神室連峰縦走 山屋口〜役内口(杢蔵山、一杯森、槍ヶ先、火打岳、小又山、神室山)
- GPS
- 30:53
- 距離
- 53.5km
- 登り
- 2,821m
- 下り
- 2,769m
コースタイム
- 山行
- 16:15
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 17:07
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:51
役内口〜横堀駅間の約15kmは自転車です。
天候 | 一日目:晴れ時々ガス 二日目:ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
自転車
■アクセス 山屋口 新庄駅から県道312号で約7.5km ■駐車場 山屋口 7,8台程駐車可能。数百mのフラットダート 役内口 10台程駐車可能。鳥居まではフラットダート。そこから登山口までの約2kmは悪路。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 山屋口には登山ポストなし。 今回は前日に役内口の登山ポストに提出。 ■登山道の状況 登山道は全ルート明瞭。分岐には標柱あり。 全体的に稜線は両側もしくは片側が切れ落ちているので強風時や荷物が多い場合は注意。 以下、特に気になった箇所。 杢蔵山〜一杯森間。 杢蔵山からの稜線は東側が切れて登山道も狭いので要注意。また樹林帯に入り一杯森手前までは倒木多数です。 一杯森〜槍ヶ先間。 8/5時点では刈り払いがされていませんでした。膝上〜腰あたりまでの草が生い茂っているため歩行は要注意。ゲイターだけでは朝露対策不十分です。下界でモーター音が聞こえていたので、もうすぐ刈られる?? 火打岳周辺。 火打岳周辺の稜線は他のピークよりも急傾斜です。歩行注意。 天狗森〜神室山。 熊の落とし物多数。そばで呻き声が聞こえました(*_*) 神室山直下も急傾斜なので歩行注意です。 水晶森分岐〜前神室 8/6時点では刈り払いされていませんでした。距離は短いですが所により腰を越えてきます。 ■水場 杢蔵山登山道の水場 細めですが冷たくて美味しいです。 金杢水 細めですが冷たくて美味しいです。 砂利押テントサイトの水場 豊富で冷たく美味しい清水です。 稜線から10-20分程下ります。 神室山の水場 雪渓が消えて清水が出ていたそうです。 |
その他周辺情報 | ■温泉 秋の宮山荘 \600 |
写真
感想
去年9月頭に鵜杉駅より新倉見口から役内口まで縦走した神室連峰。今年はさらにチャレンジングな縦走をしようと新庄駅から歩き杢蔵山から入る事を計画。CTを考えると早めの行動は必須なので午前2時30分に新庄駅を出発。街灯のない真っ暗な農道と林道を経て山屋口にて入山準備。沢伝いに歩き渡渉と急登をこなすと視界が開けて杢蔵山荘が目の前に。水場を経由しまずは第一ピークの杢蔵山。山屋口から入ると水場が二ヶ所あるのでとてもありがたい。杢蔵山からは東側に注意し一気に標高を下げながら樹林帯へ突入。一杯森手前までは展望なく倒木多数の辛抱の道のりが続きます。一杯森からは火打岳への稜線が見渡せ一気ににテンションアップ。本来は八森山を経由する予定だったが先の事を考え今回はパスすることに。結果的にこの判断は大正解でした。一杯森から市町境分岐とさらに槍ヶ先までは刈り払いがまだのようで腰付近まで草が生い茂りゲイター付けても意味をなさないくらいシューズの中まで濡れ、足にマメが出来てしまう(*_*)槍ヶ先から鵜杉駅へのエスケープを考えるがその判断をするにはまだ早すぎると思い歩みを進める。しかしここから灼熱と無風の状況にパタッと足が止まる…。何度も登山道に座り込みながら火打岳につく頃にはだいぶCTをオーバーしてしまう。いくら飲み物を飲んでも休んでも一向に体が動くようにならない。火打岳からは砂利押口へのエスケープがあるが登山口から新庄駅までは20km以上あり、このエスケープもかなり辛い。