【源流域ロング周回33、播磨探索25;千種川】猛烈な笹&竹藪を突破し絶景の草原へ、近畿百名山の後山と三室山を1日で周回;笛石山→後山→船木山→駒の尾山→タルガ峰→長義山→天児屋山→三室山→竹呂山周回を完遂(ヤマレコ未踏ルートも)


- GPS
- 11:36
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 2,594m
- 下り
- 2,583m
コースタイム
- 山行
- 10:17
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 11:22
※下記の「予定時間」は、標準コースタイムではありません。過去の自分の歩行速度からの推定時間ですので、標準タイムよりだいぶ短めです。
明石自宅 予定 3:30
↓ (車運転 予定 1:50 )
松ノ木橋の登山口P 予定 5:20 〜 5:30 (休憩 0:10 )
↓ (予定 1:10 )
笛石山 予定 6:40
↓ (予定 1:25 )
後山 予定 8:05 〜 8:20 (休憩 0:15 )
↓ (予定 0:15 )
船木山 予定 8:35
↓ (予定 0:16 )
鍋ヶ谷山 予定 8:51
↓ (予定 0:17 )
駒の尾山 予定 9:08 〜 9:18 (休憩 0:10 )
↓ (予定 0:15 )
大海里峠 予定 9:33
↓ (予定 0:17 )
タルガ峰 予定 9:50
↓ (予定 0:37 )
長義山 予定 10:27
↓ (予定 0:11 )
長義峠 予定 10:38
↓ (予定 0:29 )
江浪峠 予定 11:07
↓ (予定 0:30 )
天児屋山 予定 11:37 〜 11:50 (休憩 0:13 )
↓ (予定 0:39 )
1199m峰 予定 12:29
↓ (予定 0:35 )
大通峠 予定 13:04
↓ (予定 1:01 )
三室山 予定 14:05 〜 14:20 (休憩 0:15 )
↓ (予定 0:40 )
竹呂山 予定 15:00
↓ (予定 0:45 )
カンカケ峠 予定 15:45
↓ (予定 0:29 )
787.7m峰 予定 16:14
↓ (予定 0:20 )
川井 予定 16:34
↓ (予定 0:24 )
松ノ木橋P 予定 16:58
行動合計 予定行動合計 11:28
(歩行合計 10:35 、休憩 0:53 )
天候 | 曇りで北風冷たい、気温1.8℃ 午後から晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
2:50起床しましたが、マンションの近所の部屋からテレビの音がしていて良く寝られませんでした。 3:20明石の自宅を出発。R250⇒R2バイパス⇒播但道\290⇒中国道\490⇒山崎IC⇒県道53&72号 4:55笛石山登山口入口の県道72号沿いの駐車スペースの到着。20台以上駐車可能。この日は入下山時、どちらも他の車はありませんでした。 【復路】 16:54駐車場出発し往路を戻りました。 中国道が工事1車線規制があり少し渋滞。 R2姫路バイパスが事故渋滞。高砂西ICで降りR250で帰りましたがR250も高砂~加古川までは結構渋滞しました。 17:10明石の自宅へ帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★Vルートの核心部、三国平〜天児屋山〜大通峠については、 yamaya氏の次の2つの記録を参照 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-338500.html https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-117367.html detail-338500.htmlのGPSログを自分のGPSへダウンロードして 辿ることで、猛烈な藪部分をクリアすることができました。 yamayaさん、ありがとうございました。 (yamayaさんの4年前の記録と比べると、天児屋山まではねまがり竹薄くなり それ以降東側は藪が濃くなったように思われます) ▼笛石山登山口〜タルガ峰 一般道で道はしっかりしており、標識もあります。 ▼タルガ峰から長義山登山口 ちくさ高原スキー場の方へ少し入りましたが、すぐに道の無いところを歩いて西側のカヤトの草原へ向かっています。草原の中には一直線の林道があり、これを辿って長義山へ向かいました。 林道途中でちくさ高原への分岐を分けると登山道に変わり、白くて新しい道標にしたがって長義山を通り、登山口の道路に降りたります。踏み跡がとても薄いところもあり、道迷い注意が必要です。(道標のあるバリエーションルートといった感じ) ▼峰越峠〜江波峠〜三国平 道標あり。踏み跡は薄いながらもしっかりしています。(一般道に近い) ▼三国平〜天児屋山〜大通峠(難バリルート) ・登山道、踏み跡はおろか、獣道すらほとんどありません。テープ等の目印も もちろんありません。 ・三国平〜天児屋山;腿程度までの笹薮でかき分け、踏みつけて登りますが 笹が濡れていて下半身がびしょ濡れになりました。 途中からレインパンツを履いて,濡れを気にせずに歩くようにしたら 藪突破が楽になりました。 ・天児屋山〜大通峠;尾根上は背丈を超す猛烈なねまがり竹の蜜藪です。 下りでは押し倒して進めますが、登りは不可能、 間違えて下ると登り返しができず,竹を跨いだりくぐったりしながらの トラバースで方向修正が必要です。 ねまがり竹は長いので絡み合っていると身体に引っかかって進退窮まります。 南側の植林の中に下ると、少しは歩きやすくなり,急斜面に微かなトラバース 獣道があるのでこれを辿っていますが、1199mピークの尾根に戻ると また猛烈な藪です。 ・1199mピークの東端から南へもねまがり竹のトラバース後、植林の中の 仕事道を下りましたが南側の尾根にのってしまったので、登りかえして ねまがりトラバースし、正規尾根に戻るのが無理だったのでyamayaさんの トレースをGPSで確認しながら水が染み出す小さな谷状の地形を下り、 藪の薄いところでトラバースして尾根に戻り増した。 ・大通峠の一つ手前の鞍部への下りは、尾根上の蜜藪を避けて北側の 植林の中を下り、鞍部の北側に下りると仕事道が鞍部を乗り越えてありました。 (植林中へ下ってから尾根に戻ろうと登りかえしましたが、竹藪がひどくて 戻れませんでした) ・この鞍部から大通峠までは微かな踏み跡があり,楽に歩けました。 ・この区間、一般道と同じタイム設定で1:44を予定していましたが、 わずか2:17で突破しており、タイムロスは30分程度、 途中は時間を気にする余裕は全くなく、何時かわからない状態で藪と激闘 していましたので, 計画時刻と比較してみてびっくりしました。 三室山から先のバリルート継続は難しいと途中であきらめていましたが、 計画に対してオンタイムで計画続行が可能でした。 (それまでに稼いだ貯金が効きました) ▼大通峠〜三室山(易バリルート) ・道標は有りませんが、ときどき赤テープあります。 ・登るにつれて笹が深くなり、最後はねまがり竹の藪になりますが、 笹の中には矢場20cm程度の踏み跡が、ねまがり竹の中には切り開き がありますのでこれを忠実に辿ります。 笹がかぶさっていて踏み跡が見えにくいのでルートロス注意です。 また、登りでは笹が抵抗になって、深雪ラッセルのように腿に来ます。 ▼三室山〜カンカケ越の北のピーク(普通バリルート) ・三室高原への道を分けると踏み跡が薄くなります。 ・テープはほとんどありません。 ・標高1150mより上はねまがり竹の藪で、踏み跡を外すと上記と同じで たいへんです。2〜3回ルートロスしてトラバースしてルートを探しています。 ・すぐ南の小ピークは岩峰になっていて、岩をよじ登ります。 ・1150mより下は下草のない快適な尾根歩きです。踏み跡はほとんどない ので、尾根を外さないように注意してくだります。 ▼カンカケ越の北のピーク〜川井(普通バリルート) ・ヤマレコには記録の無い未踏ルートです。 ・方向を確認しながら下り、林道へは尾根の東側の谷へ入ってから降り立ちます。 ・林道のヘアピンを1回歩き、再び尾根上に戻ったところから、 尾根に踏み込みます。尾根上には藪に覆われた林道がとちゅうまで 伸びています。 ・林道が無くなると、かすかな踏み跡(たぶん獣道)があります。 ・アップダウンを繰り返し,時々痩せ尾根を通って787.7m三等三角点です。 ・三角点からは急斜面を尾根を外さないように下っていくと 植林に入り、仕事道が現れて尾根の末端で県道に降り立ちますが、 最後は獣柵を乗り越えます。 |
