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Yamareco

記録ID: 1214076
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

大展望の稜線歩き 〜 柏原新道から針ノ木岳へ

2017年08月01日(火) ~ 2017年08月03日(木)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
52:15
距離
21.2km
登り
2,324m
下り
2,308m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:52
休憩
0:12
合計
7:04
4:58
9
スタート地点
6:28
6:34
64
7:38
37
8:15
8:19
82
9:41
92
11:13
11:14
48
12:02
2日目
山行
5:17
休憩
0:59
合計
6:16
5:41
46
6:27
69
7:36
110
9:26
9:39
6
9:45
9:46
38
10:24
11:09
48
11:57
0
11:57
宿泊地
3日目
山行
3:05
休憩
0:08
合計
3:13
6:00
112
宿泊地
7:52
7:56
68
9:04
9:08
5
9:13
ゴール地点
天候 1日:雨
2日:晴れ のち 曇り
3日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
扇沢無料駐車場に駐車
コース状況/
危険箇所等
・新越山荘から針ノ木岳までの稜線は痩せ尾根、アップダウンが続き、緊張感を絶やさず歩く必要がある。
・針ノ木雪渓の上を歩くのは下り1時間弱、登り1時間半程度。
【1日目】登山届を投函して柏原新道の登山口を出発
2017年08月01日 05:13撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 5:13
【1日目】登山届を投函して柏原新道の登山口を出発
1時間登り続けても急な登りは止まず
2017年08月01日 06:05撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 6:05
1時間登り続けても急な登りは止まず
雪渓が見えるようになる
2017年08月01日 06:26撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/1 6:26
雪渓が見えるようになる
登山道に唯一残る雪渓を通過
2017年08月01日 08:22撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/1 8:22
登山道に唯一残る雪渓を通過
種池山荘はガスの中
2017年08月01日 08:53撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 8:53
種池山荘はガスの中
小屋で一緒になった2名と3人で新越山荘を目指す
2017年08月01日 09:56撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 9:56
小屋で一緒になった2名と3人で新越山荘を目指す
イワカガミ?
2017年08月01日 09:57撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/1 9:57
イワカガミ?
ガスの中にやっと岩小屋沢岳の頂上が見えてきた
2017年08月01日 11:13撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 11:13
ガスの中にやっと岩小屋沢岳の頂上が見えてきた
種池山荘から2時間半近くかかって新越山荘に到着
2017年08月01日 12:02撮影 by  X30, FUJIFILM
8/1 12:02
種池山荘から2時間半近くかかって新越山荘に到着
夕方、雨が上がって剱岳の素晴らしい姿
2017年08月01日 18:49撮影 by  NIKON D810A, NIKON CORPORATION
8
8/1 18:49
夕方、雨が上がって剱岳の素晴らしい姿
五竜から白馬まで後立山方面も一望
2017年08月01日 18:51撮影 by  NIKON D810A, NIKON CORPORATION
6
8/1 18:51
五竜から白馬まで後立山方面も一望
【2日目】朝は素晴らしい天気と展望
目的地の針ノ木岳とスバリ岳がスッキリ見える
2017年08月02日 05:45撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 5:45
【2日目】朝は素晴らしい天気と展望
目的地の針ノ木岳とスバリ岳がスッキリ見える
先ず鳴沢岳を目指す
2017年08月02日 05:47撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 5:47
先ず鳴沢岳を目指す
剱岳の展望が美しい
2017年08月02日 05:57撮影 by  X30, FUJIFILM
5
8/2 5:57
剱岳の展望が美しい
鹿島槍ケ岳以北の山影もきれい
2017年08月02日 06:09撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 6:09
鹿島槍ケ岳以北の山影もきれい
1時間足らずで鳴沢岳
2017年08月02日 06:29撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/2 6:29
1時間足らずで鳴沢岳
さらに1時間ほどで赤沢岳
2017年08月02日 07:21撮影 by  X30, FUJIFILM
2
8/2 7:21
さらに1時間ほどで赤沢岳
ここからはスバリ岳山頂と針ノ木岳が重なって見える
2017年08月02日 07:23撮影 by  NIKON D810A, NIKON CORPORATION
6
8/2 7:23
ここからはスバリ岳山頂と針ノ木岳が重なって見える
スバリ岳の足元には黒部湖
2017年08月02日 07:37撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 7:37
スバリ岳の足元には黒部湖
剱岳から立山までの大展望
2017年08月02日 07:39撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 7:39
剱岳から立山までの大展望
赤沢岳からの登山道は緊張を強いられる
