目から登るので標高差は1300m程度、気温も10〜15℃くらいと冬場の日中くらいの涼しさです。個人的には気温30℃越えの日に登った竜爪山(1050m)のほうがキツイくらいでした。
普段から運動していない人は厳しいでしょうけど、それは何をするにも言えることなので…(マラソンとか水泳とか)。真夏に近くの山のハイキングコースを2〜3時間まわれる体力と気力がある人なら余裕ではないかなと思います。
●高山病について
富士登山と言えば高山病がついて回る問題ですが、個人的にはそのほとんどは運動不足や無理なペースによる酸素欠乏や脱水症状が原因と考えています。本当に体質でなる人もいるでしょうが、その割合は実際かなり少ないのではと思います。
富士山に登って感じたのは、登山どころか普段から運動もあまりしない感じの人がけっこういることでした。高山病ガ〜とよく言われますが、登山に限らずどんなスポーツでも普段運動してない人が何時間も動けば具合も悪くなります。
自分も途中軽い頭痛がありましたが、そのたびにとまって何度も深呼吸し、息切れしないくらいのペースで歩くことで収まりました。普段から少しでも運動して、ゆっくり進んでしっかり休憩を何度もとっていけば体調を崩す人はもっと減るのではないかと思います。
あと休みなしで歩いて山小屋のベンチで30分とか休むより、登りながら5分歩いて1分休憩とかの方が個人的にはいいかと思います。一度に長く休むと体も冷えて重くなるので。
●装備・服装について
長袖Tシャツ(ワークマン980円)・スポーツ用のジャージ(上下で10000円くらい)・スポーツタイツ(しまむら1500円)・クツ(コロンビアの低山またはハイキング用9800円)・ザック(スポーツ用の20ℓくらいのリュック5000円)・雨具(ワークマン3000円←未使用)・スパッツ(ワークマン580円)
こんな感じです。普段近くの山を歩く時とそんなに変わりません。
天気が良かったこともありますがこんな安い装備でもある程度の体力と精神力と大和魂があれば登れてしまいます。
でも専門の山用品のメーカーの装備は値段も高いだけあって(大体上の金額の2〜3倍)その分性能もとてもいいので、体力不足を補うため可能ならそちらを購入した方がいいと思います。全部は無理でも最低でも靴と雨具くらいは。
●その他
・持って行った水は500mlペットボトルを3本(ポカリ×1、水×2)。消費は8割くらいで少し残りました。途中の山小屋で300〜500円で売ってるので買ってもいい人はそんなにたくさん持っていかなくてもいいと思います。
・近所の里山や低山と違って標高が高いので蚊やハエみたいな虫はほとんどいませんが、なぜか小さいハチ(ミツバチ?)だけは山頂まで絶えることなくいます。刺したりはしないので危険はないですが歩いていると近寄ってきて耳元をブンブン飛んでくるので地味にストレスがたまります。
・金剛杖(修行僧の棒みたいなやつ)を持ってる人がけっこういましたが、使ってもそんなに楽にはならないし地味に重いし上に登れば登るほど邪魔になってきます。杖に押してもらう焼印集めが目的の人以外は持たない方がいいかと思います。自分はI型のストック2本でしたがそれも正直いらなかったような…。
・富士宮ルートは段差があるところが多いので、慣れてない人は下りには使わない方がいいかと思います(転んでいる人が何人もいました)。逆にプリンスルート(宝永山周辺)は砂のような地面なので下りにはとても良いですが、登りは砂浜の坂道を歩いているのと変わらないので結構キツイです。
●まとめ
富士山は観光地として有名だったり世界遺産に登録されたりで、ほかの山と違って物見遊山の外国人や若者集団が多いなというのが正直な感想です。そういうのが苦手な人にとってはあまりいい印象ではないかもしれませんが、自分はあまり気になりませんでした。それを言ったら他の世界遺産もそんな感じだし…(小声)
雄大な景色と登った達成感は他の山にも負けていないと思うので、興味がある人は登ってみることをお勧めします。
自分が登った時は平日の日中の富士宮ルートで混雑もなく、天気も良くて高山病にもならなかったので良いイメージになりました。これが大混雑の休日の吉田ルート(一番メジャー)で御来光を見るために慣れない山道を夜通し歩いて体調崩してダウンとかだったらきっと嫌いになっていたと思います。
「富士登山=御来光」が目的の人は多いと思いますが、天気の良い日中に登山者がそれほど多くない日の登山も楽しいと思います。
今後は御来光を見るためにまた登ることもあるでしょうが、自分は初めての富士登山がこのスケジュールでよかったと感じました。
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