無念の白峰二山
- GPS
- 48:00
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,185m
- 下り
- 2,194m
コースタイム
8/13 6:50北岳山荘-7:30中白根岳-8:30間ノ岳8:45-10:07北岳山荘11:22-12:45北岳13:00-13:30北岳肩の小屋-15:08白根御池小屋
8/14 5:45白根御池小屋-7:04白根御池分岐-7:35広河原8:00-8:50奈良田
天候 | 8/12 快晴 8/13 晴れ 曇り 小雨 8/14 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(奈良田発の始発バスは6時半です) 第二駐車場の方が広くて登山口に近いので便利です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田の里温泉:女帝の湯 蛇口からも源泉が出ています。美肌の湯らしく、ぬるぬるとした感触です。 はじめそれに気付かず「なんでいつまでたってもボディソープが落ちないのかな?」と不振に思ったくらいw 露天はなく、熱めとぬるめの2つの浴槽のみです。あまり広くもないですが檜の香りが心地よいです。 ぬるぬるの泉質と檜が相まって、浴槽はかなり滑りやすいので要注意! 駐車場から急坂を登らされるのが、下山後の疲れた足にはとても辛いです。 |
写真
感想
体調管理は重要! それをつくづく思い知らされた山行でした。
連日の熱帯夜と向かいの家の人が夜中12時過ぎに飼い猫(野良?)を呼ぶ大きな声で目が覚めてしまい
1時間ほどしか眠れないまま2時に出発。睡眠不足にめっぽう弱い私には辛いスタートとなりました。
奈良田はゲート通過に時間制限があるので、ゲート開門の6時前には着いておきたいところです。
実際、5時半に到着した時にはすでに開門待ちの列ができていました。
6時にゲートが開いて、駐車場まで思ったより遠いです。
これでバスの始発が6時半てちょっとキツくないのかしら??
手前の第一駐車場はすでに満車。3分ほど走ると大きな空き地の第二駐車場があります。
簡易トイレが3基。ここで手間取ったためバスに座れませんでした(涙)
せめてバスで睡眠を取る計画は敢え無く崩れ、1時間弱バスに揺られます。
広河原に着けばドピーカン!
真っ青な空に北岳の頭がのぞいて気分は盛り上がります。
樹林帯を抜けるまでは時間も早く渡渉が多かったので、まだよかったのですが
大樺沢に出て日差しを遮るものがなくなってからは、強い日差しが容赦なく照り付け体力を奪います
急斜面に加え、寝不足と高い気温が覿面に効いて水を飲んでも汗がでなくなり
仕方ないので沢まで横へ逸れて、頭から水をかぶる始末(山ガール失格の証)
ヘロヘロになって雪渓(の横)セクションを通過したと思ったら階段祭が待っていました。
両手も使って這うように1段1段登って泣きそうになりながら何とか八本歯のコルに到着。
魂も抜けかけて呆然と休憩していたら「お姉さん。足元にある花、ここの固有種だよ」と声をかけられました。
足元にある紫がかった白い花、タカネビランジです。
それがきっかけで、その人を含めオジサン3人のパーティの後をくっついて行きました。
色々な花を教えてくれてオジサンなのに随分詳しいな(←偏見)と思っていたらツアーのガイドさんでした。
後の2人はツアー客の方で、50人位のツアーらしいのですが、バテてちぎれてしまったそう。
おかげでかなりのスローペース。疲れた私にはちょうどいいペースで登れました。
北岳山荘へのトラバース道は噂通りのお花三昧。
イブキトラノオ、トウヤクリンドウ、ウスユキソウ、シコタンソウ、トリカブト、イワギキョウ・・・色とりどりの花が咲き誇っています
お花を追っていけば山荘にも近づく。ラストスパートで何とか乗り切りました。
到着時間が遅かったのでテント場はかなり埋まっていました。
風が強いことで有名な場所なので、建物の裏側でハイマツに囲まれた場所を選びました。
幕営場所がすこし斜めだったのでベンチに移動してご飯を作っていたら
私のテントの脇を通り過ぎる時に、二度見して行く人が結構多くてほくそ笑んでしまいました。
でもね、タープのみで設営している人もいたんですよ。標高2900mでULの真髄を見ましたw
おなかも膨れてシュラフに潜り込んだら地図とにらめっこです。
当初の計画では初日に北岳山頂へ行って、翌日は早出で間ノ岳・農鳥岳を歩き大門沢まで下るはずでした。
が、実際には北岳には行けずじまい。縦走を続けるなら北岳は諦めないと時間が厳しい。
でも北岳山荘まで来て北岳に行かないってのもどうなのよ?
1:北岳往復後、予定通り大門沢まで行く
2:北岳往復後、農鳥小屋で1泊、大門沢でもう1泊
3:間ノ岳往復後、北岳経由で下山、もしくは肩の小屋か御池小屋で1泊
ツアーの方たちは大門沢までのルートでした。
昨日、私よりバテてた人がいるのに10時間の行程なんて大丈夫なのかいな??
