扇沢-針ノ木大雪渓-針ノ木小屋1泊-針ノ木岳-スバリ岳-赤沢岳-鳴沢岳-新越山荘-岩小屋沢岳-種池山荘-柏原新道-扇沢『2011年8月6日(土)〜7日(日)』
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- GPS
- 30:58
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,202m
- 下り
- 2,209m
コースタイム
『扇沢(標高1433m/6:26/登山開始)-大沢小屋(標高1675m/7:30)-
針ノ木大雪渓取付地点(8:25)-雪渓終了地点(9:19/ここから雨になる)-
針ノ木小屋(標高2536m/11:00/初日の登山終了)
【▲8月7日(日)▲】
『針ノ木小屋(標高2536m/4:23/2日目登山開始)-
針ノ木岳(標高2820m/5:36/二百名山)-スバリ岳(標高2752m/6:35)-
赤沢岳(標高2677m/8:06)-鳴沢岳(標高2641m/8:51)-
新越山荘(標高2462m/9:22)-岩小屋沢岳(標高2630m/10:08)-
種池山荘(標高2450m/11:04)-柏原新道ケルン(12:13)-扇沢出合(13:12)-
扇沢(標高1433m/13:24/全行程終了)
天候 | 『8月6日(土)』:晴のち雨(午前9時頃から雨) 『8月7日(日)』:晴のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
/圭-信濃大町(JR中央本線・篠ノ井線・大糸線/2300円+450円+510円) <510円(快速ムーンライト信州号指定券)> <450円(新宿〜立川の普通乗車券/立川が0時を越える駅)> <2300円(青春18キップ1綴)> ⊃濃大町駅-扇沢(関電アメニックスバス/片道1330円・往復2400円) 【★復路★】 \霏-信濃大町駅(関電アメニックスバス/往復2400円の復路分使用) ⊃濃大町-新宿(JR中央本線・篠ノ井線・大糸線/2300円<青春18キップ>) 【●往路詳細●】 新宿23:54-5:11信濃大町5:30-6:10扇沢 <JR中央本線・JR篠ノ井線・JR大糸線・関電アメニックスバス> 【●復路詳細●】 扇沢14:00-14:40信濃大町15:26-16:26松本16:38- 19:47大月19:52-21:29新宿 <関電アメニックスバス・JR大糸線・JR篠ノ井線・JR中央本線> 立山黒部アルペンルート(信濃大町駅〜扇沢/バス時刻表) http://www.alpen-route.com/access/timetable/index.html 扇沢駐車場 http://www.alpen-route.com/access/access/access04.html 針ノ木小屋(針ノ木小屋・大沢小屋) http://www.harinoki.com/ 新越山荘(新越山荘・種池山荘・冷池山荘) http://www.kasimayari.jp/annai.htm 大町温泉郷薬師ノ湯 http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〜感茣崟崟登山道 ∪霏堯疎臑小屋:樹林帯のショボ山なので滑りやすくなっております。 B臑小屋〜針ノ木小屋:雪渓のクレバスや穴に要注意。要アイゼン。 た縫量攵屋〜針ノ木岳:マヤクボカール上部を歩くとき滑落に注意。 タ縫量擲戞船好丱螻:針ノ木岳からの下りのガレ場の落石に注意。 Ε好丱螻戞狙崑岳:ガレ場の落石、滑落、転倒に注意。 Ю崑岳〜鳴沢岳:不安定な道が多いので注意。猿の群が多い。 鳴沢岳〜新越山荘:鳴沢岳からの下りに要注意。かなり急峻な下り。 新越山荘〜岩小屋沢岳:不安定な場所がありますので注意。 岩小屋沢岳〜種池山荘:岩小屋沢岳直下から樹林帯に入る。 種池山荘〜扇沢出合(柏原新道):整備されたとても良い道。 扇沢出合〜扇沢:林道歩き。 |
写真
感想
【★感想と解説★】
今回は映画の『黒部の太陽』の舞台になった針ノ木スバリ赤沢鳴沢の山々に登りたくなりましたので、このルートを歩きました。当日は午後から雨の予報で翌日が晴のち曇のマークでしたが、山の気候は変わりやすく針ノ木小屋到着予定の2時間前に雨が降りまして、登りの2時間は雨具を着て登りました。
