仙丈ヶ岳(日帰り)〜南アルプスの女王に会いに行ってきた〜
- GPS
- 06:25
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,146m
コースタイム
天候 | やっと晴れた日に登れた! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
芦安駐車場--(山梨交通バス、乗合タクシー)--広河原--(南アルプス市営バス)--北沢峠 ※夜叉神ゲートから先はマイカー規制のため入れません。 私が芦安駐車場に着いたのは日曜の深夜0時過ぎ、この時点で第1〜第4まで満車、第5駐車場(金山沢温泉前)に停めることとなりましたが、ここからバス・タクシー乗り場まで450m坂道を登らねばなりません。 《料金》 芦安➩広河原 バス:1,130円/乗合タクシー:1,200円(利用者協力金100円含む) 広河原➩北沢峠 750円(荷物料金200円含む) ※乗合タクシーの方が70円高いけれど9名全員着席でき、ザックは荷室に積んでくれるので快適です。バスは荷物は膝の上、座れなかった人は立って広河原まで行かねばなりません。 《注意すべき点(行き)》 ★始発で出発したければ相当早くから行動を開始すること!!これ絶対。 タクシーもバスも始発の台数に限りがあり、並びさえすれば全員運んでくれるということはありません。 私が登山した9月3日(日)は芦安駐車場からの始発の乗合タクシーの発車時刻が5:10、バスが5:15でした。 タクシー乗り場(第2駐車場併設)に4時半前には並びましたが、そのときすでに大行列ができていました。 タクシーは10台くらいだったでしょうか(14,5台という声も聞こえましたがそこまで出ていなかったような気がします)。1台9名乗車なので10台として90名。私は最後の1台でしたが、結局5:30まで発車許可が出ず、タクシーの中で待機(この理由がよく分からず、車内で不満の声も上がりました)。 始発に間に合うように並ぶも、タクシーの定員からもれてしまった方たちはバス乗り場へ慌てて移動して行きました。しかし、そのバスも始発は4台くらいだったでしょうか、乗り切れなかった人が発生していました。こうなると次のバスなり乗合タクシーなりを待たなければなりませんが、気持ちの急いている登山者にとってこれは苦痛です。しかも、「次」って時刻表どおりならバスは7:00、乗合タクシーは7:50・・・ これから迎える紅葉シーズン、間違いなく今回並みかそれを上回る混み具合でしょうからどうぞお気をつけ下さい。 日帰り登山を計画しているのなら、始発で入山できないとその後の計画が狂ってしまいます。 《注意すべき点(帰り)》 北沢峠から広河原までのバスは待合室の椅子に番号が振ってあるので番号順に並びバスを待ちますが、臨時便が出ることもあるので注意が必要です。今回何名か臨時便到着時に待合室にいなかったため置いていかれてしまいました。 広河原から芦安駐車場まではバスか乗合タクシーとなりますが、この選択が難しい。 タクシー乗り場には4台分の椅子が並んでいます。この椅子が一杯になった後から来た人には係の人がバスを勧めていました。必ずしもタクシーの方が早いとは限らないからと。しかしバスは予め切符を買って並んでいなければならないので一旦バスと決めてしまうと「やっぱタクシーで」とはいかないので判断が難しいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳の間に若干の岩場がありますが慎重に歩けば問題無いでしょう。 馬の背ヒュッテから大滝の頭へのトラバース道に複数の渡渉箇所(水量は多くなかったです)、お助けロープの設置された滑りやすい岩場があります(こちらはちょっといやらしかった)。 |
その他周辺情報 | 芦安周辺ではありませんが、「みたまの湯」( http://www.mitamanoyu.jp/ ) がいいです。ここは露天からの景色が素晴らしいです。マイカー登山者で時間に余裕があるなら是非車を飛ばしていただきたい(甲府南ICより10分)。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
2012年の8月以来の仙丈ヶ岳登山でした。
今年の夏山シーズンはもう終盤、週末ことごとく悪天候だった為、この晴天予報の
週末、登山者が我先にと入山するだろうとは予想していました。
芦安に着いたとき暗闇の中、車で溢れ返った駐車場を目の当たりにして確信しました。
実際に登山者の数がすごいことになっていたことは上の交通のところで書いたとおりです。
日帰りなので北沢峠を出る広河原行き最終バスの時刻16:00に絶対に間に合わなければなりません。このバスの1つ前が13:30なのでさすがにそれには間に合わないだろうと考えていました。
広河原へ着いてすぐに臨時バスが出たので北沢峠到着が予定より早く、気持ちがだいぶ楽になりました。おにぎりを2つ、ゼリー飲料1つ飲んで7:18出発。
それにしてもいい天気。やっと快晴の中山に登れる喜びを噛み締めて歩きます。
仙丈ヶ岳って、「アルプス入門の山」として紹介されることが多いけれど、「登山入門の山」と勘違いすると痛い目にあいます(そんな人いないか・・)
危険な岩稜帯があるわけでも、鎖場、痩せ尾根があるわけでもないし、道迷いしそうなところも晴天下であれば見当たりません。常に前後に登山者がいるでしょうし。
でも体力的には北沢峠から1000m登らなければならないので結構しんどい。
しんどくても森林限界を過ぎて振り向けば・・・甲斐駒ケ岳、八ヶ岳がドカーンと見えるし槍穂、木曽駒、御嶽山・・この大展望に疲れを忘れます。
この森林限界を過ぎてからの小仙丈ヶ岳への道、なんとも憎い演出をしてくれます。
標高も高くなってるので息は上がりがち、疲れたときは振り返って甲斐駒を眺めましょう。上を見ても何も見えません。そう、まだここでは。
でも、小仙丈ヶ岳山頂に着くとそこで待っているのはあまりに素晴らしい景色。
ここまで登って初めて眼の前に現われる美し過ぎる小仙丈沢カールにまず圧倒されます。少し目線を動かせば富士山・北岳・間ノ岳の日本の高峰123位揃い踏み。
登山者は全員笑顔、みんな嬉しそう。わいわい盛り上がってる。
でも、いつも感じる。この場所、凛として静かな空気がピーンと張り詰めている。
贅沢すぎるぞここ。
ここから仙丈ヶ岳の山頂までのカールの縁を行く稜線歩き、楽しい時間が約束されますが、もはやおまけです。
少なくとも私にとっての仙丈ヶ岳登山とは小仙丈ヶ岳登山とイコールです。
私の登山の原点の山の一つなので思い入れも強い(子供のときは地味でつまらない山だと思っていましたけど・・)。
仙丈ヶ岳山頂で証拠写真?だけ撮ったら仙丈小屋まで下りて昼食。おにぎり3つ。
今回火器類一式、カップ麺リフィル、フリーズドライの米(モンベルのリゾッタ)と持参しましたが、結局前日の夜中、駐車場に向かう途中で買い込んだおにぎり5つとゼリー飲料だけで足りてしまった。水の消費は1L強でした。
日帰りの山はこの方が楽でいいな。
北沢峠には13:40到着。あれ、撮影に割く時間をもう少し削れば13:30のバスに乗れたぞ!?
5年前は15時の臨時バスに乗ったので今日も臨時出るといいなぁと思いながらチケットを購入したらその次の瞬間臨時バスが来た!わ、ラッキー。
芦安駐車場に着き、家族に無事下山の連絡を入れ、「みたまの湯」に浸かり食事して帰宅。
友人、家族と登る山も楽しいけれど、久しぶりのソロ、しかも快晴の南アルプス最高でした。
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