【遠征】妙高山・火打山(リンドウ咲く高層湿原)
- GPS
- 15:40
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,184m
- 下り
- 2,166m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:48
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅から往復で、654km、高速9500円、ガソリン36.8L(4820円)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。迷い箇所は、妙高山の大倉乗越から長助池分岐の中間にある分岐。大倉乗越から行って、左手(火口側)へ下りるのが正しいルート。 |
その他周辺情報 | 登山後は、杉野沢にある苗名の湯へ。450円。内湯1つ。お湯の温度は自分にはちょうど良かった。前夜、山小屋泊だったので、気持ち良かった。洗い場と内湯、これでもう十分です〜♨ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
---|---|
備考 | 朝、駐車場で写真を撮ろうとしたら、カメラにSDカードが入っていなかった!予備用のビデオカメラで撮ったが、SDカードの予備は常に持って行くことにした。 |
感想
前回の聖沢小屋で聞いた、妙高山・火打山へ。百名山2座を、前夜泊すれば一泊二日で登れるというコスパの良い山旅。10月の三連休を考えていたが、さすが新潟、雪の可能性もあるらしいので、9月連休での遠征とした。
コースは、JTBパブリッシングの三百名山ガイドを参考に、笹ヶ峰から1日目は妙高山に登り、黒沢池ヒュッテ泊、2日目は火打山に登り笹ヶ峰に戻る一般的なコースとした。
〔1日目〕
【出発まで】
0:40頃、笹ヶ峰駐車場に到着。高速ICを出る時間、笹ヶ峰の通行禁止解除の時間の調整がうまくいくか心配だったが、これしかないだろうというタイミングでうまくいった。先月の聖岳の際の反省を活かして、通行止め等の情報を確認し、到着時刻等を想定しておいたのが功を奏した(当たり前のことなのだが…)。
しかし、初の前夜泊で、持って行った服をほぼ全て着ても、夜中に寒くて何度も起きた。この時期、毛布要りますね…。
4時半に目覚ましで起きたが、5時まで二度寝した…。
【笹ヶ峰駐車場〜富士見平】
少し準備に慎重になったのか、ウダウダしていたのか、6:00出発。
カメラのSDカードを忘れたことに気付き、がっかりする。
今回は、台風が近付いてきている。今日は大丈夫だと思うが、さっきウェザーニュースで確認したら、明日日曜の朝から雨になっていた(金曜の夜に確認した時には日曜の昼からだったのに…)。黒沢池ヒュッテに泊まって、明日の朝起きて雨が降っていたら、諦めて下山しよう。
駐車場からはキャンプ場のゲートを通って、登山道に入る。とは言っても、木道が綺麗に整備されている。ただし、滑り止めの幅が子どもに合わせてあるようで、大人には全く合わなくて、歩きにくかった。
6:30 笹ヶ峰歩道分岐を直進。気温は10℃だが、30分歩いたら暑くなったので1枚Climb Armorを脱いでいつもの2枚になる。
ブナ林を抜けていく。数年前に尾瀬の木道を歩いた時、こんな感じだったなぁと思い出す。
この辺りは、ウォーミングアップ的にマイペースで歩いていたので、後ろから来る人によく抜かされた。
7:00 黒沢橋を通過。朝食なのか、食事を摂っているパーティーもいる。
しばらく登って行くと、十二曲がりに入る。ちょうど水曜に、BS-NHK「トレッキング100」で火打山をやっていて、細田君が息を切らしながら登っていた。確かに、つづら折れでキツい。「○/12」と標示があるのは良いのだが、「○合目」とは違うので、「3/12」〜「5/12」は一挙に来た。行程の確認は、別に「笹ヶ峰から山頂 ○/9km」との標示があるので、それを参考に。
十二曲がりが終わっても、(番組のガイドさんが言っていたように)十二曲がりより石が大きくなり、キツく、肩で息をするようになる。もっとも、気温が低いので、汗はそれほどかかない。
登っている感じでは、今日はあまり体調良くなさそうだ。
平坦な所もありながら、8:25 富士見平(高谷池黒沢池分岐)に到着。
(コースタイム 1h40のところ、1h25)
【富士見平〜黒沢池ヒュッテ】
富士見平からは、今日の宿泊地の黒沢池ヒュッテ方向へ進む。少し下ると、そこには広い湿原が広がっていた。今日初めて、視界が開けた感じだ。思わず声が出る。
この湿原にも木道が整備されていて、そこをポクポク歩いていく。木道の脇に、リンドウが咲いている。昨年の尾瀬や荒島岳で、登山を励ましてくれた花だ。大好きな花なので、何枚も何枚も写真を撮る。
