針ノ木岳ー赤沢・鳴沢岳ー種池
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 2,046m
コースタイム
(蓮華岳は雨の雨中止)
8/19 5:20針ノ木峠出発ー6:10針ノ木岳ー7:05スバリ岳ー9:10赤沢岳ー10:15鳴沢岳ー11:10新越乗越山荘ー12:20岩小屋沢岳ー13:40種池山荘ー17:05柏原新道登山口
天候 | 8/18 雨一時曇り 8/19 雨後曇り後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓のど手前の崩壊が進んで、日々状況が変わっているようです。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
非常食
テント
テントマット
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
カメラ
車
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感想
昨年黒部の下の廊下を歩いた後、次に上から下の廊下を覗いてみたいと思って、このコースを楽しみにしていた。
今年の夏は雨が多かったので、日程調整も大変だった。今回予報では1日目曇り一時小雨、二日目曇り後晴れの予報(GPV天気)だったので、まずまずのはずだった。
盆は明けたのに市営駐車場は9割方埋まっていた。
3年前GWに来た時は登山口から直ぐに右岸に渡ったので、車道を縫う登山道を迷わないか心配だったが、表示が確りしていて問題なかった。
大沢小屋との中間付近で小雨になった。雨だとなかなか確り休めず、疲れが貯まるのが心配だ。大沢小屋もスルーして、右岸に渡る所で小休止。某高校のパーティーが休憩を終えて出発するところだった。幸い一時的に雨が止んで休めた。そして少し進むと雪渓に突入。ここは緩いのでツボ足で。高校のパーティーはアイゼン装着で追い越す。雨と雪渓を流れる冷たい風で寒い。一旦雪渓を終え、小さい水場(雨の時専用?)で給水して、「のど」直下の雪渓に。
地元の方らしい3人が作業をしている。と思ったら「ドーン」、左岸の雪渓が崩壊。そして6本爪アイゼンを履いている間にまた「ドーン」。心配になって一番近い方に聞くと、今ルートができたので渡れると。昨日まで雪渓の上を渡れたが、今は雪渓が無くなって沢に設けられた臨時の1.5m程度の橋を渡り、再び雪渓を少し進んでから、高巻きルートに進む。ここはテン泊荷物の自分にとっては要注意の場所だった。雨の中、斜度のあるルートを進んでいく。のどを通過後見てみると雪渓は大きく亀裂して、のどを登るのは無謀であることが分かった。少しすると雪渓は終わり、幸い雨も止んでゆっくり休憩できた。
この後針ノ木峠まで雨は降らず、お花畑を楽しみながらテン場に着くことができた。
しかも空いていて一番奥から2番目の一等地に入れた。設営中にまた雨になった。蓮華岳は諦めて、ビールで乾杯。
レインウエアを着けていたものの、汗と湿度が高いためか下着まで濡れて寒かったので、着干しは諦め、予備の下着に着替えた。
一時カミナリがかなり近くで光り、ビビった。夕方6時ごろ一旦雨は止んだが、翌朝まで断続的に降った。やや甘口の信州ワイン「コンコード」を楽しみながら、のんびり夕食できた。
翌朝撤収時外に出てみると南東側の雲の下が明るく輝いていた。そして峠から北側も同様だったので、予報通りいい天気になるかと気分上々で出発した。
程なく針ノ木岳山頂に着いてみると、相変わらずのガス。そしてスバリ岳へ向かって下り始めたら雨に。それにしても3年前のGWマヤクボ沢を登って山頂に着いたときはほんの少し登っただけのような気がしてたが、今回下ってみると結構長くしかもヤバいところが続く。しばらくマヤクボ沢から登る気にはなれなさそうだ。
スバリ岳への途中にはコマクサの2か所程で見られたが、雨なのでカメラはウェアの中に退避。今回は雨天が予想されたので一デジでなく、コンデジだ。
そして山頂をスルーして、高低差の少ない道を楽しみ、赤沢岳でも雨で休む気になれずスルー。さすがに疲れが溜まってきたのと、誰にも会わない不安で、いやな気分になっていたところに後方から若い方は追い越していった。どっと安心してまた進む。このルートは稜線の右側は切れ落ちているため、左側をトラバース気味に進むが風が少しあり、なかなか休めるところがない。鳴沢岳との中間点付近を過ぎたところで、右側に回り込むところがあり、風が弱いので休憩した。相変わらず小雨なので久しぶりに傘をさしての休憩だ。
すこし天気が良くなり、下の廊下付近が見えるようになってきた。それにしても深いね。
そうこうして鳴沢岳に到着。更に天気が良くなり、向いの立山の山頂近くも見えてきた。
山頂直下の沢は結構雪渓が大きい。
レインウェアを脱いで気持ちいい山歩きに。自分には鳴沢岳からの下りが〇危だったが、昭文社の地図では赤沢岳手前が〇危だった。天気と方向による違いか。
遠望は利かないが、途中内蔵助谷と黒部渓谷の出会いが見えた。昨年は雨上がりの中、飛び石伝いに靴を濡らさず通れたことを思い出した。また針ノ木雪渓が時どき見え隠れするようになった。
下界を忘れる涼しさの中、お花畑などを楽しんでいるうちに新越乗越山荘に着いた。もう険しいところは過ぎたはずなので、すっかり安心して休憩した。
この後種池山荘まではお花畑も多く楽しい道だったが、山荘近くの登り返しは堪えた。
実は少し前に地図を紛失して、地形と所要時間が分からなかったのも一因だった。
種池山荘に着いてみると適当ににぎわっていたが、テーブルで休憩することができた。針ノ木峠方面は一時雪渓全体と峠小屋が見えるまで天気が回復してきた。山荘の窓からは大きなイチデジで撮影している方が何人か。
普通ならここで一泊するところだが、明日は仕事なので残念ながら扇沢に下る。
柏原新道は初めてだが、よく整備されて傾斜の変化も少なく、一見歩きやすそうだった。しかし同じ傾斜が続くせいか、テン泊装備の足には堪える。途中2度休憩して登山口に辿り着いた。
後で調べてみたら、テン泊装備での1日のルート(斜面距離、登り、下り)で自分のいままでの中では、一番きつかったのだった。自分に乾杯だ。
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