有明山、清水岳、東餓鬼岳、東沢登山道周回
- GPS
- 12:17
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,699m
- 下り
- 1,654m
コースタイム
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
有明山に登ったので第二駐車場利用、2時過ぎ到着でゼロでした。 トイレは第二駐車場には無い(たぶん第一駐車場側にある) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■中房登山口〜有明山(裏参道) 尾根に出るまではかなりの急坂、梯子や鎖場もあり。下山は特に注意必要だと思う ■有明山清水岳分岐〜清水岳〜東餓鬼岳〜東沢岳 ・東餓鬼岳の手前あたりまでは踏跡も確認できるし藪もほさほど気にならない、荒れた登山道レベル ・ピンテは殆ど無い ・東餓鬼岳手前にある大岩を右手に巻いた先から激藪、主にシャクナゲとハイマツ。 ・東餓鬼岳から先は少しだけレベル下がるが藪藪、たまに花崗岩の砂礫地があるのでそこで休めるのが救い ・尾根上の雪渓はもう僅か、北東斜面は多めにあったので尾根芯を外さない程度に利用 ・東餓鬼岳は常念山脈の大展望、テント泊適正地多数あり。その後も東沢岳までは展望開けているので気はまぎれる ■東沢岳〜東沢乗越〜中房温泉(東沢登山道) ・雪渓は殆ど消失、渡渉は5,6回あるがレベルは低く靴を脱ぐ必要もなかった ・西大ホラ沢出合までは急斜面にて滑落注意、その後は渡渉と高巻きを繰り返しながら沢を下る。トラバース路は細いので滑落注意 その他 ・水場は有明山の序盤以降は東沢登山道の沢までありませんが、今時期は稜線上に雪はある ・アイゼン使用する場所は無かったです |
写真
感想
久しぶりに日帰りで北アルプスへ。
近年はモチベやコスパの絡みから中々足が向かなくなったが、今回のコースは目的が多数達成出来そうなので決行!。
まずは中房から未登頂の有明山へ。中房登山口駐車場に停める方の98%は「つば九郎」に向かうだろう、実際私も今まではつば九郎にしか行ったことがないのである意味有明山は不遇な山なのかもしれない。
そうは言っても二百名山だし山容も見事な台形でカッコイイ、先月登った光城山から見たときは一番輝いて見えた、この時に「今年登ろう!」と決めていた。
理想は表参道からなのだが訳あって裏参道から。知ってはいたが尾根に出るまでは中々の急斜面、登りはともかく下るときはかなり神経を使うだろう。私は今回ここを下りないので助かったと思ったくらい。
5時半ごろ奥宮(北峰)に登頂、よくよく考えたらあと30分ほど早く出てればご来光見れたのだ。今回はここから先のことで頭が一杯となりそこまで考えが回らなかった、相変わらずアホだ。しかし眼下には見事な雲海が見れ満足、二百名山ピークがどこだか分らなかったので中岳まで進んでみたが南岳は少し遠かったのでパス。電波も繋がったので確認したら北峰が二百名山ピークだった。
分岐まで戻ってVRに突入、東沢岳に繋がるこのコースを知ったのは3年前、とある方のレコから。全くしらないルートだったので驚きと同時に有明山登るときはここを歩くと決めていた、だって効率良いし(笑)
ここを歩いた方のレコの通り東餓鬼岳手前までは少し荒れた登山道レベル、踏跡も明瞭。途中の清水岳は遠くから見ると良い山だが山頂は展望ゼロでほぼ通過地点。
そしていよいよ東餓鬼岳手前の大岩から藪漕ぎへ、自称藪漕ぎ好きなのでここも目的の1つ。自分で言うのも恥ずかしいが中央アルプスの安平路〜越百山間、同じ北アルプスの霞沢岳〜六百山などを歩いたので少々自信が付いていたと思う。しかし見事に伸びきった鼻をへし折られた、あまりの激藪で一旦戻って体制を立て直したくらい。
それもあって藪を抜けて出た東餓鬼岳での喜びはひとしお、ここまでほぼ樹林帯だったが一気に展望が開けるし山頂は広い砂礫地となっており解放感抜群!、正に砂漠のオアシスだ。
ずっと温めていた計画ではここでテント泊予定、今回前日も休みだったが午前中が雨だったので泣く泣く諦めた。既にここでテント泊されたレコもあり楽しそうに見えたが実際来てみても、私が知る限り北アルプスで1のテント場だと思う(テント場では無いけど)。常念山脈の餓鬼岳から常念までをこれぼど綺麗に見渡せる場所は他にないだろう。
しっかり休憩しながら大展望を満喫して東沢岳へ向かう、ここからは藪漕ぎレベルがかなり下がると思っていたがさほど変わらず四苦八苦。東餓鬼岳手前から東沢岳までの距離は1.5k程度だと思うが休憩抜きでも2時間近く掛かった。
下山予定は東沢登山道、渡渉も多いので山と高原地図には残雪期は入山不可と記載されている。実際歩く方多いのは秋であるが、ある程度下調べして「行ける」と判断し計画を組んだ。しかし東沢岳手前の稜線上から見下ろすと雪渓が見えた、今年は雪解け早いし大丈夫だと思っていたので不安に駆られた。
