剱岳 憧れて突入したが試練も付きまとう早月尾根

2017年09月26日(火) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 13.8km
• 登り: 2,256m
• 下り: 2,245m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:48
• 休憩: 2:09
• 合計: 10:57

3:10 スタート地点
6:16 6:35 早月小屋
8:41 10:15 剱岳
11:35 11:51 早月小屋
14:07 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

北陸道 滑川(なめりかわ)ICから馬場島へ向かった。
IC下りて間もなくLAWSONがあるが道中唯一のコンビニだった(ルートにもよるのかな？)
カーナビに従い県道67号線を走行中にゲートが閉じられ通行止め表記が掲げられた地点があり、矢印←に従い迂回路に入ったが想定外のダート走行を強いられる
道幅は広いが所々窪んだり穴があったりするのでスピードの出しすぎは危険
ダート区間を越えてしばらくしたのち県道333号線にはいり馬場島荘前の無料駐車場に到着
200�胆茲療仍蓋�周辺にも車が停められそうなスペースがあるが路上駐車禁止の表記があちこちにある。

コース状況／危険箇所等

登山計画書は馬場島荘正面玄関のポストに投函
早月尾根登山口の辺りにはポストは見当たらなかった暗闇のなか出発したから見落としたかな？
登山道は基本的に明瞭
道から外れそうな地点には立入禁止表記や×印のマーキングがある。
早月小屋にて知ったが、9/25昼すぎに1200�檀婉瓩砲涜腓�い熊の目撃があったらしい。
早月小屋まで急登の連続なのは想定内だったが、とにかく木の根の張りだしがえげつない。今回は乾いていたから良かったが、ウェットコンディシで根に乗ると滑りやすいので注意。
早月小屋の外に設置されているトイレ小屋はチップは取っていないがトイレットペーパーは無く自前で用意とのこと。
岩場地帯は落ち着いて対処すれば問題ない(当たり前かな)
ただ浮き石等も多くあるため蹴飛ばしての落石やバランス崩しに注意

その他周辺情報

下山後は馬場島荘の風呂で汗を流す。500円。温泉ではなかったと思うが、自分以外おらず貸し切り状態だった。

写真

9/26 14:06

埼玉の自宅を3時すぎに出発してから道中睡眠込みで2:40着(写真撮影は暗かったので以下下山時撮影)

