秋空の下で白馬を行く —栂池〜白馬岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳ー
- GPS
- 13:19
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,366m
- 下り
- 2,731m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:25
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:01
9/23
8:10 栂池自然園発
9:05 天狗原(9:10発)
10:05 白馬大池山荘(10:15発)
11:20 小蓮華岳(11:30発)
12:30 白馬岳(12:45発)
13:03 白馬頂上宿舎
9/24
3:00 起床
4:10 テン場出発
4:25 丸山にて再出発
5:38 白馬鑓ヶ岳(5:50発)
6:20 天狗山荘(6:37発)
7:35 最低鞍部(7:47発)
8:52 不帰曲南峰(9:04発)
9:30 唐松岳(10:00発)
11:58 八方池山荘
12:13 アルペンクワッド着
天候 | 9/23:小雨・霧雨のち曇り 9/24:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
八方尾根ゴンドラより白馬駅までは徒歩30分ほど |
その他周辺情報 | 温泉はみみずくの湯(¥600) |
写真
感想
今回は、栂池より入山し、白馬から唐松に抜けるというもの。
不帰を通るということもあり、非常に充実した山行となった。
9/23
この日は大学で講義があり、終わってから最終便に乗って白馬大池駅に向かう。
乗っている途中から雨が降っているのに気づき、少し落胆。明日の天気が不安になった。
白馬大池駅は無人であり、ホームには一人。
今回はこの駅でステーションビバーク。
こういう時は車が本当に欲しくなる。
灯りは11:30ごろにすべて消えるが、感知式の電灯だけ使えるようだ。
たまに、虫に反応し光るがあまり心地よくないものだ。
9/23
起きて、外を出るものの雨は降っていない。
支度を済ませて、ゴンドラ乗り場まで歩く。登り道精神的につらい。車が欲しい。
乗り場には何パーティーも並んでいた。
ソロで行くような人は少ないと見受けられた。
1人で何やってんだか。
大学生なんて、世の中、ウェーイと騒いでいる輩ばかりだ。
なのに、1人で辛いことをしにわざわざ…と考えていると、本当に切なくなる。そんな大学3年生であった。
山頂駅まで着き、ヤマレコマップを開くがGPSが作動しない。そのため、10分ほど足止めを食らった。
そのころ、小雨がぱらついたり、やんだりの繰り返し。
雨具を出すか迷った。結局白馬大池まで出さなかった。
天狗原ではおじさんとたわいもない話をした。
若さをうらやまがれたが、私も全盛期であればもうちょと行けたのだがと考えるところである。
同じ場所で大学生パーティーにあったが、うらやましいと思った。いや、思っていない。
白馬大池の辺りではガスも深くなり、寒かったので雨具を着こむ。
池がガスであまり見えなかったのは、残念。
また、来る理由ができてしまった。
白馬大池からはなるい稜線。晴れていれば気持ちいいんだろうな。
三国境の辺りでガスが薄くなり、山稜を時々現す。
このまま、晴れてくれっ!と願うばかりである。
山頂も結局ガスで真っ白。
青空は時々見せたが、景色は絶望的であった。
早々通り、テン場でテントを設営。
とにかく、ビールが飲みたい!