写真を撮るためにしゃがんで、立ち上がると、立ち眩みがすごい…。こんなになるなんて、やっぱり体調悪いのかしらん。
木道をずっと歩いて行く。尾瀬の元湯山荘までの道とよく似た所があって、デジャヴ。
最後少し下って、9:40 黒沢池ヒュッテに到着。
(コースタイム 0h50のところ、1h15)
黒沢池ヒュッテには、予約した後、2日前に予約の確認をしておいた(ネットで、予約した筈なのに、されていなかったというコメントを読んだため)。同時に、チェックインの時間は何時か尋ねた。電話に出た女性からは、何時でも良いですよという答えだった。
黒沢池ヒュッテの管理人マークさんにチェックインしたいと話したところ、まだできない、14時か15時になるとのこと。1名又は2名パーティーくらいであれば、本館の方に泊める。大勢のパーティーの場合は、別館に泊める。だから、チェックイン時間を気にしなくても大丈夫とのこと。聞いていた話と違うなと思ったが、結論においてそうであればいいかと思って、従った。
荷物は、横にある小屋に置いて良いとのことだったので、水など3L、着替えなどをデポした。
【黒沢池ヒュッテ〜長助池分岐】
10:00 黒沢池ヒュッテを出発。いざ、妙高山へ。
登りから始まるが、それほどキツくはない。荷物もだいぶ軽くなったし。
10:20 大倉乗越に到着。
(コースタイム 0h30のところ、0h20)
妙高山、湿原の中の池(たぶん長助池だろう)、遠くの山並まで見える。後ろを振り返ると、火打山が見える。明日登れないかもしれないので、よく目に焼き付ける。
ここが外輪山のてっぺんなので、ここから火口の方へ下りて行く。
急な下りで、ストックをしまう。ヒュッテに置いてくるか迷ったけど、やっぱり置いてくれば良かった。
途中、長助池分岐か?と迷う箇所があった。直進だと右方向へ急な登り、左折だと急な下り(長助池方向)。直進の方には石や木の枝で通行止めのようなものが作ってあったことから、後から来た人とも相談して、左折が正しいだろうと判断。結局、これで正しかったが、直進方向にピンクテープが付いていたのは解せなかった。今、地図で見ると、直進は三原山の方向なので、三原山山頂方向へ登るためのテープなのだろうか。
外輪山を下っていって、途中からトラバース的な道になる。コースタイムは30分だったが、長助池分岐になかなか着かない。
途中、沢を渡る箇所があったが、ここも長助池分岐ではない。
結局、45分くらい経過した11:10、ようやく長助池分岐に到着。
迷って考えていた時間はあるものの、道が正しいか不安だと気持ち的に長く感じるなぁと改めて思った。
【長助池分岐〜妙高山山頂】
長助池分岐からは、登り。外輪山を下りきって、カルデラの最低部にいるということだろう。
地図では、山頂までほぼ一直線だ。ここを登っていく。
急登で、大きな石や浮いた木の根を越えていく。手も使う必要がある。
急な登りが続くので、坂の途中で立ち止まって、呼吸が落ち着くまで少し休む時もあった。
と、そこへ朝見た服装の人が後ろからやって来て、結構なスピードで上がっていった。見覚えがあったので、もしやと思って「もしかして火打山はもう登られたんですか?」と訊くと、さっき行って来たとの返事。マジか!先月、聖平小屋で、妙高・火打を一日で登ったという話を聞いたが、超人がここにもいた!16時に笹ヶ峰駐車場へ戻る予定だという。多分6時半出発くらいだから、全行程15時間のところを9時間半でクリアしている計算だ。すごい人がいるもんだなぁ。
最後まで急な登りを終えると、岩場から眼下に妙高高原を一望できる。急に視界が開けるので、思わず声が出た。
12:20 妙高山北峰に登頂。皆、お昼休憩中だ。写真を撮って、南峰へ。草がけっこう植わっている所を通って、巨岩群の中を抜けていく。
途中、高妻山や黒姫山が見える。高妻山はとても目立っていて、格好良かった。
12:35 南峰に登頂。2,454m。曇りだが、正に360度の眺望。しばらく堪能する。
【妙高山山頂〜黒沢池ヒュッテ】
12:52 下山開始。
北峰に戻り、そこからも往路を戻る。
急登の下りは、簡単に下りられるものではなく、所々で泥で滑りやすくなっている箇所もあり、慎重に下らざるを得なかった。
ちょうど1時間後に長助池分岐を通過。
ここから、外輪山を登り返す。標高が下がったこともあり、少し暑くなる。大倉乗越までは、急な登りの箇所もあり、そういう所では手を使いながら登る。
大倉乗越を通過し、14:48 黒沢池ヒュッテに到着。南峰から2時間弱だった。
チェックインをしようとしたら、もう一人の管理人のインドの方が出てきて、まだ受付をしないとのこと。格別何か作業をしていて忙しいからという風でもなかった。15:15から受付をするので、外で待っていてと。汗が引いて寒かったので、小屋で着替えて、外のベンチで待つ。