2017年08月02日 07:46撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 7:46
赤沢岳からの登山道は緊張を強いられる
振返ってみると、赤沢岳の威容が凄い
2017年08月02日 08:24撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 8:24
振返ってみると、赤沢岳の威容が凄い
切れ落ちた稜線の道
2017年08月02日 08:26撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/2 8:26
切れ落ちた稜線の道
スバリ岳への強烈な登り
2017年08月02日 08:43撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 8:43
スバリ岳への強烈な登り
途中で振り返ると赤沢岳の向こうに後立山の連なり
2017年08月02日 09:21撮影 by  X30, FUJIFILM
4
8/2 9:21
途中で振り返ると赤沢岳の向こうに後立山の連なり
2時間近くかかってスバリ岳の山頂に到着
2017年08月02日 09:31撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 9:31
2時間近くかかってスバリ岳の山頂に到着
もう一度行きたい五色ヶ原
2017年08月02日 09:41撮影 by  X30, FUJIFILM
3
8/2 9:41
もう一度行きたい五色ヶ原
嫋やかな薬師岳
2017年08月02日 09:41撮影 by  X30, FUJIFILM
2
8/2 9:41
嫋やかな薬師岳
最後の力を振り絞って針ノ木岳へ
2017年08月02日 10:03撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/2 10:03
最後の力を振り絞って針ノ木岳へ
針ノ木岳山頂直下のザレた急登
2017年08月02日 10:16撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 10:16
針ノ木岳山頂直下のザレた急登
新越山荘から5時間近くかけて針ノ木岳山頂到着
ここで30分ほど景色を眺めて休む
2017年08月02日 10:32撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/2 10:32
新越山荘から5時間近くかけて針ノ木岳山頂到着
ここで30分ほど景色を眺めて休む
針ノ木小屋へは結構かかる
2017年08月02日 11:47撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 11:47
針ノ木小屋へは結構かかる
やっと見えた小屋と蓮華岳
2017年08月02日 11:55撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 11:55
やっと見えた小屋と蓮華岳
針ノ木小屋に到着
まさかビールがないとは…
2017年08月02日 12:01撮影 by  X30, FUJIFILM
8/2 12:01
針ノ木小屋に到着
まさかビールがないとは…
【3日目】朝の南方向の眺め
2017年08月03日 05:54撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/3 5:54
【3日目】朝の南方向の眺め
北方向の眺め
歩いてきた稜線を全部見渡せる
2017年08月03日 05:57撮影 by  X30, FUJIFILM
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8/3 5:57
北方向の眺め
歩いてきた稜線を全部見渡せる
下山開始
急傾斜の夏道はなかなか歩き難い
2017年08月03日 06:08撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 6:08
下山開始
急傾斜の夏道はなかなか歩き難い
雪渓を歩く人が見える
2017年08月03日 06:29撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 6:29
雪渓を歩く人が見える
ここでアイゼンを装着して雪渓に出る
2017年08月03日 06:44撮影 by  X30, FUJIFILM
1
8/3 6:44
ここでアイゼンを装着して雪渓に出る
雪渓の上をガスが覆う
2017年08月03日 07:00撮影 by  X30, FUJIFILM
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8/3 7:00
雪渓の上をガスが覆う
40分程で高巻きの道へ戻るが、ここは重いザックを背負って登るには傾斜がきつい
2017年08月03日 07:22撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 7:22
40分程で高巻きの道へ戻るが、ここは重いザックを背負って登るには傾斜がきつい
少し下って沢の岩を伝って高巻き道へ上がる
2017年08月03日 07:31撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 7:31
少し下って沢の岩を伝って高巻き道へ上がる
ふと見ると雪渓の舌端近くを登る人が…?
2017年08月03日 07:34撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 7:34
ふと見ると雪渓の舌端近くを登る人が…?
大沢小屋で一休み
2017年08月03日 08:00撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 8:00
大沢小屋で一休み
小屋の下はブナの林
2017年08月03日 08:42撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 8:42
小屋の下はブナの林
ようやく扇沢のエリアに出てきた
2017年08月03日 08:47撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 8:47
ようやく扇沢のエリアに出てきた
さらに20分ほど歩いてターミナルに出る
今日も無事下山!
2017年08月03日 09:08撮影 by  X30, FUJIFILM
8/3 9:08
さらに20分ほど歩いてターミナルに出る
今日も無事下山!

