貴船山〜魚谷山〜寺山〜雲取山〜地蔵杉山
- GPS
- 10:57
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,093m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:58
修正はしていません。
実際には、林道を少し歩いてすぐに細ヶ谷へ取り付いています。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
叡山電鉄 - 出町柳〜二ノ瀬 380円 京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■二ノ瀬〜貴船山〜滝谷峠 二ノ瀬駅からバス停を経て、線路をもう一度渡り、京都一周トレイル北山49地点から山道へ。 二ノ瀬ユリと呼ばれている道で、道幅の広い道で徐々に標高を上げて行きます。 途中、P567を通る尾根道を進むか、ユリ道を進むかの選択が可能なようです。 分岐にて左折し、樋ノ水峠を経て、貴船山三角点へ。 ここからP716の貴船山への道は地図に記されていませんが、普通に通行できます。 通常のルートに合流して道なりに進むと、滝谷峠に到着です。 なお、P722に寄り道しており、部分的に一般のルートを通っていないため、その間の実態は不明です。 ■滝谷峠〜柳谷峠〜魚谷山〜柳谷峠 滝谷峠から少し進んだ後、谷底へ下りますが、ここは少し注意が必要。 人によって通る位置が異なるようで、踏み跡は分散しているようです。 その谷を下りますが、道はほぼない状態でわずかな水流の沢の中を歩いて行く感じです。 少し進むと林道に出合い、西に少し進んだ位置にある橋を越えて、細ヶ谷へ入ります。 沢沿いの道を何度も渡渉しながら進むので、増水時には難易度が増しそう。 この時期、シダが繁茂している箇所では道の状態が確認しづらく、下りで使用するのは避けたいルートという印象です。 後半は傾斜が増し、登り切ると柳谷峠です。 ヤマレコMAPの峠の位置は実際の位置とは少しずれているようです。 魚谷山山頂への踏み跡は薄めですが、方向さえ把握していれば辿り着くのは問題なさそう。 ■柳谷峠〜芹生峠〜旧花脊峠 柳谷峠からは区境の尾根を通って進みます。 支尾根に注意しながら進む事になりますが、踏み跡を辿れば基本的には問題ないはずで、目印も十分にあります。 とは言え、油断すると違う方向に進んでしまいそうになるんですが。 きっちりと確認しながら進むと伐採地に出合い、そこからはネット沿いに進むと、林道に合流し、すぐそこが芹生峠です。 この先の尾根への取り付きがはっきりと分からず、写真で示した位置から進入し、急斜面を強引に登って尾根に乗りました。 正しい取り付きがあると思われ、このレコ通りに進むのは避けるのが無難でしょう。 この先の尾根道も支尾根に注意しながら進む必要があり、先程までよりもこちらの方が難易度が高いように感じました。 何度もアップダウンを繰り返すので、どれぐらい進んだのか分からなくなって来るような印象です。 鉄塔を過ぎると関電の巡視路の黒階段が登場し、尾根伝いに進むと林道に出合います。 林道を南東方向に進むと、旧花脊峠です。 ■旧花脊峠〜寺山〜寺山峠〜二ノ谷出合〜雲取山 旧花脊峠から少し戻った位置から尾根に取り付きます。 道は明瞭で歩きやすく、尾根が広がった辺りにP862の寺山があります。 その後もアップダウンのある道をしばらく進むと、寺山峠です。 左折して少し進むと、一ノ谷出合で、ここから沢沿いに登って雲取峠経由で雲取山へ向かうのも可能。 今回は一ノ谷の沢沿いを下り、二ノ谷出合から二ノ谷の沢沿いを登るルートで進んでいます。 何度も渡渉を繰り返すので、ここも増水時には難易度が増しそう。 二ノ谷出合から登り続けると、立命ワンゲル小屋があります。 ここで標識に従って谷の左俣に進みますが、なかなかの傾斜となっており、シダが繁茂している場所では道の状態が分かりにくく、注意が必要。 この時期に下りで通るのは避けたいですね。 登り続けると、雲取山山頂です。 ■雲取山〜雲取山北峰〜雲取峠〜地蔵杉山〜一ノ谷出合〜寺山峠〜花脊高原前バス停 雲取山山頂から雲取山北峰までの道は記憶があいまいですが、特に気になる点はなかったはずです。 この後、勘違いをして道間違えをしています。 