紅葉の会津朝日岳:45年ぶり、懐旧の山行だったが
- GPS
- 08:28
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,414m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:15
天候 | 晴、13:00まで1500m以上はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8日は7時到着で既に15台。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
注意すれば危険はない。山頂直下の岩場の岩は濡れたり、泥が付いていると滑りやすい。登りは岩の上、下りは脇の土の部分(泥濘だが)を使った。 |
写真
感想
会津朝日岳はちょっと思い入れのある山だった。45年前に会津朝日岳−丸山岳を歩いたので、今年こそ再訪してみたいと思っていた。この連休の日月は天気が良いようだし、気温も適当なので、行ってみることにした。cheezeさん、やっと行って来ました。
8日(日曜)に行くことにしたが、前日からの天候の崩れが少し残っていて、磐越道会津坂下まで濃霧の箇所が多かったし、会津に入ってからは若干雨がパラついていた。南会津に入ると時刻の経過もあり、雲が少しづつ上がって、この時点では期待が持てた。いわなの里の奥、会津朝日岳登山口駐車場に着くと、まだ7時なのに15台程の車があった。こんなに賑わっているとは思わなかった。
登山口から仮設橋を渡り、植林の直ぐ林の中を川沿いに平坦な道を進む。沢沿いではあるが、徐々に登りとなっていく。少し前に刈払いをしていただいたようで、幅広い道となっている。途中、枝沢を渡るところや本流を何回か渡渉するが、現状では流れは小さく簡単に渡れる。沢から離れ、ジグザグの急登が始まる。沢状の所を登ると三吉ミチギの水場となる。そこを過ぎると先ずは400m程度の急登となるが、ジグザグを切ってあるので登り易い。1300mを超えると人見の松である、ここからしばらくは岩稜上を登るが、また穏やかな道となって叶の高手の一角に着く。平坦な尾根を行くと叶の高手である。この辺りから本来は会津朝日が大きく前面に見えるのだが、1500m以上が雲の中となっていて、全容は見えなかった。叶の高手から直ぐに大クロベ1、少し下って大クロベ2がある。ここを過ぎると急坂を下ることになる。鞍部辺りは泥濘がひどい。熊の平に近づくとまた泥濘であるが、直ぐに避難小屋に着く。
避難小屋からは、またバイウチの高手まで樹林帯の急登となる。雲が架かりながらではあるが、会津朝日がぐっと近づき、小幽沢カッチに出ると、草付と山頂直下の岩場の急登が見えてくる。岩場は2段に分かれ登りは、乾いた所なら安定して登ることができるが、この岩は濡れたり、靴底に泥が付いていると滑りやすい。有名な早池峰の蛇紋岩より滑るような気がする。登り切って、下を見ると見える範囲の尾根の紅葉が素晴らしい。さらに、岩場のトラバース、そして最後の岩場を登ると会津朝日岳の山頂の一角であるピークに着く。ここも良い場所で、雲が架かってはいるが、谷の下の紅葉も素晴らしい。潅木の中を少し歩くと会津朝日岳の山頂である。残念ながら見たかった鋸刃から大幽朝日岳、丸山岳の稜線を見ることはできなかった。レコで良く出てくる山頂の展望盤が45年前にはあったかどうか、気になっていたのだが、「昭和54年建設」と確認できたので、その時は無かったようだ。会津朝日岳で、覚えていたのは叶の高手あたりからの山頂の威容だけで、同じ道のはずだが、道中の様子は全く記憶には無かった。
山頂では雲の中だったので、30分弱で下山にかかったが、叶の高手あたりまで来ると、会津朝日岳の全容が見えてきた。浅草岳や毛猛山、只見町などもきれいに見えた。会津朝日岳の姿を見ることができたのは良かったが、どうも今年は帰りの途中でその日歩いたルートが見えるというのが多い。(昨年は雲海によく出会ったのにな)そのまま、登山口まで下ったが、最近、帰りに疲労が大きいと下りに慎重になって時間がかかるようだ。紅葉の会津朝日岳は案外盛況で、今日は40人くらいの方と会ったと思う。
会津朝日岳は実に45年ぶりだった。大学に入った年の夏合宿で、計画では会津朝日から丸山岳、高幽山、坪入山、三岩岳を経て会津駒ヶ岳までの縦走だった。今でもそうだが、会津朝日から窓明までは道は無く、この全行程は残雪期でも4〜5日かかるだろうが、夏は当然ヤブこぎになるので、7日以上かかる予定だった。会津朝日までは登山道もあるが、なにしろ30kgの荷を背負っているので、厳しかった覚えがあるが、会津朝日岳の威容には感動した。でも、山頂から鋸刃を越えて、大幽朝日岳の鞍部まで行かないと幕営する適地がないので、そこまでは頑張ったと思う。次の日は丸山岳山頂に到達して幕営したが、この日から天候が悪化して停滞。天候が悪かったので残念ながら丸山岳は池塘が広がる平坦な山頂だったという記憶しかない。これ以上進むと窓明まで逃げ場が無いので、下山することになった。そのエスケープルートも道は無いんだけど、丸山岳西尾根をかなり進んでから南に北沢へ降りたか、さらに西尾根を下って袖沢沿いの林道に出たか定かではないが、林道を歩いて、奥只見ダムに出たと記憶している(途中1泊したかも)。その後、日程が余ったので船とバスで移動して、平ヶ岳に登って、山頂で幕営(今は禁止でしょうが)。そうしたら夜中に雷雨に会って、一時周辺のヤブの中に避難などという、おまけもあった。と、記憶を辿って回想してみた。
コメント
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kyenさん、ご無沙汰しています。
ここは私にはまったく未知の山域ですが、なかなか奥深そうですね。
紅葉がとても綺麗ですが、目立つ赤い葉はナナカマドですかね?
会津朝日岳は45年振りだったんですか。
30圓鯒愽蕕辰栃發い紳膤愡代を回想しながら、かつての山を一人歩く・・・もう決して戻れない世界なのですが・・・共感を覚える気がします。
eagleさん、お久しぶりです。コメント有難うございます。
それほど行っている訳ではありませんが、会津には個性的な山が沢山ありますよ。紅葉の赤はナナカマドもあるかもしれませんが、ドウダンツツジだと思います。
記憶というのは断片的なもので、途中の情景などは覚えていないものですね。
日帰り装備でも標高差は1200m以上ですから、なかなかキツイ山でした。
思い出の山、ようやく到達されましたね。この山の適期はヒメサユリの頃か紅葉の頃なんでしょうね。たくさんの人が歩いているのもうなずけます。
丸山岳見えなくて残念でしたね。ぜひ残雪期の三岩から眺めてください。昔断念された幻の縦走路、本当に美しいですよ。私も歩いてみたいものです。
cheezeさん、コメント有難うございます。
やっと登ってくることができました。山頂では丸山岳は見えませんでしたが、鋸刃方面が少しだけ見えました。ここを行ったのだなと感慨に耽りました。
帰りではありますが、叶の高手から会津朝日の全容を見ることができたのは良かったです。
三岩岳も残雪期に行ってみたいですね。
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