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ

感想

2か月ぶりの山行。新しい景色を求めて種池山荘から針ノ木岳への稜線を歩く。

【1日目】
この日の天候があまり良くないのは承知していたが、稜線で良い天気を迎えるために柏原新道を登る。
扇沢の無料駐車場に車を止めて歩き始める。曇って高温高湿の空気の中を努めてゆっくり登るが、すぐに汗が噴き出てくる。1時間余り登ると向かい側の山腹に針ノ木雪渓が見え始める。2日後にはあそこを下る。

稜線に辿り着く前にシャリバテになってしまい、石ベンチ辺りで腰を下しておにぎりを1個食べる。種池山荘まで登山口から3時間半ほどかかって着く頃には周囲はガスに包まれ、時々小雨もパラつく。
小屋の休憩室で残りのおにぎりを食べているところへ途中で追い越した二人連れがやって来て、やはり今日は新越山荘に泊まるというので一緒に歩くことにする。

外へ出るとガスが濃く、少しの雨も降る天気。3人でゆっくり進むが途中に越える岩小屋沢岳の形もなかなか見えない。何度か霧の中の偽ピークに騙されて1時間半かかって岩小屋沢岳の頂上へ。
針ノ木方面から歩いてきた登山者が二、三名いて、なかなかしんどそうなルートだと思わされる情報を得る。

新越山荘に着くと暫くしてかなり強い降りになり、周辺の景色は全くないので3人で飲んだ後、部屋で仮眠する。5時に早めの夕食を食べた後も周囲の展望はなく諦めていたところ、日没近くになって雨が止み、徐々にガスが晴れ始める。
やがて黒部川を挟んだ向かい側に剱岳のシルエットが見え始めたので、宿泊客だけでなく小屋のスタッフも展望の良い2階の談話室に駆け上がって、みるみる色の変わっていく空の色と山の姿の撮影に夢中になる。

明日の好天も期待して早めに就寝。

【2日目】
期待どおりの素晴らしい天気。劔・立山、後立山の諸峰や行く手のスバリ岳、針ノ木岳も一点の曇りなく見通せる。

朝食を済ませてすぐに出発。最初のピークの鳴沢岳へ向かってゆっくり歩を進めると、標高が上がるにつれて劔、立山の雄大な姿が大きくなってくる。遠く五竜や白馬の山々も雲海に浮かんでいる。岩場を攀じ登る箇所も幾つか越えて1時間足らずで鳴沢岳の頂上に立つ。

さらに1時間ほどで次のピークの赤沢岳に到着。ここまで来ると黒部湖が眼下に見下ろせ、立山より南の山々も視界に入ってくる。何よりスバリ岳、針ノ木岳が高く、大きく迫り、これからあれを登るのかと思うと圧倒される。
ここで三脚を立て、暫く撮影を行った後に、愈々スバリ岳へ向かう。

赤沢岳からの登山道は、痩せ尾根の淵を細かくアップダウンしながら伝って行く、なかなか面倒な道。ルートが合っているのか周りを見廻すことが何度かあり、思いのほか時間もかかる。

この辺りで針ノ木方面からの登山者と数組擦れ違うが、その後はなし。疲労が増してかなりてこずり、2時間ほどもかかってスバリ岳の頂上へ。
黒部湖がすぐ真下に見え、好きな五色ヶ原や薬師岳の姿も近い。振り返ると越えてきた赤沢岳が思いの外に立派な山容だと分かる。

最後の力を振り絞って最後の針ノ木岳へ向かう。100m下って200m登り返す。頂上直下は崩れ易いガレ場のジグザグ登りでとどめを刺されるが、スバリ岳から45分ほどで到着。
暫く頂上で景色を眺めるが、次第に稜線に雲がかかるようになってきたので、ビールを飲みたくなって小屋へ向かう。

今日は天気が良いので小屋は混むとのこと。ところが昨日の悪天候で荷揚げヘリが飛ばなかったのでカップ麺やビールが全くない!と聞いて愕然とする。

ほんとに手持ち無沙汰に午後の時間を過ごすが、同室の人達の今回の予定を聞いていると思いもよらないルートを考えていたりして非常に面白い。いつか自分も参考にしたいと思わせる。


【3日目】
この朝も良い天気。小屋の正面からは裏銀座の山々、槍穂、常念などまで一望。
朝食を済ませて6時に下山開始。昨日歩いた稜線の山々を正面に見ながら雪渓へ向かって急な登山道を下りて行く。

45分ほどで雪渓への下り口に着いてアイゼンを装着。ピンクの旗を辿りながら雪渓を下る。途中、下から雪渓を登って来る登山者数名と情報交換をしながら擦れ違う。
最後の人の情報に基づいて高巻き道への取付き地点に往き付くが、草付きの斜面が急過ぎて荷物を背負って登れそうもない。雪渓をさらに数十m下るとやや急な岩沢があったので、岩を足掛かりに何とか登山道まで登り着く。

この辺から行き違う登山者が少しずつ増え始め、20分ほどで大沢小屋に到着。針ノ木小屋を出てからほぼ2時間。10分ほど休憩して扇沢へ向かう。
小屋から下は傾斜も緩み、次第にブナの多い林になる。頭上も開けて明るくなり、気分も軽くなってくる。

小屋から1時間余りで賑わう扇沢のターミナルに到着。冷たい飲料を買い求めて飲みながら駐車場へ。
初めてのルートで緊張が続き、日射で体力も奪われたが、大展望の稜線歩きで満足できた山行だった。

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無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [日帰り]
柏原新道-爺ヶ岳-新越山荘
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5

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