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Yamareco

記録ID: 1233580
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

水…水が飲みたい…。御岳山〜大岳山【稲荷信者登拝記4】

2017年08月29日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.9km
登り
910m
下り
911m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
1:35
合計
8:15
8:05
40
8:45
9:12
10
9:22
28
9:50
10:05
12
10:17
10:20
10
10:30
40
11:10
11:15
32
11:47
7
11:54
86
13:20
13:50
40
14:30
15
14:45
14:50
17
15:07
38
15:45
15:55
25
16:20
ケーブルカーで829mまで上がり、御岳山山頂の武蔵御嶽神社に参拝してから七代の滝〜ロックガーデンコースで大岳山へ。復路は鍋割山を経由して奥の院に参拝して帰る時計周りのコース。七代の滝へは200mほど下るため、他のコースよりは標高差が大きくなる。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■往復 JR青梅線【御嶽】→西東京バス(10分・280円)→【ケーブル下】→徒歩(3分)→ケーブルカー【滝本】(6分・590円)→ケーブルカー【御岳山】
コース状況/
危険箇所等
大岳山山頂下や御岳山奥の院辺りに急峻な岩場。人1人分を残して片側が切れ落ちている鎖場もある。雨天時や降雨後は足元の岩が滑りやすく、やや注意が必要。
その他周辺情報 【御岳山登山鉄道】https://www.mitaketozan.co.jp/timetable
武蔵御嶽神社周辺に宿泊施設多数。ユースホステルもあり。
平日の7:13、JR青梅線【御嶽駅】着。朝の青梅線下りはガラガラ。東京では本当に久しぶりの快晴。
平日の7:13、JR青梅線【御嶽駅】着。朝の青梅線下りはガラガラ。東京では本当に久しぶりの快晴。
雰囲気がある木造の御嶽駅外観。トイレは駅の外にあるが、急を要しないならバス亭に並ぶのを優先してもいい。
雰囲気がある木造の御嶽駅外観。トイレは駅の外にあるが、急を要しないならバス亭に並ぶのを優先してもいい。
駅前のバス亭。のんびりトイレに入っていたので最後尾に付く。後ろにはコンビニがあり、飲料・食料の調達が可能。7:30の始発に乗り、【ケーブル下駅】へ。
駅前のバス亭。のんびりトイレに入っていたので最後尾に付く。後ろにはコンビニがあり、飲料・食料の調達が可能。7:30の始発に乗り、【ケーブル下駅】へ。
10分で【ケーブル下駅】着。少し登ってケーブルカーに乗り継ぐ。
10分で【ケーブル下駅】着。少し登ってケーブルカーに乗り継ぐ。
ケーブルカーの始発はバスと同じ7:30なので、これには乗れない。次発の7:55に乗り込むため10分ほど待とう。飲料の自販機多数と土産物屋あり。
ケーブルカーの始発はバスと同じ7:30なので、これには乗れない。次発の7:55に乗り込むため10分ほど待とう。飲料の自販機多数と土産物屋あり。
ケーブル【御岳山駅】着。武蔵御嶽神社への参道はこの正面だが、産安社を見てみたいので右手から周る。駅前広場の東屋で準備を済ませ、さあ登山開始。
ケーブル【御岳山駅】着。武蔵御嶽神社への参道はこの正面だが、産安社を見てみたいので右手から周る。駅前広場の東屋で準備を済ませ、さあ登山開始。
駅前広場からの展望。8月に入ってからの東京都は22日間連続降雨という記録的な天候不順が続いており、本当に久しぶりの好天。しかし、これが今日一番の展望になろうとは、まだ知る由もないのである。
駅前広場からの展望。8月に入ってからの東京都は22日間連続降雨という記録的な天候不順が続いており、本当に久しぶりの好天。しかし、これが今日一番の展望になろうとは、まだ知る由もないのである。
では登山道へ。やけに写真を撮っている人達が多いな…?
では登山道へ。やけに写真を撮っている人達が多いな…?
