燕岳・東沢岳・東餓鬼岳・清水岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,204m
- 下り
- 2,190m
コースタイム
18日 東餓鬼岳(5:35)→(6:00)広尾根(6:10)→(7:15)清水岳(7:40)→(8:15)2166m峰(8:25)→2283m峰(9:10)→(9:30)有明山登山道(9:50)→(10:50)小尾根(11:00)→有明荘(11:45)→(12:00)駐車場所
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中房温泉は連休中、駐車場は満車。路肩にも多く駐車されている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中房温泉に登山ポスト、トイレあり。 合戦尾根は多くの人が通りきれいに整備されている。 合戦小屋名物のスイカもあり。 燕岳より先は人が少なくなる。ルートははっきりしている。 東沢岳より道は踏み跡程度。東餓鬼岳まで一応テープがある。 東餓鬼岳からテープもない。踏み跡あるがところどころ薄くなっていたり濃い藪あり。 清水岳は藪の山。山頂付近にテープで山頂がわかるようになっている程度。 有明山登山道は整備されているが急斜面でロープ、鎖等あり。 有明荘裏の登山口に登山ポストあり。 |
感想
仕事の槍ヶ岳を終え家に帰ったのが18時過ぎ。それからあれこれして荷物を入れ替え今朝に至る。朝3時過ぎそそくさと車に乗り出発。昨夜まで悩んだが中房温泉まで乗り込むことに。自転車を載せてとか考えたがそのずくはなかった。
中房温泉は駐車場がいっぱい…。第一第二第三…全部いっぱい。隙間すらない。道路を下るも止められる路肩も車車車…。で結局止められたのは1.7匆爾辰燭箸海蹇帖さっさと準備を整え歩き出す。といってもしばし車道歩き。約30分歩いて中房温泉に到着。やっとスタート地点に着いたのである。車がそれだけあるということはもちろん人もそれだけいるということ…。ま、仕方ない。連休中日だ。
今日も天気がよく暑くなるようだがここはまだ涼しい。そしてザックは重い。5リットルの水と缶ビールが詰まっている。どうしてもゆっくりペースになる。いろんな人に抜かれる。というか抜かせる。それでも30分ちょいで第一ベンチへ。多くの人が休んでいるが写真を撮るだけで先に進む。ゆっくりペースを維持するのでまた抜かれる。第二ベンチにはもう30分で到着。今度は休む。気温も上がってきていて背中は汗でぬれていた。
休むのは5分にして出発。ゆっくり進む。抜かれるが同じくらいで歩く人も増えてくる。時々ペースメーカーで使われてしまう。また30分で第三ベンチ。ゴールデンウィークにはほとんど雪で埋もれていた看板もしっかり出ている。ちょっと休んだらまた歩く。暑い。汗が垂れる。息は切れないように歩く。30分で富士見ベンチへ。通過してもう30分で合戦小屋へ。スイカがおいしそうであったが今回は食べずに少し休んだら出発。時々見える展望はまずまずだが雲はある。少し心配もあるが大丈夫だろう。
尾根に突き上げ展望が開けると燕山荘が見える。太陽も見える。つまり日差しが…。時々出てくる花を見ながらゆっくり進む。燕山荘は東側を回り正面に出るのねと思った。雪のある時は南側から回るからだ。約1時間で燕山荘に着けた。多くの人が目指しているところだが今回は通過地点。休憩したら荷物を担いで燕岳へ。コマクサが綺麗である。イルカちゃんもしっかり見て山頂を目指す。山頂は多くの人でにぎわっていたので写真を撮ったらちょっと下ったところで休憩。
