日没との競争(天狗岩〜蛾ヶ岳〜浅間山〜大平山)
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- GPS
- 10:48
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 2,711m
- 下り
- 2,721m
コースタイム
- 山行
- 10:13
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 10:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■峰山〜蛾ヶ岳 実線並み、所々落葉でルートが見づらい。 ■大畠山〜前畑 破線並み、上半分は尾根沿い、下半分は凹状のえぐれた部分に沿って進む。 ■浅間山〜大峠 実線並み、刈り払いされてました。 大峠手前の林道合流地点から大峠までは林道を歩くのが正解。 (稜線沿いの山道は藪で歩きづらい) ■大峠〜迦葉坂 バリ〜破線並み、たいら山前後は布・テープが豊富にありますが、 関原峠から東側は少なくなります。 ■迦葉峠〜地蔵堂 実線並み、石がゴロゴロしているので要注意。 ■地蔵堂〜釈迦ヶ岳手前林道 実線並み ■八坂峠〜大平山の稜線ルート 破線並み、踏み跡薄いが、尾根沿いを進むのでルートファインディング容易 ■大平山〜峰山 折門廃集落までは実線〜破線並み、その先はバリルート。 集落付近は薄い踏み跡が無数にあり、ルーファイ困難。 川を渡ってからの山腹トラバースは薄い踏み跡あり。 意外と時間かかるので、時間に余裕を持つことが重要。 |
写真
感想
今回は御坂山塊の西端を周回するルート、
山と高原地図の範囲外、かつバリエーションルートが多いので、
コースタイムがよくわからなかったですが、富士見山行日和に決行です。
展望が良いという天狗岩で紅富士をと目論みますが、
いきなりのルートミスでわずかに間に合いませんでした。
それでも天狗岩では富士山左側の裾野からの御来光を見ることができ、
また毛無山や七面山が赤く染まってなかなかの景色でした。
蛾ヶ岳は富士山方向と北側の眺望が素晴らしい。
甲府盆地を取り囲むように奥秩父、八ヶ岳、南アが見られる展望の山です。
大畠山からはバリエーションルートに突入ですが、
思ったよりルートファインディングは容易、かつ紅葉が見事な尾根。
その後の桜峠へのルートも紅葉が素晴らしく、想定外の出来事に得した気分。
ファミリーハイクにも適したハイキングコースですが、誰も歩いていません。
たどり着いた西端の浅間山は南アが迫り、お弁当広げるには適した山頂でした。
浅間山から大峠付近までは実線並みの歩きやすい尾根道。
紅葉が素晴らしく、甲府盆地の南の縁を歩いているのが実感できるコースで、
所々甲府盆地や八ヶ岳、奥秩父が望めます。
もっと歩かれてもいいなあと思いましたが、ここも誰も歩いていません。
途中わずかばかり林道を歩きますが、林道からの展望が最も良いということは
よくあるケースです。
たいら山を過ぎると、いよいよバリルートの様相に変わり、
また眺望がほとんど皆無となり、やや退屈な区間でした。
一旦、芦川に下り、釈迦ヶ岳に向けて大きく登り返します。
ここはトレランコースの一部になったため、実線並みの歩きやすいルート。
ただ日没時間が心配になり始め、眺望がない釈迦ヶ岳はパス。
浅間山からほとんど休憩を取らずに来ましたが、
大平山ででっかい富士山を眺めながら思案。
既に15時45分と、日没まで45分しかありません。
確実なのは蛾ヶ岳まで歩いて、行きと同じルートを一般ルートで下山。
しかし、廃村があるという折門に惹かれてこちらを選択。
問題はバリルートの難易度です。
廃村の折門までは容易なルートでしたが、
段差を利用して作られた廃村からはルートがわかりずらくなります。
何とか暗くなる前に三沢川までの下りは終えたいところ。
廃村をじっくり見学している余裕はなく、
この日最もルーファイに苦労しながら何とか渡渉箇所の橋を発見して一安心。
しかし秋のつるべ落としでどんどん暗くなり始めます。
峰山までは山腹のトラバース、尾根と違ってトラバースは難易度高いです。
何とか薄い踏み跡を発見し、これを絶対見失わないようにと思い進みます。
ところが途中で踏み跡がなくなり、暗闇が迫る中絶体絶命。
標高を上げれば地形図の破線路に合流できそうなので、尾根をよじ登ります。
5分ほどで再び薄い踏み跡を発見しますが、
ここでヘッドライトを使用せざるを得ないほど暗闇が。
自然林はまだしも、スギの植林地帯は真っ暗です。
しばらく歩くと峰山の街灯が遠くに見えてほっと一息。
といっても、山腹を大回りしてとても長い道のりに感じましたが。
日が短い季節にコースタイムがよくわからないルート、
ギリギリの帰還となってしまい、ドキドキものでした。