なんと御岳山のこの辺りはレンゲショウマの日本一の群生地だそうだ。中判に使うような重量級三脚を持っているおじさんを見てあれで山に登るのかと驚いていたが、ここが目的地なのか。
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なんと御岳山のこの辺りはレンゲショウマの日本一の群生地だそうだ。中判に使うような重量級三脚を持っているおじさんを見てあれで山に登るのかと驚いていたが、ここが目的地なのか。
案内図。上の産安社を見てから御嶽神社を目指す。ロックガーデンの「天然のクーラー」というキャッチに期待が高まる。
案内図。上の産安社を見てから御嶽神社を目指す。ロックガーデンの「天然のクーラー」というキャッチに期待が高まる。
産安社。静かな佇まいだ。独身だし特に願い事もない。山に入った御挨拶だけさせて頂こう。
産安社。静かな佇まいだ。独身だし特に願い事もない。山に入った御挨拶だけさせて頂こう。
舗装されている参道に戻り、山頂付近の集落を抜けていく。宿坊やユースホステルといった宿泊施設の看板が目に付く。
舗装されている参道に戻り、山頂付近の集落を抜けていく。宿坊やユースホステルといった宿泊施設の看板が目に付く。
立派な門構えのお宅だ。かつての御師だろうか。
立派な門構えのお宅だ。かつての御師だろうか。
武蔵御嶽神社着。紀元前91年の創建と言われ、関東で広く信仰を集めてきた古社。是非訪れてみたかった。
武蔵御嶽神社着。紀元前91年の創建と言われ、関東で広く信仰を集めてきた古社。是非訪れてみたかった。
犬を同伴する登山には賛否あるが、こちらは「お犬さま」の山ということもあり、大っぴらに容認されている。
犬を同伴する登山には賛否あるが、こちらは「お犬さま」の山ということもあり、大っぴらに容認されている。
邪鬼を踏みつけて登る。これは神仏習合の名残りだろう。
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邪鬼を踏みつけて登る。これは神仏習合の名残りだろう。
入母屋造の実に立派な拝殿。破風の彫刻も見事。主祭神の櫛真智命はここ武蔵の地主神ということだが、記紀での記述もなく謎の多い神。他には奈良の天香山神社などで祀られているようだ。
入母屋造の実に立派な拝殿。破風の彫刻も見事。主祭神の櫛真智命はここ武蔵の地主神ということだが、記紀での記述もなく謎の多い神。他には奈良の天香山神社などで祀られているようだ。
祭神の一柱、大口真神は古来より恐れられてきた狼が神格化されたもの。もともと「狼」とは「大神」のい謂いである。境内にはおなじみ狛犬と真神が両方いるらしいが、まあ同じイヌ科なので区別はつかない。様式とかあるんだろうけどね。
祭神の一柱、大口真神は古来より恐れられてきた狼が神格化されたもの。もともと「狼」とは「大神」のい謂いである。境内にはおなじみ狛犬と真神が両方いるらしいが、まあ同じイヌ科なので区別はつかない。様式とかあるんだろうけどね。
天空の社は雲が近い。この神社だけでも来る価値はあった。
天空の社は雲が近い。この神社だけでも来る価値はあった。
多くの神々が配されている。関東の一大信仰地として、多くのニーズに応えてきた歴史を感じる。
多くの神々が配されている。関東の一大信仰地として、多くのニーズに応えてきた歴史を感じる。
天照大御神と豊受大神を祭る神明社。豊受大神はお稲荷さまこと宇迦之御魂神の別名である。中世の伊勢神道では原初の最高神ともされる。
天照大御神と豊受大神を祭る神明社。豊受大神はお稲荷さまこと宇迦之御魂神の別名である。中世の伊勢神道では原初の最高神ともされる。
漆喰塗りを基調とし、黄金の飾り金具で彩った実に見事で華麗な旧本殿(常盤堅盤社)。室町期の様式を今に伝える貴重な建築で、東京都の有形文化財。武蔵御嶽神社はすばらしい…。
漆喰塗りを基調とし、黄金の飾り金具で彩った実に見事で華麗な旧本殿(常盤堅盤社)。室町期の様式を今に伝える貴重な建築で、東京都の有形文化財。武蔵御嶽神社はすばらしい…。