雲取峠から一ノ谷出合へ直接向かうのが一般的かも知れませんが、今回は尾根伝いに進んで地蔵杉山に登っています。 写真のコメント欄にも書いたように、地蔵杉山の登りと下りで使ったルートは通りにくかったり、危険な箇所があったりするので、あまり推奨できません。 歩き慣れた人向きでしょう。 下山後は沢沿いを一ノ谷出合まで進み、往路と同じ道で寺谷峠へ戻ります。 寺谷峠からは道なりに下ると林道となり、しばらく進めば、花脊高原前バス停です。 ■その他 この時期、この山域の谷筋ではヤマビルと遭遇しやすいようで、今回は被害に遭ってしまいました。 少しでも被害に遭いにくいような対策を取るのが望ましいでしょう。 今回のコース全般について言うと、尾根道では支尾根に注意が必要で、谷筋では渡渉回数が多く、所々で注意すべき箇所があるので慎重に進むように心掛けたいですね。 |
その他周辺情報 | 二ノ瀬駅にトイレがあります。 花脊高原前バス停にトイレがあるようですが、場所の確認はしていません。 |
写真
感想
青春18きっぷを使ってのプチ遠征の予定もありましたが、天気予報に少し不安を感じ、延期。
ならばという事で、前回に続き京都北山へ。
まだ歩いていない山がたくさんあり、南側から少しずつ攻略しています。
今回は貴船山に登り、芹生峠を経て、雲取山へ。
体調面に不安がなさそうなら、魚谷山を経由するルートに変更して、芹生峠へ向かう事に。
以下、いつも通りに長文です。
叡山電鉄の二ノ瀬駅からスタートですが、トイレにミヤマクワガタのメスがおり、準備を整えつつ戯れ、ちょっと遅れての出発になりました。
いつもバスで通過するバス停を確認し、叡山電鉄の踏切を渡った所にある京都一周トレイル北山49地点から山道へ。
二ノ瀬ユリと呼ばれているユリ道で、人の気配のない道を黙々と歩き、じわじわと標高を上げて行きます。
すでに暑く汗が噴き出すけれど、覚悟の上で来ているので、適度に水分を補給しながら進み続けると、大岩分岐に到着。
ここからP477までピストンですが、プレートは見つからず、がっくりしつつ先へ進みます。
稜線上に出ると少し風が感じられ、心なしか涼しさも感じられるけど、基本的に暑さはほぼ変わらず。
ちょっと進路選択を誤ったものの、何とかP567に到着、ここにはプレートがありました。
その先の分岐で左折して進むと、樋ノ水峠に到着。
良い雰囲気の峠で、ここで小休憩。
峠から少し登り、貴船山三角点のあるピークに到着。
どこが貴船山かというのは少しややこしいようで、地理院の地図ではP716が貴船山となっていますが、昭文社の山と高原地図では三角点のあるP699.8を貴船山としています。
基本的には地理院の地図に従うべきかと思うけど、三角点のあるピークが貴船山として一定以上に定着しているようで、プレートもこちらにのみ見られる状況です。
ちなみに、三角点の点名は『二ノ瀬』だとか。
で、P716の少し北にはP722があり、ここがこの界隈では最高峰。
全てに登っておけば、貴船山に登ったと言い切る事ができる感じ?
まあ、細かい事は置いておくとして、この3つのピークを巡りましたが、最も訪れておくべきなのは三角点峰から東に下った場所で、疎林になっていて独特の雰囲気を感じさせる静かな空間が広がっています。
P716の貴船山を経て、P722へ寄り道して、さらに歩くと滝谷峠に到着です。
滝谷峠は昨年の11月に訪れており、ちょっと懐かしい。
時間と疲労次第では、ここから芹生峠に直接向かおうかなと思っていたけど、どちらも問題なさそうなので、11月に歩いたのと逆方向に進んで魚谷山へ向かいます。
まずは小さな谷を下るのだけど、谷底に下りるまで少し注意が必要で、慎重に進みます。
谷は少し荒れており、道もはっきりしておらず、少ない水流の中を歩いたりしつつ下ります。
やがて林道に出合い、左に少し進むと橋があり、ここから細ヶ谷に取り付きます。
水量の多くない沢沿いの道を何度も渡渉し、ああ、こんな感じだったなと思いながら進むと、今西錦司レリーフとご対面。
当たり前だけど、前回と同様のにこやかな表情で、この日の無事を誓って先へ進みます。
終盤は傾斜が増し、疲れた体を奮い立たせて進み、柳谷峠に到着。
ここも前回と特に変化は見られず、ちょっと懐かしい。
で、谷筋を通って来たので、ここでヤマビルに取り付かれていないかをチェック。
足には異状なしで、シャツをめくってみると、へその横に小さな黒い物体が!
