櫛形山ー源氏山縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 39.5km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,475m
コースタイム
2日目:池ノ茶屋口(4:10)-林道終点(5:05)-源氏山(5:50-6:05)-十谷側登山口(7:55)-十谷(10:05)-鰍沢口駅(13:25)
天候 | 1日目:晴れ後曇り一時雨 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR鰍沢口駅 |
感想
今回は、櫛形山に行くことにした。
この山は、電車とバスで行こうとすると、案外登り辛い山だ。上市之瀬のバス停から登って帰ろうとすると、かなり大急ぎで登って、ピストンで同じ道を引き返さないといけない。
テント泊として、源氏山まで縦走して、十谷の方へ抜ける計画を立てた。
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1日目:
上市之瀬のバス停で下りると、強烈な日差しを受ける。灼熱の車道を歩いて行くと、たちまち大汗をかいてしまう。今日は、水場で水が調達できなかったことを考えて、6ℓ以上の水を担いできた。これから登る櫛形山は、雲で見えず。
県民の森に到着。キャンプ場のテント場でビールを飲んで寛いでいる人達の脇を通過する。ここには、シャワーハウスなるものまであってとても快適そうだ。
炎天下の中、登っているせいか、ここまでで、かなり疲労してしまった。
ここからは、南伊奈ヶ湖の横を登って行く。木のチップが敷き詰められている遊歩道は、とても歩きやすい。
桧の林の中を登って行く。異常に汗をかいて、暑くてたまらない。急登でもないのに、少し登る度に休憩をとってしまう。
今日は、適当なところにテントを張る予定なので、ゆっくり登ればいいと思いつつも、あまりに調子が悪いので、先が心配になる。こんな暑い時期に登ったのが間違いだったかもしれない。
ほこら小屋になんとか到着する。小屋の向こうで、大量の水が流れる音がする。
冷たい水を飲んで少し生き返った。家から持ってきた3.5ℓの水道水を捨てて、水を補充する。
ほこら小屋の周りは草原で、テントを張るのに気持ちのよい場所だ。これだけ草があれば、マットなしでも良さそう。昼食をとった後、シートを敷いて、しばらく昼寝をする。
ここから山頂までは、緩やかな登りだ。道標も完備で、道も歩きやすい。昼寝をしたお陰か、少し元気が出てきた。
山頂に着く前に雨が降り出したので、雨具を着て進む。
誰もいない山頂で少し休憩する。展望はほとんどない樹林帯だが、雰囲気は悪くない。テントも張れそうだが、今日は池ノ茶屋の登山口まで下りることにする。
池ノ茶屋の登山口までは、東に下りて行くはずなのに、道はどんどん南に進む。
何かおかしいと思ったが、これは櫛形山の山名標が、地図の櫛形山の山頂(三角点)と異なる所に立っているのだと気がつく。しばらく南に下って登り返すと、三角点のある本当のピークに到着。ここにはなんの標識もない。
ダケカンバやナナカマドも見られる林を下って、池ノ茶屋林道の終点に下りた。
ここには大きな駐車場と、トイレの付いた避難小屋がある。今日はここに泊まることにする。
避難小屋は無人で思ったよりは清潔だったので、小屋で泊まろうかと思ったが、独りで泊まるのはなんだか怖い。この後、誰かが来るかもしれないし、やはりテントを張ることにする。
駐車場の脇のスペースにテントを張る。普通のテント場と違って、静かなので落ち着く。
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2日目:
3時に起床。疲れているのに、あまり眠れなかった。
満月の月明かりに照らされる中を4時過ぎに歩き始める。ここからは、源氏山の登山口まで林道なので、暗くても特に問題はない。
今日のルートは、登山地図に載っていないエリアなので、地形図だけがたよりだ。
丸山林道から源氏山方面に分岐する林道に入ると、すぐに源氏山と書かれた登山口があるが、ここからは登らない。「1.5km先に登山口」と書かれている。
しばらく林道を進むと源氏山の登山口があるので、ここから登って行く。
この道は、いろんな植物が覆いかぶさっていて、歩き辛い。夜露で濡れた木々でズボンがびしょぬれになる。
源氏山山頂に到着。眺望はないが、山頂はなかなか雰囲気がよい。
倒木に腰掛けていると、何やらガサガサと動物の気配がする。見ると、リスが3匹追いかけっこをしている。夢中で私のことが目に入らないのか、私の2mくらい手前まで来たりする。ものすごいスピードで木を登って行く様子を感心しながら眺めた。
ここからは、来た道を戻って、トラバース道を東に進んで行くのだが、登るときに、その分岐に気がつかなかった。作業小屋の荒れ果てた跡地まで戻ってくると、そこに道があった。
ピンクテープに導かれて進むと、一度沢に下りる。しかし、ここからが分かり辛い。