しかし、寒かった。ダウンを着て、その上にソフトシェル下は雨具を着用。
落ち着いてところで、小屋でビールとを頂く。
至福の時間であった。
テントに一度戻り、仮眠と軽く勉強して、晩飯を食べる。
食べ終わったあたりで夕暮れが見えるかなと思い、稜線で凍えながら、写真を撮りまくっていた。
テントに戻り、明日に備えた。
9/24
3:00起床。こんな早くからうるさくてすいません。
前日に気づいたのが、天狗山荘まで行けばよかったなと思った。しかし、天狗山荘は休業中。ということはビールが飲めない。つまり、天狗山荘はビールに負けてしまったということだ。
しかし、天候がいまいちの中、歩くのも嫌だったので結局は良かったと感じている。
朝は忙しい。
ラーメン二人前食べるから悪いのかもしれないが、何だかんだ時間が掛かってしまった。パッキングのスピードなどもう少し速く行動できる余地はあったであろう。
外に出るも寒い。風もあり、気温も低かった。道中の水も凍っていたり、霜柱ができていたことから物語っている。冬はもう近いのだな。
快調に飛ばし、白馬鑓ヶ岳までノンストップで行く。
山頂にちょうどつく頃に日の出が始まっていた。ナイスタイミング。
ちょうど同じころ、不帰方面から来た方と記念撮影大会をした。本当にありがとうございます。
天狗山荘目前の道中で雷鳥に出くわす。
足元の岩から出てきたのでびっくりしてしまった。しかし、愛嬌たっぷり。にくいやつめ。
天狗山荘で、不帰のために準備を整える。
ヘルメットをかぶったら上半身、黄色マンになってしまった。ヘルメットはグリベルで黄色。ザックとアウターがBDの黄色。おまけに手袋まで黄色。(笑)
黄色バカというのは認めるが、傍から見ると、ただの黄色い変態野郎にしか思えない。ま、目立っていっか。
天狗の大下りは最小と中間あたりで鎖がでる。それ以外はガレ場。
浮石も多いので注意は厳に。
最低鞍部で休憩を取り、不帰へ赴く。核心としては曲の特に北峰であろう。
クライミングチックなところが続く。今回はなるべき鎖を使わず、フリーで行こうと頑張った。なかなかアルパイン力もついてきているようだ。
景は巻く。ちなみに、喫は大したことない。
唐松着き、大きく休憩をとる。いや、こんな天気のいい日に取らない人はいないであろう。何だかんだ不帰自体の通過は1時間半ほどまずまずである。
山頂でいきなりドレスを着替えだした人がいて、びっくりしたが、これも山頂の楽しみ方。このカップルは来月挙式挙げるそうである。おめでとうございます!
仲が良さそうで、非常に微笑ましい。このカップルを中心に山頂の雰囲気は和んでこんなのもまたありかな。
数年後には私もこのようなことができればいいな。
とりあえず、彼女と一緒に山へ。あ、彼女いなかった(泣)
ともあれ、本当に晴れてよかった。こんな日に山に登れ、いろんな人に出会えたのは、本当に良かった。
余韻を残しながら下山する。八方尾根は冬に来ただけで、夏は初めてであった。
一言でまとめると人が多くて、疲れる尾根であった。人気コースということもあり、人だらけ。よけたり、抜かしたり、止まったりと忙しく、精神的にも疲れた。
これも登山の一部。しょうがないことだからとやかく言えないが、いろんな山があるものだ。
途中から、ガスが上がってくる。早く山頂についてよかったな。
八方池山荘からリフトに乗らず、登山道を使って、アルペンクワッドまで行った。少し安くはなるが、チケットを買えない分、いろいろと面倒だった。
今回は特に2日目。晴れて非常に気持ちいい登山ができた。
不帰ノ嶮も無難に通過でき、景色も最高だった。非常にいい山行となった。
はじめまして、というか、コメント頂きありがとうございます!
感想読ませて頂いて、日記風味の淡々と綴った文章の中に、笑いやらツッコミやらの
独特のセンスが輝いていて、かなり気に入ってしまいました。
ビールのくだりは実に納得です。彼女のくだりは笑わせて頂きました(失礼!)
しかしまぁ、会われたおじさんではないですが、若さはホント羨ましいです(笑)
色々な所行かれているみたいですし、とても刺激になります…。自分も頑張らないと…。
そして……感想が面白いので、他の山行とか見させていただいていたら、
ビックリしたのですが、2015年12月に赤岳山頂でお会いしていると思います。
写真見て、アレレ、見覚えが…って思って、自分が山頂に滞在してた時間確認
したら、ぴったし一致してました(笑)
キレット方面から来られた学生の方達と少し話したのを良く覚えていて、
雪どうでしたー? 少ないですねー、ラッセルなんてなかった、みたいな会話を
したような…。。
せっかくなのでフォローさせて頂きました!
読んで頂いてありがとうございます!
そう言っていただけると、書いた甲斐があります。
まさか、冬の赤岳で出会っていたとはビックリです(笑)
確かに、私の先輩が誰かと会話されているのを隣で聞いていたことははっきりと覚えていてまさか、あなただったとは...
そして、またこの山行ですれ違うとは本当に世間は狭いですね( ´ ▽ ` )
また、どこかで会いましたら話しかけてください!
こちらもフォローさせて頂きました。
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