剱岳:午前0時発 早月尾根→別山尾根
- GPS
- 12:38
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,944m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 12:36
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高2300m以上では霧となり岩が濡れていたので滑りやすい箇所は注意。 別山尾根にくだるはずが早月尾根に迷い込んで来た人がいました(分岐まで一緒にの登る)。 早月尾根は標高2700mから上部は岩場が連続し、リズムが変わる。 別山尾根ではカニの横ばいなどでさらに危険度アップ。 朝早くから登山者が多く、鎖場では時間待ちが発生。 登山者が多いので、コース確認などはGPSで確認するより人に聞く方が早かった。 |
その他周辺情報 | 観光客が多いみくりが池温泉はパスし、麓の吉峰温泉に寄りました(610円)。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
登りではお荷物だった私ですが、ペース配分をうまく調整してくれたおかげでなんとか頂上が混むまでにたどりつけました。感謝
osamuin氏のトレランシューズは寿命で底がツルツルのもので、下りで苦労していたのですが、私には幸いし計画半ばでアルペンルート・バスで帰ることができました。(喜)
剣山荘でのビールが決定的で、飲んだら終わり になっちゃいました。
剣岳へ行くには、すべらないシューズ(登山靴)にしましょう。
なお、当初計画(大日岳→称名平→桂台)を乗り切ろうと持って行った水3.5Lは1.0L以上残りました。この重りがなければ。。。
最近、天候が安定せず、直前まで候補から本命を絞り切れない日が続いている。
この週も二日前にあるルートに決めていたが直前にtoraneko氏から剱岳早月尾根のリクエストがあった。
そこで前々から暖めていた劔 早月尾根→別山尾根で打診してみた。
このコースは車二台が必要で、一台は馬場島、もう一台は立山駅周辺でないとアクセスが大変になる。
というわけで、馬場島から剱岳を目指し剱御前を経由、条件が良ければ大日方面、
そうでなければアルペンルートで下山というプランニング。
22:00にアルペン村で落ち合い、桂台に一台駐車、馬場島へ向かう。
空は快晴で星がきれいだ。
日中の激しい降雨が嘘のように晴れ上がった。
問題はいつまで持続するかだ。
日曜日には天候が悪化する予報だ。
早月尾根の基地、馬場島に到着。馬場島山荘前の駐車場は空きあり。
今日は出勤日で全く寝ていないが、夕刻から青空が広がり、
何とか行けそうな感触があった。
ちょっと早い方が時間的に余裕ができるので早立ちすることにした。
少し体を横にしてから0:23出発。
今日は同行者1名で一定ペースを意識した。
暗闇ではスタンスを拡げることも出来ない。
松尾平までジグザグの急登。直前までの雨でぬかるんでいるところもある。
寺地山の再来かと思わせたが、直前まで激しく雨が降っていた証拠だ。
今年は本当に雨が多いのだろう。
松尾平に1:05到着。一服して先に進む。
闇夜の登山はただ進むしかすることが無いが、
今日は同行者がいて会話できるものの基本的にはマイペースだ。
早月尾根には3年前の2014年同時期に訪問していた。
前に来た時の記憶を辿りながら歩を進める。
早月尾根は標高200m毎に表示板がある。
登りは、各標高の標識を写真に収めながら進んだ。
標高が上がるにつれて富山平野の夜景が広がる。
標高1600m、1800mの案内板は比較的広い場所にあるので、
小休憩にはもってこいだ。
二点の表示板はGPSの標高表示と比較すると
数十m低い位置にあると思われる。
それにしても木の根っこが多い山道が続く。
標高1800mを超えると杉がすくなくなり灌木帯になる。
この頃から雲が係りだしてキリとなってきた。
緩くなり左に池が見えると早月小屋が近い。
ここから早月小屋まで木の梯子や一枚岩の登りなど
不規則で急な道が続き、急に真っ平らな平原に飛び出す。
明るければ剱岳と早月小屋を一望できるが何もない。
早月小屋に迷惑を掛けないようにここで休憩を取る。
水分、エネルギー補給など行なう。
早月小屋 4:11通過。
テントサイトにはテントが数張り。明りが点いている。
ここから再び急な道を進み這松帯に出るとガスと風が出てきた。
身体が冷えてきたのでウィンドブレーカーを着こむ。