写真
昨日の雨で濡れていて、足が濡れて不快。途中でレインパンツを履きました。でもこのくらいはほんの序の口でした。
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池ライト用&gps用
カメラ用)
1/25
000地形図
笛
保険証
飲料
ファーストエイドキット
バンダナ
スマホ
計画書
折りたたみ傘
レインスーツ(ヤッケをかねる)
薄手ダウンジャケット
ストック1本
GPS(ルート登録済)
時計(コンパス
高度計)
カメラ1
|
---|---|
備考 | 食料(朝食&昼食=2食分);山崎酖ネオロール6個入り、山崎ミニアンパン5個入り、ゴマクロワッサン11ケ、ドーナツ1ヶ、4角チーズ2ケ、ミカン小2ケ (酖パン3ケ、アンパン1個、チーズ1ケ残り) 飲料;コーラ500,コーヒー500,ポカリ500,水500cc (水約400cc残り) |
感想
千種高原には全国有数のクリンソウの群落があり、6月上旬、見事なお花畑が見られます。今年の6月に妻と一緒に見に行き、ついでに駒の尾山にも登りましたが、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1159911.html
その際にこの辺りの山を調べて、三室山と後山、という中国地方ではわりと人気のある山があり、これらをぐるっと周回すると、綺麗なハート?猫?狐?の形に千種川源流域周回ができることに気が付きました。
距離も35キロと手ごろでしたが、問題はこの辺りの登山道は関東の一般道と違って結構バリルートに近かったり、一部に全く道がない部分、ヤマレコ未踏の尾根もあることでした。
いつかじっくり時間が取れる時にでも行こうと、計画だけ作成して半年間放ってあったのですが、今回思い切っていってみることにしました。
当時調べた過去の記録を読み返す時間がなく、半年前に作った計画だけを頼りに突入したので、ルート状況については全く覚えてなく、ぶっつけ本番の山旅になってしまいました。(確か天児屋山辺りが藪だった・・程度の認識)
計画タイムは少しゆっくり目(平地速度を5.5kmに設定、通常は6.0のところを)にしましたが結果的にそれが良くって、トータル時間はわずか8分の巻きでほぼぴったりでした(別に合わせた訳ではないのですが)。
前半は登山道もしっかりしていて、快調に飛ばせて、計画に対して最大45分程度のアドバンテージを稼ぎましたが、案の定天児屋山前後の強烈な藪にてこずって、その貯金をほぼ使い果たすことになりましたが、全く道がない(獣道すら)笹&ねまがり竹の密藪を単独で突破したのは初めての経験だったので、それほど遅れなかったのは自分でもちょっと驚きでした。(途中何度もルートロス、枝尾根を下りすぎても登り返せなくて急斜面トラバース、沢状の急斜面を無理無理に下降等)
ねまがり竹は6月にはおいしいジダケがたくさん採れて、恩恵にあずかれましたが、今回はとても恨めしい厄介ものでした。でも、そのジダケ採りの経験が生きて、根まがり竹をかき分けて歩くことにあまり抵抗がなくなっていたことも功を奏したかもしれません。
何れにしても、根まがり竹の藪はハイマツの藪に次ぐ厄介者であることに変わりありませんね。自分の経験の中でも、昨夏の穂高周回で霞沢岳から大正池への下りで出会ったハイマツの藪こぎ同等の難関でした。
その藪を突破したあとの三室山は最高の山でした。天気もちょうど晴れてきて、素晴らしい展望と青空に映える草紅葉、点在する巨木が素晴らしい風景を作り出していました。
素晴らしく広大な木のほとんど無い斜面は雪が積もったら最高のゲレンデになることは間違いなく、ヤマレコには滑降の記録がありませんが、雪が積もったら一番乗りしてみたいと思います。
最後にくたっだ山レコ未踏の尾根は、特に危険な場所もなく、目論見通りにすんなりと県道まで降り立つことができ(道路手前の鹿柵越えが難関でした)、林道を歩いて降りるよりもだいぶ時間短縮になったかと思われます。
最初に登った後山から船木山、駒の尾山の稜線も三室山同様に素晴らしく、こちらも妻を連れて再訪指定と思います。
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