霊仙山 - 谷山〜経塚山〜山頂〜最高点峰〜南霊岳
- GPS
- 09:31
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR東海道線の醒ヶ井駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■柏原道登山口〜避難小屋 登山口からはしばらく舗装路を進み、養鶏所分岐からは主に未舗装の林道になります。 橋を渡った後は斜面からの落石が多そう。 一合目辺りから本格的な山道となり、小さな沢沿いの道を何度か渡渉して進みます。 登って来た谷の源頭部の先が二合目で、二本杉があります。 はっきりとした道を進み続けると、四合目の避難小屋です。 六合目の少し先で登山道はP920を巻いて進んでいるようですが、薄い踏み跡を辿ってP920へ向かっています。 一般の登山道に合流後、再び登山道を逸れて尾根を辿っています。 その後、P992.7三角点に寄り道しています。 八合目の少し先辺りから視界が開け、程なくして避難小屋に到着です。 何合目かの表記は新設定に準じています。 ■霊仙山山頂界隈 主なピークは経塚山、三角点峰、最高点峰で、三角点峰のピークが霊仙山の山頂です。 このピークを結ぶルートや各所からの登山道はほぼ踏み跡がはっきりしており、問題なし。 ヤマレコMAPのみんなの足跡で通られているルートについては、踏み跡がはっきりしない箇所もあるような印象で、注意して進みたいですね。 特に危険だとは思いませんが、石灰岩が露出している部分を進む事も少なくなく、足下をしっかりと確認して歩きましょう。 ■最高点峰〜西南尾根〜今畑登山口 近江展望台辺りまでは石灰岩の露出している箇所を歩く事が多く、少し歩きにくい。 南霊岳の山頂を通っていますが、巻く道があるようです。 近江展望台を過ぎると本格的に下り始めます。 踏み跡が分散しているようで、方向を定めて進みやすい辺りを下ります。 所々で斜面は滑りやすくなっており、慎重に下ります。 落石を起こす可能性がありそうなので、複数で歩いている場合には気を付けたいですね。 急な斜面を抜けると樹林帯に入ります。 進みやすい道が続き、石組みや廃寺を過ぎて程なくすると、今畑登山口に到着。 ■今畑登山口〜落合登山口〜汗フキ峠〜榑ヶ畑登山口〜養鱒場バス停 今畑登山口から落合登山口までは舗装路です。 橋を渡ると落合登山口で、その先の沢の合流点で堰堤の見える左俣へ。 しばらく進むと、崩壊しかけの橋があります。 渡渉ポイントには目印のピンクのリボンがあり、ここで渡渉するのが無難そう。 道が水流によりえぐられている箇所があり、通行が困難になって行きそうに思われます。 状況をきっちりと確認した上で進むようにしたいですね。 最後は右岸を進み、急な斜面を少しだけジグザグしながら登ります。 道幅が狭くて滑りやすそうで部分的にロープもあるけれど、あくまで補助としての使用に留めましょう。 落合登山口から汗フキ峠まで、歩き慣れている人向けのルートでしょうか。 汗フキ峠から下ると山小屋かなやがあり、沢沿いの道を進むと林道に出合います。 少し下ると榑ヶ畑登山口で、長い舗装路歩きを経て養鱒場バス停跡に到着。 ■その他 ヤマビルが多い山域ですが、もう活動期ではないだろうと思い、この日は対策を取りませんでした。 姿も見なかったし、被害もなし。 以上、8月6日のレコの記述を少しだけ改変して掲載しています。 |
写真
感想
今年の8月、初めての鈴鹿山脈への山行で霊仙山へ。
2週間後には、御池岳から藤原岳へ縦走。
どちらも印象深い山行で、また訪れたいと思っていました。
ここ最近、御池岳のレコが多くアップされていて、そちらにも惹かれたけれど、明るいうちに下山する自信がなく、霊仙山へ行く事にしました。
基本的には前回と同じルートを辿りますが、所々で短縮や変更をしつつ。
以下、いつも通りに長文です。
3か月ぶりに柏原駅に降り立ち、今回もここからスタートです。
登山道入り口を経て進んでいると、道脇にアケボノソウがあります。
あるのは分かっていて、もう咲き終わりだなと思っていると、近くにまだ咲いているのを発見。
まだ見頃で、これは嬉しい誤算という感じで、しっかりと堪能させてもらいました。
2度目の道なので、すいすいと進み、一合目に到着。
この辺りから山道で、細い沢沿いを進みます。
前回よりも少し荒れているかも知れないけど、特に問題のない道が続き、二合目に到着。
立派な二本杉があり、前回はここでヤマビルが取り付いているのを発見して撃退しました。
今回はヤマビル対策をせずに歩いているけど、特に異状はなし。
前回はここから近くの三角点へ寄り道したけど、今回はそのまま山頂を目指します。