ガスで視界も効かなくなってきた。
標高2600m地点も景色がいいところだが標識のみ。
写真に収めてさっさと進む。
マイペースなので心拍は楽、足に疲れが出てきたが問題なし。
霧の中、痩せた尾根のアップダウンを進む。晴れていれば緊張するところだが霧で恐怖心無し。
ただ、濡れた岩は通過に注意を要した。
古いトレランシューズなのでスパッと滑る時がある。
ちょっと雨模様になってきた。池ノ谷側には雪渓も出てきた。
高山植物を写真に取りながら歩くが、なかなか鎖が出てこない。
霧だが道がはっきりしており迷うことはない。
上部の岩場では時々道が逸れたが都度修正した。
登山道では、所々、岩を横切ったり、乗り越えたり、木の根を
踏みながら登るところがある。
ガレ場や滑りやすいところは慎重に進む。
霧と闇で高度感が全くない。
標高2800mを超えると鎖が出てきた。次第に岩ばかりの登りになってくる。
一度、力任せに上がると頭を岩にぶつけて大きな音がした。
同行者にも聞こえたようで、ヘルメットが無ければケガをしていただろう。
前回はこの辺で大分体力を消耗していたが、今回は全然楽だ。
標高2900mくらいにあるカニのハサミの場所が出てくるのを期待した位だ。
6:39 実際に、カニのハサミを渡ったが、奥のボルトを踏むコツが分かっていたので緊張感無く通過できた。
その後も鎖場が連続する。そのうち、上から一名降りてくる。
別山尾根かと尋ねられ、早月尾根と答えると、道を間違っていることが分かった。
上にもう一人待機していた。
二人がじっとしていたので先行すると後から付いてきた。
長く続いた鎖場が終わると上部に標識が確認できる。
別山尾根との合流点だ。二人に分岐点を告げて、緩やかな岩場を頂上へ向かう。
6:52 剱岳到着。
長袖を着こみ、下の雨具も装着。予定通り別山尾根に進むことにした。
急に人が増えたようだ。
まだ7時過ぎでこの人数。
写真を撮り、7:12 下山にかかる。
霧が晴れる気配はない。
もしこの状況が良くならなければ大日岳方面は止めてアルペンルート下山の案も出てきた。
別山尾根はほぼ未知のルートなので慎重に進む。先行者の跡を追うように進む。
すぐにカニの横這いに到達。いきなり順番待ちだった。
カニの横バイは、7:21から7:35に通過。
最初の鎖の通過で、垂直の一枚岩の中で足場の確保に苦慮した。
やはり摩耗したシューズに濡れた岩は苦労させられた。
次に大きな梯子を降りるとまた時間待ち。
鎖場や岩場の通過などに時間を要する。
今度は人の少なく天気の良いときにくる必要があるだろう。
前剱には、鎖の登り返しが待っていた。
鎖場をこなして稜線に出ると、雷鳥が一匹出迎えてくれた。
写真を取ると登山道を先導する形で逃げて行った。
しばらく登山道で雷鳥を追いかける形となり、前剱手前でようやく這松に逃れてくれた。
8:25 前剱通過。標識の写真と取る。
少し霧が薄くなり、山肌が見えてきた。
ここからは鎖がたまに設けてあるが、ガレ場が多くなり、標高をどんどん下げる。
次第に霧が晴れあがり、雲の切れ間から剱岳本峰が眺められる。
8:59 一服剱に到着。ここは小高い丘になっていて、剱が良く見える。
暫し眺めを堪能した。
しかし、霧が全面的に改善する気配が無い。
天候が悪化すると大日岳の下りは川となるので、こちらは諦め、室堂を目指すことにした。
剣山荘まで一服剱から一下り。9:27着。
ここで今日のゴールが決まったので一息入れる。
ビールを飲み、雨具などの装備を整理し直した。
10:07 出発、剣御前への登り返し。
別山などの高度の高い雲は結局きれなかった。
11:08 剱御前着。再び霧が出る。
雷鳥坂は軽い足取りで下った。
立山三山が何とか見えたが天候ははっきりしない。
雷鳥沢からの登り返しは暑く、いつもながら心拍が上がり辛い。
地獄谷からのガスで目がちくちくして、鼻・喉にも強い刺激があった。
こんなことは初めてだ。
室堂ターミナル 12:59着。
立山そばで締めてバスに乗り込んだ。
立山駅では雨が降り出していた。
このコース、樹林帯から登りはじめ、次第に岩が主体となり、
別山尾根では本格的な鎖場を経験して終了となる。
単純に両方の尾根を往復する通常ルートよりもストーリー性を体験できると思う。
食料)
おにぎり 2個
カレーパン 1個
スポーツドリンク 500
水 500
カロリーメイト 1袋
ゼリー 3個
粒クリームパン 5個
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