最後を除けばルートファイディングは思ったより楽だったものの、
ルートは予想以上にハード、特に地面がフカフカの登りでは体力を奪われました。
また当初からわかっていたものの、
最後に難易度の高いバリルートを選択したのは疑問でした。
いろいろな意味で、歩いた感満載の山行となりました。
コメント
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hirokさん、こんばんは。
見慣れない山・ルートばかりで驚きです。
この時期のロングの計画は難しいですね。
富士はもちろん、雪化粧した南や八つも見られて、思いがけず紅葉もあったりして、帰宅してからは充実感満載のことでしょう。
以前のhirokさんの蛾ヶ岳のレコをみて、真似して計画していましたが未だに実現していません。紅葉の時期に行くのが良さそうですね。
sat4さん、こんばんは
御坂山塊の西側はマイナーですよね。
富士五湖側と甲府盆地側に2本の尾根がありますが、
富士五湖側は鬼ヶ岳、節刀ヶ岳、王岳など著名な山がありますが、
甲府盆地側は地味な山のオンパレードです。
そんな中で、浅間山〜大峠間は歩きやすく、とてもいい尾根でした。
(多分、トレランコースの一部)
sat4さんも一度試してみてください。
展望が素晴らしい山が多いわけではないので、
この辺りも冬枯れがお勧めです。
紅葉は予想以上にgoodでした。
hirokさん、こんばんは!
陸王を観てました
余韻に浸りながらPCを立ち上げると...。
ドラマのストーリーより怖い、バリを含むルートで日没との闘い
しかも、アルプス級の累積3000m越え
相変わらず、毎週登られているだけあり、体力をキープされていますね
赤線繋ぎで歩いた区間が含まれていますね
新八坂峠〜大平山と、蛾ヶ岳〜大畠山の2区間が同じですね。
人により、歩く行程が微妙に違うのが興味深いです。
hirokさんの歩かれるお山、私には縁の無いルートが多いのですが、今回は知った箇所もあり、感情移入しやすいですよ
やはりこの時期、富士山は外せませんね!
それとシモバシラ 、やはり山梨は多いんですね
吉田うどん、一週間前ならニアミスでしたね
tailwindさん、こんばんは
真夜中でも平気で歩かれるtailwindさんと違って、
普段から暗い時間帯を嫌うので、ややビビりました
なぜだか日の出前の暗闇はそれほど嫌らしさを感じませんが、
夕方の暗闇は嫌らしいですね。
特にその時間帯に墓石が多数ある廃屋集落をさまよっていたせいもあり、
とても寂しい気分になりました
私も初めてこの区間を歩いた時は、蛾ヶ岳〜大平山〜釈迦ヶ岳〜三方分山でした
2回目となると変化を付けたくなるのが人情、
でも思っていたよりもハードなルートになってしまったようです。
うどん屋に入ってtailwindさんがいたら、これは栂海新道とは別の驚きでしたね。
考えるだけで楽しくなってしまいます
hirokさん コンばんは
あの天狗岩を絡めた周回スゲー
精進湖周辺は甲府への古道があり生糸を運んでいたと聞いた事があります。
駿河との貿易路だったのでしょう!
しかし、まさかの地元が晴れ 皮肉なものですワイ
やはり地元に残るべきだったズラ
この季節 林道閉鎖とニラメッコ 目移りした結果ズラ
kazuhagiさん、こんばんは
精進湖から甲府へは峠を2つ越えなくてはならないので、
昔の人は大変でしたね。
三方分山の東にある女坂峠は古道と言われているので、
女坂峠と今回下った迦葉坂を通って甲府に行ったのですかね。
迦葉坂から芦川に抜けるルートは石垣多数、祠もあり、
古道の雰囲気ばっちりでした。
さすが山梨の晴天率は素晴らしいです。
北東気流で関東の天気が悪くても笹子トンネルを抜けると晴れていたり、
頼りになります
hirokさん おはようございます
hirokさんをしてハードなコース…とても自分には歩くことが
できませんが、景色を楽しめそうな山をチョイスして行って
みたいと思います。釈迦ヶ岳の名前は…聞いたことあります
から、まずはそこからでしょうか。
埼玉のchii
chii1961さん、こんばんは
今回はバリルートが多数あり、なかなかハードでした。
でも、たまにはこういった刺激のあるルートを歩くのも楽しいです。
予想通り、ほとんど人には会いませんが。
この付近に釈迦ヶ岳は2つあります。
有名なのは山梨100にも選定されている黒岳近くの釈迦ヶ岳。
こちらは展望も良いので、是非トライしてみてください。
三ッ峠山付近から見ると、三角に尖った山頂が印象的です。
今回寄り損ねた釈迦ヶ岳は展望がない地味な山頂です。
hirokさん。
山梨200調査おつかれさまでした。
単体でしか潰しにくい場所を、
日が短い時期に、欲張りましたね。
それにしても3000mのアップダウン、
バリルートのオンパレード、超人的です!