ピンクテープは見えないし、道がものすごく不明瞭だ。沢の少し上を進む巻き道と尾根の方に登る薄い踏み跡がある。最初の道は崩壊気味なので、尾根の方に登ることに。しかし、非常に薄い踏み跡で、何かおかしい。
ここで、道を間違ったことに気がつけばよいものを、薄い踏み跡をたどって行ってしまう。そこで、下の方にピンクテープを発見する。さっきの崩壊気味の道が正しかったのかと思い、道なき斜面を無理矢理下る。ピンクテープがあり、木に赤ペンキで矢印が書いてある。一度沢に下りるようだ。
しかし、沢に下りてからがまた道が分からない。北側からの支沢を渡り登り返すが、薮っぽい道しか見当たらない。そこを進むと、大きな崩落地の下に出た。地形図の点線は、もう少し上の斜面を巻いているようなので、登らなければいけないはずなのだが、とてもここを登るとは思えない。
崩落地の先に行くと薮が更に激しい。無理矢理進んでみたが、薮がすごすぎて断念。崩落地の下まで引き返す。よく見ると崩落した斜面の上にロープが見える。
それを記憶して、一度支沢まで戻る。さっき見えたロープの高さに登り返すような道を探すが、見つからず。
再び崩落地の下に戻り、ロープの所まで強引に登ってみることにする。急な斜面で非常に怖い。
ロープの所に登ってみると、ピンクテープがあり、短い木の橋もある。これが正しい道かと思い、そこを進むが、すぐに薮に突っ込んでしまう。しばらく進むものの、薮がすごすぎて断念。また戻ることに。
さっきのロープの所まで戻ると、更に上の方に別のロープが見える。そこまで、木の枝にしがみついて登ると、ようやく登山道に出た。
正しい道はどうなっているのかと、登山道をさっきの支沢の方向に戻ってみるが、ロープで塞がれていて、その先は急に沢に落ち込むようになっている。良く分からなかったが、道を見つけられたことで安心してそれ以上は調べなかった。
そこからは、ずっと巻き道を進む。さっきまでの藪こぎとは大違いの快適な道だ。
延々と巻き道を進むと、林道に下りる分岐点に到着し、そこを南に下りて行くと林道に下りた。
そこには、「源氏山登山口」と書かれた大きな道標があった。何の注意書きもない所を見ると、特に道が崩落している訳でもないらしい。私の怖い思いをした箇所は、どうやって通過するのが正しかったのだろうか。
十谷の集落までは、延々と林道を下って行く。途中の堰堤で、少し休憩する。薮漕ぎでドロドロになった靴とズボンを洗う。
十谷は温泉が有名なのか、首都圏のナンバーの車が時々登ってくる。
ここからはバスで帰れるのだが、次のバスまで時間が3時間ほどあるので、駅まで歩くことにした。その方が、1本早い電車に乗れる。しかし、炎天下の中を歩くのは、ものすごく辛かった。車道は日陰が全くなく、途中で後悔するはめに。
自販機を見つける度に冷たい飲み物を買ってしまい、結局、鰍沢口の駅に着くまでの間で5回も買ってしまった。
それでも駅に着いたときには、熱中症気味の状態で、しばらく気持ちが悪かった。やはり無理はしない方がいい。
今回は、18きっぷを使っているので、大回りをして身延方面経由で帰ることに。途中、内船で下車し、駅前の温泉で疲れを取ってから帰った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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johndoeさん、初めまして、C-chanと申します。
14日に、午前中櫛形山で軽いハイキングした後、上市の瀬より少し下にある自宅に戻る途中、車ですれちがったと思います。
伊奈ヶ湖への道路をとてもつらそうに大きなザックを背負っている、頭にタオルをかぶせている方だったかな?
よくもこんな暑いときにバス停から登るんだなと、関心していました。
時間的にはたぶん10時15分ごろだったと思います。
派手な青色の軽自動車でしたが、覚えているわけもありませんよね
ところで源氏山から十谷温泉への道、前から興味深々でいつか歩こうと思っていました。
でも結構分かりづらそうですね・・・
無事に下山して何よりです。
C-chanさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
いつも山行記録、楽しく読ませてもらってます。
10時15分くらいだと、間違いなく私ですね。車は沢山通っていたので、青い車は覚えていないです。
ほんとに、なんでこんな暑い日に登ってるんだろうと、自分でも馬鹿だなと思いました。
帽子が苦手なので、いつもタオルをかぶって歩いているんですが、歩き始め30分で、すでに辛そうでしたか。
今回の山行は、今までになく早くバテてしまって、非常にキツかったです。体力のなさを痛感しました。
源氏山から十谷方面の道ですが、多分私が分岐を間違っただけだと思います。他の人の記録を見たら、普通に通過してました。
今度、C-chanさんのお気に入りの山に登ろうと思っています。Y-chanさんが、最近歩いたルートで行こうと思ってますので、また、行きましたら記録載せるようにします。
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