記録ID: 1230840
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無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
日本の氷河を歩く 三ノ窓雪渓-池ノ平山-裏剱-仙人温泉-剱沢雪渓
2017年08月16日(水) ~
2017年08月18日(金)
富山県
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 4,488m
- 下り
- 3,499m
コースタイム
2日目
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:10
3日目
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 11:40
ルート手入力です。
天候 | 16日 小雨、ガス時々曇り 17日 晴れ後曇り 18日 曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り 室堂下山→扇沢 黒部アルペンルート利用 扇沢→長野(新幹線)→都内へ JR大糸線 雨のため運転見合わせのため |
コース状況/ 危険箇所等 |
※三ノ窓雪渓はバリエーションルートです。、10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必要です。剱岳北方稜線も破線ルート特に小窓から池ノ平山への稜線ルートは破線ルートレベルよりも難しく、ルートファインディング(以下RFで表記)や藪漕ぎも必要です。 ・欅平-仙人温泉 間は 水平歩道の大太鼓付近で崩落があり 通れません。今シーズンの復旧は難しいかもとのこと。事前に確認必要です。 ■黒部ダム→内藏助平経由→真砂沢ロッジ ・内蔵助谷出合からの登り、道がはっきりしているがアップダウンあり疲労する ・内蔵助平先の沢も増水時は注意、扇沢の国道が雨量規制に引っかかるくらいだと渡渉が難しくなるそうです。 ・ハシゴ谷乗越からは一部藪気味(刈り払い中)のところやハシゴが崩れていたりと一般道の割に荒れている。随時整備中とのこと、剱沢に出会うところ丸太橋はまだないとのことで剱沢右岸を真砂沢ロッジ方面に登って雪渓を超えて左岸に着く ■真砂沢ロッジ→二股吊橋 ・河原沿いにペンキマーク多数あり、桟道が倒れている箇所あるが鎖を使って通過 ■三ノ窓雪渓→三ノ窓 ・下部は雪渓がくずれてきている、仙人新道に少し入ってすぐに左に分け少し藪漕ぎして左岸沿いの道にでる。小窓雪渓、三ノ窓雪渓出合の少し手前から雪渓に乗れました。 ・1900m付近と2200m付近に一文字に雪渓割れています。幅は30cmくらいです。今後広がりそうです。 ・インゼル部分は雪が融けて滝が見えていました。左岸側を藪こぎしながら高巻く(写真参照) ■三ノ窓→小窓 ・踏み跡付いているが錯綜している、視界が悪いとRFが難しい。また濡れていると滑りそうなところ多そうです。ルンゼ状のところは晴れていても濡れていて慎重に下る ・雪渓は小さな雪渓を二本超える。上部雪渓は傾斜が急でアイゼン、ピッケル必要(今回は20m位巻いて超えました)下部雪渓は融けてすぐ上をアイゼンなしでトラバース可能でした。 ■小窓→池ノ平山 ・小窓から池ノ平山への稜線取り付きから稜線に上がるまでが今回一番の核心部分、残置ロープあるが古そうです、藪あるが、うっすら踏み跡はある。傾斜が急なので木の枝、草を抑えて我慢の登り、腰から上に足を上げる回数が多く疲労する。破線ルートのレベルを超えてバリエーションルートになると思います。 ・稜線はハイマツなどの藪のなかルートがある、西側は切れ落ちています。直線距離は地図上で500m位だがコースタイム通り1:40かかりました。 ■池ノ平山→仙人温泉小屋 ・池ノ平山〜仙人池ヒュッテまでは概ね整備されている。池ノ平山付近少し藪っぽい。仙人池ヒュッテで仙人温泉までのルートをしっかり確認した方がいいと思います。(特に残雪ある場合や初めての場合)仙人池ヒュッテから15分ほどでポンプのある沢(水場)に出る。そこから左岸沿いに下り、小さな雪渓が出てきて越すと右岸の道へ滝を高巻く。