境内の一番奥にある遥拝所。正面の三角形の神南備山に奥宮があるのだろう。もちろんあそこも参拝させてもらうつもり。
境内の一番奥にある遥拝所。正面の三角形の神南備山に奥宮があるのだろう。もちろんあそこも参拝させてもらうつもり。
物見にたっぷり30分費やしてしまったので、登山に戻ります。参道石段脇の近道を使って長尾平へ。
物見にたっぷり30分費やしてしまったので、登山に戻ります。参道石段脇の近道を使って長尾平へ。
少し歩いて長尾平に。先ほどの案内図の通り、ここからは複数の分岐がある。天狗の腰掛け杉〜鍋割山を経由する稜線歩きのコース、七代の滝からロックガーデンへ向かう下りのコース、そして沢を経由せず最短距離で大岳山方面へ向かうコース。ちなみに画像正面方向には展望台&トイレがある。
少し歩いて長尾平に。先ほどの案内図の通り、ここからは複数の分岐がある。天狗の腰掛け杉〜鍋割山を経由する稜線歩きのコース、七代の滝からロックガーデンへ向かう下りのコース、そして沢を経由せず最短距離で大岳山方面へ向かうコース。ちなみに画像正面方向には展望台&トイレがある。
ここはあの長谷川恒男ゆかりの場所らしい。ほー。
ここはあの長谷川恒男ゆかりの場所らしい。ほー。
夏山登山ということで、今回は沢沿いの「七代の滝〜ロックガーデン」コースを選択。ここからは急坂を一気に200mほど下ることになる。
夏山登山ということで、今回は沢沿いの「七代の滝〜ロックガーデン」コースを選択。ここからは急坂を一気に200mほど下ることになる。
20分ほど下る。水音が段々大きくなってきた。登山道にも湿気がある。
20分ほど下る。水音が段々大きくなってきた。登山道にも湿気がある。
夏日を浴びてキラキラ輝く流れを発見。気温も少し下がってきた。
夏日を浴びてキラキラ輝く流れを発見。気温も少し下がってきた。
予定より10分早い9:50、七代の滝に到着。いつもペースが遅くてコースタイムを超過することが多いため、速足で下ってきた。大きな滝だが、岩陰にあるので撮影しにくい。気温は25度で絶好の休憩スポットだ。オヤツを食べる。
予定より10分早い9:50、七代の滝に到着。いつもペースが遅くてコースタイムを超過することが多いため、速足で下ってきた。大きな滝だが、岩陰にあるので撮影しにくい。気温は25度で絶好の休憩スポットだ。オヤツを食べる。
滝を見ようとして濡れた岩から崖下に足を滑らせる登山客が多いらしい。注意。
滝を見ようとして濡れた岩から崖下に足を滑らせる登山客が多いらしい。注意。
七代の滝から鉄製の急階段を登る。中高年の登山客が苦戦している。この辺りまではまだ日が差していた。
七代の滝から鉄製の急階段を登る。中高年の登山客が苦戦している。この辺りまではまだ日が差していた。
御岳岩石園、通称ロックガーデン入り口に到着。まだ沢沿いの道を歩いた経験がないため、今回はここを楽しみにしてきた。
御岳岩石園、通称ロックガーデン入り口に到着。まだ沢沿いの道を歩いた経験がないため、今回はここを楽しみにしてきた。
ロックガーデン入り口にある「天狗岩」。鎖が付いていて上まで登れるようだが、急階段で疲れたのでパス。岩も湿っており、少し危険も感じた。
ロックガーデン入り口にある「天狗岩」。鎖が付いていて上まで登れるようだが、急階段で疲れたのでパス。岩も湿っており、少し危険も感じた。
ロックガーデン。苔むした岩が転がる清流沿いの道を歩く。気持ちがいいが、僅かに覗く空は完全に曇ってしまっているようだ。
ロックガーデン。苔むした岩が転がる清流沿いの道を歩く。気持ちがいいが、僅かに覗く空は完全に曇ってしまっているようだ。
高岩山への分岐。
高岩山への分岐。
水量がかなり多く、谷中に水音が響き渡っている。ここ22日間の降雨のせいだろうか。
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水量がかなり多く、谷中に水音が響き渡っている。ここ22日間の降雨のせいだろうか。
流されるみたま。
流されるみたま。
ロックガーデンの休憩所着。ベンチ・トイレあり。さすがに夏場は人気のコースなのか、人がそれなりに多い。小雨がぱらついてきた。