良く見るまでもなくヤマビルで、慌てて弾き飛ばします。
本当はジョニーを吹きかけた方が良かったのかもだけど。
これはまずいという感じで全身をチェックしますが、他は大丈夫。
改めてお腹を見ると、ヤマビルが探った跡が赤くなっているけど、出血は微量。
ちょっと落ち着いたので、地面を探すと、ヤマビルを発見。
尺を取りつつ進んでいます。
まずは観察して、次に撮影。
こちらが移動すると、進行方向を変えて来ます。
恐ろしいヤツです。
生息域を拡大させないよう、ジョニーを浴びせ、一件落着。
早めに気付いて良かったし、この程度なら良い勉強になったというとこでしょうか。
で、気を取り直して魚谷山へ。
柳谷峠からは薄い踏み跡を辿り、程なくして魚谷山山頂に到着。
前回はあまり登って来たという感じではなく、達成感に乏しかったけど、今回は苦労して登って来たので、達成感を得られたように思います。
しかし、ここでも虫にたかられ、余韻に浸る間もなく撤退。
柳谷峠に戻ります。
柳谷峠からは尾根を辿って芹生峠へ。
思っていたよりも踏み跡はしっかりとしており、目印もあります。
支尾根に進んでしまわないように注意が必要だけど、気を抜かなれば大丈夫かな。
しかし、何度か間違えそうになったような気がするし、所々でGPSを確認して進みます。
尾根道は概ね良い雰囲気で、紅葉の時期に改めて歩きたいと思わせます。
伐採された斜面の手前で展望が広がり、ここからはネット沿いに進むと林道に出合います。
林道を少し登ると、芹生峠に到着。
芹生峠から東の尾根へ取り付くべく歩いていると、ヤマレコMAPのみんなの足跡からは離れて行っているのに気付き、引き返します。
良く分からないまま写真に示した位置から進み、急斜面を強引に登って尾根に乗ります。
地形図を良く見てみると、この部分は等高線がほぼ重なっており、好ましくない進み方をしてしまったようです。
気を取り直し、P766を経由して進みますが、この尾根は先程までよりも難易度がやや高めで、進む方向に迷ってしまいがちな感じ。
雰囲気も地味で、積極的に再訪したいとは思わせません。
読図の勉強にはなりそうなので、時間を取って訪れてみるべきかなとは思います。
今回は暑くて長く歩くのは大変なので、GPSの助力を得て進みました。
延々と続くかに感じられたアップダウンの繰り返しを経て、林道に出合い、南東へ進むと旧花脊峠に到着です。
少し離れた所で団体さんが休憩中ですが、気にせずにここで昼食です。
峠から少し戻った位置から尾根に取り付き、寺山峠を経て、雲取山へ向かいます。
この尾根道はきちんと整備されているとの印象で、踏み跡ははっきりとしているし、目印は多過ぎるぐらい。
雰囲気も良く、先程までに比べてアップダウンも気になりません。
しばらく進んで尾根の広くなった辺りがP862、寺山です。
ここからもアップダウンのある道を進むと、寺山峠に到着。
入れ違うようにバス停方面へ下って行く人を見やり、食事休憩中の人に挨拶です。
一ノ谷出合までの道にはクリンソウが見られ、すっかり結実しています。
一ノ谷出合からは何度も渡渉して進み、二ノ谷出合に到着。
ここから二ノ谷の沢沿いを登って行きます。
何度も渡渉しますが、難易度は高くなく、暑いけれども楽しく進みます。
立命ワンゲル小屋に出合い、ここからは斜面が急になり、足取りがかなり重い。
ここもシダが繁茂しており、下りだと危なそうな箇所がありそう。
かなり苦しみながらも何とか登頂、雲取山山頂に到着です。
一連の写真を撮り終え、用意していた熱中症対策のドリンクを飲みます。
凍らせていたので、まだ冷たくて何ともありがたい。
汗が引くのを待ってからの出発です。
雲取山山頂は展望がないので、近くの雲取山北峰へ。
辿り着いてみると、霞み気味ではあるけど、なかなかの展望で、眺めながら少し休憩。
誰もおらず、静かな時間です。
地蔵杉山に寄るかどうか考えていたら、勘違いをしてしまい、道を間違えました。
数分の事だけど、余分に歩くのがつらい。
気を取り直して歩き、雲取峠に到着。
どうかしていたのか、ピークハンターさんのプレートの事をすっかり忘れていて、地蔵杉山方面へ進む尾根に足早に向かってしまいました。