まず初めに関電トンネル(大町トンネル)の入口である扇沢から関西電力の工事用林道と平行した樹林帯を登って大沢小屋へ行きます。大沢小屋までは標高が1500mクラスのショボ山なので暑くて虫が多いです。大沢小屋から先も樹林帯は続きますが、45分ほど歩くと針ノ木大雪渓の取付地点に着きます。針ノ木大雪渓は風が涼しく登るには良好ですが、白馬や剣沢の雪渓に比べれば小さくて距離も短くクレバスや穴が多いので踏み抜きや転落には注意が必要です。そして今回は雪渓が終了した場所で雨が降ってきましたので、針ノ木小屋までは約2時間の距離でしたが、一気に小屋まで登ってしまって初日の登山を終わらせました。雨が降らなければ初日のうちに新越山荘まで行こうと思っておりました。
二日目は午前4時23分出発で針ノ木岳を目指して登りました。途中のマヤクボカール上部を通る道は小さな落石がありました。針ノ木岳からの眺望は絶景で立山や黒部ダムや槍ヶ岳や読売新道や黒部別山や大観峰などが見えました。ここからスバリ岳まではガレ場の下りで、道が急峻で私の10mほど横を10cmくらいの石が数個落ちてくる落石がありましたので少しあわてて下ったら1mほど滑落して尻モチをついてしまいました。そしてスバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳と過ぎて、鳴沢岳の少し手前に関電トンネルが走っておりますので、地面に耳をつけてみましたが、トロリーバスの音などは聞こえませんでした。鳴沢岳〜新越山荘までは急峻な下り道で霧が出ると少し危ない道でした。
新越山荘からは岩小屋沢岳を過ぎると急峻な道はなくなり、種池山荘まではショボ山のハイキングルートなみでとても歩きやすいです。種池山荘は爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳への分岐点でもありますので、扇沢と種池山荘を結ぶ柏原新道は東京駅八重洲口か銀座線三越前駅みたいに人が多くてまさに銀座通りでした。柏原新道は完璧に整備された道で今回の山行の中では一番歩きやすい道でした。そして柏原新道ケルンから眼下に扇沢が見えて扇沢出合に着いて今回の山行は終わりました。今回は『針ノ木小屋〜新越山荘〜柏原新道〜扇沢』までを9時間1分で歩きました。昭文社の地図に載っている標準タイムでは10時間ジャストです。今回の総括はこの険しい山岳に関電トンネルと云う文明の利器を通した先人の苦労がしみじみと理解できました。
【▲山域▲】
…耕邯大町市
富山県黒部市
【▲登山者数情報▲】
\霏堯疎臑小屋:約20名
大沢小屋〜針ノ木小屋:約50名
針ノ木小屋〜針ノ木岳:約30名
た縫量擲戞船好丱螻:13名
ゥ好丱螻戞狙崑岳:22名
赤沢岳〜鳴沢岳:5名
鳴沢岳〜新越山荘:7名
┸訓杙柿顱全箴屋沢岳:3名
岩小屋沢岳〜種池山荘:6名
種池山荘〜扇沢出合:約100名
扇沢出合〜扇沢:2名
【▲今回泊まった山小屋▲】
針ノ木小屋:素泊6200円・カップ麺500円・缶ビール600円
Yamaotoko7さんコンバンワです。
一日目はちょっと天気がイマイチでしたね。この時私も京ヶ倉と言う山を登っていて、北アルプスを一望出来る尾根を歩いていましたが、そちら方面は雨雲や雷雲が多数発生していましたのを確認していました。二日目は先ず先ずの天気でしたが、やはりガスが出ていて眺望が余りきかなかった様ですね。
落石と滑落は要注意ですね。私も下の人に一抱えある石を落としそうになりました。
山行記録のまとめ方が大変判りやすく大変参考となりました。
初日の雨は残念でした。
もし新越山荘まで行くとすると夜行の寝不足があるのでかなり大変ですね。
でもそこまで行って、二日目をノンビリ歩きたいものです。
2日目の新越山荘から後は地図の標準タイムよりかなり早いように感じますが、かなり早く歩いたのでしょうか? それともそんな程度でしょうか?
初日は天気がイマイチでした
二日目は途中から眺望が悪くなりましたがカンカン照りではなかったので登りやすかったです
>山行記録のまとめ方が大変判りやすく大変参考となりました。
今後も役に立つ山行記録を書いていきます
今回は初日はイマイチでしたが二日目は最高でした
>もし新越山荘まで行くとすると夜行の寝不足があるのでかなり大変ですね。
晴れていても強行軍ですが、雨の中で無理して新越まで行っていたら遭難していた懸念があります
>2日目の新越山荘から後は地図の標準タイムよりかなり早いように感じますが、かなり早く歩いたのでしょうか? それともそんな程度でしょうか?
新越から先は準ショボ山系なので、ここから先の道はショボ山の達人である私の腕の見せどころです
おそらくhachi先輩も新越から先はかなりスピードが出せると思いますよ
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