ロックガーデンの休憩所着。ベンチ・トイレあり。さすがに夏場は人気のコースなのか、人がそれなりに多い。小雨がぱらついてきた。
ロックガーデン後半。深い谷を綾広の滝へ。涼しく、汗は一滴も出ない。夏場にはピッタリのコース。
ロックガーデン後半。深い谷を綾広の滝へ。涼しく、汗は一滴も出ない。夏場にはピッタリのコース。
予定ピッタリの11:10、綾広の滝に到着。横棒を1本だけ渡した古様の鳥居が迎えてくれる。
予定ピッタリの11:10、綾広の滝に到着。横棒を1本だけ渡した古様の鳥居が迎えてくれる。
傍らに祭られている碑。よく読めないが、場所柄から、禊祓いの場で祭られる祓戸大神だろうか。
傍らに祭られている碑。よく読めないが、場所柄から、禊祓いの場で祭られる祓戸大神だろうか。
ここは七代の滝とは違い、間近まで安全に寄ることができる。この水が里まで流れ、人々の暮らしの源になる。つまり農耕民にとっては、山は命を育む神であり、また聖なる場所という認識になる。
ここは七代の滝とは違い、間近まで安全に寄ることができる。この水が里まで流れ、人々の暮らしの源になる。つまり農耕民にとっては、山は命を育む神であり、また聖なる場所という認識になる。
綾広の滝は深山幽谷の趣があり、おすすめのスポット。
綾広の滝は深山幽谷の趣があり、おすすめのスポット。
小屋のある場所で長尾平から直行してくるルートと合流する。大岳山まで寄り道せずに向かいたい場合はこのルートがいいんだろう。水音が遠くなり、ロックガーデンはここで終わり。この辺りで飲料水が残り550mlとなってしまう。
小屋のある場所で長尾平から直行してくるルートと合流する。大岳山まで寄り道せずに向かいたい場合はこのルートがいいんだろう。水音が遠くなり、ロックガーデンはここで終わり。この辺りで飲料水が残り550mlとなってしまう。
芥場峠。右は大岳山方面で左は高岩山。最初にペースを上げたのが響いたか、この辺りでもう結構疲労がきてしまった。ザックが重く、フィッティングが悪いのか肩も凝ってきた。登山客の多くはロックガーデンで引き返し、人影も全くない。
芥場峠。右は大岳山方面で左は高岩山。最初にペースを上げたのが響いたか、この辺りでもう結構疲労がきてしまった。ザックが重く、フィッティングが悪いのか肩も凝ってきた。登山客の多くはロックガーデンで引き返し、人影も全くない。
鍋割山分岐。稜線だが、樹林帯なので展望はない。帰りはここから鍋割山〜奥の院を経由して長尾平へ戻ることになる。また汗が止まらなくなってきた。
鍋割山分岐。稜線だが、樹林帯なので展望はない。帰りはここから鍋割山〜奥の院を経由して長尾平へ戻ることになる。また汗が止まらなくなってきた。
まだ新しい倒木。落雷だろうか。ここでやっと気付いたが、この山には野鳥の声が全然しない。静寂である。疲労もあり、何となく不安な感じになってくる。
まだ新しい倒木。落雷だろうか。ここでやっと気付いたが、この山には野鳥の声が全然しない。静寂である。疲労もあり、何となく不安な感じになってくる。
大岳山に入ると急な岩場が増えてくる。というか崖。長雨で岩に湿り気があり、滑落しないよう慎重に登る。
大岳山に入ると急な岩場が増えてくる。というか崖。長雨で岩に湿り気があり、滑落しないよう慎重に登る。
芥場峠からぼてぼて歩いて50分。休業した大岳山荘が見えてきた。大岳神社に到着だ。
芥場峠からぼてぼて歩いて50分。休業した大岳山荘が見えてきた。大岳神社に到着だ。
大岳神社前は広場になっており、ベンチで休憩ができる。山小屋は休業しているが、近くのトイレは利用可能。貴重な水を大事に飲む。いざという時はロックガーデンまで戻れば、水は幾らでもあるんだと考える(腹は壊すだろうが)
大岳神社前は広場になっており、ベンチで休憩ができる。山小屋は休業しているが、近くのトイレは利用可能。貴重な水を大事に飲む。いざという時はロックガーデンまで戻れば、水は幾らでもあるんだと考える(腹は壊すだろうが)
山荘内は結構きれいで、廃墟という感じでもない。
山荘内は結構きれいで、廃墟という感じでもない。