ロープの張られた急斜面区間を通過し、この辺りからという感じで道から逸れて地蔵杉山へ取り付きます。
まずまずの急斜面で障害物が少し邪魔だけど、許容範囲内なので黙々と登ります。
傾斜が緩んで、こちらかなという方向に進むと、ピークハンターさんのプレートがあり、ここが地蔵山山頂のようです。
前情報の通りの殺伐とした山頂で、周りの木々からの圧迫感があります。
長居は無用なので、登って来たのとは逆方向の尾根を下ります。
まずまずの傾斜ですが、最初は杉葉がクッションとなって下りやすい。
途中から尾根芯はアセビが繁茂しており、またもや苦しめられます。
足下が見えない中を慎重に歩を進め、最後は急な斜面を滑らないように注意して下ります。
何とか一般の登山道に合流して、ホッと一息。
沢沿いの道を進むと、一ノ谷出合に到着、一周して来た事になります。
足早に寺山峠に戻り、バス停へ向けて下山です。
下って行くと林道になり、右側にスキー場跡を見て、さらに進むと花背高原前バス停に到着です。
バスの発車時刻まで50分程あり、前回と同様に先のバス停を目指して歩きます。
暑くて疲れているけど、歩いて来た道のりを思い返したりして気を紛らわせ、花背峠バス停に到着し、ここでゴールとしました。
春頃と同じように歩き、季節感のないレコになってしまったような気がしますが、暑い中を無事に歩き切ったのを収穫としたいですね。
ヤマビルに遭遇する可能性が高そうだなと予想していましたが、実際に取り付かれてしまいました。
前述の通り、大した被害はなかったので、どういう感じなのかが少しは分かったので、これもある意味で収穫でしょうか。
初めて歩いた区間が多く、その中には違う季節に訪れてみたい箇所もいくつかあり、今後に繋げられそうな山行になりました。
次は軽めにまとめたいけど、どうなりますか。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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village-greenさん、相変わらずの長距離歩きお疲れさんでした。
山ビルにチー吸われなくてよかったですね、ギリギリでセーフ!
下から登ってきたか、上から落ちてきたか、油断できないやつですねー
ハタカリ峠の看板からは尾根道をそのまま進んで寺谷峠に行く道は風が抜けて結構快適でしたよ、一回しか通ったことないけど。
梅雨が明けたのにスッキリしませんね。直射日光は堪えるけど、湿気も嫌ですもんね。暑さに負けないように体調万全で楽しんでください。
次は軽めと言いながらまた長歩きするのでは?
MtMrSsさん、こんばんは。
前回よりも暑かったように感じましたが、水分や塩分の補給に気を付けていたので、前回のように頭が痛くなるような事はなかったですね。
暑さによる体力的な疲れもあったけれど、大半は初めてのルートだったので、暑い中を最後まで無事に歩き切る事ができるかという精神的な疲れも大きかったように思いました。
以前なら、こんな暑さの中を長時間歩くのは考えられなかったけど、実際に歩いてみると何とかなるもんだという感じです。
ただ、これ以上の長時間の山行は避けた方が良さそうだとも感じました。
ヤマビルに関しては、姿を見るまでは全く取り付かれているのに気付かず、やっかいな存在だというのを実感できました。
見つけた時は結構な焦り具合で、慌てて払いのけましたよ。
また情報を集めて、できるだけの警戒をするしかない感じですね。
雲取山の辺りを含め、秋ぐらいに再訪してみたいなと思わせる風景が広がっていました。
積雪期にも歩いてみたいので、周辺の地形をできるだけ把握しておきたいですね。
山行に関しては二重人格なのか、短めに抑えたいとの思いはあるのに、それを押さえつけて歩こうとする人が自分の中にいるようです。
プチ遠征の場合だと、適度な距離になりそうですが、どうなりますか。
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