丹沢/玄倉川ユーシン沢

- GPS
- 11:13
- 距離
- 31.8km
- 登り
- 4,111m
- 下り
- 4,104m
コースタイム
- 山行
- 10:13
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 11:10
| 天候 | 晴れ時々曇り、一時雨(20〜25℃) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
玄倉臨時駐車場を利用。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・玄倉林道 玄倉からユーシンロッジまで2時間以上の歩きを強いられるが通行には問題無い。 8つのトンネルがあるが青崩隧道の通過はヘッドランプが必要。 ・朝日向尾根(臼ヶ岳南稜) 道標は無い。下るには赤ペンキ、テープ等のマークを目当てとするが少ない。意外にも踏み跡は割合とあるが、一般ルートではない。1160m地点で踏み跡が西側に逸れて行くので本来の尾根に向ってトラバースする必要があるが明確なトラバース路がある。910mで尾根は左右に分岐するが左側を採ればユーシンロッジのトイレ裏に出る。右側に進んでも明治薬科大学の小屋辺りに出ると思われる。 ◆登山ポスト 玄倉バス停にあるのでそこで提出。 |
写真
感想
8月最後の週末に檜洞沢の隣のユーシン沢の遡行を楽しんできた。檜洞沢と同じようにユーシンブルーの釜を湛えてたおやかに流れる美渓だが中盤の大滝が引き締めている。初心者にも良い沢だが長い林道歩きがネックだな。
7:15に玄倉駐車場に着くと既にT橋さんとI原さんは待っていた。全員集合時間が早くなったので7:20過ぎには出発することができた。それでもユーシンロッジまで2時間半、いつものことながら長い林道歩きを強いられる。朝のこの時間だとユーシンブルー見物のハイカーも未だ少ない。玄倉ダムの水位は結構低かったので熊木ダムまで行かなくちゃ満足できないかも?
ユーシンロッジで沢装備を整えて出発。取水所の脇から入渓。入ってすぐの釜を湛えた小滝がいつもながら実に美しい。今日は釜の水位も高くT井さんは泳がないと取付けなかった。一方で古びたトラロープに替わって新しいナイロンロープが設置されており、随分と高い所を巻いている。釜の深さから水量が多いのかと危ぶんだけど次のチョックストン滝を見るとさほどではなかった。チョックストン滝は大岩に乗り込んで越えて行くが、Aki-CLさんは左壁を半ばヘツリながら登っていった。その手もあったんですね。ユーシンブルーの釜を幾つか越えて石小屋沢の出合も気付かずに通り過ぎて魚止め滝に出合う。ここも釜は深かった。左壁のカンテを登って行く。ナメと釜の向こうで沢が左に曲がって吹割滝が懸かっている。ここも美しい。この下の釜でてっきり遊んで行くと思ったのにスイスイと通り過ぎてユーシン沢出合で小休止。
ここからは初めてだ。登れる滝を幾つか越えながらゴルジュに入って行くと2段12m大滝が姿を現す。この沢によく似合う優美な滝だ。下段は4mで容易に越えることができ、上段8mの全景が見える。とは言え上部は良く解らない。Aki-CLさんがカムを持ってリード。流芯の溝にホールドとスタンスを探し出して更に流芯沿いに右上に斜上する。半ばまで行くと立てる。最上部の様子は下からは解らないがAki-CLさんもやけに時間を掛けていてカムで中間支点を取って登って行った。30mロープでほぼ一杯。コールが掛かりplaceさん、T井さん、I原さん、13Kさん、tadomasa、T橋さんの順番で登る。placeさんはアセンダ、T井さん、13KさんとtadomasaはTibloc、I原さんはプルージックでフィックスロープに確保して登った。登ってみると確かに最上部はヌメリが激しく思わず次の一手を躊躇してしまった。なかなか満足行く一本だ。
その後幾つかの滝を越えて行き1000mの手前辺りからゴーロになる。本流が屈曲しだすと合わさる支沢も増え、地図を取り出す頻度も高くなる。また幾つかの登れる滝を迎えて1160mの二俣に出合う。左俣は金山谷乗越の方向に向かい、右俣が目指す方向だ。右にルートを取って水が涸れたところで沢装備を解くとこのすぐ上で二俣があり左に進むと神ノ川乗越に労なく出られた。kamogさんの遡行図ズバリだ。
神ノ川乗越から臼ヶ岳まで200mの登りをこなし、小休止後に朝日向尾根(臼ヶ岳南尾根)に向う。鹿柵の脇を通って猛烈なアザミの密生地帯を抜けると下りが始まる。所々にマークはあるが前回通った時よりも減っているような気もするが、踏み跡は明確だ。kamogさんの遡行図にも書かれているが1160mでトラバースして尾根に取り付く所は間違いやすいポイントだ。その後も踏み跡に従い下って行くが900m辺りで尾根が分れる所も間違いやすい。この段階だとどちらで降りても問題なさそうだが左の尾根を進むと自ずとユーシンロッジに導かれた。1000m辺りで滝音が聞こえたが大滝からかもしれない。
ユーシンロッジに出ても未だ山行は終わりではない。小休止して再度歩き出す。玄倉駐車場までぴったり2時間、ちょうど日が暮れた時間だ。林道歩きが2/3とは言え日帰り沢登り山行で30kmを越えるとは、疲れる訳だ。でもとても満足の行く山行だった。檜洞沢の方が白さでは秀でているけれど、滝はいずれも直登出来て楽しい。今回は7人といつもより大パーティだけど実に楽しい山行になった。今後も計画したいですね。
ユーシンブルーが印象的な綺麗な沢。
8m滝(標高920m)のシャワークライミングがスパイスとなる。
滝の左端に残置ローブがあったが、使用せず。
緩やかな登りで自然に神ノ川乗越に至る快適な詰め。
市販の地図では神ノ川乗越に水場マークがあるが、
5〜10分程度の下りで水を得ることができる。
ユーシンロッジまで車で入れると楽なのだが、
約10km×2(往復)の林道歩きを含める約30km(11時間超)
の山行はやはり疲れた。
13K
Aki-G3















いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する