どういう道か分かっている安心感で気が緩んだのか、少し道を間違ったものの、すぐに気付いて正しいルートへ。
前回は暑さと旋回する蜂に苦しめられたけど、この日はスムーズに進みます。
四合目の避難小屋を経て、六合目に到着。
その先で一般の登山道から逸れて、今回もP920へ。
繁茂していたシダも枯れが進行しており、少し歩きやすくなっています。
振り返ると伊吹山が鎮座しているけど、霞んでいて、うっすらとしか見えない。
P920に着くと、周囲の木々はすでに冬枯れ状態で、ここからすでに山頂一帯が見えています。
尾根伝いに進み、一般の登山道に合流。
しかし、ここからも一般の登山道ではなく、引き続き尾根を進みます。
少し進むと、苔に覆われた石灰岩群が見られるようになり、とても良い感じ。
マユミの実が彩りを添えていて、庭園のような雰囲気。
前回は7合目を過ぎた辺りで2度も滑ったのを考えると、こちらのルートの方が遥かに魅力的だし、歩きやすい。
楽しく歩いて、再び一般の登山道に合流。
ここからP992.7三角点、谷山へ向かいます。
うっすら程度の踏み跡なので、あまり気にしないで登ると、谷山山頂に到着。
特に何かがあるという訳でもないので、山名プレートと三角点の撮影を終えると、すぐに戻ります。
旧八合目、新八合目を通過すると、ロープ場があり、そこを登り切ると視界が広がります。
避難小屋を視界に捉え、前方だけでなく振り返ったりしながら進みます。
避難小屋に到着、今回も風が強い。
団体さんとすれ違い、先へ進みますが、その前に体が冷えないようにシャツを着込みます。
石灰岩の露出したカルスト地形の斜面をゆっくり登ります。
どちらを向いても絶景という感じ。
楽しい。
経塚山山頂に到着。
風が強いので、少し下った位置で強風を避けて昼食にします。
お腹もふくれたので、歩きましょう。
三角点峰の北に広がる丘陵へ向かいます。
前回も歩いていますが、こちらまで来る人は少ないようですね。
池塘かなという池を過ぎると、その先ぐらいから尾根は石灰岩が多くなり、西南尾根の小型版という感じ。
周囲を見渡しながらのんびり進むと、前回時にシカを目撃した斜面が右手に見えて来ます。
今回はそちらへ進んでみる事にします。
少し進むと薄めの踏み跡があり、それを辿ります。
すると、進むにつれて道脇の草地から小鳥が逃げるように飛び立って行きます。
お休み中の所を騒がせてしまったようです。
その先で尾根に乗ると琵琶湖が一望のはずだけど、霞んでいて視界は良くない。
ここでシカの警戒音が響き、逃げ去って行く足音が聞こえました。
登山者が多く、奥まった所に居たのに、そこまで来てしまったという感じでしょうか。
こちらの尾根も石灰岩の露出が顕著に見られ、楽しく歩く事ができます。
誰も来ないだろうと思っていたけれど、少し前から足早に後ろから近づいて来る人がおり、ご挨拶後、先へと進んで行かれました。
僕のようにふらふらとしておらず、歩き慣れているという印象。
青空に映えるマユミの実を眺めたり、緩やかに広がる地形に見入ったりして進み、お虎ヶ池が見えてきたら、そちらへ。
ここは榑ヶ畑道の八合目でもあるので、ここから榑ヶ畑道を通って経塚山に戻ります。
素晴らしい風景が広がる中、しっかりとした道を進みます。
この道を通る人は多いようで、下って来られる方に何度となくご挨拶。
幸福感に包まれながら経塚山に帰還。
三角点峰へ向かいます。
少し下った後に登り返し。
ここはちょっとしんどく、何度か振り返ったり、周りを見渡したり。
標識のある小ピークに着くと、三角点峰までもう少し。
焦らすように歩きますが、すぐに三角点峰の山頂に到着。
霊仙山の山頂です。
今回はその先にある小ピークへ向かいます。
鞍部に下りると、ピークの手前には大きな陥没があるので、回り込むように岩場を進みます。
登り切ると、地面を這うような低木が茂っているようで、緑の葉が一面に広がっており、その合間に岩が顔を覗かせています。
その場所によって違った植生が見られ、思っているほど単調でもないのかも知れません。
陥没をぐるりと回るようにして進み、三角点峰の山頂に戻ります。
さっきは足早に歩き出したので、少しゆっくりと滞在し、雰囲気を堪能。
山頂を後にし、標識のある小ピークを経て、最高点峰へ。
引き続きどちらを向いても素晴らしい景色が広がり、何枚も写真を撮影。
ゆったりとした斜面を歩き、最高点峰に到着。
鈴鹿山脈の峰々が見えているけど、残念ながら霞んでいます。
ゆっくりとしていたいけど、明るいうちに下山を終えるべく、西南尾根へ進みます。
少し進んだ辺りから石灰岩の露出帯となり、2度目でもあり、今回は余裕を持って進みます。
