海抜0mからの白山<加賀禅定道を完全走破>
- GPS
- 31:06
- 距離
- 69.0km
- 登り
- 3,745m
- 下り
- 2,509m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 11:05
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:18
天候 | 二日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありませんが、加賀禅定道は水場が期待できません。私は白山山頂まで抜ける予定でしたので、食事分も含めて一里野温泉で3リットル補給しておきました。 |
その他周辺情報 | 山に入る前に一里野温泉の『天領』さんでお風呂に。現在、食事の提供はないものの、出前が取れます。入浴前に注文しておくとお風呂を出てすぐ食べれますので、時間のロスがなくていいです。別当出合ではバス待ちの間にカップラーメンを食べて待てます。(別当茶屋にて250円/お湯・箸付) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | 熊鈴代わりにラジオを使いましたが、電波をうまく拾えない箇所が多かったです。山中、定期的に大声を出して、こちらの存在をアピールしておきました。 |
感想
今回のSeaToSummit(海抜0mからの登頂)シリーズは、開山1300年で盛り上がる加賀の名峰、白山。開山記念に合わせてならば、山麓の本宮と山頂の奥宮を結ぶ信仰の道を行かねば。ランニングの距離も長いので、かなり綿密に計画を立てていざ出発。
まずは白山に源を発する手取川の河口へ。早朝出発予定なので、とりあえず野宿場所を確保し仮眠しました。思った以上に騒音もあり、興奮もしていたのでしょね。ほぼ寝付けず朝を迎えました。
5時、出発。ここから最初の目的地である白山比弯声劼遼楜椶鯡椹悗靴泙后テントはないものの、寝袋や食事を背負っての長い旅なのでスローペースで走り始めます。手取川の河口から河川管理用の道路が続き、ジョギングの方もちらほら。信号がないので順調に鶴来町まで気持ちよく走りました。予定通りの時刻に本宮へ到着。まだ朝も早くて参拝の方はおらず、静かにお参り。無事奥宮(山頂)にたどり着けるよう祈願しました。
参拝後すぐに走りだします。今度の中間目的地は瀬女の道の駅。この先は一里野温泉まで登り区間が続くので、休憩ポイントとしてセット。その手前までは手取川沿いを走りますが、手取川は一帯がジオパークということで随所に自然の見どころもあって、WEBで綿ヶ滝という結構立派な滝があることを知ったのでそこに寄ってみます。いざ着いてみると峡谷も見事で、紅葉の時期はすごいでしょうね。
瀬女の道の駅にも大体予定通りに到着。距離はここまでで35kmほど。ここで補給し、一里野温泉まで最後のロードを走りだします。実はここが核心部で、疲れた足にじわじわと上り坂が効きますし、急カーブとスノーシェッドが多くて歩道部分が狭く、車がちょっと怖いです。精神的にかなりしんどかった。一里野温泉に着いた時は今日はここで止めようかと本当に考えました(笑)
ですが、山に入る前に日帰り温泉『天領』さんで水風呂アイシングをしたところ、かなり足も復活。予定通り今日は奥長倉避難小屋まで歩を進めることに決めました。
13時にハライ谷登山口から入山。楽しみだった加賀禅定道を進みます。出だしの急こう配も細かくジグが切られて登りやすく、何より硬いアスファルトを走ってきた足にフカフカの山道が心地よい。あまり人が入っていないのがとても分かります。しかり場分岐まではほとんど樹林帯で日差しもさえぎられて、快調に高度を上げることができました。奥長倉避難小屋にも予定通り到着。熊さんに会わなくてホッとしました。
奥長倉避難小屋は独り占めでした。風もなく穏やかで静かな夜でした。とてもきれいに整備&使用されていて、関係者の皆さんの努力に感謝です。
翌朝は5時前に出発。北アルプスが背から日を浴びて真っ黒な輪郭を快晴の夜明け空に映しだしています。風もなく最高の天気となりそうです。すぐに奥長倉山を越え、美女坂を超え、美女坂の頭に着く頃には辺りもライトの光がいらない位に明るくなりました。百四丈滝の展望台で、ちょうど日の出。ありきたりですが感動です。
そこからは天上の楽園です。森林限界を超えて視界が広がり、冷え込んで凍った池塘を見ながら快調に先を進みます。北面に伸びる清浄が原、四塚山の塚、釈迦新道方面の谷、他諸々・・・どこを切取っても美しく、素晴らしい景色に囲まれた中を歩く幸せをかみしめました。大汝峰につくまでほとんど人と会いませんでしたが、もっと歩かれていい道ですね。
七倉の辻を過ぎて目の前にゆったりした山塊が迫ります。大汝峰ですね。ほどなく山頂に到着。広々とした台地の山頂でした。ここから御前峰方面は、池を見下ろす絶景です。時間も山小屋の朝食が終わった後なので、多くの方が池巡りや御前峰にいるのが見えます。早速私もその中に混ざります。
翠が池は美しいブルーでした。今日の色は何ブルーなんでしょうかね。一通り巡って、自分の気持ち的にはゴール!の御前峰(白山比弯声勹宮)を登ります。古の信仰熱き人々も登った道を辿る旅はいよいよフィナーレに。
山頂は多くの方で賑わっていました。この素晴らしい快晴の日に登れたラッキーな皆さんです。御嶽山、乗鞍から日本海に落ちる親不知まで北アルプスオールスター、八ケ岳、南アルプスが一望できました。南アの奥に富士山らしき影が見えなくもないのですが、確定はできませんでした。室堂方面の紅葉も楽しみつつ、しばらくぼーっとしてから下山を開始しました。
後は無事に山を降りるだけ。
南竜方面を回って降りるのも魅力的でしたが、バスの時間に余裕を持っておくことや疲れを考えて安全に砂防新道を降ることとしました。マイナールートとの違いを感じたかったこともありますが、岩が露出した踏み固められた道なので足にはきますね。特に下りでしたので。個人的には北面のマイナールートが好みです。
12時過ぎ、別当出合到着。大満足の山旅でした。
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