トイレを借りようと思ったが、中の暗闇には大きな虫が何匹もバチバチ羽音を鳴らして飛び交っていて、とても足を踏み入れる気にはなれなかった(涙) 疲れて水も残り少なく、トイレも行けない。うーん。
トイレを借りようと思ったが、中の暗闇には大きな虫が何匹もバチバチ羽音を鳴らして飛び交っていて、とても足を踏み入れる気にはなれなかった(涙) 疲れて水も残り少なく、トイレも行けない。うーん。
下山も一瞬考えたが、また休憩してゼリーを飲んていたら元気が出てきたような気がするので、古色蒼然とした鳥居をくぐり神域へ分け入る。休憩が多いのでタイムに明らかな遅れが出てきた。
下山も一瞬考えたが、また休憩してゼリーを飲んていたら元気が出てきたような気がするので、古色蒼然とした鳥居をくぐり神域へ分け入る。休憩が多いのでタイムに明らかな遅れが出てきた。
深山の静謐に包まれている大岳神社。ここは日が沈んだら怖いだろうな。週末は人が多いらしいので、そんなことは感じないだろうが。
深山の静謐に包まれている大岳神社。ここは日が沈んだら怖いだろうな。週末は人が多いらしいので、そんなことは感じないだろうが。
大岳神社拝殿と本殿。かつてはここで江戸幕府による江戸城守護の祈祷が行われていたという。左手前にあるのは、怪力で知られた大屋源兵衛という人物がどこからか持って来て奉納したという伝説がある岩。
大岳神社拝殿と本殿。かつてはここで江戸幕府による江戸城守護の祈祷が行われていたという。左手前にあるのは、怪力で知られた大屋源兵衛という人物がどこからか持って来て奉納したという伝説がある岩。
ここの狛犬(真神?)はえらく抽象的な造形で面白い。
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ここの狛犬(真神?)はえらく抽象的な造形で面白い。
参拝していたら日が出てきた。ありがたい。ここから山頂へは20分の道のり。あとひと頑張りして食事をしよう。
参拝していたら日が出てきた。ありがたい。ここから山頂へは20分の道のり。あとひと頑張りして食事をしよう。
8月の長雨のせいで、まだ道がぬかるんでいる。大岳山に入ってからは特に酷い。慎重に進む。
8月の長雨のせいで、まだ道がぬかるんでいる。大岳山に入ってからは特に酷い。慎重に進む。
山頂直下はこのような急峻な岩場が続く。御岳山よりも岩に湿り気があり危険な場所もある。
山頂直下はこのような急峻な岩場が続く。御岳山よりも岩に湿り気があり危険な場所もある。
ここを登る。疲労+空腹+喉の渇きが襲う。登山を始めてから一番キツイと感じた。元々インドアマンで体力はない。6〜7kgの荷物を背負ってここまで来れた方が不思議。
ここを登る。疲労+空腹+喉の渇きが襲う。登山を始めてから一番キツイと感じた。元々インドアマンで体力はない。6〜7kgの荷物を背負ってここまで来れた方が不思議。
13:19分、45分遅れて大岳山(1266m)山頂着。また天候には恵まれず残念。
13:19分、45分遅れて大岳山(1266m)山頂着。また天候には恵まれず残念。
平日とはいえ夏休みなのだが、山頂には誰もいない。食事を済ませてからお勤め。いつも通り山頂標識の上に稲荷鳥居と神使、そして最近用意した幣帛を安置する。
平日とはいえ夏休みなのだが、山頂には誰もいない。食事を済ませてからお勤め。いつも通り山頂標識の上に稲荷鳥居と神使、そして最近用意した幣帛を安置する。
ここ大岳山にも稲荷大神さまの御稜威をしろしめすことが叶いました。
ここ大岳山にも稲荷大神さまの御稜威をしろしめすことが叶いました。
景色が見えないので心眼(山座同定アプリ)を開く。大岳山と並び称される奥多摩三山の三頭山、御前岳が間近に見える。その奥には次なる目的地、大菩薩嶺。左方にはさらにその次の目的地である三ツ峠も見える。
景色が見えないので心眼(山座同定アプリ)を開く。大岳山と並び称される奥多摩三山の三頭山、御前岳が間近に見える。その奥には次なる目的地、大菩薩嶺。左方にはさらにその次の目的地である三ツ峠も見える。