15:15 ようやく受付開始。3階の部屋を案内される。
中は、ドーナツが3つ積まれたような造りになっている。真ん中の穴が開いた部分に、階段があって、それで3階まで上がれるようになっている。
3階には数人目くらいで上がった。今日は比較的すいているとマークさんが言っていた通り、先に上がっていた人は、一人分空いた先にいたので、たぶんキャパの半分未満の宿泊者数なのだろう。
明日の天気が心配だ。マークさんのiPadで天気予報を見せてもらっていた人の話だと、妙高市では午前2時頃から雨が降るとのこと。動く前から雨なので、明日の妙高山は諦めて、下山すると話していた。今日、考えていたように、明日の朝起きて、雨が降っていたら、素直に下山しよう。逆に、起きた時点で雨が降っていなかったら、行ける所まで行ってみよう。
17:00?から食事。インド人の管理人さんが作った豆カレーとボンカレー(?)の2種類のカレーが出た。皆、ボンカレー(仮)の方が口に合うようだったw
1回転で済んだからかもしれないが、食事が済んだ後は、食堂が歓談スペースになる。1時間くらい後で、ストーブも出てきた。
18:30頃就寝。
〔2日目〕
【出発まで】
3:20 起床。いびきがうるさい人もおらず、よく眠れた。
窓から覗くと、雨は降っていないようだ。決行するか。
【黒沢池ヒュッテ〜高谷池分岐】
4:10 かっぱはもちろん、ゲイターまで装着したので、準備にけっこう時間かかってしまったが、出発。雨は降っていないが、風がとても強い。また、夜中には降ったようで、登山道からせり出している木の葉や笹の葉には雨露がついている。体は濡れるし、強風で木についた雨露が降ってくるので頭も濡れる。
歩き始めてから気付いたが、この天候だと、熊鈴が全く意味をなさない。当然、自分が歩いている葉ずれの音もかき消される。もしこの暗闇の中で熊と遭遇したら…と思うと、風雨の中転んだりするより、それが一番のリスクだと思えてきて、ゾッとする。仕方ないので、強風の中、「ワッ!」、「ワッ!」と言って、熊に人間がいることを知らせる。
日の出の時刻を過ぎても、辺りは明るくならない。この天気だから当然かもしれないが、けっこう遅い時間まで、ヘッデンを点けていた。
ゞ風(時折、雨)、暗闇、7Г了阿弔紡亶海靴覆ら、歩く。
大声を出しながら歩くのが、地味にキツい。時折、声を発していない自分に気付いて、ハッとしてまた声を出す。
5:23 ようやく高谷池分岐に到着。ホッとした。この頃には、風も弱まっており、歩きにくい感じはだいぶ少なくなっていた。
高谷池ヒュッテに荷物を置かせてもらおうかとも思ったが、分岐からどれくらい距離があるのか分からなかったし、置かせてくれるか分からなかったので、背負ったまま行くことにした。
【高谷池分岐〜火打山山頂】
高谷池は霧に包まれていて、幻想的。木道を行く。脇には花も咲いているが、風が強く、写真が撮れない。
5:42 天狗の庭を通過。
林の中ではないが、少し木々の中を行くようになる。同時に少し登りになるが、木の階段が整備されているので、歩きやすい。
6:10 雷鳥平を通過。
高度が上がるにつれて、風がキツくなってくる。でも、ここまで来れたので、あと少し登るだけだ。坂も急になっているが、あと少し頑張ろう。
山頂に近い所では、電波が入っていた。
6:42 火打山に登頂!! 2461.7m。風が一段と強くなり、足を踏ん張っていないと体が動かされてしまう。登頂できたので、長居は無用。すぐに下山を開始する。
【火打山山頂〜高谷池】
木の階段をテンポ良く下りて行く。もう天気がどうなっても良いので、気が楽になる。
7:10 雷鳥平で、昨日、黒沢池ヒュッテから高谷池ヒュッテに変更した初老の数人パーティーに出会う。
3:20に起きたと言ったら、ようやるわと言われた。半分呆れて、半分褒めてくれるような。まぁ、この時刻でここにいるから、似たようなもんだと思うけどw
ずいぶん下って、木道になる。明るくなって、時間にも余裕があるので(天候は相変わらず曇り&霧だが)、リンドウの写真撮影に精を出す。
昨日妙高山を登っている際に(例のよく分からない分岐で)出会ったご夫婦(泊まりも同じ)と、また出会った。普通は、このくらいの時間だよね…。
高谷池の辺りは、一段と霧が立ち込めている。
少し行くと、ナナカマドなど紅葉が綺麗に色付いている。
ナナカマドの語源には諸説あるようだが、下記が詳しい。
http://tatage21.hatenadiary.jp/entry/2016/01/21/162248
さて、写真を撮っていて、急に歩みが遅くなったが、 : 高谷池ヒュッテに到着。ここから、富士見平を経て、笹ヶ峰に戻る。
【高谷池〜富士見平】
高谷池からは、
富士見平
【富士見平〜笹ヶ峰駐車場】
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