ようやく梅雨明け、剱岳へ(北ア)
- GPS
- 48:27
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,220m
- 下り
- 2,221m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 7:06
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:22
天候 | 1日目 曇り〜小雨 〜曇り 2日目 晴れ〜曇り〜時々晴れ 3日目 曇り〜晴れ〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂〜剱沢キャンプ場 雷鳥沢キャンプからと雷鳥坂の始めに少し雪渓がありますが、ほとんど夏道なので特に問題なし 。 剱沢キャンプ場〜剱沢雪渓 途中雪渓が切れて滝になっているところがあり夏道へ迂回します。 平蔵谷出会〜平蔵谷 観察の結果は最初は右側の源次郎尾根からの岩の崩落に注意、頂上付近は左右のクラックに注意。雪渓の終端はカニのタテバイ付近に乗り上げて、そのままタテバイを登りヨコバイを下ってくるとまたタテバイ付近へ出られるようです。 剱沢キャンプ場〜一服剱 剣山荘まで何箇所かありますが雪切りをしてありますのでつぼ足でも大丈夫です。 一服剱〜前剱 浮き石だらけのガレ場で特に下山時には事故が多発しています。浮き石を踏まないように、落石させないように丁寧慎重な登下降が必要です。 前剱〜剱岳 カニのタテバイ、ヨコバイ、平蔵の頭、コルやらの有名な難所が多数ありますが、鎖、鉄杭、梯子で整備されています。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
【感想/記録】
8月2日に北陸地方が梅雨明けとなり、山行の変更、中止で延び延びとなっていた剱岳へようやく行けることになりましたぁ〜。お天気が良ければ空いている7月中には行きたかったのですが、もう激混みが予想される8月。今回の目的は平蔵谷雪渓を詰めて剱岳に登頂する事です。初見では危ないので、
1日目 剱沢雪渓を下り平蔵谷出合を確認。
2日目 別山尾根から平蔵谷雪渓の取付きを確認。
3日目 平蔵谷雪渓を詰めて剱岳に登頂。
以上を夏休みを利用して金曜日から二泊三日のテント泊で計画しました。
朝の立山駅は平日なのにかなり賑わっており、駅に近い駐車場はすでに満車近く、切符売り場も大行列でした。おかげで始発便ではなく、7:50発の臨時便ケーブルカーに乗って室堂には9時前に到着。1時間のロスでタイトなスケジュールだと苦しいかも。室堂に到着すると残念ながら雲が多く立山は見えず。荷物が重いので一気に剱沢キャンプ場を目指します。一旦雷鳥沢まで下り、雷鳥坂を登り返しますが荷物が重いのでペースが上がりません。何回か休んで11時過ぎに剱御前小屋に到着。
剱御前小舎に到着しても残念ながら雲が多く剱岳は全貌が見えず。ちょっと休んで下りますが、登山道は少しザレているのでコケないように気をつけて、12時頃に剱沢キャンプ場に到着。早速テントを設営し昼食を食べて少し休憩。
午後からはアイゼンとピッケルを持って、剱沢雪渓を下り平蔵谷の様子伺いに行きました。剱沢小屋からアイゼンを装着して、雪渓をどんどん下ると、途中は雪渓が切れていたので、夏道に上がってまた雪渓に降りしばらく降ると、標高2100m付近が平蔵谷出合でした。雪渓は平蔵のコル付近まで続いているようで、条件が良ければ3日目は平蔵谷雪渓を詰めたいと思います。
帰りは坂の雪渓を登り返し、剱沢キャンプ場に戻りました。ビールを飲んで夕食のカレーを食べていると、小雨がパラッと降ってきましたがすぐにあがりました。疲れたので20時前には寝ました。
2日目は3時過ぎに起床し、朝食を食べアタックザックのテラノバレーサー10に荷物を詰めて4時にキャンプ場を出発。ヘッデンの灯りを頼りに雪渓を通過して剣山荘に到着。ここからは剱岳への登山道になります。空が明るくなってきたので、ヘッデンを消して標高を上げようとしたら、団体さん×2グループがいて、なかなかスピードが上がりません。一服剱で団体さんをやり過ごしたら、中途半端な場所でご来光。ガレて浮石だらけの前剱手前の登山道を慎重に歩いて、ようやく前剱に到着。