ボイラーの音がうるさいなと思いつつ、散々悩んででも決められずいつの間にか眠りに落ちていました。
翌日。
外が賑やかなので目が覚めました。・・・げ、5時Σ(|||▽||| )
急いで外に出たら、皆さんご来光待ちでカメラを構えています。
ああ、夜明けとともに起きるなんてカメハメハ大王もびっくりだよ。
これですっかりやる気がなくなりました。
とりあえず間ノ岳までは行こう。北岳にも登ろう。今日の宿はその時の都合で考えよう。
北岳山荘と肩の小屋をシャングリラで制覇なんてのもオツじゃないか。
なんとか気分を奮い立たせて、サブザックで間ノ岳へ向かいます。
背中が軽いから足取りも軽い。コースタイムより早く歩いていることに気を良くして(単純)日本第4位登頂。
辺りはガスが濃くなって北岳も姿を隠してしまいました。
昨日のピーカンを知っているだけに何だか損した気分・・・。
しょんぼり山荘へ戻っていたら、雷鳥が姿を現しました!!おおっガスると出てくるってホントなのね!!
驚かせないように近づき撮影成功。その後すぐにハイマツに隠れてしまいました。
テント場に戻り撤収です。まだ次の宿泊地を決められないまま出発しました。
さっきまでは足取りも軽かったのに、全部背負ったらやっぱり遅い。
ガスってなにも見えない中をとぼとぼと進みます。
岩がちな急登をクリアしたら、昨日の朝に広河原から挨拶した山頂でした。
濃霧で何にも見えないよぅ。記念撮影をして一息ついたら下ります。
肩の小屋に着いたのは13時過ぎ。まだテント場はまばらに空いていてここで泊まるか迷います。
小屋のお姉さん(とてもかわいい!)に声をかけられ、一度は宿泊を決めましたが
受付を待っている間に迷いが生じ、さらに下ることにしました。
白根御池小屋までコースタイムは2時間弱。15時半までに着けるかなぁ?
帰りの運転を楽にするために、今日は無理することにします。
途中、ヘリでの救助劇を見ていたりしてタイムは押し気味。雨までぱらついて肩の小屋にしておけばなんて弱気も出てきます。
草すべりの急降下に足元も踏ん張れなくなり何度かコケながら白根御池小屋に到着。
白根御池小屋は今まで見た中で一番綺麗な小屋でした。
美味しい水が飲み放題でトイレも清潔。小屋の中も明るく開放的で居心地が良かったです。
(ロビーの図書を読ませてもらったけど小屋泊まりの人のみ対象だったのかしら?)
翌日は広河原まで2時間の行程なので肉体的にも精神的にもかなり楽です。
油断したせいか、嫌な夢を見たりして疲れている割にはぐっすりとは眠れませんでした。
3時半に起きて外を見上げれば満天の星。これが見たくてテント泊なのよね。
いつもシャリばてするので、朝ごはんを多めに食べたら気持ち悪くなってしまいました(バカ?)
一緒に下山の約束をしていたShuMaeさんに先に行っていただき、撤収しながら様子を見ます。
広河原8時発のバスに乗りたいので5:45に出発。間に合うかしら?
1時間ほど下ったらShuMaeさんに追いついたのでそこからはご一緒させてもらいます。
無事、始発バス30分前に広河原に到着。ジュースを飲んでお話していたらShuMaeさんもヤマレコユーザーと判明。
シャングリラの魅力を熱く語って(迷惑!?)いるうちに時間になりました。
奈良田行きのバスに乗るのは私一人。
運転手さんと切符売りのおじさんとワイワイおしゃべりしていたらあっという間に駐車場に着きました。
芦安より圧倒的に泉質がいい奈良田温泉にはまりそうです。
中央高速にも乗らないので大した渋滞にも当たらず帰宅できました。
楽しい山歩きしたいなら体調管理とお隣さん対策は万全にね☆
chilumalさん、
朝8時以降はガスの多い北岳と聞いてましたが、まさに運悪くって感じでしたね。私も初北岳の大展望を楽しみにしてたのですが、残念でした。その分、間ノ岳の展望が楽しめたから仕方ないかな、と。北岳は、また次もおいでよ、って言ってるんだろうな、って私も無理矢理思いこませています(笑)
ヘリコプターのオジサン、うまく運搬されてよかったです。多分、自分と兄ちゃんがヘリ手配した右脚が急に全く動かなくなったオジサンだと思います。脳梗塞かも、とか言ってました。
温泉にも入れてよかったですね。何より無事に帰還もできたことだし。
白根御池小屋から顔見知りになってもらってありがとう。凄い女性がいるもんだと聞けば聞くほど思いました。Shangrilaですね、分かりました。(笑)
軽量タープに興味があったので買うかどうかは財布事情もありますが、ホント勉強になりました。
また次のレコも楽しみにしてます。
顔見知りのレコは自分も行った気になれるので、がんばってね。ではまた。
chilumaluさん こんばんわ。
3000mでの「シャングリラ」は知ってましたが
「アルコールストーブ」も使ってるらいしいとの噂を
本当にUL姉さんただったんですね。やっぱり寒さと虫を
考えると・・・私にはちょっと無理かも
まあ 北岳山荘まで行って「北岳」登らないのは・・・
なんかちょっと・・・どうなのよと思うので
コース正解だと思いますよ。
ShuMaeさん おはようございます
朝は約束の時間に間に合わず失礼いたしました。
追いついてからは辛い下りも楽しく過ごせました。ありがとうございます。
すぐにガスっちゃうのが北岳の普段の姿で、初日のピーカンがイレギュラーだったんだと思うことにします。
私は間ノ岳に着いた時間も遅かったのであれほどの展望はありませんでした
やはり早出早着は山の大原則ですね。
あのヘリ救助の方に関わっていたとは!