展望は抜群。昨日までいた槍ヶ岳も綺麗に見えた。北アルプスの峰々を眺めながらおにぎりを頬張る。うまい。ゆっくりしたら先にすすむ。15分くらい行くと北燕岳山頂という分岐を示す道標が。とりあえず山頂へ。岩を登るとピークである。ピークがいくつかあるがそこを渡る道はないようだ。ただ行こうと思えば通過できなくはないだろう。展望を楽しんだら分岐まで戻りピークを巻くようにある縦走路を進む。巻に入ると草が多くお花畑の雰囲気になるがちょっと急な斜面であるのとムシッと湿度が高く暑い。そんなところを巻き稜線に登り返すとピークとピークの間に出る。風が涼しい。今度は西側を巻く。コマクサが綺麗だ。なだらかになり進むと東沢乗越への下りになるところだ。
北燕岳はいくつかのピークに分かれているようである。最初に登ったところが一応山頂という扱いらしい。稜線からの展望をしっかり楽しみ写真を撮ったら東沢乗越への急降下だ。どんどん下る。雪渓も所々残っていて雪のあるところは涼しい。えぐられた山肌や雪渓、ハイマツの間、林と進む。木の感じからだいぶ標高を落としたことを感じられる。展望が少なくなってくる。下り嫌いの人にはちょっとつらいが1時間弱で東沢乗越に着いた。雪渓を足スキーで滑りやすかったのもあるだろう。
思っていたより気持ちいい乗越であった。ちょっと狭いがゆっくり休憩する。雲が多く展望は多くなかった。今度は登り一方の東沢岳。燕岳に比べ歩く人が断然少ないので登山道は若干荒れている。登山道自体は東沢岳によらず餓鬼岳方面へ続いている。山頂付近は岩でどこでも歩ける。歩きやすいところを上って山頂に立とう。山頂を示す看板はない。石の積まれたところに数センチの金属板に東沢岳と傷がつけられたものがあるだけだ。そしてハエが多い。
さて、今回の目的はここからが本番。登山道から外れて東餓鬼岳へ向かう。その前にコンパスをセット、鉈を装着。うっすらと付けられた踏み跡を行く。ところどころハイマツの濃いところに行くがよく見るとハイマツの下に踏み跡がある。うまくかわして進もう。そして青いテープが時々ある。うまく踏み跡を進めばちょっと大変だが問題なく歩ける。しかしそれを外れるとスピードが極端に落ちる。大きく外れる前に戻ろう。ハイマツは続くわけでなくハイマツと岩の開けたところと交互に出てくる感じである。展望があれば綺麗な山並みだろうと思いながら歩く。東餓鬼岳手前の鞍部で苦労した。あまりに疲れたので一休み。そのあとはうまくルートを見つけながら山頂に着く。山頂には三角点はあるものの看板等はない。広い山頂である。
一応先のハイマツも見てみるが踏み跡らしいところはない。ハイマツ林が広がっている感じだったので今日はここまでとし、テン場を探す。ハイマツ脇に平らなところを見つけテントを張る。鉄製のペグが落ちていたので誰かここにテントを張ったのかもしれない。ペグを拝借して設営。ハイマツにも固定して荷物を広げる。さて、ビールでもと出すと軽い…濡れている…水が漏れているか汗かと思っていたザックの中の濡れの正体はこれ!?確かに合戦尾根登っている時にパンクのような音を聞いたのだよな〜と思い出す。そう、最悪なことが起きていた。パッキングミスで缶ビールに穴が。重い思いしてビール飲めず。
ま、気を取り直して食事してゆっくりする。無線交信を久しぶりに楽しみ、本を読みラジオを聴く。暗くなってきたら寝袋に入る。山の中でたった一人のテント。なんと呑気なものだろうか。そうして夜が更けるのであった。夜中一度目覚めて外に出ると満天の星空と丸い月が迎えてくれた。ヘッドランプでなくて歩けるくらいの明るさだ。
翌朝4時くらいに目を覚ますと外は明るかった。食事をしながら三角点から日の出を見る。反対には燕山荘が見え朝日を見ている。燕岳山頂にも多くの人がいるようだ。朝日に焼ける燕岳、餓鬼岳など峰々を楽しんだら撤収作業。パッキングをしてハイマツの藪に入る。ここまでと違い踏み跡らしいのはない。とりあえず濃いハイマツを抜けると踏み跡があった。さて、これは人間のものか…。どうかはわからない。ただネットで調べたらいくつか記録が出てきたのでその人たちも歩いたかもしれない。