折門集落は私も気になっていて、
訪れたい場所でした。日没が迫る中、
ギリギリの決断。緊迫感が伝わります。
バリのトラバースを日没後に行うのは、
とても心細かったと思います。
周回で戻るというより、生還すると
行った方がいい内容でしたね。
山梨200候補の評価、楽しみにしています。
yama-ariさん、こんばんは
天狗岩を絡めたルート選びがなかなか苦労しました。
最初は素直に三方分山から本栖湖に抜けて自転車で戻ろうとしたのですが、
峰山までの高低差がかなりあったので却下。
結果、今回のような欲張りな計画になってしまいました。
最初は釈迦ヶ岳も視野に入れていたのですが、全然間に合いませんでした。
前回の記憶がなくなっている大平山だけは気合いで巻きませんでしたが。
折門は不思議な集落でした。
峰山からだと谷を隔てていますし、東側の集落からは尾根を隔ててます。
道路がなく、一体どうやって行き来をしていたのか疑問が残りました。
それにしてもトラバースのバリルートを最後に残したのは問題でしたね。
天狗岩を早朝に登るために今回のルートとしましたが、
安全第一を考えるならば、反時計回りにすべきでした。
hirokさん、おはようございます
日が短いこの時期のバリロングは、暗い中でもルーファイする覚悟が必要ですね😱
私も時々やりますが、暗いと踏み跡が分かりにくくなるので(微かな踏み跡はまずわからない)難易度が上がります。
なんとか無事に下山できて良かったです。
この甲府の南の二本の尾根、2年前の1月に縦走したことがあり、懐かしく思い出しました😃
ちなみにこのレコで、日没後の下山のリスクについてhirokさんのコメントへの返信で
いろいろ書いてましたね。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-796042.html
shigetoshiさん、こんばんは
shigetoshiさんの源流域のレコ、思い出しました。
とてもルート図が美しかったので。
今回私が歩いたルートも何となくシンメトリーになりましたが、
羽根の部分が短く、鳥になりませんでした
暗闇もバリも得意なshigetoshiさんですら、夕方は要注意なのですね。
確かに集中力は早朝に比べて落ちますね。
また、微かな踏み跡は本当に見づらいですね。
バリルートのトラバースは滑落の危険性もあるので、気を付けなければ
hirokさん、こんにちは。
蛾ヶ岳から大平山は昨年Y-chanと歩いたにも関わらず
地図を見て、一瞬どう歩いたのか認識出来ません
でした
500メートル以上の登りが3回で、山行の途中に一番
標高が低い部分がある。。。みなさんコメントされて
いますが、バリエーション込みのハードな山行です。
それにしても、この標高でも結構紅葉が残って
いますね。まだ奥武蔵の低山へ向かうには早かった
かしら???
16時を過ぎてからのドキドキ感、バリルートでは
未経験ですが、目標が分かるとホッとしますよね。
お疲れ様でした
youtaroさん、こんばんは
御坂山塊の中でもマイナーなエリアだと思いますが、
思いのほかいい所でした
展望ポイントも予想よりありましたし、紅葉はちょっとびっくり!
標高300m台から900m近くまで、結構見所満載。
また、山梨の山ではあまり紅葉期待で行くことはないのですが、
自然林比率高く、樹木の種類も多くて、彩り豊富でした
あまり深く考えずに計画しましたが、こんなに距離があるとはちょっとびっくり。
集落の街灯がポツリと見えた時の安ど感は、格別でしたね。
できればこの付近もルートたくさんありそうなので、
山と高原地図か、詳細地図に掲載してほしいです。
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