下界から歩いて大日岳・立山へ(岩峅寺―大日岳―立山―黒部ダム)

- GPS
- 56:00
- 距離
- 51.0km
- 登り
- 3,837m
- 下り
- 2,589m
コースタイム
8/17 大日平小屋4:50―7:15大日岳―9:30奥大日岳―10:30新室堂乗越―12:15別山乗越(剱御前三角点往復、休憩)13:40―15:15内蔵助山荘(泊)
8/18 内蔵助山荘5:42-5:55真砂岳―6:45富士ノ折立―7:05大汝山7:20―7:40雄山7:55―8:25一ノ越8:45―9:30東一ノ越9:45―11:50黒部平―12:33ロッジくろよんー13:00黒部ダム13:35==扇沢14:00==14:30扇沢温泉郷
| 天候 | 8月16日は晴れのち曇り、14-15時は夕立。 8月17日は曇り・霧時々雨、夜は雨。 8月18日はガスのち曇り時々晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路は黒部ダムからアルペンルート経由扇沢、信濃大町、松本経由東京へ。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
一日目、称名の滝手前までは車道歩きが続く。岩峅寺(雄山神社前立社壇)、芦峅寺(雄山神社本宮)・立山博物館という変化はあるが、交通量が多く歩道もないところなので注意が必要。立山駅(千寿ヶ原)までは標高差が少ないので楽だが、その先称名の滝までは結構登りなので特に暑いと厳しい。 大日岳登山口は称名の滝の400m位手前にあるが、登山ポストはなし。牛首を経て大日平までの登りは急で、牛首付近はザレた個所があり、梯子があるが、よく整備されているのでゆっくり行けば危険はない。(しかし、下りの場合は特に注意が必要です。2011年8月11日、牛首の下で転落死亡事故も発生しています。詳細はhttp://blog.goo.ne.jp/syoumyoujiji/e/979c9947fba6fc548fee7d93f43fb904)大日平は木道が整備されて歩きやすい。大日平は称名川の浸食で二つに分かれる前は南側の弥陀ヶ原とつながっていた原らしく、木道を歩いていると、前方遠くに見える弥陀ヶ原のホテルを大日平山荘と勘違いしそうになるが、もう少し歩いていくと本物が見えてくる。 大日平山荘は空いていて、宿泊客4-5人。立派なお風呂とシャワーがあり、ゆっくり入れて最高だった。小屋裏の展望台(2分)はぜひ寄ってみるべき。称名川上流に落ちる不動滝は、雨上がりのせいもあって素晴らしい迫力だった。 二日目、大日岳への登りは沢沿いで、途中水場がある。登山地図には、上部の大岩付近(2万5千図上、2250m等高線付近の露岩記号の箇所)に水場があると書いてあるものもある。確かに大岩のすぐ近くで沢音はするが、ちょっと見たところ灌木のヤブで、踏み跡は見当たらなかった。水場は大日平山荘から1時間くらいの箇所と心得ておいた方がいいだろう。大日小屋でも水は得られた(500佞100円)。 大日岳から先の稜線もよく整備された道が続く。中大日岳の頂上の先には2,3名が雨風をしのげる天然の岩小屋(洞穴)があり、悪天の際の一時避難には使えるかもしれない。 新室堂乗越から別山乗越への登りは、標高差はあるが比較的歩きやすい道だ。別山乗越から室堂へのメインルートの雷鳥沢コースは岩がゴロゴロして下りは捻挫しやすいので、新室堂乗越経由で下るのも良いかもしれない。実際、雷鳥沢をわざと避けて新室堂乗越経由で下っている人もいた。 別山乗越から剱御前の三角点までは片道15分くらい。剱御前三角点から一服剱方面への登山道は閉鎖されているので、行き止まりになっている。 大日岳から一の越、黒部平までは金属板の指導標が要所に設置されているが、冬に氷の粒が烈風で吹き付けられるためか、擦り切れて何も見えなくなっている場合がある。特に別山、真砂岳付近は尾根も緩やかなので視界のないときは慎重に方向を確認して進むべきだろう。 |
写真
感想
室堂から登れば比較的容易に登れる立山に、かつての信仰登山の跡を訪ねつつ下界から登ろう、というのが今回の趣旨でした。
立山には三年前に白馬と剱を結ぶコースを歩いた時、登ろうと計画していましたが、疲れて断念。(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-28886.html) しかし立山に登るのに、室堂までバスではいかにも簡単すぎて面白くない。そこで今回のコースとなりました。
スタート地点に選んだのは雄山神社の里宮がある岩峅寺。そこから芦峅寺、千寿ヶ原を経て20劼曚品發い鴇量召梁譴悄そこからようやく山にかかって一日目は大日平小屋泊。二日目は大日岳を越えて内蔵助山荘まで。三日目は立山、一ノ越を経由して、黒部ダムまで歩きました。
天候には恵まれなかったけれど、お盆後の静かな山と空いた山小屋を満喫しました。今回特によかったのは大日平の小屋と、誰もいない大汝山の山頂でした。最盛期は知りませんが、大日平小屋はちょっと穴場的な小屋で、環境は素晴らしいし食事もおいしく、何より家庭的な雰囲気が素晴らしい小屋でした。人の少ない時期には特にお勧めかも…
大汝山の頂上には二、三の標識のほか何もなく、真っ白いガスの中でしたが、3年前登れなかった頂上に立ち、最高点の岩の上で15分ほどただ風に吹かれている時間は最高でした。
内蔵助山荘では、17日に立山を越えてきた泊り客の方々が、口々に寒かったと言っていました。大汝の休憩所では気温9度、風も15-20m位あったようなので、体感温度は零度以下だったのでしょう。特に手袋をしていなかった方が寒がっているようでした。私はびしょ濡れの軍手で、それでも素手とは大違いでしたが、夏山と馬鹿にせず防水性のある手袋を持ってくるべきだったと反省しました。
コメント
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室堂まで車で上がる度、昔の人があるいた道はどうなったのだろう、まだあるのかと常々思っていたけれど、この右岸ルートがありましたか。お盆の季節なのに空いている小屋とはこれまた穴場ですね。
山の計画は練ってこそと思います。
海外の山旅はいかがでしたか。カナディアン・ロッキーはさすがに迫力がありますね。
大日平山荘は本当に家庭的な山小屋で、小屋のブログには「今夏初めて宿泊客が10人越え!」などという記事が載っていました。リピーターが多いようで、私もまた行ってみたいと思っています。
私は大日岳に登りたかったこともあってこのルートをたどりましたが、美女平から弥陀ヶ原を経由する昔からの道も大部分残っているようで、その一部を歩いた方の記録がこちらです。http://www1.megaegg.ne.jp/~yama1349/mandara-tabi.htm
またyoneyamaさんの記録を楽しみにしています。
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