4人組ぐらいの団体さんとすれ違い、ご挨拶。
前回は西南尾根では誰にも会わなかったはずで、今回は登山者が多いのが実感できます。
南霊岳を過ぎると尾根芯は石灰岩が巨大かつ尖り気味になり、歩きにくくなります。
きちんと注意していれば問題はなく、練習のつもりで意識しながら進みます。
そろそろかなと思った頃、近江展望台に到着。
琵琶湖方面ははっきりとしないけど、山頂方面はまだきれいに見えています。
これで見納め、この先は本格的な下り道。
しばらく下った跡、岩の間に砂地が広がる辺りになると傾斜は急になり、滑りやすくなります。
進路の選択肢は豊富なので、センスや技量が問われる所かもです。
苦労して下り続けると、樹林帯に突入。
落葉で踏み跡がはっきりしなくなっているけど、前回の記憶がまだ残っており、あちらだろうという感じで進みます。
この辺りは立派なブナの木が多いようで、木々の色付きも美しく、良い雰囲気です。
この前の台風がなければ、もっときれいな色付きの葉が残っていたんだろうと思われるけど、葉が少ない分、明るさも感じられ、これはこれで良いのかも。
その後も良い感じの道を進み、植林帯などを経て、廃村跡まで下りて来ました。
廃寺や残る石垣を見やりながら通り抜け、さらに下ると、今畑登山口です。
舗装路を歩き、落合登山口へ。
落合登山口に架かる橋には電信柱らしき物が漂着し、嫌な雰囲気。
沢沿いを進むと、前回よりも少し荒れているかなという印象。
前回の山行の写真127の橋は流されたっぽい?
前回は独自の判断で渡渉したけど、今回は前後を確認した上で目印地点で渡渉。
水量が多めなので、邪道かもしれないけど、何個か石を運び込んで足場を確保。
道が水流でえぐられて危険になりつつある箇所もあり、今後が心配になります。
最後は急斜面の登りで、狭い道を注意しながら進むと、汗フキ峠に到着。
じんわりと汗をかいており、少し休憩。
下って行くと、山小屋かなやで、手動販売機の水流が止まっています。
この先はしばらく沢沿いを進み、林道に出合います。
ここからは舗装路歩きで、少し下ると、榑ヶ畑登山口です。
まだ何台か駐車中で、それをぼんやりと眺めながら駆け気味に下ります。
前回のように暑くはないけど、やっぱりしんどいし、退屈です。
我慢の末、養鱒場バス停跡に到着。
ここからはゆっくりと思って歩いていたけど、急げば電車に間に合いそうと思い、再び駆け気味で進みます。
これで間に合わなければショックだなと思いながらも、残った元気で走ったり、早足で進み、何とか時間内に醒ヶ井駅に到着、この日も無事にゴールです。
という訳で、3か月ぶりに訪れた霊仙山。
素晴らしい風景が広がる山頂一帯は季節の移ろいと共に姿を変えていましたが、相変わらず絶景であるのには変わりはなく、幸福感に包まれながら歩く事ができました。
得難い魅力を持った山だと思います。
また時機を見て歩いてみたいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いつもロングルート歩かれてますね〜
霊仙山は、JRを利用してのこのルートがお気に入りでして、レコを見ていて歩きたくなりました。
帰りは、ちょっと引き返しP1036辺りから霊仙山三角点西側の鞍部を通ってお虎ヶ池方面へ歩くんですけどね。
大洞谷ルートは相変わらず荒れていますね。通行止めになっている時期もあったような。
日も短くなりましたのでお気をつけて。いい写真ありがとうございました。
どうしても予定を詰め込みがちになるので、25kmぐらいは歩いてしまいますね。
日が短くなって来て、うまく対応して行く必要がある時期になったので、これからは注意して歩くようにしないと。
前にno2さんが柏原からのルートに言及されていたので、僕もこのルートを選びました。
柏原道は地味ではあるけど、霊仙山の山頂一帯への期待を育みながら静かに歩く事ができ、僕向きのルートかなと思います。
山頂一帯は色々と巡る事ができそうで、春にはもっと時間をかけて歩いてみたいですね。
歩き慣れていない人だと、大洞谷ルートは少し苦労するかも知れませんね。
今回は確認しなかったけど、前回は「通行不能」との表記があったので、油断せずに歩くようにしたいですね。
10月は雨天の週末が続き、モヤモヤさせられましたよね。
山は駆け足で季節が進みつつあるような印象です。
秋らしさを感じられる山歩きができるよう、休日は好天に恵まれて欲しいもんです。
no2さんの日記を拝見しましたが、これからは鈴鹿歩きが続くとの事で、レコを楽しみにさせてもらいます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する