時間はあったので北燕まで登り返して燕山荘に泊めてもらうor安全な合戦尾根をヘッデン下山の方が安パイなのは分かっていたが、標高差500mも登り返す足は残ってない。そもそも時間に余裕があり、なんのアクシデントもないのに予定変更するのはおかしな話。
「疲れて時間に追われ谷を下りて…」は山岳事故の定番、嫌な予感しかしなかったが実際降りてみたら拍子抜けするくらい普通だった。確かに序盤は急斜面の激下りだし登山道は荒れ放題、でも雪渓は少しだけで渡渉も至って普通。私は身体ごと流されるくらいの水量を想像していたが靴すら脱ぐ必要なかった。
安全に下れそうと分かると疲れがドッと出てチョッとした高巻きの登りでさえ腰を下ろして休憩、しかし高巻き後の下りでコシアブラを発見!。一気に疲れが吹っ飛んだ(笑)
最後の方は水平道となりダラダラと歩いて中房温泉へ出て下山完了。足湯用の温泉で顔を洗ったら気持ちよかった。
今回はかなり楽しかったし達成感や充実感がある山行であった。それもそのはずで今回のコースはほぼ全て未踏区間、チャレンジ的要素や藪漕ぎなど私が好きな事がちりばめられていた。なので初登頂だった有明山は少々霞んでしまったが、かなり良い山だったので今度こそ表参道から裏参道コースで登ってみたい。
あと東餓鬼岳山頂でテント泊も!、…こちらは藪漕ぎの辛さを忘れた頃にかな。
コメント
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ヤマレコの歩いたルートで有明〜東餓鬼間がうっすらあるなぁと思っていましたが まさかそこ行くとは
やっぱり登山道はないんですね
僕は、てっきり表参道〜裏参道の周回かなぁと思ってたんでホントびっくりでした😆
登山道は無いですが途中までは踏跡明瞭です。
有明山、とっても良い山でしたので今度こそ表参道、裏参道で周回したいです。
裏参道よく無事に降りられましたね、想像より急でしたわ。
みんなが口を揃えてヤバいと評する安平路〜越百間の薮すら愛せる薮好きの鼻をへし折るほどの薮とはw
個人的には笹藪とか腰下までのハイマツまでなら許容ですが胸を越えるハイマツにシャクナゲが混じるとお手上げですね笑
途中までは快適というのを見ていきたいと思ったけど薮でやめようと思いましたw
有明山はみんな激登って言ってますね、燕の林道延々10キロ運転して有明山だけだとなぁと思う気持ちを見事に逆手に取ったルートどりは見てて爽快でした😁
オットセイ岩はガチオットセイですね🤣
私は子供の頃に遊んだ「探検ごっこ」の延長戦と言うか、大人バージョンという感じで好きなんですよ。しかし漕いでる途中で「なんでこんな所来たんだろ?」と半泣きになります。アホですね笑
有明山、私も激登りと知っていて行きましたが想像以上でした。確かにあの林道は長いのでそれは皆さんあるでしょうね、「元を取りたい!」と考えれば燕の方がパフォーマンスありますから。
オットセイ岩、意外と拍手付いて驚いてます。あそこら辺は海獣岩多いのかも?、イルカとオットセイで水族館ショー出来ますね(^。^)
お疲れ様です。
有名な藪ルート!さすが藪大魔王ですね。
藪を楽しまれた感じが、行間から感じ取れます。
有明山の山名板ですが、実は私が設置たものなんですよ。今年も健在していて良かったです。是非、赤倉岳の山名板も見に行って下さい。
後出しジャンケンになってしまいましたが中岳の山名板みたとき「もしかして?」と思いました。
と言うのも先日のレコで拝見した赤倉岳の山名板と作りが似ていると感じたからです。実際の物を見てないのにピンと来ました、裏側にサイン無いか確認したくらいです。
薮漕ぎ、好きみたいです。早くも喉元すぎたようで次のコース探してます笑
赤倉岳行きたいですね〜、その時は今度こそ中ノ岳まで縦走したいです。
ありがとうございます。
赤倉岳の山名板のコメントを貰ったばかりで、有明山の山名板!なんて縁があるんだろうと思ったばかりです。やっぱり「もしかして!」と思って頂けて嬉しいです。同じ作りの山名板は密かにいろんなところにありますよ。
次見つけた時は写真のキャプションに「omatsuさん作成か?」と書きますので
当たりだったらコメント下さい(^.^)
清水岳から東餓鬼岳へ登られるのを見て「うわぁ…」と尊敬しております!!。私は東餓鬼岳からは降りで「逆は大変だなぁ…」と思ったおりましたので、本当にお疲れさまでした!!
「探検ごっこ」や「なんでこんな所来たんだろう?」など身に沁みてわかります。ほんとうになぜ我々は藪を漕ぐのでしょうか🤔?(笑)
良いんだか悪いんだか(笑)
このコースもnaotooさんのレコで知りました、いつもありがとうございます。確かにこちらのコースだと登りなので藪が逆目になる分キツかったですかね。でもやっぱり藪はオモロイ!
なんででしょうかね〜?、まず赤線繋ぎ好き要素はあると思いますがそれだけでもないような。とにかく藪漕ぎ自体を楽しいと思えるかどうかでしょうね。
次は中央アの独標尾根狙ってます!、近年はnaotooさんの過去レコから自分が行けそうなところと探せばよいのである意味楽ですわ(^.^)
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