13:52。少し雲行きが怪しくなってきたので急いで下山。食事も摂り、元気はまあまあ回復したが、飲料水は300mlを切った。時間も大きく遅れているのでのんびりする選択はない。急ぎ足で下山。他の登山客は相変わらずいない。
13:52。少し雲行きが怪しくなってきたので急いで下山。食事も摂り、元気はまあまあ回復したが、飲料水は300mlを切った。時間も大きく遅れているのでのんびりする選択はない。急ぎ足で下山。他の登山客は相変わらずいない。
大岳山を抜け、鍋割山分岐を左に。少しタイムを取り戻した。この辺りはなだらかで歩き易く、トレッキングポールを取り出してさらにペースアップを図る。水は一口ずつ飲む。
大岳山を抜け、鍋割山分岐を左に。少しタイムを取り戻した。この辺りはなだらかで歩き易く、トレッキングポールを取り出してさらにペースアップを図る。水は一口ずつ飲む。
鍋割山山頂への道と迂回する巻き道。大岳山からここまで50分。疲労感が再び襲ってきているが、見た感じ大した勾配でもないので山頂を目指す。
鍋割山山頂への道と迂回する巻き道。大岳山からここまで50分。疲労感が再び襲ってきているが、見た感じ大した勾配でもないので山頂を目指す。
鍋割山山頂(1084m)。展望は全くないが、日が差してきて気持ちがいい。頑張った甲斐があり、遅れを15分取り戻した。節約してきた水は残り僅かだが、ここからなら長尾平まで1時間かからないだろう。心配していた脱水症状、熱中症も大丈夫そうだ。
鍋割山山頂(1084m)。展望は全くないが、日が差してきて気持ちがいい。頑張った甲斐があり、遅れを15分取り戻した。節約してきた水は残り僅かだが、ここからなら長尾平まで1時間かからないだろう。心配していた脱水症状、熱中症も大丈夫そうだ。
奥の院へという標識に従い、およそ道とも思えない崖のような岩場をハアハア言いながらよじ登ると、この祠の裏側に出た。これが奥の院?社はないのかと思ったが、不敬の心を打ち消して参拝。ヘトヘトで一休みしたかったが、ブヨのようなものに纏わりつかれて地図を眺めただけで逃げるように下る(涙)
奥の院へという標識に従い、およそ道とも思えない崖のような岩場をハアハア言いながらよじ登ると、この祠の裏側に出た。これが奥の院?社はないのかと思ったが、不敬の心を打ち消して参拝。ヘトヘトで一休みしたかったが、ブヨのようなものに纏わりつかれて地図を眺めただけで逃げるように下る(涙)
獣道のような細道を心配になりながら下ると、ここの横手に出た。ああ、こちらが奥の院だったのか。先ほどの岩登りで体力に止めを刺され、ぐったりしながら長尾平へ。足が重い…。
獣道のような細道を心配になりながら下ると、ここの横手に出た。ああ、こちらが奥の院だったのか。先ほどの岩登りで体力に止めを刺され、ぐったりしながら長尾平へ。足が重い…。
奥の院からの下りも険しい道が続く。鎖場だけでなく急坂も多く、とうとうスリップして尻餅を付いてしまったが、急坂なのでお尻がすぐに着地して大事には至らず。
奥の院からの下りも険しい道が続く。鎖場だけでなく急坂も多く、とうとうスリップして尻餅を付いてしまったが、急坂なのでお尻がすぐに着地して大事には至らず。
天狗の腰掛け杉前の分岐。ここまでくればもう長尾平は指呼の間だ。残った水を全部飲んだ。
天狗の腰掛け杉前の分岐。ここまでくればもう長尾平は指呼の間だ。残った水を全部飲んだ。
面白いね。同様の木はあちこちにあるが、これはやけに枝が太く魁偉な姿が印象的。
面白いね。同様の木はあちこちにあるが、これはやけに枝が太く魁偉な姿が印象的。
長尾平でしばらくへばってから武蔵御嶽神社入り口に戻ってきた。参道でポカリを買い、そのまま飲み干す。熱中症にならなくてよかった。
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長尾平でしばらくへばってから武蔵御嶽神社入り口に戻ってきた。参道でポカリを買い、そのまま飲み干す。熱中症にならなくてよかった。
行きは気付かなかったが、参道にお稲荷様を発見。大山でもこんなことがあったな。非礼をお詫びして無事下山できた感謝を申し上げる。