思っていたよりも歩きやすい道なき尾根を進む。尾根が広くなっている所とかは注意深く進む。途中で尾根が分かれるので分岐には注意する。行かない分岐の先にピークがあるようなので行ってみたが展望はほとんどなし。分岐点まで戻り予定の尾根に入る。ところどころ濃い藪もあるが長くはない。大きく尾根から外さないように進むと清水岳に着く。ここにはテープがあると調べたところあったので探すがなかなか見つからない。ザックを置いて歩き回るとあった。清水岳は藪の中で展望はない。
馬羅尾山への尾根がどうなっているのかも知りたかったが藪が濃そうだった。あわよくばと考えていたがそっちはあきらめた。来るにしてもまた今度にしよう。そして有明山方向へ尾根を進む。さらにはっきりと踏み跡がある。あまり歩かれてはいないのでフカフカだが道になっている。いい状況である。スイスイ歩く。ただ、暑い。2166m峰は細長い山頂でありなだらかに上下している。2283m峰との鞍部付近に池唐がある。汚い水だ…。そこから登りに入るとやや濃い藪につかまる。2283m峰からは緩やかに右の尾根に入りそうになりあわてて正しい尾根に戻った。ま、ここからは無理やり下っても登山道に出るだろうが。正しい尾根には結構しっかりと踏み跡がある。30分も下れば登山道の尾根に上がった部分に合流できるだろう。これで今回の藪道は終了となる。思ったよりは楽な藪で早い時間に抜け出てきた。
ここで有明山に足を延ばすか迷う。そんなに遠くはないが何となく行く気になれない。台風も来ているので天気も少し不安。疲れている。ということで下山することに。ま、また来ることはあるだろう。ということもある。要するに歩きたいコースがあるということだ。で、ここから急なくだりを下る。ふと思えばちょうど1年前にここを登ったのだ。その時は急でここを下ることはないだろうと思っていた。なんとそこを下っているのだ。やっぱり急…。ちょっとした登り返しもあるが基本下り。見る見るうちに高度を落とす。登ってくる人は皆息を切らしている。それにしても暑い。下りなのに汗が止まらない。
途中になぜか傘が置いてあった。折り畳みではない、謎である。途中の小尾根の緩く広くなったところで休憩する。やっぱり嫌いなくだりだ。疲れる。休むと暑さはだいぶおさまる。また歩き出すと暑い。滝との分岐を有明荘の道へ入る。ここまでくればもう少しだ。第三駐車場の奥、ヘリポートの横に降り立つ。この登山口には登山ポストがあった。有明荘の自販機でジュースを買い車へ。5ℓ担ぎ上げた水はほとんど消化していた。とここから15分もかかった…。最後は舗装路歩きで足にこたえる。あれだけあった車はかなり減っていた。
車が上のほうで止められれば有明荘で温泉に入ったが、車でも上がるのが面倒だったので下ることに。そしていつも車を止めるしゃくなげ荘でお風呂に入る。ここは安くてゆっくりしやすいので好きだ。家に帰ったら雨が降ってきた。よかった〜。
そして、ビールに濡れた装備を洗濯する羽目になったのであった。
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そのとき、ヤマレコの記録アップの方法がわからず、今(8/20)となりました。東餓鬼岳と検索で調べてみると、同じコースを歩いていた人がgonちゃんさんでした。
貴殿も苦労した様子がわかります。こんなところを行くと、登山道の有難みがよくわかります。
今後ともよろしく尾根がいします。
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