地図を見ると砂利押方面に下ると水場があるようなので枯れている不安もあるがまずはそこを目指してみる。20分程下りテントサイトに着くが水場がいくら探しても見当たらなく音も聞こえない。仕方ないと諦めて戻るときもう一度案内版を見るとテントサイトとは逆方向に水場と。疲れていて完全に注意力を見失っていたようだ…。無事キンキンに冷えた清水を見つけ、たらふく飲む。(水1L、アクエリアス2L、アミノ系飲料2.5Lを持ったが結果的に少し足りなかったようだ)そしてタオルを濡らして頭から全身を冷やす。この行為が少し体を動くようにしたと思う。無風だった為、体がオーバーヒート寸前だったのだ。涼をとりまた稜線復帰の為登り返し今度は小又山を目指す。しかし再び灼熱の元にさらされるとまた足が止まりなかなか小又山が近づいて来ない。何度も登山道に腰を落としながらやっとの思いで小又山登頂。去年はわりとサクッと登頂した感覚だったが今年は全く異なっていた。既に神室山へはナイトハイクだなと諦めてしまいそうになるが懸命に歩を進め天狗森へ向かう。小又山〜天狗森〜神室山は熊の落とし物が引くほどある(*_*)ヘロヘロで歩いているのに呻き声がそばで聞こえるしもうどうしようもない…。ガスの中なんとか樹林帯を越え神室山の急登に入るがそれでもなかなか足は上がらず。日が落ちトンボが消えて目の前はブヨだらけ。攻撃にさらされながらも最後の気力を振り絞り根ノ崎分岐を越えやっとの思いでとっぷり日が落ちた神室山を無事登頂。避難小屋に着いてからはワイン飲んだら即落ち(>_<)行動時間が17時間にもなれば当然か…。睡眠でだいぶ体力が回復し翌日は5:30に出発。稜線はガスが多めで展望は無かったが降りるにしたがって徐々に視界が開けてくる。またも日射しが強いが昨日に比べれば全然まし。足のマメがだいぶ痛いがなんとか我慢しながら無事役内口へ下山。大量のアブ攻撃を受けながら鳥居まで歩きデポした自転車を回収し横堀駅まで国道108号線をひたすらペダルを漕ぐ。そしてJRで新庄駅へ行き車で横堀駅へ戻り自転車を乗せて仙台へ。
ナイトハイクになってしまったのは想定外でした。神室連峰のようにアップダウンをひたすら繰り返す縦走は盛夏の時期は避けるべきだったと反省。また水場の数も左右したように思う。ないものはないのでそれなりの装備を背負うのが登山者の責任でしょう。体力、計画、ペース配分等々まだまだ未熟な部分が見えたことは良い経験になったと思う。今後の山行に生かしたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
神室連峰、大縦走お疲れ様でした!!
いや〜、レコ見てびっくりしました
総距離50kmオーバー!、初日行動時間17時間!!
ハードル高すぎます・・・
当日は暑かったですから、灼熱無風の稜線はさぞ大変だった事でしょう
でも・・・苦労した山行だったからこそ、下山された今は達成感でいっぱいなんじゃないでしょうか
大変な思いをして、山行中は「二度と来るか!」と思っても、下山するとまた山に行きたくなる・・・、それが山の良い所なんでしょうね
槍ヶ先、過去に歩いたルートと繋がるのも醍醐味のひとつですよね〜
あらためて拍手を送ります!!
seigenさん、ありがとうございます!
去年槍ヶ先から南の稜線を見て来年はあちらからの縦走をと目標にしていたのでなんとか実現出来ました(^_^)v
無風の辛さを身を持って体験出来たことは良い経験になりました。山行中は確かに二度と御免だ!って思っていましたが、新庄駅に戻って快晴の杢蔵山を見たら、また違う季節に登りたいなと思っちゃいました(^_^)
根っからの山好きみたいです(^^ゞ
神室連峰は今回で三回目でしたがルートが沢山あるのでまだまだ歩き足りないです。seigenさんもまた是非!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する