右岸の道沿いに進むと仙人谷の雪渓が出ているが上部かなり崩れてきているが途中から雪渓に乗る。対岸の夏道発見できず雪渓を下ると左からもう一つ大きな雪渓が出あうので少し下がるとで左岸へのマーク見つかります。 今後雪渓の崩れ方で道が少し変わるので小屋要確認 ■仙人温泉→仙人新道→剱沢雪渓→剣山荘→雷鳥沢経由→室堂 ・雪渓の横断は少し明るくなってからがいいかもしれません ・剱沢雪渓の状況は真砂沢ロッジで丁寧教えていただきました。ナムの滝が出ている ・剱沢雪渓上部は道がたくさんあるのでしっかり方向見定める。少し道が細いところもありました。 |
その他周辺情報 | ・真砂沢ロッジ 今シーズンからオーナー変わる、雪崩で小屋にダメージあり収容人数が少なくなってます、衛星電話での連絡付きにく、トイレ和式のみ、オーナーから貴重な登山情報教えて頂きました。 ・仙人温泉小屋 朝方か夕方でないと連絡付きにくいです。やはり雪崩のダメージあり 欅平からの道不通のため 大部屋は修繕中でMAX5人くらいの小部屋? 日帰り入浴不可です。正に秘境の温泉の趣。湯加減は水を加減して丁度いいです。 ・みくりが池温泉で日帰り入浴 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
山登りにはまるきっかけになったのは、
パキスタンのカラコルム山脈の氷河を見に行ったことでした。
日本にも氷河があるとのことで、剱岳や北方稜線への偵察も兼ねて
、池ノ平山、裏剱、仙人温泉、剣沢雪渓と組み合わせて行ってみました。
天気は三日の内二日間は良くなかったですが、核心部の二日目が快晴でしたので
最後まで歩き通せました。
結果今までの山歩きでも残雪期聖岳東尾根に次いで、
2番目にきつい山歩き。無雪期では一番きつく、
胃が痙攣するレベルで体力値の限界ラインです。
技術レベルも今までの経験の集大成となるレベルで、このレベル以上のルートは難しいなと実感しました。
一生記憶に残る山歩きです。登山歴10年目の節目に氷河を歩けたことは
一層感慨深いです。今回は三日目天候も悪く体調不良のため、立山には登らずじまい。今度立山に登ったら、来年はいよいよ剱岳ををメインにしようかと思います。
山小屋の方々、雷鳥沢の診療所などでたくさんの親切に本当に助けられましたありがとうございます。
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コメント
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大変な山行でしたね。
じっくりみさせて頂いて、見ているだけでも疲労感が伝わって来ました。体力面もさることながら、技術面での難度や緊張感も、疲労に繋がりますよね。
達成感ある山旅を求めるからこそ、限界を感じる場面があるのだと思います。日帰りでは無いので、翌日、その次と歩き続けられる体調をキープすることも求められますし、総合力ですね。ソロだとなおさら。
その分、見る景色は絵になりますね。
そして、やはり私の目標でもある聖岳冬季ルートも同様にラクはさせてくれないんですね(^^;;
目標があるからこそ頑張れる。
お疲れ様でした!
キツいばかりが達成感ではないとも思ってます。
今後もならではの山旅記録楽しみにしてます^ ^
bok8sora2narさんコメントありがとうございます。
体力面に関しては自分の予想よりも上でしたが技術面での難度、緊張感がおっしゃるように後半ボディブローのように効きました。聖岳東尾根の冬季ルートはアプローチまでで一踏ん張りでしょうか。そこからの登りが睡眠不足で応えました。二日目は核心部分と、風と寒さで緊張感がありましたので聖平の下山までで、気が緩んだのが大きいかもしれません。
bok8sora2narさんも南ア南部の王道ルートに行かれたんですね。すごくいいルートでしたのでまた歩きたい稜線です。(赤石東尾根は行ってませんが・・・)聖岳、雪を歩いたところを無雪期に歩くと、本当に感慨深いものがあります、あと大沢岳からの景色がとてもいい印象でした。隠れた名ピークに納得です
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