行きは気付かなかったが、参道にお稲荷様を発見。大山でもこんなことがあったな。非礼をお詫びして無事下山できた感謝を申し上げる。
神社からケーブルカーの駅までは舗装路が続く。さすがにこの辺りは神社観光の人も多く、下りのケーブルカーは満員だった。ペースアップが功を奏し、なんと45分の遅れを取り戻して予定通りの時間に下山することができた。体調管理や飲料水の見積もりの甘さ、ペース配分の誤りなど反省点が多々あるが、ここだけは良かった。
神社からケーブルカーの駅までは舗装路が続く。さすがにこの辺りは神社観光の人も多く、下りのケーブルカーは満員だった。ペースアップが功を奏し、なんと45分の遅れを取り戻して予定通りの時間に下山することができた。体調管理や飲料水の見積もりの甘さ、ペース配分の誤りなど反省点が多々あるが、ここだけは良かった。
17:08、御嶽駅着。コンビニでもう1本飲料を買ってしまった。前回の大山に続き今回も山頂での展望を味わえず残念だったが、夏山の厳しさも知り、いい経験になった。次は秋山に向けて準備をしよう。御岳山、大岳山の神様ありがとうございました。
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17:08、御嶽駅着。コンビニでもう1本飲料を買ってしまった。前回の大山に続き今回も山頂での展望を味わえず残念だったが、夏山の厳しさも知り、いい経験になった。次は秋山に向けて準備をしよう。御岳山、大岳山の神様ありがとうございました。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 携帯 サングラス タオル ストック カメラ
備考 飲料は1.3L。全然足りず反省。それと腕時計を忘れる。

感想

ビギナーによる信仰の山を巡る登拝の4回目は、これまた由緒ある関東の古社、武蔵御嶽神社を擁する御岳山。そこから夏らしく沢沿いのロックガーデンを経由して大岳山にも登る周回コースにチャレンジした。前回の大山では悪天候に苦しめられ、今回は万全の準備で望んたつもりが…。

2017年の夏、東京は22日間連続の降雨という記録的な天候不順に襲われた。今週は雨は上がったものの、山中からはまだ湿気が抜けず、岩は塗れて滑り土はぬかるんでいる状態。高尾の次に筑波山に入った際はその険しさに驚いたが、大岳山はさらに岩場鎖場急坂が多く、足元の滑り易さと相まって山行には注意を要した。ロックガーデンは涼しく魅力的なコースだが、沢だけに標高が低い位置にあるため、その後大岳山に登り返そうという人は体力と相談したほうがいいかも。他のコースも豊富にある。


前回前々回と飲料水にだいぶ余裕があったせいで、うかつにも今回は僅か1.3Lで夏山に入ってしまった。幸い、脱水症状・熱中症は免れたものの、危険な行為。いざという時のことを考えても、水には余裕を持つのがベストと反省。また前回の課題から、今回は歩行のペースアップに挑戦。前半快調に飛ばすものの、早くも中盤からバテてしまい、登りで45分の遅れという結果に。ペースアップにより運動強度が上がったせいで、飲料水の消費がいつもより増えたということもありそう。

このまま疲れた体でダラダラ下山しても今までと変わらないし、公共交通機関の最終ダイヤに間に合わず帰れなくなるという事態も今後大いに予想されるため、大岳山からの下りでは再びペースアップに挑戦。やや危険だし、これまでにない辛い山行にもなったが、頑張った甲斐あって45分の遅れを取り戻し、予定通りに下山することに成功。いい経験になった。


【満足度 ★★★☆3.5】武蔵御嶽神社や霧の大岳山は非常に趣があった。本格的な縦走も楽しめるいいコース。

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥多摩・高尾 [日帰り]
大岳山+ 縦走を楽しめる御岳山・大岳山ちょっと延長ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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