脳梗塞なら一刻も早い対応が必要ですからあの人の命の恩人ですね
(登ってくる人に「骨折したらしい」と聞きました。人の噂っていい加減だわぁ )
シャングリラ。買うなら円高の今しかないですよw
またどこかの山でお会いしましょう!ありがとうございました
miccyanさん おはようございます
実はシャングリラよりアルコールストーブ歴の方が長いですw
シャングリラではちゃんとバグネットも使ってますので虫は無視できる程度にまで防げています。
(こんなネットです→http://www.yamareco.com/modules/diary/8361-detail-20527)
私は寒がりなんですが、今時期ならとくに問題ないですよ(ダウン上下常備です )
そうですよね、やはりあそこまで行ったなら北岳は登っておくべきですよね。
縦走できなかった悔しさはありますが、農鳥岳に行けなかったことについては特に感想はないのです。ごめんよ、農鳥どん
ちなみに「Ultra Lovely」姉さんってことでいいんですよね!?
hotaka iさん こんにちは
hotaka iさんの記録を読んで、やっぱり肩の小屋にしておけばよかったかなと思いました。
こればっかりは運(と自分の体力)次第ですからねぇ。仕方ないですね。
今回もどこかですれ違っていたのでしょうか?
アルプスに行く時はお会いできるかもしれませんね
12日に間ノ岳と農鳥の間で骨折して、農鳥登って大門沢小屋まで歩いて動けなくなった女性がいたらしいのでまさか、と思いましたが無事で何よりでした(^^;
しかし先週、間ノ岳行かなかったのがちょっと悔やまれます(^^;
シャングリラに蚊帳があったとは
アルコールストーブは昨冬 パンツに引火させてから
封印してます。
そんな事故があったんですね。ご心配いただいてありがとうございます
でも骨折しながら大門沢まで行ったとは・・・ど根性だわ
間ノ岳、ぜひ行ってみてください。稜線歩きが気持ちいいですよ
そう返されるとちょっと戸惑う私は小心者
純正のネスト(床)やインナーテントもありますけど高いんだもの。
ちょっと調整が必要ですがブレッドシュナイダーの蚊帳で十分です
パンツに引火・・・ww それは大変危険ですねぇ
ちるさん、山行お疲れ様でした。
昔大門沢から下って帰りのバスが2時間ぐらい無くて
奈良田の温泉にずーっとつかってたことありました。
いい温泉ですよね。
また北岳行けたらいいなぁって思います。
三山縦走予定があったら、つれてってくれぃ。
奈良田温泉いいですよね
広河原までのバスの道のりも芦安からより酔わなかった気がします。
若干しょっぱさが残る山行でしたのでリベンジします
その際は声かけますよ。
歩くの遅いから一緒に歩けとは言いません。先に行って平らな場所確保してくださいw
chilumaluさん,こんにちは!
おいらも同じ日同じバスで登って白峰二山でした…トホホ。
「まってろよ〜農鳥ぃ〜」ですね!
tacさんのレコ拝見しました。
お互い気づいてないだけで何度もニアミスしてますよね〜
私の場合、まってろよ、大展望〜〜!! ってのも追加です
私は10日から北岳に入り、12日は下山日でした。
GPSログをみたら12日朝7時半には広河原山荘の300mの辺りを降っていました
もしかしたら、すれ違って挨拶しているかも
あはは、それはおそらくすれ違って挨拶してますね
マイページの「すれちがった?」コーナーにとてもたくさんのレコが表示されてます。
やはり日本第2位、人気ありますねぇ。
お天気に恵まれた3日間だったようで羨ましいです。
私はお天気いまいちだったのですが、北岳周辺は本当にお花が綺麗でいい時期に登れたことを感謝しました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する