9/26 14:06

馬場島周辺の概要図

9/26 14:04

登山口手前の最終トイレ小屋
ここから先は早月小屋しか頼れない

9/26 14:01

「剱岳早月尾根を経て」と入った黒い石碑を曲がり突き当たりに登山口あり
3:17登山開始

9/26 3:19

ヘッドランプの明かりを便りに登りこみ
最初は板で土止めされた階段地帯

9/26 4:08

暗闇で撮影するものもなく気が付けば標高1200m地点
残り1799�叩弔泙誓茲魑い砲垢襪砲倭瓩�

9/26 4:23

道中、森の切れ目から垣間見る富山の夜景 写真はぼやけているが実際は結構キレいだった

9/26 5:07

木の根が複雑に絡む急登を乗り越え標高1800�壇�着

9/26 5:10

1800mを越えて5:10頃から空が徐々に青くなる
猫又山方面

9/26 5:21

奥大日岳方面

9/26 5:24

三角点到着
奥に鋸状に切り立った峰
この界隈の山の名前がよくわからん

9/26 5:42

まだ全体的に青々しているが徐々に紅葉が進んでいる

9/26 5:43

標高2000m 小屋まで1�卉賄�
平地ならまだしも高低さ200m以上の1�劼呂泙世�かる

9/26 5:44

9/26 5:51

道すがらあった池塘

9/26 12:05

池塘の中ではサンショウウオが生息しているらしい

9/26 5:58

いくらか朝焼けにそまる猫又山

9/26 6:12

日の差し込んできた奥大日岳

9/26 6:12

眼下に剱岳早月小屋を確認

9/26 6:13

初めて剱岳を確認 頭の部分だけだが…
紅葉が進んでいるがまだ緑多し

9/26 6:12

ただいま6:12
日の出は5:35頃だが剱岳に覆われて太陽がでて来ず

9/26 6:15

小屋着

9/26 6:58

小屋を出発してしばらくしたのち這松帯に差し掛かる

9/26 7:01

9/26 7:08

7:08頃やっと陽の目を拝む

9/26 7:10

しかしところ変わればまた隠れる太陽

9/26 7:20

一番最初の鎖場
ストックを収納し
ヘルメット装着
いざ！

9/26 7:22

このような所に差し掛かると「剱岳に来てるんだな」と気が引き締まるが 意外とこことあと1ヶ所だけだった。

9/26 7:32

9/26 7:41

9/26 7:59

シシ頭

9/26 7:59

室堂方面

9/26 7:59

立山方面

9/26 8:06

200mごとに刻んできた標高もついに2800mまで来た
カウントダウンといきたいが難所にも差し掛かる

9/26 8:20

岩の巻き道
下は切れ落ちているが道幅は多少余裕あり

9/26 8:22

岩に打ち付けられた足場の杭

9/26 8:30

カニのハサミの登りこみ

9/26 8:34

カニのハサミを越えたさきに別山尾根ルートとの合流道標をとらえる

9/26 8:37

9/26 8:41

憧れの剱岳登頂

9/26 8:49

立山

9/26 8:48

鹿島槍ヶ岳

9/26 8:48

白馬岳方面

9/26 8:53

これまで登り続けてきた早月尾根方面
眼下に富山平野

9/26 10:15

時間的にも余裕がありなんだかんだで1時間30分滞在したが
10:15下山開始

9/26 10:17

最後に道標に別れを告げる
次回あるとしたら別山ルートかな

9/26 10:19

白の道標から早月ルートに行くまでは少々わかりずらいがこの地点まで来れば岩に赤いペイントでマーキングがある

9/26 10:33

岩場を通過し山頂を仰ぎ見る

9/26 10:37

太陽を背に下っていく

9/26 10:40

道中雷鳥を確認
しかし写りがわかりずらいが

9/26 11:27

昼前頃から雲が辺りにわいてくる

9/26 12:52

小屋を越えた先は長い下りがメインだが、不規則な木の根にペースを奪われ、時と共に疲れも吹き出し今回一番の試練を迎える

9/26 13:05

下山時
登りは暗闇でよくわからなかったが
立派な杉の大木があちこちにある

9/26 13:05

9/26 13:20

9/26 13:23

木の根の絡みが凄まじい

9/26 13:28

9/26 13:29

NHKBSの百名山を紹介する番組で観た一服杉かな

9/26 13:39

ここまで来れば残りはわずか

9/26 13:58

木段を下りながら「よくこんな所を登って行ったな」と自分自身を誉める

9/26 14:02

なんだかんだで無事に下山
日帰りハイカーを始めてから最大の目標を達成したが
ぽっかりと穴もあく
次からどうしよう…

撮影機器：

SO-01J Sony

装備

個人装備

ヘルメット

感想

ぺれきち

昨年9月に甲斐駒ヶ岳黒戸尾根ルート日帰り登山を決行し無事に達成したが、登っている最中は想定以上の試練を強いられ、下山道中は長い下りに辟易して、今の自分が踏み込むにはまだ早いかと思っていたが、疲れが癒えて暫くたつと辛かった出来事だけが忘れ去られて甲斐駒/黒戸尾根踏破という輝かしい実績だけが残り、黒戸尾根日帰りが出来れば数値上ではほぼ同じ剱岳早月尾根も行けるんじゃないかと思うようになり2017年内の目標に設定。
以後 剱岳対策として埼玉から長距離ドライブで新穂高温泉まで行き北アルプス笠ヶ岳の急登にチャレンジ(個人的には早月尾根のほうが辛かった)し、今年に入り黒戸尾根リベンジも決行(2回目は登り6時間でついたが今回の早月尾根の登りは5時間40分で黒戸尾根のほうが時間かかった)。岩場鎖場の経験値も足りなかったので一週間前に新潟・荒沢岳に出向いた(ちなみに荒沢岳山頂にて20分ほど山話をした新潟市の兄ちゃんと今回剱岳山頂にて偶然再会 お互いの健闘を称え合う)。
今回の剱岳早月尾根の印象として一番に思ったのが「根っこの殿堂」かと思うぐらいに木の根の張りだしが凄まじかった。岩場地帯は想定を越えるような所は無かったように思ったがそれは登山道を整備した先人たちの努力の賜物かな。
今回要したコースタイムは登りは想定7時間以内の目標にたいして5時間40分は自分には出来すぎだったが、登りは憧れの劔岳を登っているんだな〜という高揚感に包まれ、下山時も山小屋までは余韻に浸り疲れをあまり感じなかったが、長い下りの根っこ地帯で神経をすり減らしたうえに疲れも吹き出しペースを落とし、結果的には試練にも付きまとわれた山行だった。
帰りの埼玉までの運転もなかなかの試練だったな〜。