前剱からは平蔵の頭の鎖場やカニのタテバイなどの難所が続きますが、前には多数の人がおり渋滞気味でペースが遅く、慎重に歩いてカニのタテバイをクリアし、ガレた岩場を通過して7時20分頃に剱岳頂上に到着。予想以上に晴れているので、槍・穂高連峰、黒部川源流の山々、後立山連峰の山々、富士山、八ヶ岳、中央、南アルプスの山々、白山まで一望できました。夏なのに眺望が良くてラッキーでした。撮影と簡単な食事をしたら名残惜しくも8時には下山開始。
ここからは下山する団体さんなどで、カニのヨコバイ、平蔵のコル・頭付近の鎖場で大渋滞。晴れているので待っている間は暑い。少しづつ行列が動いて途中で団体さんをクリアし、途中からはガスって眺望は残念になりましたが、涼しくなりました。また慎重にザレた登山道を降りて剣山荘に到着。ビールを飲みたかったけど、キャンプ場まで距離があるので、剱沢小屋まで我慢。雪渓を超えてようやく剣沢小屋に到着し、喉が渇きお腹も空いたので、ビールと昼食を頼んだら、昼食はカップラーメンくらいしか無いとの事(T-T)。ガスに覆われた剱岳を見ながらビールを飲んで、無事剱沢キャンプ場に帰還。
キャンプ場に戻ってからは疲れたので、昼食を食べてダラダラしたかったけど、少し日が差すとテントの中は暑い。テントの外に出ると涼しいので、ダラダラしていました。土曜日なのでキャンプ場には続々と人々が押し寄せて、明日の剱岳は混み合いそう。明日に備えてまだ明るいけど6時半頃には横になりました。
3日目も3時過ぎに起床して出発するはずが深夜から雨が降り続き、雨音がうるさく目が覚めました。シングルウォールテントの弱点、結露がすごく雨脚が弱くなるまでタオルで何回も結露を吹いていたら、2時を過ぎてしまい平蔵谷雪渓を詰めていく計画は断念。寝不足とお天気の悪さで4時半過ぎまでふて寝をし、朝食を食べ雨で濡れて重くなったテントを撤収し、7時頃に剱沢キャンプ場を出発。
荷物が少し軽くなったので、立山を周回しようかと思い、剣御前小舎で雨雲レーダーを確認すると、怪しい雲の動きが見られたので、おとなしく雷鳥坂を下って室堂に到着しました。頭の中では平蔵谷雪渓を詰めて行くイメージトレーニングを何回もしていたのに。今年は雪が多く雪渓の状態も良さそうだったので残念です。帰りはアルペンルートの臨時便バス、ケーブルカーに待ち時間無く乗れてラッキーと思っていたら、立山駅に到着すると土砂降りの雨。結局立山駅でしばらく雨宿りする事になってしまいましたとさ(笑)。
【注意点や反省点】
ミレーのドライナミックメッシュ、アンダーウェアシャツを購入して今回使用してみました。いつもはNIKEのプロコンバットシャツを着ていましたが、大量に汗をかくと汗がなかなか乾かず汗冷えしそうでした。ドライナミックは汗抜けが良く汗冷えはしなさそうで、もう手放せません。見た目の違和感がちょっと難点でしょうか(笑)。
夏休み中は平日でもアルペンルートはかなり混み合うので、早く行動しないと希望する時間の切符は買えなさそうです。web切符予約は富山県民感謝デー割引が適用されません。
今回は水分を含まないザックとウエストバッグの重さは約16.1kgでした。剱岳往復は水を1.3リットル持っていきましたが、晴れて暑かったので足りないくらいで、2リットルは必要でした。剣沢キャンプ場はやや不安定ながらもソフトバンクの4Gが使用できました。
岩場が多いので、ロングパンツ、指を覆わない革製のグローブ、ヘルメットがあると良いと思います。
剱沢キャンプ場は一泊500円、トイレは2箇所ペーパーありでした。土曜日の剱沢キャンプ場はかなり混み合って、後から来た方は条件の悪そうな場所でテントを設営されておられました。
カメラは軽量なソニーのコンデジ、DSC-RX100M3だけにしました。
日曜日の富山は猛暑日となり、家で雨雲レーダーや室堂のライブカメラを確認すると、どうも立山付近は雨が降ったようで、早く下山して正解でした。
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